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行動計量学演習I  2003

行動計量学演習I  2003. 行動計量学研究分野  B4. 今日は. 心理測定法への招待 第3章 ビネーの知能検査 -個人差測定の展開-. 概要. 知的な面での個人差をとらえる知能検査 (Intelligence Test) の誕生の様子を概観 特に Binet,A. についてとりあげる 誕生の背景 特徴 問題点・批判 発展. 知能検査誕生の背景. 1881 年 仏・義務教育法の制定 ->  国民皆教育 ->  精神遅滞児の処遇が問題 教育上の考慮なし 特殊教育の施設を求める声 最大の問題 適切な精神遅滞児の識別・分類 直観的.

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行動計量学演習I  2003

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Presentation Transcript


  1. 行動計量学演習I 2003 行動計量学研究分野 B4

  2. 今日は 心理測定法への招待 第3章 ビネーの知能検査 -個人差測定の展開- 行動計量学演習I

  3. 概要 • 知的な面での個人差をとらえる知能検査(Intelligence Test)の誕生の様子を概観 • 特にBinet,A.についてとりあげる • 誕生の背景 • 特徴 • 問題点・批判 • 発展 行動計量学演習I

  4. 知能検査誕生の背景 • 1881年 仏・義務教育法の制定-> 国民皆教育-> 精神遅滞児の処遇が問題 • 教育上の考慮なし • 特殊教育の施設を求める声 • 最大の問題 • 適切な精神遅滞児の識別・分類 • 直観的 行動計量学演習I

  5. 続・知能検査誕生の背景 • 1904年 Binet,A. • 社会教育省の研究委員会の委員に任命 • 学習能力をもちながらも怠けていたり環境に恵まれない為に学業がふるわない児童 • 知的能力を欠いているために学業がふるわない児童 をみわける必要 行動計量学演習I

  6. 続・知能検査誕生の背景 • 1905年 最初の知能検査作成 • Simon,T.の協力 • 30個の問題を難易の順に並べたもの • 1908年 年齢尺度 • 精神年齢という概念の導入 • 1911年 現在のかたち(->付録) • 諸外国に紹介され、各国の児童に適合するように改訂されていった 行動計量学演習I

  7. Binetの知能検査の特徴 • 次の点で他の検査にはない特徴をもつ • 知能を直接の測定対象 • 総合的・全体的に把握 • 年齢尺度の導入 • 精神年齢(mental age;MA) • 生活年齢(chronological age;CA) 行動計量学演習I

  8. 1.知能を直接測定 • これまで • 容貌の非対称性、頭の大きさ、筆跡を測って、精神発達遅滞を判断 • 感覚・知覚・記憶といった、一つか二つの能力に関係しているだけの断片的なテスト • Binet • 要素に分けて測定するのではなく総合的・全体的に把握 • いろいろな種類の問題を含む 行動計量学演習I

  9. こんな感じ • テストに用いられる道具 • 田中ビネー知能検査(全訂版) • 問題の多様性がうかがわれますねぇ。 行動計量学演習I

  10. 2.年齢尺度 • 検査項目を年齢別に配当 • 通過率(正解率)がはじめて50%を越えた年齢をもって、その検査項目の相当年齢とする • 困難度(難易度)により順序づけた検査項目の正解が得られなくなった項目の年齢・・・精神年齢(MA) • 実際の年齢(生活年齢、歴年齢) 行動計量学演習I

  11. ある検査項目が何歳に相当するかは、その項目に正答する子どもが50%を越える年齢が何歳であるかで定められる.ある検査項目が何歳に相当するかは、その項目に正答する子どもが50%を越える年齢が何歳であるかで定められる. 例(右図)の場合 7歳で33%、8歳で53% ということで,この項目 8歳児相当の項目 通過率 例 行動計量学演習I

  12. • 精神年齢と生活年齢とを比較 • 精神年齢 >生活年齢 • 生活年齢よりも上のテスト項目が遂行できる ->優秀な子ども • 精神年齢 <生活年齢 • 生活年齢よりも下のテスト項目しか遂行できない ->不振児 行動計量学演習I

  13. 問題点および批判 • 「精神年齢」を導入することにより、結果的には知能の差を量的な差に還元することに • 言語的・文化的に恵まれた家庭の子どもが高い得点をとることが多いにも関わらず、子どもの生れつきの素質を測るものとして使われた 行動計量学演習I

  14. Binetの知能検査の発展 • Binet1911年 改訂途中で死亡その後の発展はほかの人間の手にゆだねられる • 知能指数の導入 • 集団用知能検査の開発 行動計量学演習I

  15. 知能指数の導入 • Terman,L.M.(米) • 1913,1916年 ビネー検査の改訂版を発表 ->スタンフォード・ビネ(改訂知能)検査現在ではこちらの方がよく用いられる • 新しいテスト項目の追加 • 子どもが取り組みやすいよう工夫 • 年齢尺度->知能指数(intelligence quotient;IQ)年齢尺度・・・各年齢内での相対的位置が不明 行動計量学演習I

  16. 知能指数 • MA(精神年齢)とCA(生活年齢)が同じなら(生活年齢相応の精神発達であれば)IQは100(100が中心) • 100よりも著しく低い場合、発達の遅れが疑われる 行動計量学演習I

  17. IQの意味,注意点... • 知的能力の唯一にして重大な指標ではない • 知能指数の低下? • 今日ではあまり使われていない 行動計量学演習I

  18. 集団用知能検査の開発 • Binetの検査:個人検査用 • 第一次世界大戦 • 軍の再編成 • 大勢の能力を短時間に知るための選抜方法 • Yerkes,R.M.、Otis,A. • αテスト、βテスト • 不適格者の排除、適格者の所属決定 • 選抜の手段として用いられる 行動計量学演習I

  19. まとめ • 社会的な要請が契機 • 後々には、検査自体や検査作成に用いられた概念が社会に影響を与えていく • その人にあった教育を考えるひとつの指標 • 知能のすべてを測れるわけでなく、それが全てではない 行動計量学演習I

  20. 知能偏差値(inteligence standard score;ISS) • ある個人の知能水準の同一年齢集団の平均値からの逸脱度 行動計量学演習I

  21. このへんがメジャーっぽい ビネー検査日本版各種 • スタンフォード・ビネ-改訂知能検査が基になっている • 田中ビネー 2歳~成人 • 鈴木ビネー 2歳~成人 • 辰見ビネー 3~8歳 • 武政ビネー 4~13歳 • 村山ビネー 13歳以下 行動計量学演習I

  22. 田中ビネー(全訂版) 用具 \50000 検査法 \4800 用紙(20人分) \4400 「事例による知能検査利用法」 \2300 計 \61500(税別) 鈴木ビネー 用具 \19048 測定法 \6477 用紙(50人分) \3620 計 \29145(税別) \どうですか。 行動計量学演習I

  23. 参考文献 • 東洋他 1970 心理学の基礎知識   有斐閣 • Leona E.Tylor 高田訳 テストと測定 1966 岩波書店 • などなど 行動計量学演習I

  24. おわり ぱわぽさよなら

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