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名塩和紙 ( 雁皮和紙 ) の実験研究と商品提案

名塩和紙 ( 雁皮和紙 ) の実験研究と商品提案. 経営学部商学科 マーケティング戦略コース 09-1-017-0016 大間 菜優子. 第1章 はじめに. 目的   *地元の伝統工芸品である  *和紙特有の「和」を伝えたい  *紙のありがたみ 結論  *和紙作りを体験し、漉いた和紙で商品提案が出来た  *商品になんらかの付加価値をつけた  *アンケートを参考に新しいサービス提案が出来た 方法  *資料、文献  *和紙職人に直接伺う  *実験. 意義

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名塩和紙 ( 雁皮和紙 ) の実験研究と商品提案

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  1. 名塩和紙(雁皮和紙)の実験研究と商品提案 経営学部商学科 マーケティング戦略コース 09-1-017-0016 大間 菜優子

  2. 第1章 はじめに • 目的   *地元の伝統工芸品である  *和紙特有の「和」を伝えたい  *紙のありがたみ • 結論  *和紙作りを体験し、漉いた和紙で商品提案が出来た  *商品になんらかの付加価値をつけた  *アンケートを参考に新しいサービス提案が出来た • 方法  *資料、文献  *和紙職人に直接伺う  *実験

  3. 意義 • 和紙には何種類かあるが、今回「雁皮」を取上げたのは名塩和紙=雁皮和紙であるから。名塩という町は和紙とともに繁栄してきたのだ。その素晴らしい歴史を研究しようと思う。 • 自分で和紙の特徴を活かした商品を作ることで、今まで和紙に関心がなかった人に和紙の良さを伝え、少しでも需要が増えることを期待する。

  4. 第2章 名塩和紙について 1.雁皮和紙とは

  5. 2、雁皮について ・雁皮紙は楮紙のようには数が多くなく種類も少ない  ・楮や三椏のように栽培が容易ではなく、野外に自生しているもの を採取しなければならない  ・現在は雁皮紙の需要が少なくなったから原料を確保することは それほど困難なことではない  ・雁皮は温かい地元の日当たりの良い土地を好む 3、町の繁栄との関係と現状 名塩和紙は、およそ400年の伝統を誇る重要な西宮の伝統工芸品である。名塩紙はいわゆる和紙に属する日本古来の紙で、原料に名塩産の凝灰石をすり潰して溶かしこんだ水溶液を混ぜ淡い色をつけるのだ。技法としては、『溜め漉き』が発達した。独自の技術で生産される紙は、丈夫で偽造が困難なため、藩札用紙として重宝された。この技術が評価されて、昭和58年に「兵庫県指定無形文化財」になり、さらに平成14年には「国指定無形文化財」となった。

  6. 私の祖父は若かりし頃、和紙作りを仕事としていた。祖父のように昔から名塩に住んでいる人々のほとんどが紙漉きの仕事に就いており、最盛期には、山間の村とは言え、西国の諸大名からの藩札原紙の注文が続いていたからの理由もあり「名塩千軒」という名声を誇った。この多大な注文が村全体の生活水準も向上させた。そして藩札だけではなく、寺院や一般家庭にも広がっていった。しかし、現在では地域全体に産業の発達の波にのまれ、紙漉きで生計を立てているのは、たった2軒だけである。その現在でも紙を漉いている工人たちの手によって昔ながらの習俗を守り製紙業が保たれているのが現状である。私の祖父は若かりし頃、和紙作りを仕事としていた。祖父のように昔から名塩に住んでいる人々のほとんどが紙漉きの仕事に就いており、最盛期には、山間の村とは言え、西国の諸大名からの藩札原紙の注文が続いていたからの理由もあり「名塩千軒」という名声を誇った。この多大な注文が村全体の生活水準も向上させた。そして藩札だけではなく、寺院や一般家庭にも広がっていった。しかし、現在では地域全体に産業の発達の波にのまれ、紙漉きで生計を立てているのは、たった2軒だけである。その現在でも紙を漉いている工人たちの手によって昔ながらの習俗を守り製紙業が保たれているのが現状である。  今は藩札などないが、有名な寺院や城からの需要がある。寺院や城のふすまや障子に使用されている。

  7. 3、紙漉き体験

  8. 第3章 実験 1.経緯・目的 • 和紙と現在一般的に使われている紙とは、なにが違うのか。 ・名塩和紙は木の繊維である雁皮・名塩独特の土を混ぜて漉いて る ・「色褪せにくく、燃えにくい」  ・「耐水性」と「耐久性」はどうか? • 私の家には祖父が40年前に漉いた和紙が残っていた • 今回体験をさせていただいて現在の和紙も手に入ったため、同時進行の実験ではなくなるが、実験に加えた • 実験に使う紙は、「40年前の名塩和紙」「現在の名塩和紙」「新聞紙」「普通紙」の4つ 以下、40年前の和紙を名塩和紙(昔),現在の和紙を名塩和紙(今)と表記

