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運動方針. 全日本民医連第 40 回定期総会. 2012年 3月 全日本民医連. 全日本民医連の歴史「無差別・平等の医療めざして」 1930年の大崎無産者診療所誕生から新綱領決定 (2010年)までの「近代日本の医療変革史」となって いる。歴史に学び、今日に生かすことを重視しよう. 第40回総会スローガン. ●住民本位の「震災復興」、平和と「権利としての社会保障」を実現する新しい 福祉国家の展望を創りだそう ●原発ゼロ、 TPP 不参加、社会保障・税の一体改革阻止、米軍基地再編阻止 など日本の将来を決める運動の「架け橋」になろう
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運動方針 全日本民医連第40回定期総会 2012年 3月 全日本民医連
全日本民医連の歴史「無差別・平等の医療めざして」全日本民医連の歴史「無差別・平等の医療めざして」 1930年の大崎無産者診療所誕生から新綱領決定 (2010年)までの「近代日本の医療変革史」となって いる。歴史に学び、今日に生かすことを重視しよう
第40回総会スローガン ●住民本位の「震災復興」、平和と「権利としての社会保障」を実現する新しい 福祉国家の展望を創りだそう ●原発ゼロ、TPP不参加、社会保障・税の一体改革阻止、米軍基地再編阻止 など日本の将来を決める運動の「架け橋」になろう ●「健康権」の実現をめざした保健・医療・介護の実践と医師をはじめとする担 い手づくりを一体に追求しよう
はじめに① 閉塞感の広がりとせめぎあいの時代 変化を作り出す可能性の時代はじめに① 閉塞感の広がりとせめぎあいの時代 変化を作り出す可能性の時代 • 自公政権の悪政(新自由主義的構造改革) (財界利潤応援体制)→深刻な貧困・格差、医療崩壊 • 反構造改革の期待を集めて民主党・政権交代 →財界、アメリカからの圧力と政権の動揺(公約不履行) • 東日本大震災、原発事故……未曾有かつ複雑な大災害+人災 • 民主党の原点(構造改革)回帰、公約投げ捨て 貧困・格差拡大、復興の遅れ……政治不信と国民的憤り 原発推進、TPP参加、社会保障・税一体改革、米軍基地再編強化 →構造改革と国民生活との深刻な矛盾→閉塞感の広がり→ 政治・社会のあり方についての模索→国民的共同の運動発展 • せめぎあい 構造改革 VS 憲法にもとづく福祉国家 民医連……新民医連綱領実践、震災支援で「民医連ここにあり」の大きな役割 ⇒憲法、綱領の立場から、8万の職員、350万の共同組織が力をあわせ 国民的共同の「架け橋」に…………「変化を作り出す可能性の時代」
はじめに② 総会方針の特徴 • 総会議案の構成と特徴 *第1章 2年間の活動のまとめ (8つの特徴・前進面、克服すべき4つの課題のとりくみ) *第2章 情勢の特徴 (国づくり、社会保障をめぐる対決軸と運動の課題) *第3章 今後2年間の重点方針 (貧困と超高齢社会に立ち向かい、権利としての社会保障を) • 総会スローガン(案) 1、住民本位の震災復興、平和と権利としての社会保障を実現する 新しい福祉国家への展望を創り出そう 2、原発ゼロ、TPP不参加、社会保障・税の一体改革阻止、米軍基地再編阻止など 日本の将来を決める運動の「架け橋」となろう 3、健康権の実現をめざした保健・医療・介護の実践と 医師をはじめとする担い手づくりを一体に追求しよう
第1章(2年間の活動のまとめ①) ①東日本大震災と原発事故への全日本民医連の取 り組み ②受療権を守る無料低額診療活動などの前進 ③総合的な医療の質向上のとりくみの前進 ④介護・福祉事業の大きな前進 ⑤辺野古基地建設反対、NPTなどの平和活動の前進 ⑥日医、JA、他の医療・福祉関係団体との医療・福 祉を守る活動の前進 ⑦V字回復傾向にある看護師確保や看護活動の前進 ⑧韓国、キューバなどとの国際交流の深化
日本医師会・原中会長と懇談する藤末全日本民医連会長~あらゆる運動の「架け橋」に!日本医師会・原中会長と懇談する藤末全日本民医連会長~あらゆる運動の「架け橋」に!
