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持つ国 × 持たざる国 〜9.11 とパレスチナ問題からの考察 〜

持つ国 × 持たざる国 〜9.11 とパレスチナ問題からの考察 〜. 甲原幸実、酒井めぐみ、竹迫優香里、水上宙士、森景子. アウトライン. 1 :アメリカ × 中東 2 :パレスチナ × イスラエル 3 :考察と結論. アメリカ × 中東. 1 -1 9・11( September 11 terrorist attacks ). 2001 年 9 月 11 日 AM8:45  世界貿易センタービル北棟に激突 AM9:03                南棟に激突 AM9:39   国防総省ビルに激突 AM10:10  ピッツバーグ郊外に墜落

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持つ国 × 持たざる国 〜9.11 とパレスチナ問題からの考察 〜

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  1. 持つ国×持たざる国〜9.11とパレスチナ問題からの考察〜持つ国×持たざる国〜9.11とパレスチナ問題からの考察〜 甲原幸実、酒井めぐみ、竹迫優香里、水上宙士、森景子

  2. アウトライン 1:アメリカ×中東 2:パレスチナ×イスラエル 3:考察と結論

  3. アメリカ×中東

  4. 1-19・11(September 11 terrorist attacks ) 2001年9月11日 AM8:45  世界貿易センタービル北棟に激突 AM9:03               南棟に激突 AM9:39  国防総省ビルに激突 AM10:10 ピッツバーグ郊外に墜落        (標的はホワイトハウス) 犠牲者数 2,993人 負傷者数 6,291人以上 容疑者 オサマ・ビンラディン、アルカイダ NY(経済の中心) ワシントンD.C. (政治・軍事の中心)

  5. 1-2-1テロについて 戦闘 奇襲 正攻法 国家正規軍 vs 国家正規軍 ゲリラ 単発の奇襲がテロ

  6. 1-2-2 テロリズムとは… 広辞苑による「テロリズム」の定義… ①政治目的のために、暴力あるいはその脅威に訴える傾向。    また、その行為。暴力主義。テロ。 ②恐怖政治。 *恐怖政治…投獄・殺戮(さつりく)などの苛烈な手段に  よって、反対者を弾圧して行なう政治。

  7. 1-3-1 定義付けが困難な理由① しかし、国際的に統一された“テロ”の定義は存在しない。 ・・・国連などの国際会議で、テロの定義付けを行なおうとしているが、(理由①)各国・組織の立場がテロの定義に強く反映していることから、一致した定義は確立していない。 Ex) イスラム諸国 パレスチナのように外国の占領下にある地域においての民族自決・民族解放闘争に伴う武力行使は“テロ”にあたらない!

  8. 1-3-2 定義付けが困難な理由② (理由2)  ・・・人や組織が自らを「私はテロリストです」「私たちはテロ組織です」と名乗ったり、ハイジャックや爆弾攻撃を自ら「これからテロが起きます」、「これがテロです」と呼ぶことはない。 歴史的に“テロ”は一方が敵対する他方に攻撃したり、レッテルを貼る際に、非人道的・犯罪性を付与するための政治的呼び名として呼ばれてきた。 →以上の理由により、国際社会で客観的に受け入れられ、誰もが納得いく定義付けをするということは難しい。

  9. 1-4-1 テロの定義付けに関しての現状①  しかし、現実には“テロ”と呼ばれ、暴力組織による不法な暴力が行使され、市民が大量に犠牲になっている。 →テロを犯罪化するなどの対策を講じる上で、一国単位では“テロ”を規定する必要がある。  テロ対策法や刑法などの個別法の中で個別に定義している。 現状

  10. 1-4-2テロの定義付けに関しての現状②  一国単位でそれぞれが個別に設けた定義を一般化していえることは、以下の5点である。 • につい  について、a)公衆などを威嚇することや、政府などに対し何らかの行為を行なうこと又は行なわないことを強要すること、さらに、b)政治、宗教上の目的遂行がテロの要素として含意されている。 •      について、あらゆる組織、個人がなりうるが、基本的に非国家主体である。 目的 主体

  11. 1-4-3テロの定義付けに関しての現状③ 客体 •       について、政府、民間から所有物まであらゆるものへの侵害、影響。 •       について、暴力、破壊、脅迫など、直接公衆に向けられた不法行為が原則。※資金調達や徴募活動はテロそのものとはみなされないが、最近これらの行為はテロを支援する行為としての処置がとられている。 •       について、暴力破壊という物理的な効果はもちろん、恐怖や脅威といった心理上の効果を示唆。 ※テロの目的達成の手段として実際の物理的手段の行使そのものより、心理上の効果を狙った側面がより強く際立つ。 行為 効果

