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平成23年10月6日

サービス管理責任者研修テキスト 分野別講義. 「アセスメントとサービス提供の基本姿勢」. <就労分野(就労移行支援・就労継続支援)>. 平成23年10月6日. アセスメントとサービス提供の基本姿勢 (目 次). 5.サービス管理プロセスの実際   (1)サービス提供のプロセス   (2)相談支援時の状況把握   (3)アセスメント   (4)個別支援計画の作成   (5)個別支援計画の実施   (6)中間評価と修正   (7)関係機関との連携   (8)終了時評価 6.サービスの評価   (1)サービスの評価基準   (2)質の高いサービス

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  1. サービス管理責任者研修テキスト 分野別講義 「アセスメントとサービス提供の基本姿勢」 <就労分野(就労移行支援・就労継続支援)> 平成23年10月6日

  2. アセスメントとサービス提供の基本姿勢(目 次)アセスメントとサービス提供の基本姿勢(目 次) 5.サービス管理プロセスの実際   (1)サービス提供のプロセス   (2)相談支援時の状況把握   (3)アセスメント   (4)個別支援計画の作成   (5)個別支援計画の実施   (6)中間評価と修正   (7)関係機関との連携   (8)終了時評価 6.サービスの評価   (1)サービスの評価基準   (2)質の高いサービス   (3)事業の推進、効率化   (4)人材の育成・強化   (5)サービス管理責任者の役割の確認 1.分野別事業概論   (1)就労分野における研修目標の確認   (2)就労支援におけるサービス管理   (3)就労支援施策の最近の動向      (教育・福祉・労働・企業関係の状況) 2.サービス提供の視点   (1)本人中心の考え方   (2)本人のニーズについて理解する   (3)本人の長所に視点をおいた支援   (4)家族や関係者(親の意識・理解)について考慮する 3.サービス提供のポイント   (1)ニーズの確定を行うアセスメント   (2)就労への目標や将来像を描ける支援   (3)切れ目のない継続した支援   (4)相談支援専門員、地域の関係機関との連携 4.アセスメントのポイント   (1)アセスメントの重要性(本人を取り巻く生活環境要因)   (2)生活支援・職場定着支援について   (3)関係機関との連携について   (4)就労支援ネットワークの構築

  3. 1.分野別事業概論 「はたらく・働き続ける」をあたりまえに (社福)大阪市障害者福祉・スポーツ協会 サテライト・オフィス平野             酒井 京子

  4. (1) 就労分野における研修目標の確認 (アセスメント等) ○ 本人や、本人を取り巻く生活環境要因(親や医療等関係者)のアセスメントが不十分なため、本人の希望を具体化できていない。 (目標や将来像が不明確な支援) ○ 本人自身が、「働きたい」という希望を描けるような、支援内容を検討する。 (教育・福祉・労働との連携) ○ 就労支援に当たっては、労働施策をはじめとする地域の関係機関や、企業との連携が大切である。    事業所内で自己完結することなく、ハローワーク、障害者職業センター、障害者就業・生活支援センターなどどの連携支援で、職場の開拓や就労・定着支援が実施可能となる。

  5. (2)サービス管理責任者の役割 ・児童、地域生活(知的・精神)、地域生活(身体)、就労、介護の5分野があるが・・・ ○ 障害の種別を超えて、分野を超えて、共通の人間観をもつことが大切 ○ 同じプラットフォームに立ってこその連携

  6. 横の連携-ライフステージから見た生活(生活危機)(大泉 1981より援用) 社会参加への期待/進路・生きざま 限られた社会資源・格差・差別を生きる 危機のパターン 障害があるという事実 の認知と展望ある育児 健やかな成長・療育 保育・教育への期待 親なきあと 0  1      3     5   6   7   8         15   16   17   18    23        40           50      必 要 な 支 援 療育体制の不備 母親の支援・展望のもてる子育て 適切な検診体制・早期発見・早期対応 保育園・幼稚園などの利用・交わり 進路に関する情報・適切な指導者 近所の仲間入り 進路の選択・学校教育 豊かな学校生活 社会との交わり・実習など どんな社会参加をするのか 生活基盤(住む・費やす・暮らす・働く 交わる・参加する・ほっとするなど) 日常生活上のトラブル(借金・友人・家 族・差別・離転職・支援者など) 成年後見制度(財産管理・生活支援) 人権擁護・豊かな老後 結婚願望

