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総合政策 Ⅱ (社会の設計) 2004年7月2日. 生活空間研究(1) 都市の理想と現実. 今後の授業予定. 7月2日 生活空間研究(1) 都市の理想と現実 7月9日 生活空間研究(2) 「都市計画」から「街直し」へ 7月16日 生活空間研究(3) 市民が創る都市とまち 7月30日 期末試験@31番教室. 国立市基本構想づくり 第2回まち歩き. 7月3日(土)午後1時30分 谷保駅南口集合 (国立市の南部地域を中心としたまち歩き。ゴールの郷土文化館(講堂)到着後、 グループワークを予定。)
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総合政策Ⅱ(社会の設計)2004年7月2日総合政策Ⅱ(社会の設計)2004年7月2日 生活空間研究(1) 都市の理想と現実
今後の授業予定 • 7月2日 生活空間研究(1) 都市の理想と現実 • 7月9日 生活空間研究(2) 「都市計画」から「街直し」へ • 7月16日 生活空間研究(3) 市民が創る都市とまち • 7月30日 期末試験@31番教室
国立市基本構想づくり 第2回まち歩き • 7月3日(土)午後1時30分 谷保駅南口集合 • (国立市の南部地域を中心としたまち歩き。ゴールの郷土文化館(講堂)到着後、 グループワークを予定。) • 国立市役所企画部政策推進室政策推進担当 立川 Tel042(576)2111 (内)227Fax042(576)0264E-Mail sec_seisakusuishin@city.kunitachi.tokyo.jp
都市の読み方高見沢実『初学者のための都市工学入門』+α都市の読み方高見沢実『初学者のための都市工学入門』+α 1.社会運動的都市工学 (エベネザー・ハワード) 2.機械論的都市工学 (ル・コルビュジェ) 3.生態的都市工学 (パトリック・ゲデス) 4.認知論的都市工学 (ケヴィン・リンチ) 5.複雑系と都市工学 (クリストファー・アレグザンダー) 6.都市の多様性(J.ジェイコブス)
1.社会運動的都市工学エベネザー・ハワード(1850-1928)1.社会運動的都市工学エベネザー・ハワード(1850-1928) • ロンドン生まれ、ロンドン育ち • 裁判所や国会の記録係を長年勤める • 発明家でもあった • 人口600万人を超え、都市問題の先進地域であった過密大都市から人々を救い出したい。 ⇒「田園都市」の提案
ハワードの「田園都市」 • 田園と都市双方の良い点だけを取り出し、悪い点を克服するような「田園都市」を提案(1898年) • 1個の田園都市は人口3万2000人とし、1000エーカーの都心部に3万人が暮らし、周囲の農村部5000エーカーに2000人が暮らす。 • 人口5万8000人の中心都市の周囲に6個の田園都市が配置され、これらを合わせた人口規模は25万人。
田園都市の経営 • 民間会社を設立して都市経営を行うことを提案 • 株主から資金集め→土地を購入→造成 →土地を貸し付け(売却ではなく) • 売却した土地は制御困難 • 都市が発展→地代上昇を見込む • 土地は借地。住宅を借り入れ資金で購入
田園都市の実現(1) • 1899年、ハワードは「田園都市協会」を設立。賛同者の組織化を始める。 • 有能な賛同者が結集し始める。 • 1902年、「田園都市開発会社」設立 • 1903年、「田園都市」第1号となるレッチワースの土地を買収し(ロンドンの北方約60km)、「第一田園都市会社」を設立。
田園都市の実現(2) • 1913年、「第一田園都市会社」が最初の配当金を支払う。 • ハワード自身も1905年にレッチワースに移住。 • 建築家レイモンド・アンウィンとベリー・パーカーの役割。画一的な住宅ではなく、田園の環境にふさわしい個別住宅を一つ一つ設計→「手作り」の建築・都市空間
