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優勝報告. チーム監督 木村英樹 東海大学工学部電気電子工学科 教授 学生リーダー 鈴木一矢 東海大学工学部動力機械工学科 3年 . Sasol Solar Challenge South Africa 2012. 南アフリカ共和国にて開催される世界最長 約 5000km の距離を 誇る ソーラーカーレース。 2008 年に第 1 回大会がはじまり、その後 2 年ごとに開催され、 2012 年は第 3 回大会となる。東海大学は第 1 回大会より参戦し、過去に 2 連覇 を達成。
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優勝報告 チーム監督 木村英樹 東海大学工学部電気電子工学科 教授 学生リーダー 鈴木一矢 東海大学工学部動力機械工学科 3年
Sasol Solar Challenge South Africa 2012 南アフリカ共和国にて開催される世界最長約5000kmの距離を誇るソーラーカーレース。 2008年に第1回大会がはじまり、その後2年ごとに開催され、2012年は第3回大会となる。東海大学は第1回大会より参戦し、過去に2連覇を達成。 FIA(国際自動車連盟)公認の「代替エネルギーカップ・ソーラーカーラリー部門」に位置づけられた国際大会。 3カ国から14チームが参戦。オランダチームは直前にクラッシュして不参加。 11日間で10区間を走行(5日目はオフデー)8時から18時までが競技時間。総走行距離が最も長いソーラーカーが優勝。総走行距離が同じ場合は総走行時間が短い方が上位。
Team Members チームリーダー 鈴木 一矢 (工学部動力機械工学科3年) チーム監督 木村 英樹 (工学部電気電子工学科教授) 参戦メンバー ・宮沢 聡太(工学研究科電気電子システム専攻2年) ・伊藤 樹 (工学研究科航空宇宙学専攻1年) ・瀧 淳一(動力機械工学科4年) ・関川 陽 (電気電子工学科4年) ・アルカティブ・アブドゥラハマン(工学部応用化学4年) ・カマル・イマド(情報理工学部情報科学科4年) ・アルモワッライ・アナス(工学部電気電子工学科4年) ・添田 幸伸(工学部光画像工学科3年) ・並木 琢磨(工学部動力機械工学科3年) ・鹿島 隆寛(工学部機械工学科2年) ・橋本 真希(工学部原子力学科2年) ・山田 萌子(工学部機械工学科2年) ・大久保 亮佑(工学部動力機械工学科2年) ・遠藤 直樹(工学部動力機械工学科2年) サウジアラビア留学生3名、女子学生2名を含む学生19名+教職員4名 ・坂井 達哉(工学部動力機械工学科2年) ・大塚 隆司(工学部動力機械工学科2年) ・横内 宏紀(工学部電気電子工学科1年) ・榊原 聖也(工学部電気電子工学科1年) チームアドバイザー ・福田 紘大(航空宇宙学科教授) 特別アドバイザー ・三瀬 剛 (芦屋大学職員)チームコーディネーター・佐藤多嘉雄(チャレンジセンター推進室) 計 23名
Newest Technologies HIT太陽電池 住宅屋根用にも使用されているパナソニックHIT太陽電池6m2を搭載。シリコン太陽電池で世界トップレベルとなる22%の変換効率を達成。高温でも出力が落ちにくい。定格出力1.32kW。 高容量のリチウムイオン電池 ノートPCなどに使用されている高容量・軽量・安全性 を兼ね備えたパナソニック製リチウムイオン電池 NCR18650Aを450本=21kg分を搭載。15並列30直列に することで、太陽電池出力の3時間45分に相当する 5kWhのエネルギーを蓄える。 高効率モーター ミツバ製ブラシレスDCダイレクトドライブモーターに日本ケミコン製鉄系アモルファスコア・アルミ電解コンデンサ、ジェイテクト製セラミックボールベアリングを組み合わせることで変換効率97%を達成。南ア大会向けに晴天用、曇天用、登坂用の3種類の特性を持ったもったモーターを準備。
Ultra Saving-Energy Technologies 炭素繊維強化プラスチック (CFRP)ボディ ボディにはBoeing 787などに使用されている、軽くて強い東レ製炭素繊維「トレカ」を使用。童夢カーボンマジックによるボディ成形。 車両重量136kgと通常の乗用車と比べて1/10の超軽量の車体重量。 ソーラーカー専用ラジアルタイヤ ミシュランがソーラーカーレースのために開発したラジアルタイヤは、乗用車の数分の一の転がり抵抗係数を実現。 2010年大会では何度かパンクを経験したが、2011年に耐久性が改善され、それ以降は2012年大会も含め、一度もパンクすることなく安定した走行をみせた。