  7. 縦と横の連携 第四期東京都障害者施策推進協議会資料より

  8. (3)就労におけるサービス管理とは ・良いサービス、質の高いサービスとは何か? ・就労はサービスの結果(成果)が数値化されやすい?     就労移行支援事業        - 就職率 ○○%     就労継続支援事業(A型・B型) ー  工賃 ○○○○円 ・一定の年齢になったら、「働く」ことが当たり前になっているか   「子は学び、大人は働く」という価値観 ・働くことの意味を考える   社会の中の役割を担うという意味、確認   地域が雇用を創る

  9. 働く意欲のある障害者が必ずしも働けていない現状働く意欲のある障害者が必ずしも働けていない現状 養護学校の卒業者の半数以上(55%)が福祉施設へ 社会就労センター調べ(平成12年) しかし実際に就職のために施設を出た人は年間1%程度

  10. 雇用施策の対象となる障害者数/地域の流れ 障害者総数約744万人中、18歳~64歳の方、約365万人                                                          (内訳:身134万人、知34万人、精(20~64歳)197万人)      【一般就労への現状】① 特別支援学校から一般企業への就労が約25%                    ② 社会福祉施設から一般企業への就職が年間1%~2% 法定社会福祉施設  <一般就労移行> 2,387人/ H17 企 業 等 在所者約28万人(通所:約12万人、入所:約16万人)  (平成18年度) 就職者数 448,000人    (再掲)   授産施設   117,539人 (通所:92,498人、入所25,041人) 福祉工場     3,531人 地域 生活 (平成20年度) 小規模作業所 約2.6万人 (平成21年4月) 地域活動支援センター    ハローワークからの紹介就職件数 44,463人 903人/年 9,639人/年 3,547人/年 (平成20年度) 就職 特別支援学校 卒業生14,966人/年 (平成21年3月) 【出典】H18(身体)/H17(知的)実態調査、H20患者調査、 H18社会福祉施設等調査、 H21学校基本調査(文部科学省)、厚生労働省調べ等

  11. 就労に向けた安心感をどう作り出すか ちゃんと仕事をしてくれるだろうか・・。 他の社員との関係がうまくいってくれるだろうか・・。 仕事をするのは初めての経験なので不安・・・。 失敗しないかなぁ・・。 本人 事業主

  12. 自立支援法における就労支援の流れ・・・サービス管理責任者の視点(広島国際大学・関案)自立支援法における就労支援の流れ・・・サービス管理責任者の視点(広島国際大学・関案) 本人・病院・特別支援学校・施設 Step2 就労支援サービスの提供 Step3:働いている人の状態 労働関連の施策・企業などから 就労移行支援 就労継続支援 1)生涯計画   就労継続の課題(賃金・稼働年齢)   雇用企業の課題(経営環境・人権    意識・世代交代)   ハッピィーリタイアと再就労(働いた   ために失われたこともある) 2)軌道修正   スティグマ(stigama)の払拭   インセンティブの保持   グループ就労   定年・老後 3)チェックとマネジメント 工程管理と職務分析   働くことの意義・意味の確認   A 型 B 型 障害者相談支援事業 地域自立支援協議会 1)生活支援策との連携(地域生活の確立) 2)他の就労分野への移行 3)労働者性の確保(働くに値する労働環境・労働条件) Step1 相談・アセスメント・サービスの マッチング 職務開発 職業指導/業種・業態 職場実習 インターンシップ 企業との連携(PWI) 委託訓練 フォローアップ  (当事者・企業) 雇用主としての自覚と運営 人たるに値する労働条件 安定的な賃金支給 業種・業態のイノベーション 地域振興策などとの協同 コミュニティー・ビジネスの創設 (福祉文化の創設) 働きやすい作業環境 ①就労への思い ➁就労アセスメント ③希望するサービス ④関係者・周囲の支援 個別移行計画の作成 サービス遂行・支援環境の再点検 1) 支援計画の妥当性 2)連携軸   ネットワーク(他領域との連携)   自立支援協議会における社会資源の共有   関連サービスとの協同や市民などの 共感・賛同者 3)支援者の課題解決力(寄り添う・向き合う) 構え・立ち位置・支援者の力量・社会(環境)の方向 4) 地方自治体・地域の課題(社会資源) 5) 運営法人・運営主体の課題 6)) 制度の課題