  12. 1-4-4テロの定義付けに関しての現状④         日本では… 定義は存在しない。 Ex) 「テロ対策措置法」において、“テロ”という言葉を用いているが、定義が存在しないため、「一般に、特定の主義主張に基づき、国家などにその受け入れなどを強要し、又は、社会に恐怖などを与える目的で行なわれる人の殺傷行為などというものとされていることを踏まえて、これを用いる」  としている。

  13. 1-5 テロの類型  主に以下の3つに分類される。 ①テロの客体から。Ex)発生場所による類型 ②テロの主体から。Ex)拠って立つ主義主張、追求する目的による類型。 ③テロの手段から。Ex)使用される攻撃手法に着目して爆弾型、大量破壊兵器型、サイバー型と類型。 ※①は国内テロと国外テロとに分類される。 ※②は反体制テロリズムと体制側テロリズムに分類される。また、反体制テロリズムは、民族型、宗教型、争点型、革命型に分類される。

  14. 1-6-1 テロリズムの経緯① • “テロ(Terror)”という言葉の起源:1789年のフランス革命後の「恐怖政治」を起源とする。 しかし、 ≠ ※現存する世界のテロ組織のほとんどは冷戦中か冷戦後に発足。 1789年に用いられた“テロ”の概念 現代の“テロ”の概念

  15. 1-6-2 テロリズムの経緯② • “テロ”という言葉が生まれる数10世紀も前に、既に“テロ”の概念・手法は存在し、敵を倒すための手段として使われてきた。 • アルカイダなどのテロ組織が多用する「自爆テロ」も自殺攻撃という概念でとらえれば、剣や槍のような前近代的な武器しかなかった時代にも、敵の懐深く侵入し、標的となる人物を殺害する例は多くあった。 →現代の「自爆テロ」の原点の戦術。

  16. 1-6-3 テロの経緯③ 前近代時代の敵を倒したり、自殺攻撃を行なう行為と、現代のテロを比べて…     時代の変化や技術の進歩とともに、その手段、規模、動機に変化がある。 異なる点     人間の憎悪、生き残りのための反撃、暴力の行使といった本質的なところ。 同じ点

  17. 1-7-1 現代のテロに大きな影響を与えた9.11①(アルカイダについての補足) • テロ組織は実行主体別に以下の3種類に類型分けできる。 「アルカイダ」(アラビア語で「基礎」「基地」の意)とは… 1988年頃、オサマ・ビンラディンらによって設立。イスラム原理主義と反米・ユダヤを標榜するスンニ派ムスリムによるイスラム過激派国際ネットワークであり、1990年代以降、主にアメリカ合衆国を標的とした数々のテロ行為を実行したとされる。特に2001年に実行したアメリカ同時多発テロ事件は世界に大きな衝撃を与えた。 • 左翼過激派組織・・・日本赤軍、赤い旅団(イタリア) • 民族主義組織・・・アイルランド共和軍 • イスラム過激派組織・・・アルカイダ イスラムの原理を現代社会、特に政治に適用しようとする急進主義。

  18. 1-7-2 現代のテロに大きな影響を与えた9.11② • 70年代〜ハイジャックによるテロが多発。 ※民間航空機を使った大規模テロの計画は実は1990年台半ばにすでに存在していた。 Ex)「ボジンカ計画」 • 9.11はまさにハイジャックと自爆テロを組み合わせた戦法。

  19. 1-8-1 テロ組織の存立状況  世界各地には、様々なテロ組織が存在しており、ゲリラ組織と合わせると、少なくとも300以上の組織名称が把握されている。 • アジア・オセアニア地域・・・インド、パキスタン、フィリピンなど • 中東地域・・・イラク、パレスチナ、エジプトなど • 欧州地域・・・左翼過激派組織が衰退しつつあるが、同組織の中には少数民族を基盤に活動継続を図る組織、新たに若いメンバーを加えて活動の活発化を図っている組織が存在。他にも引き続き民族主義組織が活動を継続しているとみられる。 • 中南米地域・・・冷戦時代から多数の左翼過激派組織が活動している。

