2.リポソーム
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タンパク質の合成過程 1.核 : DNA の遺伝情報(塩基配列)が mRNA によって読み出され. - PowerPoint PPT Presentation


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2.リポソーム : mRNA の塩基配列に対応した塩基配列をもつ tRNA が塩基配列に基づいて(コドン)アミノ酸を配列し , ペプチドが合成される . DNA GTG CAC AGT CGT CCT TTC ACT mRNA CAC GUG UCA GCA GGA AAG UGA アミノ酸 ヒスチジン バリン セリン アラニン グリシン リジン 終止 DNA ,デオキシリボ核酸; mRNA ,メッセンジャ-リボ核酸 G,グアニン ; T,チミン ; C,シトシン ; A,アデニン ; U,ウラシル.

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- - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - E N D - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - -
Presentation Transcript
Slide1 l.jpg

2.リポソーム: mRNAの塩基配列に対応した塩基配列をもつtRNAが塩基配列に基づいて(コドン)アミノ酸を配列し,ペプチドが合成される.

DNA GTG CAC AGT CGT CCT TTC ACT

mRNA CAC GUG UCA GCA GGA AAG UGA

アミノ酸 ヒスチジン バリン セリン アラニン グリシン リジン 終止

DNA,デオキシリボ核酸; mRNA,メッセンジャ-リボ核酸

G,グアニン; T,チミン; C,シトシン; A,アデニン; U,ウラシル

123

タンパク質の合成過程

1.核: DNAの遺伝情報(塩基配列)がmRNAによって読み出され.

細胞核

3.ペプチドはゴルジ体で糖鎖が付加され,ペプチドは立体構造をとりタンパク質になる.

4.タンパク質(受容体,ホルモン,サイトカイン,構造蛋白等)は細胞表面等の機能する場所に移動する.



Slide3 l.jpg

X

メンデルの遺伝の法則

単性雑種の遺伝

高い A/A

低い a/a

F1

  • ① 優性の法則

高い

A/a

  • ② 分離の法則

F2

高い A/a

高い A/a

高い A/A

低い a/a

  • 高い 3 : 1 低い

  • (F1,first filial generation)


Slide4 l.jpg

例〕アルビノ: a/a b/b c/c, a/a B/B c/c, A/A b/b c/c, A/A B/B c/c

    野生色:A/A B/B C/C, A/a B/b C/c

黒色: a/aB/B C/C, a/aB/b C/c

チョコレート色: a/ab/bC/C, a/ab/b C/c

    シナモン色(黄土色) : A/A b/bC/C, A/a b/bC/c

A/a B/b c/c, ; A/a B/b C/c,; a/a B/b C/c,

4)毛色の遺伝

  マウス,ラット類の毛色は主に3種類の毛色遺伝子によって支配されている.

A/a; 野生色 (agouti); B/b; 黒色/茶色; C/c, 着色/無色(albino)

    (大文字は優勢を示し,小文字は劣勢を示す)

アルビノ

野生色

その他

色の濃さを支配しているD(dilute)遺伝子

斑紋を支配しているS(spot)遺伝子

頭巾斑を支配しているH(hood, hが頭巾斑)遺伝子

さらにそれぞれの修飾遺伝子も存在.


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X

ホモ接合体の遺伝子座

1、7、5、3

16/36 = 44.4%

X

ホモ接合体の遺伝子座

3, 1, 7, 3, 3, 9, 5, 9, 3 43/81 = 53.1%

ホモ接合体の遺伝子座

3、3 6/18 = 33.3%


Slide6 l.jpg

  • .実験動物の遺伝コントロールによる分類

  • 近交系 (Inbred strain):

  • 近交系マウスBALB/cの遺伝子プロファイル

染色体  1     2  3   4 5  6   7       8     9    11 17

遺伝子座 Idh-1 Pep-3 Akp-1 Hc Car-2 Mup-1 Gpd-1 Pgm-1 Ldr-1 Gpi-1 Hbb Es-1 Es-2 Thy-1 Mod-1 Trf Es-3 H2

A社    a  a   b  l  b   a   b   a   a  a  d  b b  b   a  b a  d

B社    a  -   -  -  b   -   b  a   a  a  d  b  b  -   -  b  a   -

C社    a  a   b  l  b   a   b  a   a  a  d  b  b  b   a  b  a d


Slide7 l.jpg

X

X

X

X

Mutant 系

(コアイソジェニック系)

2) 特殊な近交系

A)コアイソジェニック系(Coisogenic strain)

ある近交系集団の個体に突然変異遺伝子が発見され,

この突然変異遺伝子を保存するために,元の系統から分系して維持したとき,この分系を既存の近交系のコアイソジェニック系と呼ぶ.

近交系

X

X

この場合,突然変異個体と元の近交系集団は,突然変異を生じた遺伝子以外の遺伝子は同一であり,両者の関係をコアイソジェニックという.

例 WKY と SHR

ICR と NOD


Slide8 l.jpg

B)コンジェニック系(Congenic strain)

戻し交配による近交系への優性遺伝子(D)の導入

近交系

導入する(D)遺伝子(優性)

□ 〇

コンジェニック系の世代数

特定の突然変異遺伝子を持つ動物を,既知の近交系に何世代も(通常は10 世代以上)繰り返し戻し交配して,目的とする突然変異遺伝子以外のほとんどの遺伝子の組成が既知の近交系と同一になった系統.

コンジェニック系では特定の遺伝子だけでなく,それを含んだ染色体片を取り込んでいる.

□ ● ---------------- 0

d/d D/d

□ 〇

□ 〇

〇 ■ □ 〇 ●--- 1

d/d D/d d/d d/d D/d

□ 〇

〇 ■ □ 〇 ●----2

d/d D/d d/d d/d D/d

近交系化


Slide9 l.jpg

コンジェニック系を作成する理由

1.系統確立上の理由

近交系はすでに生存上不利になる遺伝子(致死遺伝子,奇形遺伝子)が除去されているため,突然変異動物を近親交配で近交系化することより既存の近交系に戻し交配してコンジェニック系にする方が有利である.

コンジェニック系作成過程における近交系への遺伝子の置き換わる程度

n 1-(1/2)n

1 0.5

2 0.75

3 0.875

4 0.9375

5 0.96875

6 0.984375

7 0.9921875

8 0.99609375

9 0.998046875

10 0.9990234375

2.形質発現上の理由

コンジェニック系を作成するために戻し交配する近交系の種類の違いによって,背景遺伝子が異なるため,形質の発現が修飾を受けることがある.