  13. (4)働くことを考えるー障害のある人の雇用、労働(4)働くことを考えるー障害のある人の雇用、労働 • 人に仕事を合わせるのか、仕事に人を合わせるのか • 適材適所という考え方 • 環境を作るという考え方

  14. (4)-1 適切な職場環境整備があれば・・・(4)-1 適切な職場環境整備があれば・・・ 知的障害のある人の場合(コミュニケーション問題に対して)大問題発生率

  15. (4)-2 企業における雇用(一般就労) 指標・価値基準は生産性だけなのか? • 事業主の言葉より   「当社でも障害を持った方々が一緒に働くようになって、サービスが向上したと言われる。障害を持った方と一緒に仕事をするとなると、同僚・店長が気遣いをする。その気遣いというのは、本来障害を持った方だけに向けるものではなくて、職場の全員に向けるものであり、そもそもお客様に向けるべきものだ。障害を持った方の雇用を通じて、各店舗で人に対する思いやりみたいなものや、一緒に仕事をしていこうという姿勢が生まれたのではないかと思う。」 (職業安定広報2006.9月号 株式会社ユニクロ代表取締役会長兼社長 柳井氏)

  16. (4)-3 福祉サービスにおける労働 ・福祉サービスにおいて労働の場を提供する意味、役割とは ・本人のもつ力を最大限発揮できる労働のあり方 ・社会経済活動の一員としての自覚や誇りがもてる労働のあり方 ・施設外授産や企業内授産など、社会経済活動に参加する労働環境の提供

  17. 様々な制度や社会資源を活用して就労に至った例様々な制度や社会資源を活用して就労に至った例

  18. 支援者のスタンス ①働く力を正当に評価しているか ②能力の限界を一時的な場面だけで決めつけていないか ③できない理由ばかりを見ていないか ④情報発信、情報提供の方法は適切か ⑤聞くことこそ本人主体 ⑥小さな成功体験をたくさん積み重ねる 2009サービス管理責任者指導者研修より

  19. 私達の使命、役割 • 制度は変わるけれど・・・・    制度は手段    そもそも私達がなすべきことは何か? ・「一定の年齢になったら働くというあたり前」を実現していく土壌づくり、地域づくり ・自立支援協議会の活用 - 地域全体で支える    利用者は事業所の人でなく、地域の人

  20.     2.サービス提供の基本的姿勢    3.サービス提供のポイント    2.サービス提供の基本的姿勢    3.サービス提供のポイント 本人を中心とした支援のあり方を考える 社会福祉法人そうそうの杜               荒川 輝男           (大阪市城東区)

  21. (1)エンパワメント・権利擁護の視点 1.事例から①②③ 2.エンパワメント論から   一般的には、個人や集団が自らの生活への統御感を獲得し、組織的、社会的、構造に外郭的な影響を与えるようになること 3.「身体障害者ケアガイドライン」から 厚生労働省 (2003年)   社会的に不利な状況におかれた人々の自己実現を目指しており(中略)、長所、力、強さに着目して援助すること。サービス利用者が自分の能力や長所に気付き、自分に自信が持てるようになり、ニーズを満たすために主体的に取り組めるようになることを目指す

  22. (2)個別支援計画について 1.どれだけ本人の思いが発せられているか?         ↓       ~したい         ↓      本当の思いなの? ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ ◎知的障害をどう理解するか?   難しい定義は別にして

  23. 基本的な考え方…(個別支援計画の重要な視点)基本的な考え方…(個別支援計画の重要な視点) ① • 利用者の主体的な参加(利用者と支援者の協働) ② • 利用者の役割の重視 ③ • 様々な変化の可能性