  20. 2 なぜアメリカはアラブに嫌われるのか? ①政治:ソ連の影響力が中東に拡大することを阻止する ②経済:アメリカとその同盟国に対する中東石油の安定的な      供給を確保する ③軍事:イスラエルの安全を確保する このうち①は、冷戦の終焉とソ連自身の崩壊により意味を失った アメリカの中東政策

  21. 2-1-1 なぜアメリカはアラブに嫌われるのか?① ②アメリカとその同盟国に対する中東石油の安定的な供給を確保する サウジアラビア政府への援助 • アメリカ軍の兵士約7000人常駐(湾岸戦争~) →イスラム教の聖地(メッカ、メディナ)が汚された!! エジプト政府への援助 • ムバラク前大統領(1982年-2011年2月11日)は、イスラム原理主義者を弾圧 →イスラム原理主義者の怒りを助長!!

  22. 2-1-2 なぜアメリカはアラブに嫌われるのか?① <イスラム原理主義者> • 預言者ムハンマドの確立した社会こそが理想 • その社会への復帰を目指すイスラム改革運動 ・アメリカをルサンチマンの対象にする   ・アフガニスタンやイランに多い ・現代文明はイスラムの敵                ・現代文明の象徴がアメリカ               *ルサンチマン・・・               強者に対しての憤りや憎悪の感情

  23. 2-2 なぜアメリカはアラブに嫌われるのか?② イラクへの経済封鎖 1990年8月~湾岸戦争 • イラクがクエートに侵攻 • アメリカ中心の多国籍軍がイラクを攻撃 • 毎月約5000人の子供が飢え・病気によって死亡 →なぜ子供たちが巻き込まれなければいけないのか!  アメリカにとって、子供たちの死は何を意味するのか!!

  24. 2-3-1なぜアメリカはアラブに嫌われるのか?③2-3-1なぜアメリカはアラブに嫌われるのか?③ <敵の味方> レバノンなど内戦状態の国では、米が敵を支援している イスラム勢力 内戦 反対勢力 アメリカ・西欧諸国

  25. 2-3-2なぜアメリカはアラブに嫌われるのか?③2-3-2なぜアメリカはアラブに嫌われるのか?③ ③イスラエルの安全を確保する イスラエルへの経済、軍事支援 • イスラエルの建国により多くのパレスチナ難民  (現在も500万人以上の人が故郷を追われて生活している) • アメリカ製のミサイルや爆弾でパレスチナを攻撃 →パレスチナ問題が アメリカに対する憎しみの根源!!

  26. アラブの民衆の認識 イスラム文化はかつて繁栄し、西欧文明を凌駕した。 しかし、そのイスラム文化は侮辱され、アラブ社会は堕ちるところまで堕ちた・・・ イスラム社会ではさまざまな惨状が起こっているのに、世界は見向きもしない!

  27. 2-4-1 対テロ戦争①アフガン戦争 2001年9月21日 タリバンはオサマ・ビンラディンを保護            「テロリストとこれをかくまう国家は同罪であ            り、区別せずに攻撃する」 10月7日アフガニスタン空爆開始(米軍・英国軍) 12月7日 タリバン政権崩壊 • 死者 1000人以上 • 非人道的な爆弾を投下 • 安全保障理事会の承認なしに国家を攻撃 • 予防的先制攻撃

  28. 2011年5月1日 米軍部隊がビンラディン容疑者殺害2011年5月1日 米軍部隊がビンラディン容疑者殺害 • バラク・オバマ大統領 「正義はなされた」 • ブッシュ前大統領  「米国の勝利」 But・・・ ビンラディンを殺したからといって、 テロが収まるわけではない!! むしろ反米感情を助長させたのでは??

  29. 2-4-2 対テロ戦争②イラク戦争 2002年1月 「悪の枢軸国」発言        「フセイン政権が大量破壊を保持し、かつアルカイ        ダと連携している」 2003年3月7日 イラクに攻撃開始 2003年12月13日 フセインを拘束 • アメリカ単独での先制攻撃論 • フセイン体制崩壊後の調査で、決定的な証拠は見つからなかった →アメリカに対する不信感がさらに強まった

  30. 2-5 負の連鎖 暴力 中東 アメリカ 暴力 暴力 暴力 ・ ・ ・ お互いが限りない“不正義”(終わりの見えない紛争・・・) しかも、暴力の形は文明の発展により激化!

