230 likes | 468 Views
例題 1 :シナジーの評価. ソフトウェア開発会社 B 社 ゲームメーカー P 社の買収を検討している。 B 社と P 社(直近の会計年度). (出所) Aswath Damodaran, ‘Equity Instruments and Markets’. シナジー効果のインプット. 資本コスト( WACC )は両方とも 9% 買収後、既存の投下資産の利益率は 12% 新規の投下資産からの利益率は 15% に上昇 継続成長率は 3% のまま この買収のシナジーを評価しなさい。.
E N D
例題1:シナジーの評価 • ソフトウェア開発会社B社 • ゲームメーカーP社の買収を検討している。 • B社とP社(直近の会計年度) (出所)Aswath Damodaran, ‘Equity Instruments and Markets’
シナジー効果のインプット • 資本コスト(WACC)は両方とも9% • 買収後、既存の投下資産の利益率は12% • 新規の投下資産からの利益率は15%に上昇 • 継続成長率は3%のまま • この買収のシナジーを評価しなさい。 (出所)Aswath Damodaran, ‘Equity Instruments and Markets’
企業価値(シナジーなし) (出所)Aswath Damodaran, ‘Equity Instruments and Markets’
(例題1の解答) (出所)Aswath Damodaran, ‘Equity Instruments and Markets’ lecture notes
例題2:マルチプル法 • A社は通信機器とケーブルの2種類のビジネスに関わっている。 • マーケットアプローチによってバリュエーションを行うために次の情報を収集した。 • 通信機器セグメント
例題2:マルチプル法(2) • 同業他社の多くは通信機器セグメントで損失を計上。 • ケーブル・セグメント • A社の負債は$10億、キャッシュ$6億。 • 発行済み株式総数が1億株のとき、一株あたりの株式価値を求めなさい。
例題2:マルチプル法(3) • A社はより小さな通信機器企業であるB社の株式の60%を保有することが分かった。 • B社 • B社の負債は$1億、キャッシュ$1.5億。 • この数字はA社の財務諸表に完全に連結されている。 • この追加情報を織り込んだときのA社の一株あたりの株式価値を求めなさい。
(例題2の解答) • A社 (単位:百万ドル) • 通信機器 Va1=売上×1.2倍=1200 • ケーブル Va2=EBITA×8倍=1200 • Va=Va1+Va2=2400 • Ea=VaーDa+Ca=2400ー1000+600=2000 • 株式価値 2000÷100百万株= 20ドル • B社 (単位:百万ドル) • 通信機器 Vb=売上×1.2倍=300 • Eb=VbーDb+Cb=300ー100+150=350
(例題2の解答) • A社(単体) (単位:百万ドル) • 通信機器 Vs1=(1000ー250)×1.2倍=900 • ケーブル Va2=EBITA×8倍=1200 • Vs=Vs1+Va2=2100 • Es=VsーDs+Cs=2100ー900+450=1650 • B社持分を合算 (単位:百万ドル) • Eb×0.6=210 • Ea=Es+210=1860 • 株式価値 1860÷100百万株= 18.6ドル
例題3:自動車部品メーカーX社 • あるアナリストによる今後4年間の予測は次の通り(単位は億円)。 (出所)Aswath Damodaran, ‘Equity Instruments and Markets’
X社のDCFバリュエーション • FCFについてのアナリストの成長率予測をもとにROICの予測を求めなさい。 • ROICは現状から継続的に一定とする。資本コストは12%、5年目以降の継続(永久)成長率は4%とする。4年後の継続価値はいくらか。 • X社の現預金が100億円、負債が150億円であるときの株価を推定しなさい。発行済み株式数は5千万株とする。
a. ROICの予測 • FCFについてのアナリストの成長率予測をもとにROICの予測を求めなさい。 • g=ROIC×IR ∵g=(ΔNOPLAT÷ΔIC)×(ΔIC÷NOPLAT) ∴ ROIC=g÷IR • ROIC=0.15÷0.75=0.2=20%
b. 継続価値の算定 • ROICは現状から継続的に一定とする。資本コストは12%、5年目以降の継続(永久)成長率は4%とする。4年後の継続価値はいくらか(単位は億円) 。
c-1. 事業価値 • X社の1年目から4年目までの事業価値の現在価値はいくらか。
c-2. 企業価値 • X社の現預金が100億円であるときX社の企業価値はいくらか(単位は億円)。
c-3. 株価 • X社の負債が150億円であるときの株価を推定しなさい。発行済み株式数は5千万株とする。
例題4:薬品会社Z社 • Z製薬 • 発行済み株式数:1億株 株価:10.40ドル • 負債なし。キャッシュもなし。 • 税引後営業利益(直近): 180 (百万ドル) • 安定成長企業と市場で評価されている。 • 期待成長率:4% • 資本コスト:10% (リスクフリーレート:5%, マーケットリスクプレミアム:4%, 税率:40%)
例題4:薬品会社Z社(2) • 市場はZ社を正しく評価(値付け)しているとする。資本リターンはいくらと見なされているか。 • あなたはターンアラウンドCEOとして採用された。資本に対する債務の比率を20%まで引きあげる(税引後の負債コストは4%とする)。このときの資本コストを計算しなさい。
例題4:薬品会社Z社(3) • 既存の資本リターンと新規の資本リターンを2倍にできるとする。翌3年間は再投資比率を維持する。4年目以降、高い資本リターンを維持するものの成長率は4%に戻る。この高い資本リターンとb.の債務比率が実現されたときの企業価値を求めなさい。
(例題4-a.b.の解答) 企業価値 100×10.40=1040 (百万ドル) 1040=180×1.04×(1-0.04÷ROIC)÷(0.1ー0.04) → ROIC=0.06 株式コスト 10%=5%+βu(4%) →βu=1.25 βe=βu(1+D/E(1ーT))=1.25(1+0.2/0.8(1ー0.4)=1.4375 新しい株式コスト 10%=5%+βe(4%)=10.75% 資本コスト 10.75%×0.8+4%×0.2=9.4%
(例題4-cの解答) • ROIC6%×2=12% • 再投資比率(IR) 66.67% (4%/6%) • 次の3年間の成長 ROIC×IR=12%×2/3=8% • 4年目以降の再投資比率 4%/12%=1/3