  24. アセスメントの様式 • 利用者の全体像を捉えること • 支援過程全体を通じたアセスメントを反映すること • 支援計画に結びつくものであること • 記入する情報の内容や量が実用可能であること • 利用者・関係者から聞き取りや日々の関わり通して得た情報を大事に記録しておく ●これをアセスメント用紙に随時付加していく ●変化が大きくなれば支援計画の作り直し(計画変更)

  25. 「わたし」の可能性を最大限引き出す         ケアマネジメントを目指して「わたし」の可能性を最大限引き出す         ケアマネジメントを目指して  われわれの実存とは …今現在の「わたし」に、生まれてから現在に至るまでの来歴(さらに遡れば親や祖父母先祖の来歴まで)を引きずりつつ、前方には様々な方向性を有する生の可能性を見出しながら未来へ向かって進み続ける。 …現在の「わたし」とは、周囲を取り巻く人や人物から直接的に受ける影響のほか、過去や未来から届いてくるもの(例えば過去の生活や習慣や病歴、トラウマ、将来の展望等)の反響の中で絶えず変化し続けている存在。 従来の障害者ケアマネジメントの手法は、こうした実存の時間的構造を充分に捉えることに適したシステムとは言い難い。 ●それぞれのステップが時系列に沿って単線的に進むプロセス⇒各ステップの時点における利用者の状態と未来における計画目標だけが問題とされた。

  26. …現在の「わたし」とは、周囲を取り巻く人や人物から直接的に受ける影響のほか、過去や未来から届いてくるもの(例えば過去の生活や習慣や病歴、トラウマ、将来の展望等)の反響の中で絶えず変化し続けている存在。…現在の「わたし」とは、周囲を取り巻く人や人物から直接的に受ける影響のほか、過去や未来から届いてくるもの(例えば過去の生活や習慣や病歴、トラウマ、将来の展望等)の反響の中で絶えず変化し続けている存在。  これをどうアセスメントできるか。  本人が意識していない環境や日々の出来事等を関係性の中でどれだけ拾えるか?  アセスメントは日々の支援の中で必然的に実施しているもので期間を区切ってやることでは全体像が見えにくいのでは?

  27. 一般的にみられる支援計画 将来実現したい生活の姿=長期目標  ↑ クリアしておきたい課題=中期目標  ↑  クリアしておきたい課題=短期目標                           ↑ 具体の支援を提供する 未来のゴールの地点からそこに至るまでの道のりを逆算し細分化したものが現在提供すべき支援の構図   結果…生の主体性が未来の側にあり、現在の自分がそれに縛られているような状態は、人間の生の本来的なあり方ではなく、言わば未来へと疎外されている状態ではないか?

  28. 図示すると

  29. 「わたし」とは • 「わたし」とは時間の中で変わり続ける動的・流動的な存在であり、これまでの障害者ケアマネジメントは紙芝居の登場人物のような動きのない静的・固定的な人間像を暗黙の前提として、我々の実存が有しているダイナミズムを見逃していたのではないか。 • 「わたし」が有する可能性を最大限に引き出すためには「わたし」の実存と同型の時間的構造を有したケアマネジメント・システム(様式や進め方等)の開発が必要ではないか。

  30. アセスメントについて …時間的な厚みを持たせる必要がある。 •  従来のケアマネジメント…聞き取り時点における利用者の生活ニーズのスナップショットの作成 「~したい」という欲求・欲望の有無やADLの程度、身辺処理や家事をどうしているか等・・・・できる、できないと言うような単純な評価に偏りがちな結果で良いのだろうか?      変化し続けている事へのアセスメントが不十分      絶え間ない変化を追いかけることが重要   利用者の絶え間ない変化をフォローし続けることで現時点の状態とそこに至るまでの来歴、そして今後変化する可能性を同時につかみ取ることができる“時間的な厚み”のあるアセスメントが必要

  31. いまの「わたし」が中心にある計画の作成に向けていまの「わたし」が中心にある計画の作成に向けて 支援者は、いまの「わたし」が抱いている様々な欲求・欲望に対して、その勢いを止めることなく未来に向かうように効果的に場面整理を行うこと、要は利用者に対してこの現実(現在)から地続きの「希望」のビジョンとして計画を示すことが彼らの現在の生を豊かにし、同時にその未来へ向けて背中を後押しする(エンパワメント)支援として求められる。

