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画像計測 講義. (第2巻). 3年次後期2単位選択 担当: 玉野 和保. 単元3(1/11). 第3単元 画像ディジタル化1. 講義で話したいこと. ディジタル画像 ← 標本化. 標本化 量子化. 走査と画像の配列表現. 標本化格子 配列表現と画像の情報量. 単元3(2/11). 画像の取得法. 画素. アナログ画像 画面 走査. X軸一本の走査線上 の濃度分布. 走査線上の 標本化. ディジタル画像. 画像の取込からディジタル化へ. 標本化. 走査. 単元3(2/11). 画像の取得法. 画素. アナログ画像 画面 走査.
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画像計測 講義 (第2巻) 3年次後期2単位選択 担当: 玉野 和保
単元3(1/11) 第3単元 画像ディジタル化1 講義で話したいこと ディジタル画像 ← 標本化 標本化 量子化 走査と画像の配列表現 標本化格子 配列表現と画像の情報量
単元3(2/11) 画像の取得法 画素 アナログ画像 画面走査 X軸一本の走査線上 の濃度分布 走査線上の 標本化 ディジタル画像 画像の取込からディジタル化へ
標本化 走査 単元3(2/11) 画像の取得法 画素 アナログ画像 画面走査 X軸一本の走査線上 の濃度分布 走査線上の 標本化 ディジタル画像 画像の取込からディジタル化へ
単元3(3/11) ディジタル画像の標本化 • 標本化: 画面を走査することで画素列にすること • ・画面を上から下へ、また左から右へ • ・アドレス表現から、8ビットでは 256×256 • 10ビットでは1024×1024 • 標本化定理: • 取り扱っている信号の最大周波数がfmaxのとき、 2fmax以上の周波数で標本化する必要がある。 • 標本化周期がτのとき、2τ以下の周期をもつ振動の 早い信号は正確に取り込めない。
単元3(4/11) ディジタル画像の量子化 • 量子化: アナログ信号をディジタル信号に変換 • ・直接変換方式(フラッシュ変換): • 高速変換、回路が複雑、高価 ・逐次処理方式 nビットでは、n+2クロック必要 • ・量子化数:量子化の細かさ nビットで表現 • (量子化レベル数、階調数とも言う) 量子化にも標本化定理が重要
単元3(4/11) ディジタル画像の量子化 • 量子化: アナログ信号をディジタル信号に変換 • ・直接変換方式(フラッシュ変換): • 高速変換、回路が複雑、高価 ・逐次処理方式 nビットでは、n+2クロック必要 • ・量子化数:量子化の細かさ nビットで表現 • (量子化レベル数、階調数とも言う) 量子化にも標本化定理が重要
単元3(5/11) 量子化での問題 • 疑似輪郭: 階調の差による明度差で生じる • ・16階調(4ビット)以下の場合、影響が大きい • ・ディスプレイの照明にもよるが、64階調(6ビット)以上 • ・量子化誤差:標本化定理で示す細かさの最小値 • ・音声では量子化雑音と呼ばれる振動音を生じる • ・8ビット以上の階調数が選択
単元3(6/11) 講義で話したいこと ディジタル画像 ← 標本化 標本化 量子化 走査と画像の配列表現 標本化格子 配列表現と画像の情報量
単元3(7/11) 画面の走査法 画素 画素の位置が一対一対応 アナログ画像 画面走査 X軸一本の走査線上 の濃度分布 走査線上の 標本化 ディジタル画像
単元3(8/11) 標本化格子と画面表示 正三角形格子 正方形格子 正方形格子: 縦横配列が直角 → 直交座標で処理しやすい 正三角形格子: 画素間の距離が等しい → 等方的演算に適
単元3(9/11) 画像の配列表現 f(i、j) 画面の配列表現 f(0,0)・・・f(N,0) f(0,1)・・・f(N,1) ・ ・ f(0,M)・・・f(N,M)
単元3(10/11) 画像の情報量 画面の配列表現 f(i,j)がnビットの階調数で表示 f(0,0)・・・f(N,0) f(0,1)・・・f(N,1) ・ ・ f(0,M)・・・f(N,M) モノクロ画像: n×N×M ビット/画面 カラー画像: 3×n×N×M ビット/画面
単元3(11/11) カラー画像の情報量 カラー画面の表示法 減色法による3原色からの色合成 Xy表色法による色表示
単元3(11/11) カラー画像の情報量 カラー画面の表示法 減色法による3原色からの色合成 NTSCでは2色で表示 Xy表色法による色表示