田園都市運動の普及 • ハワードの「田園都市」運動は、そのコンセプト、事業経営方式、空間デザインなどで見るべきもの多く、盛んに解釈・応用され、世界的な規模で波及。 • イギリス国内では第二次大戦後のニュータウンづくりに発展 • 日本では、先駆的実業家が事例に学び、「田園調布」などを実現・・・国立、小平も
2.機械論的都市工学 ル・コルビュジェ(1887-1965)2.機械論的都市工学 ル・コルビュジェ(1887-1965) • スイスに生まれフランスで活躍した建築家 • 膨大な作品と著作で「モダン」を代表する人物 • 「機械は幾何学から生まれる。現代はそれゆえ、極めて幾何学的である。」 • コルビュジェの提案は近代建築・近代都市計画運動として世界的規模で発展。
ル・コルビュジェと 近代建築・近代都市計画運動 ル・コルビュジェと 近代建築・近代都市計画運動 • 1922年、コルビュジェは「人口300万人の現代都市」を提案 • 60階建ての超高層オフィスビル・ホテル等により構成される中心部(40万人)、2種類の集合住宅地区(60万人)、郊外部の田園都市(200万人)からなる理想都市 • 1928年、各国の建築家により、CIAM(近代建築国際会議)結成
機械論的都市工学の限界 • 1951年、インド・パンジャブ州の州都チャンディガールの建設開始 • コルビュジェのデザイン→図面の上では明快で秩序だっているが、実際に生活する人間から見れば生活感は希薄。インドの過酷な気候風土のもとでは、巨大な空間スケールは非人間的。
3.生態的都市工学 パトリック・ゲデス(1854-1932) • 都市が立地する地域の動態や生態を重視したスコットランド人のパトリック・ゲデス • 地域自体が生き物のように進化する。地域をつぶさに調査してその土地柄をしっかりと把握し、そのうえに立ってその地域にふさわしい都市の方向を計画・提案すべきという考え方
4.認知論的都市工学 ケヴィン・リンチ(1918-1984)4.認知論的都市工学 ケヴィン・リンチ(1918-1984) • アメリカ人のケヴィン・リンチが1960年に発表した『都市のイメージ』は都市の読み方を大きく変えた点で画期的。 • 多くのひとにとって、その都市が良いかどうかは、数値データで決めるわけでなく、人々が日頃接する環境の知覚ー主として視覚ーによるところが大きい。「いい感じ」「いやな感じ」と思うその感じ方が重要。
ケヴィン・リンチと『都市のイメージ』 • 多くの人が都市を「良い」と感じるための手がかりを提示 • 都市の「わかりやすさ」 • 「わかりやすさ」の3つの要素 アイデンティティ(その場所らしく) ストラクチャー(構造がはっきりしていて) ミーニング(意味をもった空間)
「都市のイメージ」と具体的な空間要素 • パス(道路) • エッジ(縁) • ディストリクト(地域) • ノード(接合点・集中点) • ランドマーク(目印)
リンチ『知覚環境の計画』(1976年) • 様々な地域を分析して、住民がそこを利用しやすいと感じているかどうかを調査 • 良好な地域とは 「大規模に連続する排他的区域をもたず、どの集団にも同じような利用のしやすさを感じさせる地域である」 *都市計画家や建築家にとって自分が「良い」と思う計画や設計ではなく、都市の利用者や居住者にとって何が「良い」と感じられるかを調査することが重要。
5.複雑系と都市工学クリストファー・アレグザンダー(1936-)5.複雑系と都市工学クリストファー・アレグザンダー(1936-) ウィーン生まれ。56年ケンブリッジ大学MA(数学)修了。58年同大学BA(建築)修了。63年ハーバード大学PhD(建築)修了。 カリフォルニア大学バークレー校環境デザイン学部建築学科教授。 67年、環境構造センター設立。
クリストファー・アレグザンダーの作品 • 東野高等学校 • 埼玉県入間市