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自律神経の研究成果

自律神経の研究成果. 神経生理 平山正昭. 疾患. 自律神経障害を有する疾患 パーキンソン病 多系統萎縮症 純粋型自律神経不全症 頸動脈過敏症 高齢者 若年者の起立性調節障害 無汗症、手掌多汗症. 方法. 基本的には無侵襲であることが条件 電気生理学的手法 画像. 研究の哲学. 自律神経はホメオスタシスを保つために常に外乱に対して開ループをとったフィードバック系となっているために動的な変化をとらえないと実体はつかめない。複雑系であり、個々に評価しても、どれが主に関わっているかは多くのパラメーターを同時に評価しないとわからない。. 研究の実際.

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自律神経の研究成果

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Presentation Transcript


  1. 自律神経の研究成果 神経生理 平山正昭

  2. 疾患 • 自律神経障害を有する疾患 • パーキンソン病 • 多系統萎縮症 • 純粋型自律神経不全症 • 頸動脈過敏症 • 高齢者 • 若年者の起立性調節障害 • 無汗症、手掌多汗症

  3. 方法 • 基本的には無侵襲であることが条件 • 電気生理学的手法 • 画像

  4. 研究の哲学 • 自律神経はホメオスタシスを保つために常に外乱に対して開ループをとったフィードバック系となっているために動的な変化をとらえないと実体はつかめない。複雑系であり、個々に評価しても、どれが主に関わっているかは多くのパラメーターを同時に評価しないとわからない。

  5. 研究の実際 たとえば食事性低血圧 について

  6. 食事性低血圧 • 外乱 食事 • 対象 自律神経を伴うパーキンソン病、多系統萎縮症、純粋型自律神経不全症で起こりやすい。 • それにより起こる事象 • 血圧の低下 • 時に失神を伴うことがある。

  7. 典型的一例 これはパーキンソン病の患者ですが食事を座って食べていると,左のように血圧が下がってしまって失神してしまいました

  8. 経口と静注でのブドウ糖 左は75gブドウ糖を経口摂取したとき,右は25gのブドウ糖を静注したときですが,右の方が高血糖高インスリンになりましたが,血圧は下がりません.つまり食べると言うことが必要です

  9. (AF群) pg/ml 40 30 20 10 0 前 後 食事によりまず起きること ブドウ糖負荷によるNeurotensinの変化 食事によりたとえば消化管ペプチドが分泌され門脈血流が増加します. Neurotensinは,末梢血管では血管拡張に働きます

  10. 血圧低下度とニューロテンシン増加度との相関血圧低下度とニューロテンシン増加度との相関 ニューロテンシンの増加と血圧低下度には負の相関がありました

  11. MSNAの変化 Burst/min Glucose 50 正常 AF 40 30 20 10 0 -15 0 15 30 45 60 75 min 食事性低血圧(交感神経活動) 自律神経障害の患者では,末梢交感神経の賦活が食後に起きてないことが分かりました.

  12. ノルアド投与時の血圧上昇度とMIBGの低下度との相関ノルアド投与時の血圧上昇度とMIBGの低下度との相関 末梢交感神経の画像化のために,MIBGシンチという交感神経の末端を見る方法を考えました.

  13. 末梢の交感神経の画像化 自律神経障害の患者では足が写っていないのが分かるかと思います(B,C).つまり,今まで不可能であった交感神経の画像化に成功しました.

  14. MIBG像の疾患別の変化 心臓交感神経と末梢交感神経の障害の程度の違い より末梢の方が障害されやすい

  15. 血圧 心拍出量 % % 10 125 正常 正常 100 MSA MSA 0 PN PN 75 -10 50 25 -20 0 -30 -25 min -15 0 15 30 45 60 75 -15 0 15 30 45 60 75 min 食事性低血圧(循環動態) 食後に健常者は心拍出量を増加させられるが,自律神経が障害されていると増加できない.

  16. 門脈血流 下肢血管抵抗 % % 75 10 正常 正常 MSA MSA 0 50 PN PN -10 25 -20 0 -30 -40 -15 0 15 30 45 60 75 min min -15 0 15 30 45 60 75 食事性低血圧(循環動態) 下肢の血管抵抗は健常者では維持できるが,自律神経障害患者では維持できない.しかし,食事により門脈の血流が増加するという現象は健常者,自律神経障害者共に起きる

  17. 食事性低血圧(静脈コンプライアンス) 容量血管である静脈は,食後に収縮し有効循環血流を増加させる方向に働く

  18. まとめ

  19. まとめ • つまり,食後には食事の刺激が腸管の消化管ペプチドを増加させ,その中の血管拡張物質は門脈末梢血管にも作用して全身の血管拡張が生じる.このままでは,血圧が低下してしまうが,健常者では,心臓交感神経活動,末梢交感神経活動の増加により心拍出量を増加させたり,末梢血管を収縮させる.また,容量血管にも作用し有効循環血液量を増加させ血圧を維持させる.これらの機序が低下している自律神経患者では血圧が低下してしまう.

  20. 従って,30分前にα刺激薬とβ1刺激薬を飲むことにより血圧は維持される.従って,30分前にα刺激薬とβ1刺激薬を飲むことにより血圧は維持される. 治療 75gブドウ糖 刺激薬とβ1刺激薬

  21. 治療 30分前にα刺激薬とβ1刺激薬を飲むことにより血圧は維持される.24時間携帯血圧計でも証明された

  22. 脳血流(PET) 脳血流は多系統萎縮症患者でのみ障害され,末梢だけが障害されるPAFでは,脳のオートレギュレーションは保たれる.

  23. 脳血流 多系統萎縮症の脳血流低下時には特に脳幹部で障害を受けやすい

  24. 今後の展開 急な血圧変動の解析 頸動脈過敏症、起立性調節障害 脳血流の変化 特に自律神経疾患や脳血管障害での血管拡張能の評価

  25. 脳血流変化の解析 • 近赤外線分光法を使い各種疾患での血管拡張能を解析する。

  26. 高二酸化炭素負荷

  27. 高CO2負荷 (PET CO2 40→60mmHg)

  28. 今後の展開 • 多疾患への応用 • 睡眠時無呼吸 • 睡眠時無呼吸患者の高血圧 • 睡眠時無呼吸患者の画像

  29. OSAS

  30. OSAS

  31. MSA(2)

  32. MSA(2)

  33. 画像のまとめ • 肥満で起きる睡眠時無呼吸では無呼吸時に軟口蓋だけが閉鎖するが,多系統萎縮症患者は声帯まで閉塞してします. • したがって,OSASとMSAのSASではその機序は異なると考える

  34. 睡眠時無呼吸患者の血圧の上昇

  35. 睡眠時無呼吸患者の脈拍

  36. 睡眠時無呼吸の血圧 • 睡眠時無呼吸患者は二酸化炭素負荷時にその反応性は同様だが,元々の基礎値の脈拍や血圧は上昇している.

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