コンジェニック系を作成する場合の注意

突然変異遺伝子の発現に他の染色体上の遺伝子が関与している場合,戻し交配する近交系によっては突然変異遺伝子の発現が減弱する場合がある.


Slide11 l.jpg

コアイソジェニック系とコンジェニック系の違いコアイソジェニック系とコンジェニック系の違い

Coisogenuc strain

inbred AA bb cc DD ee ff GG HH ii jj kk LL mm

coisogenic AA bb cc dd ee ff GG HH ii jj kk LL mm

Congenic strain-A

inbred AA bb cc DD ee FF GG hh ii jj KK LL mm

congenic AA bb CCddEE ff gg HH ii jj KK LL mm

Congenic strain-B

inbred AA bb cc DD ee FF GG hh ii jj kk LL MM

congenic AA bb CCddEE ff gg HH ii jjkk LL mm

Mutant Aa Bb CCddEE ff gg HH ii Jjkk LL Mm

同一染色体 修飾遺伝子

コンジェニック系では特定の遺伝子だけでなく,それを含んだ染色体片を取り込んでいると考えた方がよい.

コアイソジェニック系は突然変異遺伝子以外は元の近交系と同じ.


Slide12 l.jpg

コアイソジェニック系とコンジェニック系の違い系統の表示方法   

BALB/c-nu/+

近交系の記号 突然変異遺伝子の記号  対立する正常遺伝子

C)セグリゲイティング近交系(Segregating inbred strain)

D/d x D/d

D/D D/d x D/d d/d

D/D D/d x D/d d/d

近交系化

突然変異遺伝子がホモになると死亡する(致死遺伝子,lethal gene)場合,繁殖能力が低下する場合等.

特定の遺伝子座のみ強制的にヘテロに保ちながら近親交配を継続することによって育成された系統.導入する遺伝子が劣勢の場合には,後代検定(progeny test)で目的とする遺伝子を保有している動物を確認.

①系統維持の方法

 突然変異遺伝子を継代していることを後代検定によって確認して交配を続ける.


Slide13 l.jpg

コアイソジェニック系とコンジェニック系の違いXB1 (or CXBA)

BALB/c C57BL 交配組記号(CXBの組み合わせが複数ある場合の各組の分類番号

D)リコンビナント近交系(Recombinant inbred)

互いに血縁関係のない2つの近交系を交配し(F1),その次の世代(F2)から再び兄妹交配を20代以上継続している系統.近交系化の途上で強く連鎖した遺伝子群が1つのブロックとして行動することがある.どの遺伝子座に強く連鎖した分布がみられるかを調べるのに有用である.

近交系A x 近交系B

AB x AB AB x AB AB x AB AB x AB

それぞれ近交系化

①維持方法:近交系に同じ

②表示方法: 親系統の略号をXで結び,その後ろにそれぞれの系統を示す数字を付ける.


Lexf fxle recombinant inbred strains l.jpg
LEXF/FXLE Recombinant Inbred Strainsコアイソジェニック系とコンジェニック系の違い

2 parent strains + 34 lines

F

F

L

L

X

F

L

F

L

F1

X

F344/Stm

LE/Stm

F

F

L

L

L

L

L

L

F

F

F

F

F

F

L

F

L

L

L

L

F2

X

X

X

F20+

F

L

F

F

L

F

L

F

F

L

FXLE…and LEXF…. A,B,C

FXLE3

FXLE1

FXLE2


Slide15 l.jpg

hコアイソジェニック系とコンジェニック系の違い頭巾斑

正常 H

X

alb血中のアルブミン欠損

正常 ALB

X

劣性ホモと戻し交配

X

劣性ホモと戻し交配

組換えなし

組換えあり

100匹の産仔を用いて調べる

遺伝子型 H・ALB/h・alb H・alb/h・albh・ALB/h・albh・alb/h・alb

別の染色体 25 25 25 25

同一染色体

組換え無し50 0 0 50

組換え有り42 8 8 42

組換え率は50%の時は,別の

染色体に2つの遺伝子がある

この場合の組換え率は16%

HとALの遺伝子距離は16cM


Slide16 l.jpg

実験動物の遺伝コントロールコアイソジェニック系とコンジェニック系の違い

近交系 (inbred strain)

兄妹交配あるいは親子交配を20世代以上継続している系統動物.その結果,ほとんどの遺伝子座がホモ接合体になり,個体間の遺伝子組成もほとんど均一になる.

クローズドコロニー (Closed colony)

5年以上集団の外から遺伝子の移入がなく,一定の集団内で,系統維持を目的にした繁殖にオス・メスともに25匹以上を使用し、世代を越えて遺伝的なバラツキを維持している集団.

ハイブリッド(交雑群)

突然変異系

モングレル(雑種)

 一世代当たりの近交系数の上昇率は1%以内


Slide17 l.jpg

b.クローズドコロニーの維持方法(コアイソジェニック系とコンジェニック系の違いrotation for non-inbred)

近交系を避けた循環交配方式の一例

雌を選ぶ群   新しい世代の群   雄を選ぶ群

A        A        A

B        B        B

C         C        C

D        D        D

  E        E         E

メスEと

オスBの産仔を

次世代のグループAとする

3)クローズドコロニー(Closed colony)

5年以上集団の外から遺伝子の移入がなく,一定の集団内で,系統維持を目的にした繁殖にオス・メスともに25匹以上を使用している集団.

①クローズトコロニーを維持する上での問題点

a.近交係数の上昇を防ぐ:

ランダム交配が実施されている場合の1世代当たりの近交係数の上昇率の計算式

ΔF=(Nf+Nm)/(8Nf・Nm)

NfとNmは集団内における雌親と雄親の数.

△F = (25+25)/(8x25x25)

= 50/5000 = 0.01


Slide18 l.jpg

実験動物の遺伝コントロールコアイソジェニック系とコンジェニック系の違い

近交系 (inbred strain)

兄妹交配あるいは親子交配を20世代以上継続している系統動物.その結果,ほとんどの遺伝子座がホモ接合体になり,個体間の遺伝子組成もほとんど均一になる.

クローズドコロニー (Closed colony)

5年以上集団の外から遺伝子の移入がなく,一定の集団内で,系統維持を目的にした繁殖にオス・メスともに25匹以上を使用している集団.