  31. パレスチナ×イスラエル

  32. 1-1-1 ユダヤ人とは <ユダヤ人の定義> ユダヤ教を信仰していれば、人種や言語に関わらずユダヤ人。 “ ‘Jew’ means a person who was born of a Jewish mother or has become converted to Judaism and who is not a member of another religion.”

  33. 1-1-2 ユダヤ人とは 1970年改正 イスラエル『帰還法』 ユダヤ教による定義 ユダヤ人を両親・祖父母に持つ者、或いはユダヤ人の子孫は、イスラエルに居住し市民権を得られる 若干の相違 ユダヤ人を母に持つ者、もしくは、ユダヤ教に改宗し他宗教に帰依しないと認められた者

  34. 1-1-3 ユダヤ人とは ヨーロッパ:「ユダヤ人の血統を持つ者」 ユダヤ社会:「ユダヤ人を母に持つユダヤ教徒」 人種的 要素 宗教的 要素 ユダヤ人という概念

  35. 1−2-1 ユダヤ人迫害の始まり <迫害の始まり> • BC1500年ごろ・・・ヘブライ人はパレスチナに定住し、一部はエジプトに移住 • BC13世紀の出エジプト: この頃エジプト新王国に一部ユダヤ人がいたが、 すでに迫害と差別を受けていた。              ↓ 預言者モーセがユダヤの民を率いエジプトを出発 シナイ山の頂上で神ヤハウェと契約 ユダヤ人最初の迫害かつユダヤ教起源

  36. 1-2-2 ユダヤ人迫害の始まり • バビロン捕囚:第二のユダヤ人迫害                                 ↓                                 ↓                                 ↓ イスラエル王国はアッシリアに(BC722) ユダ王国は新バビロニアに滅ぼされる(BC586) 捕虜としてバビロンへ連行される 新バビロニアもアケメネス朝ペルシアに滅ぼされる ユダヤ人エルサレムに帰還(BC538) ☆この際に神殿を再興し、ユダヤ教を確立

  37. 1-2-3 ユダヤ人迫害の始まり [ユダヤ教の成立・特色] • 教養の形成: モーセの「十戒」、民族的苦難が土台 • 特色: 「裁きの神」である「ヤハウェ」一神教      偶像崇拝の厳禁  選民思想、メシアの出現を待望する信仰 キリスト教と相容れない特徴 ヨーロッパの国々はキリスト教が主な宗教 →ユダヤ人に対する宗教的アレルギーが根強い

  38. 1-2-4 ユダヤ人迫害の始まり <その後の迫害を決定づける大事件> • 「ユダの裏切りとキリストの受難」 キリスト教徒が信じる「新約聖書」・・・ *イエスがゴルゴダの丘で 十字架に架けられ鞭打たれた *ローマ帝国に告訴したのはユダヤ教徒 *銀貨30枚でキリストを売ったユダもユダヤ人 *イエスを迫害し抹殺したのは、ローマ帝国でもヘロデ王でもなくユダヤ人 AC70 ローマ軍がエルサレムを破壊→ディアスポラが始まる

  39. 参考「キリスト教の成立」 1世紀ローマ支配下のパレスチナで誕生。当時ユダヤ教を指導していた祭司やパリサイ派は律法を形式的に守ることを重んじ、重税に苦しむ民衆に応えようとしなかった。パレスチナの民衆は現状からの救済を期待しはじめる。イエスは祭司やパリサイ派の形式主義を批判し、神の絶対愛と隣人愛を説いた。イエスの死後、イエスが復活し、その十字架上の死は人間の罪を贖う行為であったとの信仰がうまれ、これを中心にキリスト教が成立した。

  40. 1-3-1 ユダヤ人迫害の歴史 <中世における迫害> • 1096第一回十字軍遠 • イスラム教徒の支配下にあった聖地エルサレムを奪回すべく遠征。 イスラム教徒のみならず、同じ「旧約聖書」を聖典とするユダヤ人も虐殺。 • 世界中に散ったユダヤ人たち・・・欧米にユダヤ人街を作って居住。 イギリス、フランスの居住地では追放され、ライン川沿いを十字軍が進軍した際には大規模虐殺があった。 • 1492宗教裁判が行われたスペインでは、キリスト教への改宗を拒んだユダヤ人が国外追放。 • 1543マルチン・ルターは著書「On the Jews and Their Lies」においてユダヤ人への激しい迫害および暴力を理論化し、熱心に提唱。