Support System Toyota South Africa Motorsより、Yaris Hybrid、Prius、Fortunerなどのサポートカーが提供され、ソーラーカーレースを支援。 天候や標高を考慮したエネルギーマネージメント 気象条件や高低差に応じて戦略をたて、ソーラーカー走行速度を決定。 ・Inmarsat BGAN(日本デジコム提供)を用いた衛星画像などの入手 ・気象センサ(風速、風向、気圧、温度、湿度など)の活用 ソーラーカーの安全確保 対向車や追い越し、追い抜き車両からのソーラー カーを守るため、視認性の高いパトライト警光灯を サポートカーに装備 コンテナ輸送ができないCO2消火器やケミカル製 品などをRSコンポーネン ツが提供
Preliminary Race 予選 9/17 午前に Zwartkops Racewayでブレーキやドライバー脱出テストなどの動的車検をパス。 午後にはサーキットを一周するラップタイムを競い、翌日のスタート順を決定。 東海大学は1:59のタイムでポールポジションを獲得。
Day 1 &Day 2 Day 19/18 Pretoria~Vryburg429km 6h 47min 朝8時にプレトリアのCSIRをスタートし、巡航ス ピード90km/hを維持しながら走行。高速道路 N14を走り抜け14時47分にフライバーグに到着。 Day 29/19 Vryburg~Upington389km 5h 28min 女性ドライバーの山田萌子(工学部機械工学科 2年)がデビュー。 初めてレースで、緊張した中での走行だったが、 トップでフィニッシュラインに着きました。
Day 3&Day 4 Day 39/20 Upington~Spingbok361km 5h 40min 361kmと前半では最も短いコース。路面状況も 良好で巡航スピード100km/hで走行。 Day 49/21 Spingbok~Cape Town 540km 7h 29min 前半戦の最終日にあたるDay4は、朝から雲に 覆われ十分に発電ができない状況での走行 となった。途中から雨や強い横風に襲われ、 バッテリもほぼ使い切るようなペースで走行。前半戦で最も過酷なコースであった。
Off day&Day 6 Off day9/22 Cape Town 長いレースであるため、前半戦と後半戦の間に1日だけオフデー(展示日)の設定。 Day 69/23 Cape Town~Oudtshoorn410km7h 34min 雨天でのスタート。太陽光発電が得られない中で、上り坂を登ったあとでトンネルを抜けるハードなコース。昼には雨が止むものの曇り空であり、後半は60km/hの速度に落として走行。
Day 7&Day 8 Day 79/24 Oudtshoorn~East London 658km 9h 56min 大会期間中で最も長い658kmの距離。 朝は厚い雲に覆われ、発電もままならぬ状況でのスタート。ゴールは17時56分と競技終了時間ギリギリの走行となった。 Day 89/25 East London ~Bloemfontein 556km 8h 27min 約2,000mの高低差がある山登りコース。 天気は快晴となったが、前日のバッテリ消費 が多く、比較的距離も長いことからソーラー カーには厳しいコースとなった。
Day 9& Day 10 Day 99/26 Bloemfontein~Pietermaritzburg 568km 8h 21min 前日とは対称的な急な下り勾配が続くコースで、回生ブレーキを使用しながら制限速度を超えないように走行。途中には料金所もありソーラーカーも料金を支払い通過。 Day 109/27 Pietermaritzburg ~Secunda 492km 8h 28min コントロールストップ手前で、モーターがオーバーヒートするトラブルが発生。モーターを交換するなど20分間のストップとなった。
Day 11 Day 119/28 Secunda~Pretoria 229km 3h 03min 大会最終日朝8時にSecundaを出発し、巡航スピード100kmを維持しながらゴール地点のPretoriaCSIRに向かった。ゴール付近では多くの関係者やメディアに迎えられながら、11時03分にフィニッシュラインに到着しました。 総走行距離 4,632km 総走行時間 71時間 13分
Various Difficulties 厳しい山岳コース Pietermaritzburg付近のR33で、急な上り坂においてトラックが低速走行。追い越し禁止区間のため、後方を長時間走行したことで、モーターの温度が上昇しオーバーヒート。23分でモーターを交換しレースに復帰。1回STOP 警察に止められる 現地警察によるレース許可証確認のため、2回ほどSTOP! 牛の横断 道路を牛が横断し、ソーラーカーを3回STOP!! 多数のRoad Work 南アフリカは道路工事が多く、待ち時間は合計2h 18min。数え切れないほどSTOP!!!