第1章 新しい綱領策定後の民医連の活動 2年間をふりかえって第1章 新しい綱領策定後の民医連の活動 2年間をふりかえって <新民医連綱領の特徴> *基本的理念・目標 無差別・平等の医療と福祉の実現 *社会的使命 憲法の理念を高く掲げ、すべての人が 等しく尊重される社会をめざす *目的・使命達成の方法 共同組織と力をあわせ 多くの個人・団体と手を結び…… *半世紀の歴史的発展(理念・実践)の 内容を反映 「介護・福祉」「共同組織」「安心して 住み続けられるまちづくり」など ⇒ この2年間 重視してきたこと ①あらゆる場面で 無差別・平等を貫く ②多くの団体・個人との 共同・連携を強める ③あらゆる活動を 共同組織とともに ④全国はひとつ オール民医連の立場 ⇒ 誰が読んでもわかりやすく ⇒ 「額に飾っておく」だけのものではなく、 実践し、民医連運動の新しい発展を!
1-① 2年間の総括……8つの特徴(前進面) 克服すべき4課題(前総会で提起)のとりくみ1-① 2年間の総括……8つの特徴(前進面) 克服すべき4課題(前総会で提起)のとりくみ ④介護、 福祉分野 ②受療権を 守る活動 (無低など) ③医療の質向上 8つの医療 重点課題 ①震災支援 ⑤平和の たたかい ⑧国際交流 ⑥社保運動 など国民的 共同の広がり ⑦看護 後継者対策 ④県連機能 ③幹部養成、 民医連運動の担い手 づくり ②経営、 管理の課題 利根中央 病院への 全国支援 ①医師問題
1-② 受療権を守る活動の前進 • 無料・低額診療事業 *民医連 270超……日本の実施事業所の半数 *受診できない人の急増という現場の実態ふまえ *マスコミ、学校や行政関係者らから大きな注目 高知市……薬局への薬代補助 • 世界でも有数の医療費高負担の国・日本 *外来がん患者の医療費負担軽減を求める署名(京都) *15歳までの医療費無料化(群馬)、など 「室料差額なし」とともに、民医連の存在意義を示す実践
高知市提案で国保44条の 改善、潮江診療所発行の処 方箋は薬代を無料化し、 市が補填することを3月議 会で可決!! 今、全国の半数以上が民医連 の事業所。
1-③ 総合的な医療の質の向上 医療活動8つの重点課題のとりくみ……貧困と超高齢社会に立ち向かう医療実践1-③ 総合的な医療の質の向上 医療活動8つの重点課題のとりくみ……貧困と超高齢社会に立ち向かう医療実践
1-④ 医療活動、介護・福祉分野の前進 • 徹底した地域分析と役割・課題の明確化 *民医連ならではの医療・介護のネットワーク、地域連携 *医師・職員養成とも結んで • 全国会議で経験交流 *分野毎の自主研究会・代表者会議、慢患医療交流会、在宅医療交流会など • QI(医療の質評価・公表) *2011年度厚労省の事業に、民医連の実績が高く評価され、採択 「住民に身近な中小病院」「指標の適切さ・豊かさ」「現場にフィードバック」 *患者満足度、転倒転落発生率、剖検率、救急車受入割合、退院後30日以内 再入院、カンファレンス実施割合、社会支援活用相談など21指標 →質の可視化で改善目標が明確、職員のモチベーション向上、患者への情報提供 • 健康権を守りぬく医療活動 *原爆症・水俣病 勝利和解……被爆者医療、患者掘りおこし健診など • 介護・福祉分野の活動の前進 *小規模・多機能、「住まい」など多彩に急成長