  41. 1-3-2 ユダヤ人迫害の歴史 <帝国主義と迫害> • 背景:列強間の対立が深まり戦争の危機が高まる中、国民の結束が求められた • 強化の方法: ・国民教育:教育の義務化を通じて国語教育(共通語)の徹底化 ・選挙権の拡大:下層民衆の政治参加を認めて、国民的一体感を形成 ・社会政策の実施:労働者階級の国家への取り込み • 国民意識強化の余波:排外主義、人種主義(racism) 過度な愛国主義(nationalism) →「国民」として排除されるマイノリティへの抑圧が強まる

  42. 1-3-3 ユダヤ人迫害の歴史 <ドレフュス事件> 1894年 フランス軍部によるユダヤ系将校のスパイ冤罪事件。 対独復讐の世論を盛り上げ、同時に戦争の危機を煽ることで 軍部の地位を上昇させる目的 <ユダヤ人虐殺(ポグロム)> ☆ロシア・東欧で横行 1881年第一次ポグロムが 南ウクライナで発生 「皇帝がユダヤ人に殺された」との噂から ロシアのユダヤ人たち→アメリカorパレスチナに入植を始める

  43. 1-4-1 イスラエル建国の過程 <シオニズム・パレスチナ問題の発生> ポグロムが契機となり、「シオニズム」の考えが出始める 「シオニズム」:自らの国をシオンの丘(エルサレム)に再建しようという動き 1882年 レオン・ピンスカーが                           「ナショナル・ホーム」の建設を提唱                            シオニズムに触発された人々が                            この年初めてパレスチナに到着                                     ↓                                農業定住地を建設

  44. 1-4-2 イスラエル建国の過程 ところが・・・ 入植を試みるも、疫病や水問題でことごとく失敗 1890年ごろエドモンド・ロスチャイルドがパレスチナに3万フランの援助 1896年テオドール・ヘルツルが「ユダヤ人国家」を著し、 全世界のユダヤ人に シオニズムへの関心を喚起。 1897年スイス・バーゼルにて第一回シオニスト会議開催。 ヘルツルがパレスチナへのユダヤ人国家建設を提唱。 以降、パレスチナの土地を購入して開拓する形で入植がすすむ

  45. 1880~1914 ロシアのユダヤ人の 200万人以上がアメリカ、 20万人が英国、 6万人がパレスチナへ移住。 1900年までにニューヨーク市のユダヤ人人口は世界の どの都市よりも多くなり、それ以降現在まで その状況は変わっていない。

  46. <20世紀> ~第一次大戦終戦: パレスチナを含むアラブ地方はオスマントルコ帝国の領土 第一次大戦後に初めて「パレスチナ」という地域ができる ☆オスマン帝国統治下のアラブ人に対し、独立を求める約束 ☆条件:対トルコの戦争協力 ☆イギリス・マクマホンとアラブ・フサイン ☆第一次大戦後の英仏露によるトルコ領の分割協定  ・シリア、アナトリア南部、イラクのモスル地区…フランス  ・シリア南部と南メソポタミア(現在のイラクの大半)…イギリス  ・パレスチナ…国際管理下 ☆イギリス外相バルフォアがパレスチナにユダヤ人の民族的郷土(ナショナル・ホーム)の建設を約束。ユダヤ系金融資本の協力を得るため。 1915年、フサイン=マクマホン協定 1916年、サイクス=ピコ協定 1917年、バルフォア宣言

  47. 1-4-3 イスラエル建国の過程 ↓ <問題点> フサイン=マクマホン協定…パレスチナは含まれていない バルフォア宣言…「ナショナル・ホーム」が曖昧  →「ユダヤ人の国家」とは明記されておらず 「パレスチナにおけるユダヤ人居住地の確保」は 「パレスチナの国際管理下」と矛盾しないとの見方もある。 3つの取り決め→相互に矛盾 パレスチナ問題が発生?

  48. 1-4-4 イスラエル建国の過程 <1920年セーヴル条約> パレスチナはイギリスの委任統治領となる。 ユダヤ人のパレスチナ移住者増加→イギリスはユダヤ人の流入を制限 <1929年嘆きの壁事件> 嘆きの壁で起こった ユダヤ人とアラブ人の武力衝突

  49. 1-5 ナチスによる迫害 <1930年代 ナチズムの台頭> ☆ナチスドイツによってユダヤ人迫害が行われる     →ホロコーストへ ☆1935年 「ニュルンベルク法」でユダヤ人の市民権剥奪

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