Sasol Solar Challenge 2012 総走行距離 4,632km 総走行時間 71時間13分 開催期間:2012年9月18日~9月28日
Results of Top 4 Teams 1位と2位は18h 42minの大差 →距離換算では960km相当(東海大がフィニッシュした時点で960km後方)
Other Solar Cars Shinozuka Solar Car Team Shino 1 University of KwazuluNatal APALIS North West University NWU1
Comments ■ 南アフリカ共和国などの大学チームとの交流や、地元メディアの報道でレースを知った人たちが沿道に集まって声援を受けるなど、地理的には遠く離れた日本と南アフリカの距離を近づけることができたのではないか。 ■ 3000kmのオーストラリア大会に加え、4632kmの南アフリカ大会を走破することで、ソーラーカーおよび搭載パーツの性能や耐久性を実証。今回の南ア大会3連覇とオーストラリア大会2連覇で国際大会5連覇を達成。 ■ すべての構成要素が高いレベルで仕上がり、他チームと比べて弱点が見当たらないことが最大の強み。 ■ HIT太陽電池、リチウムイオン電池、炭素繊維ボディ、DDモーター、MPPT、衛星画像、テレメトリなどを統合したシステムにより、太陽光発電で得たエネルギーで、自動車が走行する可能性を見いだした。やる気になれば太陽光発電で持続可能な社会を構築できることを世界に示した。 ■ 実用性を考慮した4輪ソーラーカーを2013年までに開発し、World Solar Challenge 2013(Australia)への出場を目指す。
Special Thanks to パナソニック株式会社 HIT太陽電池・リチウムイオン電池など東レ株式会社炭素繊維トレカなど株式会社童夢カーボンマジックCFRPボディ成形など トヨタ自動車株式会社サポートカーなど日本ケミコン株式会社アモルファスコア・コンデンサ日本ミシュラン株式会社ラジアルタイヤ株式会社ミツバDDモーター アールエスコンポーネンツ株式会社電子部品・ケミカル石塚工業株式会社金属切削加工駐日サウジアラビア王国大使館文化部株式会社三協コンテナ輸送株式会社ジェイテクトセラミック軸受け株式会社ソーアップボディカバー株式会社ソフトウェアクレイドル流体解析ソフト株式会社日本デジコム 衛星通信機株式会社パトライト 警光灯日野自動車株式会社 輸送トラックベクター・ジャパン株式会社 統合測定ツール有限会社三島木電子MPPTヤマハ発動機株式会社流体解析・車体設計 上記以外の多くの関係企業・関係者に感謝いたします。
Related Information 関連情報 ◆東海大学木村研究室SSC2012Libraly (本日のパワーポイントデータや過去の資料へのリンクなど) http://www.ei.u-tokai.ac.jp/kimura/sasc2012.html ◆Sasol Solar Challenge大会WEBサイト(レギュレーションなど) http://www.solarchallenge.org.za/ 他にも写真やHD動画などの素材をご用意できますので、お問い合わせください。