1-⑤ 平和活動、国民共同の運動、 看学対、国際交流1-⑤ 平和活動、国民共同の運動、 看学対、国際交流 • 平和活動 *「辺野古」支援・連帯活動(25次)、9万人沖縄県民集会 名護市長選、沖縄県知事選(全国から1800人)、宜野湾市長選 →「米軍基地撤去、移設反対」はオール沖縄の声に *核兵器廃絶へ国際世論高揚……NPT再検討会議へ230人(100万の署名) • 国民共同の運動の広がり *地域医療再生、医師増員……医師会や病院協会などとの懇談・協力 50年ぶりのドクターズデモンストレーション(2011年11月) *TPP、脱原発、介護、9条の会、首長選など、かつてない人々との共同 *民医連……現場の実態を告発、社会問題化……国保死亡事例調査記者会見など • 看護後継者対策 *看学生奨学生数過去最高(2000人超) *12年卒受け入れ1000人突破 *民医連看護の輝きへの共感を広げて • 国際交流 *キューバ(3回の視察団) *韓国(医療のあり方で共同シンポなど)
名護に「やんばる協同クリニック」がこの4月1日にオープン。市長も駆けつける!!名護に「やんばる協同クリニック」がこの4月1日にオープン。市長も駆けつける!!
1-⑥ 東日本大震災・原発事故と民医連運動1-⑥ 東日本大震災・原発事故と民医連運動 • 支援活動の基本スタンス ①被災者の立場に立った長期的継続的支援 ②広大な被災地域……他団体との共同・連携 ③原発事故災害被災者への支援 ④現地民医連事業所の早期の復旧 ⑤被災者、支援者の心のケアの重視 ⑥国、行政への提言、運動 • 支援活動の規模 • 活動の記録 *動画ニュース *「被災者に寄りそう医療~震災最前線の絆」 DMAT、JMATなど 全国で医師500人含む3000人、のべ15000人 義援金……3億6千万円……直接、被災地・被災者へ ……君と好きな人が百年続きますように……(一青窈さん・ハナミズキ) 私は両親共に病院で亡くしました。母が入院中には婦長さんが気風良く 笑う素敵な方でお見舞いに行くたびに笑顔と元気をもらいました。 きっとあのときの母が受けていたやさしさとか気持ちとか技術とか同じ ものを今、支援して下さってるみなさまが被災地のかたがたに与えて下 さってるのだと思います。……本当にほんとうにありがとうございます。 どうか頑張りすぎないほどにがんばってください。
1-⑦ 地震・津波被害への支援活動 厳しいスタッフ体制でも、わが身、わが事としてただちにかけつける。民医連という組織の、全国につながる強さと、地域に根づいている強さをつくづく感じた(事務) 自分たちが被災者なのに、家にも帰らず、休み無しで、しかも素敵な笑顔でがんばる職員、共同組織の人たちの姿に、これからの自分のあり方を考えさせられた(看護師) お互い初めて会った支援者たちが、何の不自然さもなくチームになって、被災者に寄りそい、何でもやる。交流会でも仲良くなる。すばらしかった。日頃の実践と組織の理念が発揮された(事務) • 支援活動の内容 ①坂病院中心に救急・救命活動 ②松島、長町を拠点に ③岩手三陸海岸での活動 ④宮城野の里など福祉避難所 ⑤こころのケアチーム ⑥気仙沼市立本吉病院支援 ⑦避難所、仮設住宅支援 ⑧宮城県山元町での活動 ⑨国や県への要請行動 ⑩医薬品など物資支援 • 松島海岸診療所にて <「町が死んでしまった」> 「観光、漁業、農業という松島の3大産業が死んでしまった。私の時計も3月11日で 止まっている。でもこれから、住民のいのちとくらしの守り手民医連(医療生協) が元気で役割を果たしていかなければならない」……大友医療生協理事長 <地域訪問を通して> *被災でも災害関連死でも、支援でも、高齢者に深刻なしわ寄せ *「来て頂いてうれしかった。3週間ぶりに人と会話して笑うことができました」 • 復旧・復興をめぐる対決 ★便乗的な構造改革か、住民本位か *「水産特区」、TPP *義援金を収入認定し生活保護打ち切り *医療費窓口負担免除、保険料支払い猶予など cf被災地3県議選、革新政党躍進 • 各県連・法人・事業所で、災害対策の見直し・強化を 地域に新しい絆