  32. 自己決定について ・人間の意志        生理的な「欲求」 人間的な「欲望」   人間の意志決定が生理的水準を超えて、人間的なものとして成立するには   他者の存在が不可欠になる。

  33. 他者の存在が意識されないとき、欲望のメカニズムは働かず、人間は生理的欲求のみで動く「動物」になってしまうのではないか。他者の存在が意識されないとき、欲望のメカニズムは働かず、人間は生理的欲求のみで動く「動物」になってしまうのではないか。 支援者を含む人々が透明な存在になってしまう時、そのケアマネジメント場面における利用者は、動物的な水準で生理的な快・不快にのみ従っているのではないだろうか。  「わたし」の意志=自己決定は「わたし」を取り巻く他者たちの声に満たされた多声的な構造を有することでより豊かになるのではないだろうか。

  34. 関係性について 「あなた」 「わたし」 = 世界の成立

  35. 「あなた」とは 一般的には、母親の存在が重要である。  ◎難しい場合(関係の貧困の中で)     母親に変わる存在が必要となる           家族や親戚・支援者など      ・・・ななめの関係の重要性  ◎支援者の存在     利用者にとってななめの関係が作れるか。     利用者にとってななめの関係の存在になれるか。

  36. 「わたし」と「あなた」の関係のなかから見えてくる思い「わたし」と「あなた」の関係のなかから見えてくる思い 利用者が思いを創出・確認できるようになるプロセス(動機付け)を支援することを重視している。その際、そもそも自己決定とは単一の人間によってなされるものではなく、「わたし」と「あなた」という関係のなかで行われるものであると考える。すなわち、支援者である「あなた」が「わたし」の自己決定に関わることを恐れず、「あなた」の考え方や価値観、思いを素直に見つめ直し、「わたし」の思いと向かい合わせることでしか、本当の「わたし」の思いは獲得できない。

  37. 求められる責任

  38. ケアマネジメント過程に「わたし」が主体的に関われるプロセスが必要。ケアマネジメント過程に「わたし」が主体的に関われるプロセスが必要。 ケアマネジメントは誰のものなのか   ーー「わたし」のケアマネジメントであるーー 利用者の主体的な参画により権利問題の面、利用者に生の主体は自分であると言う事を通じてエンパワメントが図られる。

  39. (3)連携・ネットワークのあり方 社会福祉関係者の好きな言葉 ベスト1 は?         ヒント…支援者のほとんどが毎日口にしている。   業界の問題点   ネットワーク・連携⇒多いに疑問あり⇒本当に実態が伴っている                      ↓                   何故だろう?

  40. 基幹相談支援センター(自立支援法改正案)  期  待              ↓       地域自立支援協議会の法的位置づけ 地域を創る ・地域(地方と都市部)によって体制が違ってくる。  地方…委託相談支援事業者が地域の中心になっている場合が多く、指定相談事業者がほとんどない。  都市部…委託相談支援事業者と指定相談支援事業者  (例) 大阪市の場合 77か所(うち委託相談と併用37か所)

  41. 本来の地域自立支援協議会のイメージ ・委託相談支援事業者が中心となり地域での相談支援体制を創っていくこと。    自己完結型の古い体質から脱却する ・基本的に行政主導型の緩やかな組織(集合体) …強制力がないために組織だった動きにつなげていくことが難しい。  参加することのメリットが少なければ大きな法人や行政に近いところだけが集まる傾向が強いのでは? ◎大阪市の場合  就労分野への意識が非常に弱い  理由…自立支援協議会がなかなか機能していない中で地域生活の支援に焦点が当てられて就労にまで広がっていかないのが現状ではないか。

  42. まとめ サービス管理責任者の役割 ①エンパワメントと権利擁護の視点(日常の支援の中に折り込みながら支援現場を創っていく。 ②その過程で本人中心の計画につながっているかを常に検証し続けること。 ③利用者個人や家族や事業所・施設の課題を地域で共有化する努力をし、本当の意味での外部との連携ネットワークを確立する。

