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社会工学における戦略的思考 ダブルオークションにおけるバブル発生の考察

社会工学における戦略的思考 ダブルオークションにおけるバブル発生の考察. バブル班. 活動の「 軌跡 」. 9月5日  : 「バブル班」結成! 9月24日 :  早朝 (8:00~)の緊急集会 10月1日 : 全体ミーティング 10月6日 : 実験計画班のミーティング 10月8日 : 実験デザインの決定 10月14日: 実験リハーサル 10月15日: 実験最終リハーサル 10月17日: 実験本番!. 活動の「 軌跡 」. 10月29日 : 実験結果についての討論 10月31日 : パワーポイント作り① 11月3日  : パワーポイント作り②

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社会工学における戦略的思考 ダブルオークションにおけるバブル発生の考察

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Presentation Transcript


  1. 社会工学における戦略的思考ダブルオークションにおけるバブル発生の考察社会工学における戦略的思考ダブルオークションにおけるバブル発生の考察 バブル班

  2. 活動の「軌跡」 9月5日  : 「バブル班」結成! 9月24日 : 早朝(8:00~)の緊急集会 10月1日 : 全体ミーティング 10月6日 : 実験計画班のミーティング 10月8日 : 実験デザインの決定 10月14日: 実験リハーサル 10月15日: 実験最終リハーサル 10月17日: 実験本番!

  3. 活動の「軌跡」 10月29日 : 実験結果についての討論 10月31日 : パワーポイント作り① 11月3日  : パワーポイント作り② 11月6日  : プレゼン準備① 11月7日  : プレゼン準備② 11月10日 : プレゼンリハーサル 11月14日 : プレゼン本番!

  4. ミーティング風景① 実家に置いてきました。 勇気はあるか?

  5. ミーティング風景② ロマンはどこだーっ?

  6. イントロダクションIntroduction 研究の目的と背景

  7. 研究の目的 ●株式市場におけるバブルを小さくする方法の探究 <具体的な目的> 1.ニュースの与え方がバブルに与える影響の探求 2.デイトレード禁止がバブルに与える影響の探求 Introduction Method Result Discussion

  8. 研究の背景 ●バブルの解明は100年に一度の金融危機と騒がれる現代においてますます重要になった。 ●V.Smith(1988)が実験室での被験者実験で、ファンダメンタルズ(理論株価*)が明確な場合でも現実と同じようなバブルが起こることを示した。 * 企業の業績や財務情況から算出された「本来あるべき株価」。現実世界では推定方法に依存して値が変わってしまう。 ●ではバブルを防ぐことは不可能なのか? Introduction Method Result Discussion

  9. Introduction Method Result Discussion 研究の背景 ●次の2つの効果でバブルを防げないか? 1.ニュースの与え方 V.Smith(1988)の被験者実験ではファンダメンタルズの与え方(明確な数値で与えた)が悪かったのでは? ファンダメンタルズの与え方を変えてバブルがなくなるか検証 2.デイトレード禁止 デイトレーダーがバブルの一つの大きな要因なのでは? デイトレードを禁止して検証

  10. メソッドMethod 研究の方法

  11. 3つの市場での実験 ●以下の3つの市場で実験を行った 実験1.V.Smith(1988)と同様の市場(対照実験) • ファンダメンタルズが明確な数値で被験者に与えられる仮想市場 実験2.ニュースの与え方を変更した市場 • 明確なファンダメンタルズをかくし、「適正価格より高い・低い」という簡単な言語的情報のみを与える市場 実験3.デイトレードを禁止した市場 • ある株に対して同一の期の中で「買い」「売り」ができない市場 Introduction Method Result Discussion

  12. 実験の構成 ●3つの実験に対してそれぞれ2つのグループを作成 ●グループのメンバーは実験ごとに再構成される • 「同じ被験者に同じ資産市場実験を3回繰り返し行わせると、バブルが起きない」(Smith、Suchanek and Williams,1988) 実験1(Smithと同じ) 実験2(ニュースの与え方) 実験3(デイトレード禁止) 市場α 市場α 市場α 再構成 再構成 市場β 市場β 市場β Introduction Method Result Discussion

  13. バブルの指標:PA ●PA(Price amplitude) 一般的なバブルの規模を計測する指標として使われてきた(Duffy 2003) PA=(ファンダメンタルズで正規化した最高取引価格         -ファンダメンタルズで正規化した最低取引価格) 値が大きいほどバブルの規模が大きい Introduction Method Result Discussion

  14. 実験用ソフトのしくみ ●チューリヒ大学で開発された経済実験用のソフト 親プログラム Z-tree 子プログラム Z-leaf ここの被験者たちが同時に実験を行う Introduction Method Result Discussion

  15. Z-treeの説明 ステージの上に部品を載せていくイメージ プログラム 記述部分 Introduction Method Result Discussion

  16. 被験者が取引する画面(デイトレード禁止)

  17. 被験者が取引後にデータを見る画面(デイトレード禁止)被験者が取引後にデータを見る画面(デイトレード禁止)