ハイブリッド(交雑群, hybrid)

系統間のF1,F2,戻し交雑第1代(BC1),3元交雑種(three-way cross),4元交雑種(four-way cross)などを意味し,無原則な交配で得られた動物集団を意味しない.これらの交雑群では,次世代を得るための繁殖は行わない.

突然変異系

モングレル(雑種)


Slide19 l.jpg

コアイソジェニック系とコンジェニック系の違いF1動物の特徴

交雑F1(a):交系間の交雑第1代では,近交係数は0%であるが血縁係数はほぼ100%である.すなわち,遺伝子座のヘテロ性を維持しているが,交雑群内の個体間の遺伝子組成は同様となる.クローズドコロニーに比較してデ-タのバラツキが小さく,再現性が高い.また,F1の多くは雑種強勢(heterosis)により,両親より活力と環境要因に対する自己調整能が高い.

交雑群の種類と特徴

a.交雑F1b.交雑F2

  A x B        A x B

交雑F1動物F1 x F1

交雑F2動物

c.3元交雑d.4元交雑 

 A x B    A x B C x D

F1 x C  F1 x  F1

  3元交雑動物  4元交雑動物

(A,B,C,Dは近交系)

② F1以外の動物の特徴

交雑F2(b),3元交雑(c),4元交雑(d):これらの交雑群では,遺伝的なヘテロ性は高いが個体間の遺伝子構成の割合がほぼ一定している

③ その他(戻し交雑第1代BC1):遺伝的に劣性であると考えられる形質の優劣を確認するため


Slide20 l.jpg

近交系-コアイソジェニック系とコンジェニック系の違いA a/a・b/b c/c・d/d e/e・f/f g/g・h/h i/i・j/j -----

近交系-B A/A・B/B C/C・D/D E/E・F/F G/G・H/H I/I・J/J -----

F1-Hybrid A/a・B/b C/c・D/d E/e・F/f G/g・H/h I/i・J/j -----

F2-Hybrid A/A B/B - - - - - -

B/b - - - - - -

b/b - - - - - -

A/a B/B - - - - - - -

B/b - - - - - - -

b/b - - - - - - -

a/a B/B - - - - - - -

B/b - - - - - - -

b/b - - - - - - -

A/a・B/b C/c・D/d E/e・F/f G/g・H/h I/i・J/j -----

A/a・B/b C/c・D/d E/e・F/f G/g・H/h I/i・J/j -----

A/a・B/b C/c・D/d E/e・F/f G/g・H/h I/i・J/j -----


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実験動物の遺伝コントロールコアイソジェニック系とコンジェニック系の違い

近交系 (inbred strain)

兄妹交配あるいは親子交配を20世代以上継続している系統動物.その結果,ほとんどの遺伝子座がホモ接合体になり,個体間の遺伝子組成もほとんど均一になる.

クローズドコロニー (Closed colony)

5年以上集団の外から遺伝子の移入がなく,一定の集団内で,系統維持を目的にした繁殖にオス・メスともに25匹以上を使用している集団.

ハイブリッド(交雑群, hybrid)

系統間のF1,F2,戻し交雑第1代(BC1),3元交雑種(three-way cross),4元交雑種(four-way cross)などを意味し,無原則な交配で得られた動物集団を意味しない.これらの交雑群では,次世代を得るための繁殖は行わない.

突然変異系

遺伝子記号で示し得るような遺伝子型を特性としている系統,および選抜淘汰(Selective breeding)によって特定の遺伝形質を維持することができる系統.

モングレル(雑種):


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5)ミュ-タント系(コアイソジェニック系とコンジェニック系の違いMutant strain)

動物に突然変異遺伝子が発見された場合,次世代に変異遺伝子を継代できることを確認し,近交系の確立あるいはコンジェニック系の確立に努める.

① 維持方法

 a.コンジェニック系,コアイソジェニック系,セグリゲイティング系の樹立を試みる.

b.ホモ接合体同士で繁殖できない系統

・筋ジストロフィ-マウス:ベスタチン(治療薬)の長期投与で症状は回復し,繁殖可能になる.このマウスは,生殖機能に異常はないが,交尾行動ができないために繁殖不能になっている.

・ヌードマウス:ホモの雄とヘテロの雌の交配で系統維持が可能.ホモの雌では授乳・哺育がじゅうぶんに行われない.

c.人工受精・受精卵の移植等


Slide23 l.jpg

疾患モデル動物の系統維持,系統開発コアイソジェニック系とコンジェニック系の違い

1.由来が近交系の場合

・コアイソジェニック系

・コンジェニック系

・セグリゲイティング系

2.由来がクローズドコロニーの場合

・近交系

・コンジェニック系

・セグリゲイティング系

・選抜交配

3.複数の遺伝子が形質の発現に関与

している場合

・選抜交配

選抜交配

個 体 数

選抜

形 質 の 発 現 の 程 度

個 体 数

選抜

形 質 の 発 現 の 程 度


Slide24 l.jpg

選抜交配コアイソジェニック系とコンジェニック系の違い

第一世代

X

X

X

第二世代

X

X

X

第三世代

X

X

X


Slide25 l.jpg

後代検定による選抜交配コアイソジェニック系とコンジェニック系の違い

第一世代

X

X

X

第二世代

X

X

X

X

第三世代


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実験動物の遺伝コントロールコアイソジェニック系とコンジェニック系の違い

近交系 (inbred strain)

兄妹交配あるいは親子交配を20世代以上継続している系統動物.その結果,ほとんどの遺伝子座がホモ接合体になり,個体間の遺伝子組成もほとんど均一になる.

クローズドコロニー (Closed colony)

5年以上集団の外から遺伝子の移入がなく,一定の集団内で,系統維持を目的にした繁殖にオス・メスともに25匹以上を使用している集団.

ハイブリッド(交雑群, hybrid)

系統間のF1,F2,戻し交雑第1代(BC1),3元交雑種(three-way cross),4元交雑種(four-way cross)などを意味し,無原則な交配で得られた動物集団を意味しない.これらの交雑群では,次世代を得るための繁殖は行わない.

突然変異系

遺伝子記号で示し得るような遺伝子型を特性としている系統,および選抜淘汰(Selective breeding)によって特定の遺伝形質を維持することができる系統.

モングレル(雑種): 遺伝コントロールがなされていない動物


Slide27 l.jpg

4-1コアイソジェニック系とコンジェニック系の違い) マイクロサテライトによる遺伝モニタリング

1. 遺伝モニタリングに適当なマイクロサテライトマーカーを選択する.

