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収穫価を用いた サンマの成長乱獲解析

収穫価を用いた サンマの成長乱獲解析. 松田裕之（東大海洋研） 中山木綿（東大海洋研） 三谷　勇（神奈川水試）. 東正彦教授･安部琢哉教授のご冥福をお祈りします。. サンマ漁船の選別機 （カタクチイワシ分離機）. ローラに通し、小型魚を選別可能 1997　選別した魚を持ち帰ること 1999　ローラ幅を15 mm 以上とする →なお、20 cm 以下のサンマを選別できる →カタクチイワシは洋上投棄. 二重の誤り. 小型魚を獲る（成長乱獲） 捨てる（投棄魚問題） 「小型魚を大量投棄したのが、サンマ不漁の原因か？」 「不漁が自然要因なら、捨ててもいいか？｣.

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収穫価を用いた サンマの成長乱獲解析

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Presentation Transcript

  1. 収穫価を用いたサンマの成長乱獲解析 松田裕之（東大海洋研） 中山木綿（東大海洋研） 三谷　勇（神奈川水試）

  2. 東正彦教授･安部琢哉教授のご冥福をお祈りします。東正彦教授･安部琢哉教授のご冥福をお祈りします。

  3. サンマ漁船の選別機（カタクチイワシ分離機）サンマ漁船の選別機（カタクチイワシ分離機） • ローラに通し、小型魚を選別可能 • 1997　選別した魚を持ち帰ること • 1999　ローラ幅を15mm以上とする →なお、20cm以下のサンマを選別できる →カタクチイワシは洋上投棄

  4. 二重の誤り • 小型魚を獲る（成長乱獲） • 捨てる（投棄魚問題） 「小型魚を大量投棄したのが、サンマ不漁の原因か？」 「不漁が自然要因なら、捨ててもいいか？｣

  5. 1980年以降、漁獲量は30万トン以下

  6. 小型魚を獲るか？

  7. 収穫価 • ある齢の魚を｢泳がせた｣ときに、将来成長して漁獲に貢献する期待漁獲量 • (Matsuda et al. 1999 Env. Econ. Pol. St. 2:129-146) 漁獲係数×生存率×魚価（体重）

  8. 繁殖価 • ある齢の魚を｢泳がせた｣ときに、将来成長して次世代に貢献する期待産卵量 生存率×産卵数（体重）

  9. Lagrange Multiplier Method • Constraint: SPR>SPRlimit • Maximize YPR • LagrangianL=YPR+m(SPR- SPRlimit) • m : impact coefficient

  10. Maximum of x+2y along x2+y2=1 • Beginner: y=(1-x2), [x+2(1-x2)]’=1-2x/(1-x2)… • Tutor: L=x+2y-l(x2+y2-1)L/x=1-2l x=0, L/y=2-2l y=0, L/l= x2+y2-1=0, x=1/2l, y= 1/l, 1/4l2+1/l2=1,... How to solve x+2y+3z on x2+y2+z2=1?

  11. Increment of F(t) decreases future survival rate L(s), (s>t)

  12. Optimal Solution

  13. Optimal Sustainable Fisheries • If V(t)<H(t), do not catch (F(t)=0) • Growth overfishing • If V(t)<H(t)+mRV(t), do not catch (F(t)=0) Recruitment overfishing • Back-calculation from tmax to tr. • Tune ms.t.SPR=SPRlimit

  14. 成長式の仮定 • 体長(cm) x:日齢BL(x)=0.3exp[4.7(1-e-0.0126*(x-5))], • 体重(g) W(x)=BL(x)3/1000, • 漁獲係数F=0.007/日 (BL(x)>150mm) • 自然死亡係数M=0.005/日

  15. 想定したシナリオ • 20cm以下は漁獲しない • 20cm以下も獲るが、捨てない • 20cm以下は獲って捨てる

  16. 推定漁獲量の比（試算） 20cm以下を F=0.01/日 F=0.02/日 F=0.05/日 • この計算には次世代の産卵への寄与は考慮していない。 獲らない/捨てない 1.3倍 1.5倍 2.2倍 獲らない/捨てる 1.4倍 2.0倍 5.1倍 捨てない/捨てる 1.1倍 1.3倍 2.3倍

  17. 秋生まれ 「系群」 春生まれ 仔魚 漁期 じゃみ、小型 大半産卵 未成魚 休漁期 大型、特大 翌年漁期 中大型、産卵 春の学会発表以降の補足 サンマの秋、冬、春生まれ群 • 漁期は９月～12月、成熟１歳？ • 小型魚投棄は春群への打撃 冬生まれ 小中型、産卵 産卵 死亡？

  18. 春・冬生まれが主群 • 選別機で大量に捨てられる恐れ

  19. 資源への影響は獲らない場合の８割増？

  20. TAC(漁獲可能量)制度の問題点 • 投棄魚を無視＝投棄しても、獲っても残す資源を失うことは同じ＝選別機の禁止を！ • 小型魚を無視＝銘柄(体長)別の漁獲可能量を！ • カタクチイワシは捨てて良いか？

  21. 銘柄別ＴＡＣを！ • 体重ではなく、繁殖価に応じて重みづけ（小型魚は体重の○倍） • 投棄魚もTACに含めよ（選別機登載船は見なしTAC） • 漁期直前の来遊量指数でTACを見直す

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