  9. 実験方法 ①色褪せにくさ ・新聞紙と普通紙と名塩和紙 3つを並べる ・同期間天日にさらす ・期間は9月3日から1週間程度 ②燃えにくさ ・①の実験と同じ新聞紙・普通 紙・名塩和紙を使用 ・サイズはすべて(13cm×9cm) ・それぞれ火をつけ全て 燃えきる時間を計測 ③耐水性 ・実験①、②と同じ条件の紙を  使用 ・それぞれに水に浸し、水分を 含むと紙の強度はどうなるのかを調べる ④耐久性 ・①~③と同じ条件の紙を使用 ・それぞれをクシャクシャに紙が柔  らかくなるまで揉む ・穴が開いたり、ちぎれたりしないか を調べる

  10. 実験のまとめ(表1参考)  *雁皮の繊維が細かく絡みあっているため、揉みくちゃにしても簡単には穴 も開かないし、ちぎれることはない。  *和紙については昔のものも今のものも「色褪せにくい」「燃えにくい」と いうことがわかった。  *40年前は貴重な雁皮を少しずつ使用していたためか、現在の和紙よりも多 く泥も含んでいるため、水に浸けると、泥が浮き出してきた。  *40年前の和紙は耐水性に欠けているが、現在の和紙は耐水性に長けている  *現在の名塩和紙は4つの項目すべてにおいて、優れている。  *全体評価では新聞紙が1番劣っている。 (表1)

  11. 第4章 名塩和紙の特徴を生かした商品提案 • ≪あぶらとり紙≫ • ・女性には欠かせないコスメ • ・市販されているあぶらとり紙 • よりは、あまり皮脂を吸わないが • 名塩和紙の原料がすべて自然から • とれたものなので、肌に良い ≪iPhone背面シール≫ ・現代ではスマートフォンが流行 ・昔からの伝統である和紙とiPhoneを 組み合わせてみたら面白い ・携帯なのでどうしても手あかなどで 汚れてしまう、しかしこの上か らクリアケースを装着すると汚れる のを防ぐことが可能 ・耐水性があるので多少水をこぼして も、乾かせばシミになることも ない ≪お香立て≫ ・お香立てにはさまざまな 種類があるが紙でできて いるものは見たことがない ・名塩和紙の燃えにくいと いう性質から、お香立て を考えた ・燃えにくいので灰が落ちても心配 なし ≪マウスパッド≫ ・違う種類の名塩和紙を両面 に張り合わせリバーシブル になっている ・名塩和紙は耐久性が高いた め、マウスを動かす時に起 こる摩擦も問題はない

  12. *作成した商品について アンケート調査 *和紙について YES…70% NO…30% 使ってみたいor 欲しい商品 ‣iPhone…25% ‣あぶらとり紙…35% ‣マウスパッド…10% ‣お香立て…30% YES…90% NO…10% YES…60% NO…40% 使いたくないor欲しくない ‣iPhone…7% ‣あぶらとり…6% ‣マウスパッド…81% ‣お香立て…6% YES…40% NO…60% YES…90% NO…10%

  13. アンケート後の提案 アンケート後に、自分が作成した商品以外にも何か画期的で、名塩和紙の特徴を活かせるもの、名塩和紙の特徴を活かした役割のある商品は出来ないのかと考え直した。

  14. 提案⑤≪若い世代に向けての新サービス≫ サービス①:個別の紙漉き体験教室 今回の紙漉きは個人的に谷野さんにお願いして体験させていただいたが、金銭は発生しなかった。私のように、紙を漉きたいという人はいないとは言い切れない。自宅であるため大人数は不可能だが、2~3人の少人数受付は可能である。自分で漉いた紙は世界に1枚しかないという価値があるため、サービスになると考えた。 サービス②:和紙を使ったフライヤーで体験教室の宣伝 サービス①で提案した個別の紙漉き体験を宣伝するにあたって、口コミやWEBとは違って、少し和紙に経費はかかるが、実際の和紙を使ったフライヤーなら手に取った人が和紙の魅力にそそられるかもしれない。普通の紙とは違って受け取った時に、「なんか上等な紙だ。」と思って興味を持ってくれると考えた。和紙の宣伝を和紙で行う。

  15. 第五章 まとめ ・本研究を終えて、地元の伝統工芸品をより深く知ることができ、さら に研究しなければ今後体験する機会なんてなかっただろう紙漉きもで き、私自身にとっても良い研究となった ・実験して本当の和紙の凄さや人々の知恵、技術の凄さがわかり、オリ ジナル商品を提案することで、和紙のさらなる市場への拡大の期待も 持てた ・アンケート結果や周りの人の意見にも助けてもらったおかげで、納得 のできる商品提案もすることができた。最後に書かせてもらった商品 提案は私的提案なので、もっとより良い商品提案が今後、出てくれる と嬉しい ・このIT化、電子化が進んでいる世の中で伝統を守りぬき、いまだ職人 として紙を漉いている人がいることを知ってもらいたい

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