2. プライマー(特定遺伝子の前後に位置する配列が明確な部分,これを用いて遺伝子を検出する) の入手

3. DNAの抽出

4. PCR (Polymerase Chain Reaction) によるDNAの増幅

5. 電気泳動によるDNAバンドの検出

PCR法では4 bpの違いを明瞭に区別できる.


Slide28 l.jpg

PCRコアイソジェニック系とコンジェニック系の違いによるDNAの増幅

電気泳動を行い,DNA断片の長さの違いによって泳動距離に差が生ずる.移動度の差から マイクロサテライトマーカーのサイズの差異を確認する

1 cycle 2 cycle

Step 1 Step 2 Step 3 Step 1 Step 2 Step 3

DNA合成を始めるための核酸の断片

94

72

55

室温

温度

熱変性

熱変性

相補鎖の合成

相補鎖の合成

プライマーのアニーリング

プライマーのアニーリング

4対の

DNA

2対の

DNA

1対の

DNA

一本鎖DNA溶液を冷却すると相補的なDNAが結合して2本鎖となる

  • 2 3 4 5 6 7 8

  • 時間(分)

Step 1: 熱変性で2本鎖のDNAが1本鎖に別れる

Step 2: プライマーと1本鎖DNAを結合させる.

Step 3: DNAポリメラーゼにより2本鎖のDNAを合成


Slide30 l.jpg

コアイソジェニック系とコンジェニック系の違い実験動物の微生物管理〉


Slide31 l.jpg

コアイソジェニック系とコンジェニック系の違い実験動物の病気〉

○ 内因性の疾病

・遺伝素因に起因

代謝疾患,免疫異常‐‐疾患モデル動物

奇形

○ 外因性の疾病

・環境中の物理的因子(温度,湿度,照明,騒音など)

科学的因子(飼料,飲水,アンモニア,消毒 剤,殺虫剤など)

・生物的因子

他種動物

昆虫等

微生物‐‐‐‐‐感染症

ヒト


Slide32 l.jpg

感染症が動物ならびに実験に及ぼす影響コアイソジェニック系とコンジェニック系の違い

・動物の健康を阻害

・繁殖成績の低下

・実験デ-タの解析を不能

機能更新: 免疫系の作動,リンパ球等の増加と活性化,生理活性物質の放出,炎症反応,発熱など

機能抑制: 病原微生物の侵襲を受けた細胞の機能の低下,壊死など

病変: 組織や細胞内に異物の出現,細胞内や組織内の微細構造の変化

1.個々の細胞の萎縮,変性,壊死など代謝障害による退行性変化

2.血球,リンパ球などの流れに異常が生じた場合の循環障害

3.抗体産生細胞が循環障害をともなった組織反応(炎症)

4.細胞や組織の肥大,増殖,再生などの進行性変化


Slide34 l.jpg

感染コアイソジェニック系とコンジェニック系の違い


Slide35 l.jpg

コアイソジェニック系とコンジェニック系の違い感染症が大きな影響を及ぼす実験

・免疫学や腫瘍学等に関連する研究:免疫系の作動により実験データが変動する.中・低度病原微生物の感染も実験データに影響を及ぼすと考えられる.

・毒性試験:薬剤等が毒性を発現する前に動物が死亡する.

・薬効試験等:動物の健康不良のためデータの信頼性が失われる.

② 影響が少ない実験

・組織採取:採取した組織を使用して行う実験の一部.

・薬理学,外科学に関する研究領域の実験の一部

(しかし,同一施設で実施されている他の動物実験に影響することがあり得るため,充分な配慮が必要である)


Slide37 l.jpg

コアイソジェニック系とコンジェニック系の違い.微生物コントロールによる動物の分類

1)無菌動物(Germfree animals)

定義:いかなる寄生体(微生物や寄生虫)も検出されない動物.

作出方法:妊娠末期に母動物から子宮を摘出し,無菌環境下(アイソレータ)で胎仔を育成.

維持方法:アイソレータで飼育.飼料や器材等はすべて滅菌.

2)ノトバイオート(knotobiotes)

定義:定着している微生物が確認されている動物.

作出方法:無菌動物に機知の微生物を定着させ,無菌環境下(アイソレータ)で維持する.

維持方法:アイソレータで飼育.飼料や器材等はすべて滅菌.

3)SPF (Specific pathogen free) 動物

定義:指定された微生物(病原微生物),寄生虫が検出されない動物.

作出方法:無菌動物あるいは腸内細菌を接種したノトバイオートをバリア飼育室に移し,非病原性微生物を自然定着させた動物.

維持方法:バリア飼育室で飼育.飼料や器材等はすべて滅菌.

4)コンベンショナル (Conventional) 動物

定義:微生物コントロールが行われていない動物.器材等の滅菌はされていない.

維持方法:SPF動物等とは隔離して飼育する.


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アイソレータ内の消毒コアイソジェニック系とコンジェニック系の違い


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出術用と倉庫用アイソレータのドッキングコアイソジェニック系とコンジェニック系の違い


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消毒液による洗浄コアイソジェニック系とコンジェニック系の違い


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子宮を滅菌済ガーゼ袋へコアイソジェニック系とコンジェニック系の違い


Slide43 l.jpg
子宮を袋ごと再度消毒コアイソジェニック系とコンジェニック系の違い


Slide45 l.jpg
ジャーミサイダルトラップよりアイソレータへジャーミサイダルトラップよりアイソレータへ


Slide46 l.jpg
アイソレータ内での取出しジャーミサイダルトラップよりアイソレータへ


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子宮壁の消毒液を拭き取りジャーミサイダルトラップよりアイソレータへ


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胎子の摘出ジャーミサイダルトラップよりアイソレータへ


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胎子の蘇生ジャーミサイダルトラップよりアイソレータへ


Slide50 l.jpg
ケージ内へ収容ジャーミサイダルトラップよりアイソレータへ


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胎盤、子宮壁等の微生物検査のサンプリングジャーミサイダルトラップよりアイソレータへ


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倉庫用アイソレータへ移動ジャーミサイダルトラップよりアイソレータへ


Slide54 l.jpg
倉庫用アイソレータ内の新生子ジャーミサイダルトラップよりアイソレータへ


Slide55 l.jpg

ウサギの体温である39℃前後に保つ。ジャーミサイダルトラップよりアイソレータへ


Slide56 l.jpg
新生仔出産直後ジャーミサイダルトラップよりアイソレータへ(帝王切開 無菌ウサギの仔)


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人工授乳(生後8日目)ジャーミサイダルトラップよりアイソレータへ


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哺育仔生後5日目ジャーミサイダルトラップよりアイソレータへ


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哺育仔生後12日目ジャーミサイダルトラップよりアイソレータへ


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ジャーミサイダルトラップよりアイソレータへ.微生物コントロールによる動物の分類

1)無菌動物(Germfree animals)

定義:いかなる寄生体(微生物や寄生虫)も検出されない動物.