高田病院4Fから撮影 上野医師から提供高田病院4Fから撮影 上野医師から提供
東日本大震災・原発事故は、日本社会の矛盾をあますところなくさらけ出した。また民医連の支援を通じて「民医連綱領」「総会方針」の真価が問われた。東日本大震災・原発事故は、日本社会の矛盾をあますところなくさらけ出した。また民医連の支援を通じて「民医連綱領」「総会方針」の真価が問われた。 民医連の支援は実人員で3000人、延べ15000人を超えた。おびただしい物資とともに、3億6千万円ものカンパが寄せられた。全国の仲間たちが「わが身・わが事」として現地に駆けつけ、その活動は今も続いている。
愛媛 福岡 尼崎 石川 長野
ケアハウス「宮城野の里」 福祉避難所への道は帰れない利用者と 認知症ケアから始まった 福祉避難所としての「宮城の里」 要介護者の避難所としての役割 を果たした。全国の民医連の介護 職員や「21世紀老福連」の仲間が 続々と支援に駆けつけた。 また、地域の避難所である岡田小 学校に24時間、民医連の看護師 が常駐し、被災者の健康を守り つづけた。
G-1 人口10万人あたり医師数 北海道東北 関東 北陸甲信越 東海 近畿 中国 四国 九州沖縄
G-4 100平方KMあたり病院数 北海道東北 関東 北陸甲信越 東海 近畿 中国 四国 九州沖縄
フランスの自治体制度 フランスの自治体数は36500(日本は1800)。パリは人口220万都市ですが、「人口5万人以上の自治体は112しかなく、人口700人未満・・が67.6%」。国は合併させたがっているが「住民がそれを許さない。」 「コミューンは・・まぎれもなく、民主主義の学校」(76年「地方団体の役割の発展に関する委員会」報告書) 住民の命とくらしを守る、生活密着型の「顔の見える」自治体が必要。 32
3月20日、20キロ圏内の双葉町 住民1600人が避難してきた埼玉 スーパーアリーナ。 全日本民医連の調査を受けて、早速 埼玉民医連の医師、看護師、助産師 など仲間達が、支援に駆けつけた。 このような避難所は「人間の尊厳」を 守る場所にはなりえない。 神戸ではどこに避難したかでその後 の死亡率に5倍の「格差」が生まれた。
1-⑧ 人災・原発事故 • 民医連……内部被ばくと晩発性障害の危険をいち早く告発 *国・東電に、廃炉、正確な情報提供、除染、健康対策(特に子ども・妊婦)、 食品の安全確保、完全な賠償を要求 *福島県内外の避難者への相談、支援活動 *5月連休に12会場で現地住民学習会(1600人)、今日まで継続 *6/18全日本民医連シンポ開催 *学習パンフ発行 *福島民医連への看護師・医師支援 *夏休み、親子招待 *現地へ「心のケアチーム」支援 *放射能測定器・物資支援 *全国で「あらゆる可能性を排除せず、住民の健康を守る」活動 • 原発ゼロ、自然エネルギーへの転換めざして ……一点での国民的共同を *脱原発へ……スイス、ドイツ、イタリア、フィリピンなど *日本……「9・19」東京6万人集会、「10・30」福島集会 各地で「原発ゼロの会」など運動が高揚 *原発問題は、今後の日本のあり方をめぐる最も鋭い対決点 看護師という自分の 職業を恨んだ…… 全国の仲間に支えられている と実感した……
事件は会議室で起きている のではない!福島で起こっているのだ!