単元4(1/31) 第4単元 画像ディジタル化2 講義で話したいこと 幾何学特徴抽出処理の基本ツール ランレングス符号表現: チェーンコード表現: マスクパターンの構成: ディジタル処理の基本数学ツール 直交変換: フーリェ変換、DFT、FFT、ウェーブレット変換 ハフ変換: アフィン変換:
単元4(2/31) ランレングス符号表現 幾何学特徴抽出処理、画像圧縮に利用 2値の画像の符号: 黒=1, 白=0 始点を白として、適当な区切で画像を走査 黒部分の長さ,白部分の長さの数字列 = ラン長 ラン長で画像を表示: ランレングス符号化 統計により、出現頻度の高いラン長を最適の符号を与え、冗長度を低減化 ハフマン符号化 JPEG:Joint Photographic Experts Group MPEG:Moving Picture Expert Group にも一部、類似の符号化を利用
2 3 1 0 4 5 7 6 単元4(3/31) チェインコード表現 幾何学特徴抽出処理に利用 チェイン符号化 画像の輪郭線を重ねた正方格子の格子点列で近似 格子点列の連鎖は8方位で表示: 0~7の数字 輪郭線 左図例: 2221023107007 近似線 ここからStart
単元4(4/31) マスクパターンの構成 幾何学特徴抽出処理に利用 各格子点の数値や合成法で画素の特徴を検知 特定位置の画素の数値を、それとその周辺の画素に、 重みを掛け合成した値で置き換える たとえば 画像の輝度変化を強調する 輪郭強調差分フィルタ
単元4(5/31) マスクパターンの種類 格子点の数値や操作ルールを与えて種々の機能を表現 「単元9:エッジ検出と特徴抽出」で詳細に講義 周波数フィルタ: ローパスフィルタ ハイパスフィルタ バンドパスフィルタ 平滑化フィルタ: 平均化フィルタ メジアンフィルタ 微分フィルタ: ラプラシアンフィルタ ソーベルフィルタ 特徴抽出フィルタ: ビルディッチ法 膨張収縮フィルタ たとえば 画像の輝度変化を平均化する 平均化平滑化フィルタ
単元4(6/31) 講義で話したいこと 幾何学特徴抽出処理の基本ツール ランレングス符号表現: チェーンコード表現: マスクパターンの構成: ディジタル処理の基本数学ツール 直交変換: フーリェ変換、DFT、FFT、ウェーブレット変換 ハフ変換: アフィン変換:
単元4(7/31) 直交変換とは 対象を表示する関数: N個の要素からなるN個のベクトル 各ベクトルが互いに直交 直交関係: 各ベクトルの内積が0 → 各ベクトルが独立 適用の特徴 周波数成分の検出 特徴抽出 画像圧縮 ・ ・ ・ 含まれる変換形式 フーリェ係数 ウェーブレット変換 ハール変換 サイン変換、コサイン変換 ハートレー変換 ・ ・ ・
単元4(8/31) フーリェ変換 図形の幾何学変化の周波数成分を表示 周期関数のフーリェ級数展開 係数、ak、bk→ フーリェ係数
単元4(9/31) フーリェ係数の計算 係数から元の関数を求める操作 → 逆フーリェ変換
単元4(10/31) 離散的フーリェ変換 離散フーリェ変換: Discrete Fourier Transformation
単元4(10/31) 離散的フーリェ変換 離散フーリェ逆変換: Inversed Discrete Fourier Transformation
単元4(11/31) 離散的フーリェ係数の周期性 DFTで得られるフーリェ係数はNの周期性がある Ckの計算は、k=0 ~ (N-I)で同じ値が繰り返されるから、刻んだデータ数N個だけ計算すればよい
単元4(11/31) 離散的フーリェ係数の周期性 DFTで得られるフーリェ係数はNの周期性がある 定性的説明: 最小周波数=1/T[Hz] 最大周波数=1/τ[Hz] ← N/T[Hz] 周期Tの周波数、1/T[Hz]のN倍、N/T[Hz]まで計算可能 この幅を超える周波数成分は計算できない
単元4(11/31) 離散的フーリェ係数の周期性 DFTで得られるフーリェ係数はNの周期性がある F[i]が実数の時 Ckの実数部分の振幅スペクトルはN/2で左右対称 Ckの虚数部分の位相スペクトルはN/2で点対称
単元4(12/31) 高速フーリェ変換(Fast Fourier Transform )
単元4(12/31) 高速フーリェ変換(Fast Fourier Transform ) 偶数番号成分 奇数番号成分
単元4(12/31) 高速フーリェ変換(Fast Fourier Transform )