作出方法:妊娠末期に母動物から子宮を摘出し,無菌環境下(アイソレータ)で胎仔を育成.

維持方法:アイソレータで飼育.飼料や器材等はすべて滅菌.

2)ノトバイオート(knotobiotes)

定義:定着している微生物が確認されている動物.

作出方法:無菌動物に機知の微生物を定着させ,無菌環境下(アイソレータ)で維持する.

維持方法:アイソレータで飼育.飼料や器材等はすべて滅菌.

3)SPF (Specific pathogen free) 動物

定義:指定された微生物(病原微生物),寄生虫が検出されない動物.

作出方法:無菌動物あるいは腸内細菌を接種したノトバイオートをバリア飼育室に移し,非病原性微生物を自然定着させた動物.

維持方法:バリア飼育室で飼育.飼料や器材等はすべて滅菌.

4)コンベンショナル (Conventional) 動物

定義:微生物コントロールが行われていない動物.器材等の滅菌はされていない.

維持方法:SPF動物等とは隔離して飼育する.


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ジャーミサイダルトラップよりアイソレータへ.微生物コントロールによる動物の分類

1)無菌動物(Germfree animals)

定義:いかなる寄生体(微生物や寄生虫)も検出されない動物.

作出方法:妊娠末期に母動物から子宮を摘出し,無菌環境下(アイソレータ)で胎仔を育成.

維持方法:アイソレータで飼育.飼料や器材等はすべて滅菌.

2)ノトバイオート(knotobiotes)

定義:定着している微生物が確認されている動物.

作出方法:無菌動物に機知の微生物を定着させ,無菌環境下(アイソレータ)で維持する.

維持方法:アイソレータで飼育.飼料や器材等はすべて滅菌.

3)SPF (Specific pathogen free) 動物

定義:指定された微生物(病原微生物),寄生虫が検出されない動物.

作出方法:無菌動物あるいは腸内細菌を接種したノトバイオートをバリア飼育室に移し,非病原性微生物を自然定着させた動物.

維持方法:バリア飼育室で飼育.飼料や器材等はすべて滅菌.

4)コンベンショナル (Conventional) 動物

定義:微生物コントロールが行われていない動物.器材等の滅菌はされていない.

維持方法:SPF動物等とは隔離して飼育する.


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外部廊下ジャーミサイダルトラップよりアイソレータへ

SPF飼育室

外部準備室

パスボックス

SPF飼育室

内部準備室

高圧蒸気滅菌機

脱衣室

内部更衣室

シャワー室

外部に対して陽圧

除菌した空気の供給


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SPFジャーミサイダルトラップよりアイソレータへ飼育室における作業着

滅菌済みキャップ

滅菌済みマスク

滅菌済み

オーバーオール

滅菌済みグローブ

滅菌できる長靴


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ブリーダーの生産場飼育室内ジャーミサイダルトラップよりアイソレータへ


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ジャーミサイダルトラップよりアイソレータへ.微生物コントロールによる動物の分類

1)無菌動物(Germfree animals)

定義:いかなる寄生体(微生物や寄生虫)も検出されない動物.

作出方法:妊娠末期に母動物から子宮を摘出し,無菌環境下(アイソレータ)で胎仔を育成.

維持方法:アイソレータで飼育.飼料や器材等はすべて滅菌.

2)ノトバイオート(knotobiotes)

定義:定着している微生物が確認されている動物.

作出方法:無菌動物に機知の微生物を定着させ,無菌環境下(アイソレータ)で維持する.

維持方法:アイソレータで飼育.飼料や器材等はすべて滅菌.

3)SPF (Specific pathogen free) 動物

定義:指定された微生物(病原微生物),寄生虫が検出されない動物.

作出方法:無菌動物あるいは腸内細菌を接種したノトバイオートをバリア飼育室に移し,非病原性微生物を自然定着させた動物.

維持方法:バリア飼育室で飼育.飼料や器材等はすべて滅菌.

4)コンベンショナル (Conventional) 動物

定義:微生物コントロールが行われていない動物.器材等の滅菌はされていない.

維持方法:SPF動物等とは隔離して飼育する.


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植物界 種子植物ジャーミサイダルトラップよりアイソレータへ

      羊歯植物   藻類     粘菌類

       蘚苔植物   地衣類    真菌類

       葉状植物   菌類     分裂菌類                              微生物

動物界 原生動物

       後生動物

        ? ウイルス

真核生物  原 虫

      真 菌

原核生物 藍菌門    スピロヘータ

       細菌門    細菌

               放線菌       微生物

               リケッチャ

               マイコプラズマ

  ? ウイルス

微生物の分類学的位置


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a. ジャーミサイダルトラップよりアイソレータへウイルス

 ウイルスは,生物と無生物の中間に属する細胞寄生性を持つきわめて微小な存在物である.細胞寄生性とは,細菌を含む動植物の細胞内部でのみ増殖する性質をいう.大きさは0.1~0.01μmであり,細菌濾過器では除去できない.

b. 細菌

細菌はもっとも原始的な単細胞植物で,一般に10~0.1μmのサイズである.

c. スピロヘータ

屈曲性を有し,螺旋ならびに回転運動を行い,細菌と原虫の中間に位置する微生物とされている.

d. 放線菌

細菌と真菌の中間に位置する.


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異染小体ジャーミサイダルトラップよりアイソレータへ

鞭毛

線毛

細胞壁

細胞質膜

細胞質

粘液層

莢 膜

細菌の構造


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(ジャーミサイダルトラップよりアイソレータへ胞子)

耐熱性

(胞子の出芽)

非耐熱性

(内生胞子の形成)

(栄養型)

(栄養型)

芽胞形成菌の生活環

増殖

胞子や芽胞は,内部の代謝活性がほとんどなく,

きわめて長い生存期間と熱,乾燥,薬剤に対する高い抵抗性を有する


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eジャーミサイダルトラップよりアイソレータへ.真菌(カビや酵母)

真菌は原始的な真核生物.酵母(yeast)のように単細胞で出芽によって増殖するもの,多細胞で菌糸と胞子によって増殖するもの(大多数).

