180 likes | 800 Views
定量分析. その1. 分光光度計. 既知の濃度の溶液の吸光度を測定することで、その濃度に対する吸光度が分かる。. 目的の溶液の吸光度を測ることでその濃度が分かる。. では、吸光とは?. 吸光度( absorbance )とは特定の波長の光に対して物質の吸収強度を示す尺度である。. 入射光:強度 I in. 出射光:強度 I out. 何が起きているのか?. 光:エネルギー. 光や熱など. 基底状態. 励起状態. 基底状態. (不安定). (安定). (安定). :電子. :原子核.
E N D
定量分析 その1 分光光度計
既知の濃度の溶液の吸光度を測定することで、その濃度に対する吸光度が分かる。既知の濃度の溶液の吸光度を測定することで、その濃度に対する吸光度が分かる。 目的の溶液の吸光度を測ることでその濃度が分かる。 では、吸光とは?
吸光度(absorbance)とは特定の波長の光に対して物質の吸収強度を示す尺度である。吸光度(absorbance)とは特定の波長の光に対して物質の吸収強度を示す尺度である。 入射光:強度 I in 出射光:強度 I out 何が起きているのか?
光:エネルギー 光や熱など 基底状態 励起状態 基底状態 (不安定) (安定) (安定) :電子 :原子核 入ってきた光(I in)よりも、あるエネルギー分(特定の波長分)通過した光(I out)は弱まって見える。
波長(nm) 光の色 余色(目で見える色)波長(nm) 光の色 余色(目で見える色) 400~435 435~480 480~490 490~500 500~560 560~580 580~595 595~610 610~750 750~800
吸光度には濃度と距離が関係している 濃度一定の時・・・ I out = 0.5 I in I in I inの50%を吸収 距離が2倍になると・・・ I in I out I inの50%を吸収 I inの50%を吸収 I in I = 0.5 I in I out = 0.25 I in I inの50%を吸収 I inの50%を吸収 距離が2倍になると1/4になる(指数関数的に減少)
距離一定の時・・・ I in I out = I in×1/L 濃度が2倍になると、2倍ぶつかり易くなるので I out = I in×1/2L I in 濃度が2倍になると1/2になる(比例的に減少)
濃度が一定の時、吸光度は溶液層の厚さに比例する。濃度が一定の時、吸光度は溶液層の厚さに比例する。 ランベルト(ブーゲ)の法則 距離(光路長)が一定の時、吸光度は溶質のモル濃度に比例する ベールの法則 ランベルト・ベールの法則 ε :モル吸光係数 c :試料のモル濃度 I out I in A(吸光度)=-log( )=εc l l :試料の光路長
L N L d= だけ進む間に減衰する光 I は、αd I (αは溶液に固有の係数とする) L N d= N等分する L N 距離dの前後で減衰する量は I(1-αd)= I(1-α ) 光の強さ 各ステップで(1-αd)倍減衰していく、全部でN等分したので L N N 倍減衰する。 (1-α ) ・・・・・・・・・・ ・・・・ 距離
N - -α L N Nをだんだん大きくしていくと N→∞ -α L N L N N N lim lim = (1-α ) (1+ ) N→∞ N→∞ 1 X = e lim X 極限値 e の定義より ただし、数列an=( 1+1/n ) nは収束するとする。 (1+ ) N→∞ -αL -α L N N lim lim = αL (1+ ) (1+ ) N→∞ N→∞ e -αL = 距離Xにおいては、 I(X) e -αX e -αX I(X)=I× = I 両辺対数をとると 距離に比例することを示せた I(X) I(X) e log - log = -αX log =k X I I
Johann Heinrich Lambert • ドイツの数学者・物理学者・天文学者 • 円周率が無理数である事を証明した • 地図のランベルト正積方位図法・ランベルト正角円錐図法を考案した。 • 地図のランベルト正角円錐図法・ランベルト正積円筒図法・横メルカトル図法を考案した • 吸光度に関するランベルト-ベールの法則を発見した。 など多数の業績を持つ。 ランベルト正積方位図法
Pierre Bouguer フランスの数学者で物理学者 August Beer ドイツの数学者で化学者、物理学者 画像なし
昔は・・・ 検量線を引き、目的のサンプルのデータをプロットする。 Abs St3 X 試薬と反応させる ● 既知の濃度の系列 St0 St1 St2 St3 X St2 ● St1 X X St0 濃度 分光光度計 85mg/dl 135mg/dl
現在、病院で血糖値を測るとしたら・・・ 基準値:(空腹時)70~100 mg/dl 結果 50mg/dl ↓ 85mg/dl 135mg/dl↑ 自動分析装置