  43. 4.アセスメントのポイント NPO法人 大阪精神障害者就労支援ネットワーク JSN 金塚 たかし

  44. 就労支援マネジメント CHECK ACTION 振り返り 計画改善 個別 支援計画 新しい興味・課題 Attention  管理者への連絡・報告・相談 課題・希望 基礎訓練 職場実習 PLAN DO CAN 意思決定   初期評価 アセスメント ①計画に基づいて支援が実行されているか?  ②習得状況や課題を常に確認しているか?  ③習得状況や課題に応じて適切に計画が見直されているか? 目的:自己理解 支援者の本人理解

  45. サービス提供のプロセス (6)中間評価と修正     (7)終了時評価       (8)定着支援         (1)“働く” というニーズ  (2) 相談  (3)アセスメント         (4)個別支援計画の作成  (5)個別支援計画の実施  ①到達目標の設定・目標の明確化 ① 就職活動     ①基礎訓練 ・生産活動 ②体験実習         ② 雇用前実習    就職 離職

  46. 就労移行支援事業所利用の場合 紹介先 相談内容  お金がほしい   働いて結婚したい  生活保護を切りたい  親から自立したい  借金がある  家族を養う為  働いて初めて1人前等々  ~親が働けと言うから~ 医療機関 市役所福祉課 保健センター ハローワーク 就業・生活支援センター 相談支援事業所・B型 親の会 HP 利用者の紹介 紹介者の同行・働く意志の確認・利用者集客の工夫

  47. アセスメントは全ての始まり(本人を取り巻く生活環境要因)アセスメントは全ての始まり(本人を取り巻く生活環境要因)  生活状況  病気、障害の理解  過去の職歴  将来の夢・希望  障害の開示について アセスメントの視点 アセスメント項目  本人主体  当事者の自己理解を促す  多角的な視点で  過去、現在、未来の情報  生活状況や病気、障害の理解  社会環境要因を考慮  マイナスポイントに集中しない  何を言うかではなく何故言うか  具体的尋ねる  アセスメントは常時行われるもの ※雇用前実習では職場環境のアセスメントがマッチングの重要課題 ~3点セット~ 医師の意見書 支援機関アンケート 本人アンケート

  48. アセスメント2(本人の希望と現状のギャップ)アセスメント2(本人の希望と現状のギャップ) ◇週3日デイケア利用 ◇事務作業経験なし ◇バイト経験はあり ◇年金3級 ◇両親と同居 ◇開示での経験なし ◇人間関係での退職 ◇障害の理解??? 本人の希望 現 状 ◆週5日勤務希望 ◆6時間/日 ◆給与12万 ◆残業なし ◆事務作業 ◆障害を非開示 ◆一人暮らし 視覚的に理解できるように表や図にしてみる・ハーフアンサーを探る

  49. 関係機関との連携  入所前  医師意見書・支援者アンケート・本人アンケート  個別支援計画作成後  医療機関・就ポツ・継続B・相談支援S  基礎訓練終了後  障害者職業センター・市役所  体験実習  医療機関・雇用支援N・JLS・保健所・相談支援S  就職活動  ハローワーク求職登録・就ポツへ登録 主な連携機関:医療・HW・職セン・就ポツ・保健所・継続B・家族・相談支援S・市役所 拡大カンファレンス:HW・就ポツ・継続B・作業所・医療 発達研究会:就ポツ・発達支援S・支援学校・職業リハ・医療

  50. 横軸の連携をとるために  総論 十か条 1その人の幸せを考えているか 2その人の身になって考えているか 3病気・障害はその人の人生の一部であるということを認識しているか 4一般論ばかり語っていないか 5具体的な方針を出し、共有し、担うべき部分を明確にして動いてるか 6お互い自分の領域に閉じこもらず、相手の領域にも踏み込んでいるか 7各関係機関について(内容等)どれだけ知っているか 8一度の失敗であきらめ、決め付けていないか 9初めからあきらめず、前を向いているか 10人の人生に関わる上で謙虚であるか

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