真菌の微生物学的なコントロールは,多数の胞子がまき散らかされること,菌糸が小さな隙間の奥深くに侵入すること,真菌の多くが比較的低い温度でも増殖することなどの理由で,コントロールが困難な場合が多い.

f.原虫

原虫は単細胞動物であるが,細胞内に明瞭な核といくつかの器官をもち,細菌よりも大型である.マラリア原虫のように複雑な生活環をもつものや赤痢アメーバやコクシジウムのように栄養型とのう子型(cyst)の2相性を示すものなどがある.


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マウスジャーミサイダルトラップよりアイソレータへの主要な感染症

病 名        症 状

ウイルス性

 HVJ病 食欲不振,呼吸困難,産仔数減 少,産仔発育不良,異常呼吸音

マウス肝炎(MHV) 幼若マウスの下痢

乳仔下痢(ロタウィルス) 乳仔の水溶性下痢

マイコプラズマ性

 マイコプラズマ病 鼻音,鼻汁,眼やに,呼吸困難,斜頚,旋回

細菌性

 ネズミコリネ菌病 鼻汁,眼やに,呼吸困難

 サルモネラ病 食欲不振,軟便~下痢

 ティザー病 体重減少,下痢,腹部膨満

パスツレラ 肺炎,結膜炎,皮下膿瘍

真菌性

 皮膚糸状菌病 脱毛,紅斑,ふけ,丘疹,膿胞

外部寄生虫

 カイセン 皮膚のカイセン


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ラットジャーミサイダルトラップよりアイソレータへの主要な感染症

病 名        症 状

ウイルス性

 HVJ病 食欲不振,呼吸困難,産仔数減少,産仔発育不良, 異常呼吸音

 唾液腺涙腺炎 食べこぼし,頚部浮腫,赤い鼻汁と涙,角結膜炎

マイコプラズマ性

 マイコプラズマ病 鼻音,鼻汁,眼やに,呼吸困難,斜頚,旋回,関 節炎

細菌性

 ネズミコリネ菌病 鼻汁,眼やに,呼吸困難

 サルモネラ病 食欲不振,軟便~下痢

 ティザー病 体重減少,下痢,腹部膨満

真菌性

 皮膚糸状菌病 脱毛,紅斑,ふけ,丘疹,膿胞


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モルモットジャーミサイダルトラップよりアイソレータへの主要な感染症

病 名        症 状

ウイルス性

 HVJ病     不顕性(まれに肺の肝変化)

細菌性

 溶血レンサ球菌病  リンパ節腫脹,眼やに,鼻汁

 肺炎球菌病     削痩,死亡

 サルモネラ病    食欲不振,体重減少,眼やに,頚部リンパ節腫脹, 流産

 気管支敗血症    食欲不振,咳,鼻汁,眼やに,呼吸困難

真菌性

 皮膚糸状菌病    脱毛,皮膚のびらん

原虫症

 コクシジュウム病  幼若仔の軟便・水溶性下痢


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ウサギジャーミサイダルトラップよりアイソレータへの主要な感染症

病 名      症 状

細菌性

 パスツレラ病  くしゃみ,鼻汁,眼やに,斜頚,皮下膿瘍

 気管支敗血症  鼻音,鼻汁

 緑膿菌     脱毛,被毛緑変,皮膚の湿疹・潰瘍

 ティザー病   下痢,急死

原虫症

 コクシジウム病 幼弱仔の下痢,衰弱

外部寄生虫

 耳カイセン   耳のびらんの痂皮

人獣共通感染症

野兎病 ウサギは症状を示さない


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イヌジャーミサイダルトラップよりアイソレータへの主要な感染症

病名        症状

ウイルス性

 ジステンバー   発熱,鼻汁,嘔吐,下痢,眼やに,痙攣,口腔粘膜 の炎症

 伝染性肝炎    発熱,鼻汁,下痢,口腔粘膜の点状出血,眼やに

 パルボ病     嘔吐,下痢,脱水症状,発熱

細菌性

 ブルセラ病    流産,不妊,陰嚢の炎症

 レプトスピラ病  発熱,ふるえ,嘔吐,脱水症状,鼻出血,黄疸,結 膜の炎症

真菌性

 皮膚糸状菌病   円形~不整形脱毛,湿疹,痂皮

寄生虫

 フィラリア症   体重減少,貧血,四肢の浮腫,腹部膨満,咳


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感染症の発生経路と予防ジャーミサイダルトラップよりアイソレータへ

原因 経路 予防処置

病原微生物の持ち込み

・動物を介して 動物の検疫,野鼠の侵入防止

・腫瘍や細胞を介して 細胞の検疫

・実験器具を介して 器具の消毒・滅菌

・ヒトを介して手・指・爪の消毒,専用の着衣,履物等への交換

施設内での拡散

・動物を介して 飼育室・実験室の固定

・腫瘍や細胞を介して 同上

・実験器具を介して 器具の消毒・滅菌

・ヒトを介して 手・指・爪の消毒,専用の着衣,履物等への交換

・空調を介して 空調システムの改善

感染症の発生と経路

○ 病原微生物に不顕性感染している場合や感染間もない(潜伏期)場合には,動物は外見上健康そうに見える.

○ したがって,SPF(Specific Pathogen Free)であることが確認されていない動物を導入することは危険である.

○ 基本的なルールの遵守を怠った場合に感染症が発生する.


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動物の検疫ジャーミサイダルトラップよりアイソレータへ

① SPFの証明書

・SPFの証明書を定期的に発行している業者から導入する(毎月検査していることが望ましい).

・微生物検査に供している動物の週齢については,リタイヤ(繁殖が終了した動物,ラット・マウス類では20~30週齢)と成熟動物(約10週齢)を検査している.

② 入荷動物の検査(検収)

・入荷時の外見所見の観察,体重の 測定,性別・週齢・系統名・発注者あるいは使用者の確認.

・採血して抗体価の検査.

・PCRによる病原体の検出

・剖検観察(入荷動物の5%).