福島の仲間のみなさん、家族のみなさん わずかですが、お一人、お一人にタマネギ を送ります。全国一の生産高を誇る北見産 です。豊かな大地で育ったものです。安心し て食べて下さい。 これから福島もだんだん寒くなっていきますね。今年の雪はどうでしょう。心配は尽きません。だから私たちも一緒に悩みます。 福島のみなさんと力を合わせることは出来ないかと考えています。山があり海峡があり、隔てるものは沢山ありますが、でも、いつでも心は一つです。冬のあとには必ず春が来て、豊かな実りは戻ってきます。 いのちの平等を守る、民医連の団結と連帯のように、それは間違いありません。 北海道の私達から、福島のみなさんへ また明日につながるように、タマネギを送ります。 オホーツク勤医協他 職員一同
原水禁も原水協も一般市民も福島 県民も、みんな集った9/19さよなら 原発集会 6万人以上が参加 いのちの輝く国にしよう これから生まれてくる人が、みなさんに 敬意を表する時代が必ずくると信じて います。原発が輝く国ではなく、いのちが 輝く国にしましょう。(内橋克人)
1-⑨ 利根中央病院支援 • 利根中央病院問題 *群馬県利根地域(沼田市など)の中核的病院 *医師集団の多数が群馬大学からの派遣人事 *大量の医師退職→救急など医療活動の維持・継続が困難に 病院リニューアル・医療構想論議などで、医師集団の法人指導部(=民医連?)不信 大学の医師補充がない原因は「民医連加盟」にあるという声 →指導部「民医連脱退」検討 *全日本民医連……現地(指導部や大学派遣医師など)とねばり強く懇談 *現地……「脱退」撤回、指導部体制再確立、医師支援要請 • 全国的医師支援(1年間、常時5人) *目的……利根・沼田地域の医療崩壊を防ぎ、利根中央病院の再生をはかる (大学の医師と民医連医師との共同) *全国的に厳しい医師体制のなか、「約束」を基本的に貫徹 *重要な変化……医局朝会開始、退職医師復職、民医連への現地職員の信頼・確信 • 再生は道半ば *総括の視点……民主的管理運営(指導部と医局)、自前の医師養成、 地域分析と事業構想論議不足、民医連運動の理解・結集、県連機能
1-⑩ 克服すべき最重要課題-医師問題 • 民医連医師数の減少、各地で医師体制深刻化、医師幹部の世代交代 *この傾向は脱していない→医師の確保・養成は引き続き民医連の存続に関わる課題 • そのなかでの前進面 ①医学生の奨学生数、2000年代最高(400人台) *高校生対策、奨学生活動の発展 *「低学年からの奨学生」の医師3年目後期研修残存率75%(全体55%前後) ②オール民医連のとりくみを通して、初期研修、後期研修の充実で努力 *12年卒受け入れ150人(11卒130人) *民医連の初期研修満足度80% *新卒医師統一オリ、民医連医師研修センター「イコリス」、など →民医連の医師養成・医学対が他団体(佐久病院、徳州会)から「注目」 「アンダー3000件問題」(中小病院を研修制度から排除する動き)の たたかいで大きな前進……研修の優位性を前面に、多くの関係者と共同 *厚労省の中小病院研修訪問調査団が民医連を絶賛、方針転換の可能性 *神奈川・汐田総合病院 「小規模病院での研修医は、大学病院はじめ大規模病院の研修医と比べ、取得した知識、技術はむしろ秀でている」 *長崎・上戸町病院 「全人的対応のできる医師の育成が適切に実践されていた。研修医は、研修の成果に満足している。同年度の研修医のなかでも上位を占める優秀な者と判断された」 *石川・城北病院 「理想に近い研修環境の下、研修医たちが意欲的に研修に取り組んで成長」「入院年間3000例以上という基準に何の意味があるのか、むしろ小病院の方が優れた環境」