単元4(13/31) FFTの計算フローシート f[0] f[2] f[4] f[6] C[0] C[1] C[2] C[3] 4点DFTを用いた 時間間引8点DFT f[1] f[3] f[5] f[7] C[4] C[5] C[6] C[7]
f[0] f[2] f[4] f[6] C[0] C[1] C[2] C[3] f[1] f[3] f[5] f[7] C[4] C[5] C[6] C[7] 単元4(13/31) FFTの計算フローシート f[0] f[4] f[2] f[6] f[0] f[4]
単元4(13/31) FFTの計算フローシート f[0] f[4] f[2] f[6] C[0] C[1] C[2] C[3] f[1] f[5] f[3] f[7] C[4] C[5] C[6] C[7]
単元4(14/31) FFTとDFTの比較 • FFTは位相回転因子の周期性と対象性を利用 計算量を削減 DFTの計算量: N2回の計算 FFTの計算量: (N/2)log2N たとえば、N=210→ 1024個では DFT: 100万回 FFT: 5120回 • FFTは位相回転因子の性質から間引きを行うため、 DFTより計算が複雑
単元4(15/31) ウェーブレット変換 ウェーブレット解析の概念
単元4(16/31) ウェーブレット変換 マザーウェーブレットの定義 時間軸上で基本ウェーブレットをa倍し、bだけ平行移動させて、元信号との相関関係を解析 元信号と マザーウェーブレットの 内積 ウェーブレット変換、連続ウェーブレット変換
単元4(17/31) 離散ウェーブレット変換 離散マザーウェーブレット スケールの大きさは適当でもよいが、1/2毎に細かくするのが計算も容易 総和を計算して大きさが1になるように規格化されている
単元4(18/31) ウェーブレット変換の特徴 • 周波数成分を図形に合わせて表示 図形の各部分に合わせた周波数成分が解析できる → パターン認識に応用 • 画像の 部分形状 部分周波数成分 の操作が可能 マザーウェーブレットを対象図形に合わせて選択することで、 対象図形の特徴を生かした図形の修正、特徴抽出に応用
単元4(19/31) 画像の部分図形に合わせた周波数成分分析への応用 図形の各部分の周波数成分を分析するために、ハール(Haar)関数をマザーウェーブレットとしてウェーブレット変換し、分析する方法を解説する。
単元4(20/31) ハール関数 ウェーブレットが知られる以前より使われていた Haar関数
単元4(20/31) ハール関数 Haar関数 ハール関数を基本ウェーブレットとして表した標本化信号ψ
単元4(20/31) ハール関数 Haar関数 ハール関数を基本ウェーブレットとして表した標本化信号ψ
単元4(21/31) ハール関数とウェーブレット変換 ハール関数を基本ウェーブレットとして表した標本化信号ψ
単元4(21/31) ハール関数とウェーブレット変換 元波形 f0 の離散表現 別の表現では 元波形 f0 を解像度を落とす 粗い信号 領域を半分のサイズ (低い周波数成分に変換) 元波形 f0 を粗い信号で逆表現 誤差を表す
単元4(21/31) ハール関数とウェーブレット変換 ハール関数で表現 ウェーブレット変換 に他ならない! 元波形 f0 を解像度を落とす 粗い信号 領域を半分のサイズ (低い周波数成分に変換) 元波形 f0 を粗い信号で逆表現 低次元の信号からの再構成
LLLL LLHL 画像をハール関数によりウェーブレット変換すると 低周波数成分にサブバンド分解 HL LLLH LLHH HH LH 高周波数成分にサブバンド分解 低周波数成分にサブバンド分解 高周波数成分にサブバンド分解 単元4(22/31) ウェーブレット変換のまとめ ハール関数で表現した ウェーブレット変換 高い周波数のサブバンドに分解 ハール関数で表現した ウェーブレット変換 低い周波数のサブバンドに分解
LLLL LLHL Low HL LLLH LLHH HH LH High Low High 単元4(23/31) ウェーブレット変換の事例
単元4(24/31) ハフ変換 • 図形輪郭線の各点に直線の式を当てはめる 直線の式を極座標(直線の傾き:θ、半径:ρ)で表現 ハフ(Hough)変換 • 画像の直線群の検出に利用 図形の各点で得られた直線の式群(θ、ρ平面への写像)の交点検出 3点以上が交わる点から直線を検出 • 曲線の式でハフ変換すると、曲線群検出も可能