③ 検疫

・5-7日間の外見観察,体重測定

・必要に応じて,モニター動物を同居させ,モニタ-動物の剖検・抗体検査

・輸送ストレスからの回復と新しい環境への馴致


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マウス・ラット検収検疫簿  ジャーミサイダルトラップよりアイソレータへ

月日 より入荷予定 発注者:講座Tel

◎検収成績 月日  

動物種(系統)生年月日体重週齢性別匹数

死亡:無・有( ) 衰弱:無・有( ) 削痩:無・有( )

立毛:無・有( ) 脱毛:無・有( ) 汚毛:無・有( ) 毛づや:良・否( )

涙:無・有( ) 眼やに:無・有( ) 角膜混濁:無・有( )

鼻の汚れ・鼻汁:無・有( ) 鼻音:無・有( )

下 痢:無・有( )尾のつや:良・否( )尾の太さ:良・否( )

尾の発赤・痂皮:良・否( ) 斜頚・旋回:無・有( ) 

観察結果

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検疫終了日 担当者

検疫室や飼育室に入室

呼吸音の確認

背中を見ながら匹数を確認‐‐‐被毛の汚れ,立毛,毛づや

顔を確認‐‐‐鼻汁,目やに

尾の状態,行動異常,摂餌状況,摂水状況,ケージの状態


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ジャーミサイダルトラップよりアイソレータへSPFの証明書が発行されていない動物の検疫

・アイソレータや陰圧ラミナフローラックなどで飼育・観察する.

・SPF動物を4週間以上同居させ(モニター),モニター動物の剖検・抗体検査を確認.

・モニター動物が陽性であった場合は,

・全動物を安楽死させるか,

・繁殖・帝王切開によりSPF化するか,

・アイソレータ内ですべての実験を実施するか,

・隔離飼育室に搬入するか等

決して,一般の飼育室にはいれない.


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ジャーミサイダルトラップよりアイソレータへ腫瘍細胞株の検疫

・動物から分離して培養系細胞として持ち込む場合と担ガン動物の導入の2種類がある.

・SPFの証明がない動物の導入と同様に対応する.

・細胞乳剤を組織培養系細胞などに接種し細胞変性効果の出現でウイルス混入を検出する.

・発育鶏卵や離乳前のマウスなどに接種する方法や培養試験などがある.

○ 実験機器の滅菌・消毒

・滅菌・消毒が不十分な機器・器具の持ち込みにより,全ウサギがミキソーマウイルスに感染し死亡した事故が以前発生した.

・実験器具は原則としてオートクレーブや乾熱滅菌機などで滅菌する.

・加熱処理できない器具は,エチレンガス殺菌あるいは複数の薬剤による消毒を実施する.

○ ヒトによる汚染の防止

・複数の消毒薬(エチルアルコール,逆性石鹸,クレゾール石鹸,クロルヘキシジンなど)による手・指の消毒.

・専用の着衣,履き物,帽子,マスク、グローブの使用(飼育室毎に配置することが望ましい)


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感染症の拡散ジャーミサイダルトラップよりアイソレータへ

同一施設で,微生物学的な品質の異なる動物を同時に飼育する場合,汚染区域の動物から清浄区域の動物に感染症が伝播するケースがある.

・動物による感染拡大

・実験器具による感染拡大

・飼育器材による感染の拡大

・細胞による感染の拡大

・ヒトによる感染拡大


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拡散予防方法ジャーミサイダルトラップよりアイソレータへ

・飼育施設の衛生管理を徹底する.

・ダニ類や昆虫の駆除.

・野生動物の侵入を防止する.

・飼育動物の逃亡を防止する.

・動物の移動の禁止.

・実験器具は飼育室専用にする.

・飼育室毎に専用の着衣等を設置する.

・複数の飼育室への出入りの禁止

・複数の飼育室への出入りが必要な場合は,清浄度の高い飼育室から順番に使用する.

・清浄動物と汚染動物を隔離する.

・病原微生物のモニタリング検査を定期的に実施する.


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c.微生物モニタリングジャーミサイダルトラップよりアイソレータへ

・モニタリング用の動物をモニターする飼育室で4 週間以上飼育

・その動物から採血して抗体検査

・解剖して臓器所見の観察

・気管の粘膜組織を採取して培養検査

・セロハンテープを使用した外部寄生虫の検査

・PCRで増幅し病原体の遺伝子を確認


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感染と抗体の産生ジャーミサイダルトラップよりアイソレータへ

病原微生物による感染は,

① 皮膚や粘膜面での微生物の増殖(潜伏期),

② 上皮細胞の破壊と細胞浸潤を伴う生体の防御反応,

③ 体内に侵入した微生物の抗原刺激,

④ 生体の抗体産生という経過をたどる.


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2)抗体価の測定ジャーミサイダルトラップよりアイソレータへ

① 凝集反応:細菌や赤血球のような粒子状の抗原が試験管内で抗体と結合すると集合して凝集塊を生ずる反応.

② 沈降反応:凝集反応と同じ原理であるが,抗原物質が可溶性の場合に見られる反応

③ 補体結合反応:赤血球に赤血球溶血素を添加し,これに補体を添加すると赤血球は溶血する.

④ 酵素抗体法(ELISA, Enzyme-Linked Immunosorbent Assay)抗原抗体結合物に酵素標識抗体を結合させ,添加した基質を酵素が分解することによって発色させる方法.


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免疫応答に関与する血流中の細胞ジャーミサイダルトラップよりアイソレータへ

免疫に関与する血流中の細胞はいずれも骨髄で作られる幹細胞に由来している.

白血球とは,右の図のT細胞から好塩基球までの細胞の総称である.

顆粒球は運動能と貪食能を持ち,細菌や異物を貪食し消化する.

好酸球は顆粒球に類似した機能を持つが消化能は低い.

好塩基球はアレルギー反応に関与している.

免疫反応で中心的役割を果たすのが単球-マクロファージとリンパ球のT細胞とB細胞である.


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抗体の生成過程ジャーミサイダルトラップよりアイソレータへ

抗体の生成は大きく2つの経路に分けられる.

・細菌や異種蛋白に対する抗体生産経路であり,マクロファージ,ヘルパーT細胞,B細胞が関与している.

・ウイルス感染時の抗体生産経路であり,キラーT細胞,ヘルパーT細胞,B細胞が関与している.

・いずれの経路においても抗原が除去されるとサプレッサーT細胞が免疫反応を抑制して終息する.

一部のB細胞は免疫記憶細胞となる.


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免疫グロブリン(ジャーミサイダルトラップよりアイソレータへIg):抗体分子を免疫グロブリンと総称する.Ig はB細胞で生産され,基本的には5種類ある(IgM, IgG, IgA, IgD, IgE).

