240 likes | 374 Views
建設廃材の 新しい 有効 活用手法の研究. 社会工学専攻 24418576 Zhong H ua. 目次. 背景 目的 方法 結果 まとめ 考察 結論. 背景. 平成 22 年に日本の建設系廃材は全産業廃棄物の総排出量の 19% を占め, その うち木質 廃 材が約 1357 万トンであ った . 現状の木質廃材の処理方法. 製材品 家屋解体 くず 木質ベレット等の工場廃材. 合板・パーティクルボード. 原木. マテリアル リサイクル. 製紙・パルプ原料. パーク堆肥・炭化. サーマル リサイクル. バイオマス燃料. 木質廃材.
E N D
建設廃材の新しい有効活用手法の研究 社会工学専攻 24418576ZhongHua
目次 • 背景 • 目的 • 方法 • 結果 • まとめ • 考察 • 結論
背景 • 平成22年に日本の建設系廃材は全産業廃棄物の総排出量の19%を占め,そのうち木質廃材が約1357万トンであった. • 現状の木質廃材の処理方法 製材品 家屋解体くず 木質ベレット等の工場廃材 合板・パーティクルボード 原木 マテリアル リサイクル 製紙・パルプ原料 パーク堆肥・炭化 サーマル リサイクル バイオマス燃料
木質廃材 • 強吸水性 • 豊富な栄養素 • 建設系木質廃棄物処理は,運賃コスト,腐敗の発生,焼却後の二酸化炭素の発生など,さまざまな問題がある. • 木質廃材の特性 植生の土壌には適していない 菌類の培地として適している
新たな処理方法 木質廃材で菌類を栽培するリサイクル方法
目的 • 建設系木質廃材の菌類培地としての開発 菌種と培地中の木質廃材比率が菌類の成長にどのような影響を及ぼすか?
方法 • 菌種の選択 人工栽培で一般的に使われる栽培方法が 明確な以下の三種を用いた. ナメコ (Pholiotanameko) キクラゲ (Auriculariaauricular) ヒラタケ (Pleurotusostreatus)
各培地条件の基質を混合して,485mlガラス瓶に入れる.さらに水を180ml入れ,12hr放置した.各培地条件の基質を混合して,485mlガラス瓶に入れる.さらに水を180ml入れ,12hr放置した. • 培地の作成と播種方法 • 各培地を1.2atm,30minでオートクレーブした. • 常温状態になったところで,滅菌処理を行いながら各菌種を培地に播種した
培養方法 • 播種したガラス瓶は暗条件で培養を行った.キクラゲは24℃恒温条件下,ヒラタケ,ナメコは16℃恒温条件下で培養を行った. • 菌糸の形成が確認された • 酸素と湿度を確保できるように,蓋を軽くして,乾燥しないように毎日水を加える. • 子実体が形成されたら,子実体は成熟するまで育成した.
データの計測方法 • 成長時間 • 産出重量 • 培地の乾燥重量 • 子実体形成有無
生物学的同化効率 • 生物学的同化効率 • =(産出重量)÷(実験前の培地の乾燥重量) • 培地の分解率 • 培地の分解率 • =(培地の乾燥重量-廃棄培地の乾燥重量) • ÷(培地の乾燥重量) • 子実体形成率 • 子実体形成率 • =(子実体が形成された培地数)÷(総培地数)
結果 • ヒラタケ • ナメコ
木質廃材の有無による菌類の成長状況 成長速度(1/d) 生物学的同化率 廃材有の方が成長が速い 無 有 無 有
子実体の形成率 培地の分解率 木質廃材の有無に依存した違いは子実体の形成率を除いて認められなかった. 無 有 無 有
成長時間 ヒラタケ ナメコ • 木質廃材比率と菌種ごとの成長状況 ヒラタケ:木質廃材比率50%が最適 ナメコ:木質廃材比率60%が最適
生物学的同化率 ヒラタケ:木質廃材比率50%が最適 ナメコ:木質廃材比率0%が最適 ナメコ ヒラタケ
培地の分解率 ヒラタケ:木質廃材比率45%が最適 ナメコ:木質廃材比率0%が最適 ヒラタケ ナメコ
子実体が形成された培地個数 菌種の違いによる有意差は 認められなかった
考察 • 建設系木質廃材は多樹種の混合物であり,菌類の育成には不向きな場合がある.今回の実験ではキクラゲには不適切な樹種が含まれていた. • 建設系廃材に含まれる高分子有害物質は生物の育成に不適. →菌類は分解可能であり成長可能
結論 • 菌類の培地への木質廃材の利用可能 • 菌種により生育ができないものがある • 適した菌種を選択することで廃棄物減量化が可能
今後の提案 • 菌種の検討 • 子実体の安全性の検討 • 培地中の有害物質の減少量 • 培地の再利用