1-⑪ 経営・管理、幹部養成と民医連 運動の担い手づくり、県連機能強化1-⑪ 経営・管理、幹部養成と民医連 運動の担い手づくり、県連機能強化 • 経営問題・管理運営の水準向上の課題 *2000年代最高の経常利益率(2.2%)、財務状況改善(自己資本比率18.6%) 4回の診療報酬下げ(7.73%)のなか室料差額を徴収せず、大変な努力の成果 *中小病院(特に大都市部)の経営環境は引き続き困難 *事業キャッシュ獲得能力向上は依然として大きな課題 *経営の質……組織全体の質、民医連活動の質(単に利益の大小ではない) →情報公開・目標共有・参加型経営・正確な実務を • 幹部養成、民医連運動の担い手づくりの課題 *幹部の世代交代期……半数を占める35歳未満の職員養成は「待ったなし」 *「自己責任論」を乗りこえる教育と体験を *時間、費用を惜しまず、 管理研修、綱領学習、教育的職場づくりを • 県連機能強化の課題 *県連機能……県全体を視野に民医連運動を総合的に推進する役割 県連・法人の事業・人事方針の一体化、団結による諸困難の克服など →あらためて県連機能が問われる! 県連体制の見直し・強化と自覚的結集を 意識的に育てない限り、民医連運動の主体的 担い手は確実に減少する 全日本民医連の基本単位 単なる交流の場ではない
第2章 情勢の特徴 日本の現状と今後のあり方をめぐって 第2章 情勢の特徴 日本の現状と今後のあり方をめぐって • 新自由主義的構造改革 *国際競争を勝ち抜く大企業応援体制……大企業負担の軽減 (規制緩和、市場万能、雇用・社会保障破壊) →圧倒的多数の国民の利益と矛盾 貧困と格差、自己責任論・競争的価値観の蔓延 • 反新自由主義、世界の変革の運動 *アメリカ発「99%」の運動 *中南米での民主的政権づくり *北アフリカ・中東での反独裁「民衆革命」 • 日本での国民共同の広がり ⇒ 情勢を「変革の視点」で捉え 「時代の主体者」として役割発揮を 税制・社会保障に通じた行動力のある政治リーダー。ジャパン・ドリームの実現だ (野田内閣誕生時に、 米倉弘昌経団連会長) 米倉が喜ぶということは、この国の終わりに一歩前進したという事(ネット上の ツイッター) 政府が矛盾をごまかそうとしても通用しない状況になってきた。どの矛盾も、みんなが本気を出し始めたと考えるべき (経済同友会終身幹事・9条の会、品川正治さん)
2-① 平和をめぐる情勢、 国民生活の状態悪化2-① 平和をめぐる情勢、 国民生活の状態悪化 • 平和をめぐる情勢 *アメリカの世界戦略と野田政権 ……中国脅威論 → 日米軍事同盟強化 →在日米軍再編強化 焦点は沖縄 辺野古……普天間の代わりではなく、元々の戦略による最新鋭基地 *軍事同盟やめれば大軍縮(軍事費5兆円、思いやり予算1800億円)、凶悪犯罪防止 • 国民生活の状態悪化
2-② 貧困と格差の拡大 • 貧困率16.0%(2009年) *貧困ライン112万円(前年114万円)……2000万人以上 • 自殺13年連続3万人、無縁死3万人 *過労死・過労自殺過去最高、就活自殺急上昇 • 失業率高止まり、非正規雇用増 *女性の54.4%が非正規雇用 • 生活保護過去最 *生活保護207万人 *働ける世代を含む世帯2倍以上 *1000万世帯近くが保護基準以下の生活 *保護率人口比1.6% ドイツ9.7%、イギリス9.3% • 経済格差は健康格差 (国保死亡事例調査、医療費・介護費相談調査など) *受療権・生存権侵害 国保料滞納、資格証明書、財産差し押さえ、無保険
手遅れ死亡事例調査 “第6弾”助かったはずの67人の「いのち」手遅れ死亡事例調査 “第6弾”助かったはずの67人の「いのち」 2011年国保など死亡事例調査報告 2012年2月20日 全日本民主医療機関連合会