・循環血液中のほとんどが Ig G

・粘膜組織の分泌液(鼻汁,唾液,消化管液,気道分泌液,生殖器分泌液など)では Ig Aがほとんどである.

・感染防御に関しては,

全身系では主として Ig G

消化管,肺,泌尿器などの粘膜組織では主として Ig Aが機能

・Ig Mは感染初期の防御に働いている.

・IgEは喘息や花粉症などのアレルギーに関与している.


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抗原固相プレート    検体の滴下    抗原抗体反応  酵素標識抗体液の滴下

:各種病原微生物抗原

:各種病原微生物抗体

:酵素標識抗体

:基質

基質液の滴下

酵素標識抗体反応

発色

・固層化した抗原が入った反応層に血清を添加

・血清中に抗体がある場合,抗原抗体結合物を生成

・酵素標識抗体(検査対象動物の免疫グロブリンを認識する抗体)を添加.

・抗原抗体結合物に酵素標識抗体が結合

・酵素標識抗体に標識してある酵素に反応する基質を添加

・基質が分解されて特定の反応物質を生成.

・この物質を比色定量することによって抗体の有無と量を測定する.


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HVJ 検体の滴下    抗原抗体反応  酵素標識抗体液の滴下

MHV/SDAV

Mycoplasma

Tyzzer

NC 6- 14-

PC1 7- 15-

PC2 8- 16-

1- 9- 17-

2- 10- 18-

3- 11- 19-

4- 12- 20-

5- 13- 21-

NC 6- 14-

PC1 7- 15-

PC2 8- 16-

1- 9- 17-

2- 10- 18-

3- 11- 19-

4- 12- 20-

5- 13- 21-

NC 6- 14-

PC1 7- 15 +

PC2 8- 16-

1- 9 - 17-

2- 10- 18-

3- 11- 19-

4- 12- 20-

5- 13- 21-

NC 6- 15-

PC1 7- 16-

PC2 8- 17-

1 - 9- 18-

2- 10- 19-

3- 11- 20-

4- 12- 21-

5- 13- 22-


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  • 人獣共通感染症 検体の滴下    抗原抗体反応  酵素標識抗体液の滴下

  • 人畜共通感染症

  • 人畜共通伝染病

  • 人獣共通伝染病


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d.人獣共通感染症 検体の滴下    抗原抗体反応  酵素標識抗体液の滴下

1)サル類とヒトとの主要な共通感染症

マールブルク病: 死亡率25%.嘔吐,発熱,黄疸,結膜炎,筋痛,衰弱.

Bウイルス病 : マカク属サル類からの感染.死亡率75%.髄膜炎,脳炎を発症.

エボラ出血熱 : 死亡率70%.マールブルク病類似症状.

その他にサル類では,結核,赤痢なども捕獲サルを介してヒトに感染した事例がある.

2)イヌとヒトとの主要な共通感染症

狂犬病 : 海外では現在でも重要な共通感染症である.

ブルセラ病 : 発熱,リンパ節の腫脹.

レプトスピラ病 : 発熱,結膜充血,嘔吐,下痢,出血,黄疸

回 虫 : 子虫が肝,脾,中枢神経系,筋肉などに迷入.

3)ネコとヒトとの主要な共通感染症

トキソプラズマ : 流産,リンパ節炎,黄疸,貧血,粘液性下痢,など

回 虫 : 子虫が肝,脾,中枢神経系,筋肉などに迷入.

4)ラットとヒトとの主要な共通感染症

腎症候性出血熱 : 発熱,腎不全,出血傾向.重症例では死亡.

リンパ球性脈絡髄膜炎 : 国内での感染例はない.

5) マウスとヒトとの共通感染症

リンパ球性脈絡髄膜炎 : 国内での感染例はない.

6) その他

ラッサ熱 : マストミスから感染する死亡率の高い感染症

自然界から捕獲された動物の使用や実験用動物の飼育施設等への野生動物(野ネズミなど)の侵入などにより汚染されるケースもありうる.

実験動物で注意すべき人獣共通感染症の多くは野生捕獲動物(とくにサル類,ゲッ歯類,自治体からの払い下げ動物)から検出されている.


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  • 腎症候性出血熱 検体の滴下    抗原抗体反応  酵素標識抗体液の滴下 (HFRS, Hemorrhagic fever with renal syndrome)

  • 病原体: ハンタウイルス (ブニヤウイルス科ハンタウイルス族)

  • 宿主: ドブネズミ、セスジネズミ、アカネズミ、ヤチネズミ

  • 感染経路: 唾液、血液、糞便中に排泄。ヒトはウイルスを含んだ粉塵の吸引(ケージ交換時等)、咬傷、針刺し事故等で感染。

  • 潜伏期: 2-3週間

  • 臨床症状: 急な発熱(39度以上)、頭痛、筋肉痛、            続いて低血圧、蛋白尿、皮膚に点状または斑状の出血

  • 致死率: 1-15%

  • 動物の症状: 不顕性感染、実験感染では興奮状態となることがある。

  • 予防: ウイルスを保有しているネズミとの接触を避ける。         消毒用アルコール、熱で不活化


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感染動物実験における安全対策 検体の滴下    抗原抗体反応  酵素標識抗体液の滴下 (第13回国立大学動物実験施設協議会総会,1987)

安全度:ヒトにたいする危険性から分類.試験管内におけるクラス1~4にほぼ相当する.

安全度1:ヒトにたいして病原性をほとんど示さず,ヒトの実験室感染および実験動物間での同居感染の可能性がほとんどないもの.

安全度2:通常の微生物学的操作手順で実験室感染を防ぐことが可能であり,仮に感染しても発病の可能性が非常に少ないもの.

安全度3:以下の条件のいずれかに該当するもの.

1.通常の微生物学的操作手順で実験室感染を確実に防ぐことができるが,感 染発病した場合には重症になるもの.

      2.実験室感染の可能性が高く,感染発病した場合,重症になる可能性がある もので,有効な予防法または治療法の存在するもの.

安全度4:実験室感染の可能性が高く,感染した場合,重症になるもので有効な予防法または治療法が存在しないもの.

研究機関で承認された感染動物実験室を使用し,定められた規則に従って実施する


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最上段を1行あける(綴じ代) 検体の滴下    抗原抗体反応  酵素標識抗体液の滴下

1.縦長、横書き

2.年月日

3.氏名、年次、コース

4.病原微生物の持ち込み経路

5.本日の講義に関する質問

6.自由記述


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