  18. リザルツResults 研究の結果

  19. 実験1(対照実験)の結果 ●市場β  総取引回数:42  期間平均取引回数:2.63  総売り注文数(成立数):248(30)  総買い注文数(成立数):225(12) PA:0.52083 ●市場α  総取引回数:57  期間平均取引回数:3.56  総売り注文数(成立数):308(32)  総買い注文数(成立数) :163(25) PA:0.74093 Introduction Method Result Discussion

  20. 実験1の後のアンケート結果 Q.取引の際何を意識していましたか? (集計人数:22人) Introduction Method Result Discussion

  21. 実験1から分かること ●グループα、βともにバブルが発生した。 ●V.Smith(1988)の実験と同様の結果が得られた。 ●被験者の5分の1以下の人しかファンダメンタルズを意識しておらず、3分の2以上の人が平均取引価格を意識している。 Introduction Method Result Discussion

  22. 実験2(ニュースの与え方)の結果 ●市場β  総取引回数:18  期間平均取引回数:1.06  総売り注文数(成立数):148(10)  総買い注文数(成立数):149(8) PA:0.14070 ●市場α  総取引回数:42  期間平均取引回数:2.47  総売り注文数(成立数):328(23)  総買い注文数(成立数):181(19) PA:0.25686 Introduction Method Result Discussion

  23. 実験2の後のアンケート結果 Q.情報を与えられて自分の取引に影響はありましたか? (集計人数:19人) • 「はい」  どんな影響か? • ファンダメンタルズバリューを直感的に理解できた Introduction Method Result Discussion

  24. 実験2から分かること ●実験1のファンダメンタルズを具体的な数値で与えた実験と比較して、バブルの規模が小さくなった。(バブルらしいものがほとんど発生しなかった。) ●しかし、取引に影響があったと考えている被験者は約5分の1と少なかった。 Introduction Method Result Discussion

  25. 実験3(デイトレード禁止)の結果 ●市場α  総取引回数:17  期間平均取引回数:1.13  総売り注文数(成立数):103(3)  総買い注文数(成立数):204(14) PA:0.16414 ●市場β  総取引回数:30  期間平均取引回数:2.00  総売り注文数(成立数) :219(19)  総買い注文数(成立数) :130(11) PA:0.38576 Introduction Method Result Discussion

  26. 実験3の後のアンケート結果 Q.株の取引が遅れる(デイトレードを禁止する)ことで行動に変化はあったか? (集計人数:19人) • 「はい」  どんな変化か? • 慎重になった(2人) • 躊躇した • 売却をためらった • あまり売買しない Introduction Method Result Discussion

  27. 実験3から分かること ●実験1のデイトレードが可能な市場と比較して、バブルの規模が小さくなった。 ●アンケートの結果からは、半数近くの被験者がデイトレード禁止の影響を受け、取引に躊躇したり慎重になっていたことが分かる。 Introduction Method Result Discussion

  28. ファンダメンタルズからの乖離額 株価のファンダメンタルズからの乖離 実験2と実験3でバブルは小さくなった(実験1>実験3>実験2)。 実験2ではほとんどの期でファンダメンタルズよりも低い価格で取引されている。 Introduction Method Result Discussion

  29. ミーティング風景③

  30. ディスカッションDiscussion 研究の考察

  31. 言語的情報による影響 ●実験2ではバブルの規模が小さくなった。 人は具体的な数値的情報よりも、簡単な“言語的情報”により影響を受けている • ファンダメンタルズバリューを直感的に理解できた。(アンケート結果より) ●V.Smithの実験にはニュースの与え方に問題あり? Introduction Method Result Discussion

  32. 情報に対する無意識の影響 人は無意識のうちに言語的情報の影響を受けてしまっている。 ●アンケートでの「情報の影響があった」との回答はわずか21%。しかし、実験1・2を比較すると、明らかに情報の影響を受けている。 Introduction Method Result Discussion

  33. ファンダメンタルズからの乖離額 デイトレード禁止の影響 ●実験3でもバブルの規模が 小さくなった。 アンケートから、被験者が取引に慎重になったことがわかる。 ●慎重にさせることでファンダメンタルズからの乖離が小さくなりバブルを防ぐことができた。 Introduction Method Result Discussion

  34. デイトレード禁止の課題 ●しかし課題も・・・ ●デイトレードを禁止すれば、お金が回りにくくなる。(流動性の低下) あまり魅力のない市場になってしまい、現実的には困難がある。 Introduction Method Result Discussion

  35. 今後の展望 ●さらに情報の与え方を変える • V.Smithの実験の拡張で情報の与え方を変化させた実験はほとんどない どのような情報にどのような人が影響されやすいのか検証 無意識で影響されてしまうのはどのような情報か検証 ●被験者の学習効果を考慮する 実験の順序を変える、途中参加の被験者を入れた実験 ●より現実に近い環境にする 仮想市場内で儲けると現実に報酬を得られる実験 Introduction Method Result Discussion

  36. ミーティング風景④ チームEizoの栄光 ご静聴ありがとうございました!

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