最先端に挑む　日本の医療と技術を活かせる医療体制

最先端に挑む　日本の医療と技術を活かせる医療体制最先端に挑む　日本の医療と技術を活かせる医療体制中国医科大学　９３期９班０７７９５４　前田　織枝

はじめに • 日々進化する医療の最先端。増え続ける治療をめぐる選択肢。遠い将来のことと思われていた医療技術も、私たちの手の届く範囲に入りつつあります。医療の最前線では今何が起きているのか？ • いま話題の最新医療ニュースとそれに関連する最先端の医療機器を通じて、日本の医療の今と理想的なトータルケア病院づくりを検証します。

拡大する世界の最先端医療機器市場と日本

輸入地域別 • 輸入品　約60%　　米国産品 • 輸入比率が80%以上｢生体機能補助･代行機器｣　人工関節、植え込み型心臓ペースメーカー｢処置用機器｣　先端的治療機器の分野 • 海外企業が国内市場を独占

世界的に大きな市場シェアを有する、海外医療機器メーカー世界的に大きな市場シェアを有する、海外医療機器メーカー • 画像診断機器　 GEヘルスケア(GE Healthcare)､シーメンスメディカルソリューションズ(Siemens MedicalSolutions)､フィリップスメディカルシステムズ(Philips Medical Systems) • 不整脈治療機器　メドトロニック(Medtronic) • 循環器分野ジョンソンエンドジョンソン(J&J)､ボストンサイエンティフィツク(Boston Scientific)

日本の医療機器メーカー • 世界的なシェア内視鏡など一部の医療機器日本メーカー初、通常内視鏡に匹敵する高画質を実現した小腸用の「オリンパスカプセル内視鏡システム」“エンドカプセル”2008年10月15日発売

日本の医療機器メーカー • 省エネ技術を採用した小型バッテリーと無線送信機能を搭載 • 独自の低エネルギー消費の画像処理技術と送信モジュールを実装した約8時間駆動するバッテリーを搭載。1秒間に2枚の画像をカプセル本体に内蔵する無線送信装置からアンテナユニットを通じて受信装置に送信します。 • 世界初のリアルタイム観察 • 消化管内の移動状況の確認が可能 • カプセルがどの臓器に存在しているかを画像から推測できます。また、カプセルの胃の通過状況も確認できるため、小腸への早期到達を促すための医学的措置の必要性を判断できます。

最先端医療機器を導入した　トータルケア病院づくり最先端医療機器を導入した　トータルケア病院づくり予防医療ＣＴメタボリック症候群血管エコー生活習慣病近赤外光線脳機能測定最先端医療サイバーナイフ最先端　ガン手術ＭＲＩＭＲＩを用いた手術死因解明ＣＴ死因解明　Ａｉ

最先端医療機器を導入した　トータルケア病院最先端医療機器を導入した　トータルケア病院 • 患者さんをトータル的にケアが可能な、理想的な最先端病院をつくるため、どのような医療機器を導入すればよいか、最新の医療ニュースを通じて、比較・検討してみます。

話題の最新医療ニュースと最先端医療機器 比較日本における最新医療ニュース最　適このニュースに関連する治療や検査にとって、最適な医療機器はどれか？ A 社の医療機器 B 社の医療機器 C社の医療機器 D 社の医療機器例：読売新聞オンラインニュース

メタボリック症候群 予防医療話題の予防医療ニュースを通じて、最新医療機器を検討します。

医療ニュース１　：　メタボリック症候群を減らせ！医療ニュース１　：　メタボリック症候群を減らせ！内蔵脂肪症候群（メタボリック・シンドローム）原因　　偏った食生活や運動不足状態　　内臓の周りに脂肪がたまる腹囲　　男性は８５センチ以上　　　　　女性は９０センチ以上その他　血圧、血中脂質、血糖のうち２項目　　　　　以上が基準値を上回ると症候群と　　　診断される。医療費の約３割を占める糖尿病や脳卒中、心筋梗塞（こうそく）などの生活習慣病の大きな原因

医療ニュース１　：　メタボリック症候群を減らせ！医療ニュース１　：　メタボリック症候群を減らせ！メタボリック症候群をCTで診断 • メタボリック・シンドローム診断基準検討委員会は、CTによる腹腔内脂肪量測定を推奨しています。 • そこで、最新CT4社の中から、メタボリック症候群の診断に最適な１台を検証します。

医療ニュース１　：　メタボリック症候群をCTで診断医療ニュース１　：　メタボリック症候群をCTで診断 1）東芝メディカルシステムズ　64列同時撮影マルチスライスCT Aquilion™ 64 • 一般的に普及しているＣＴ１方向の断面で、しかも輪切りの写真でしか対応できない。マルチスライスＣＴ他方向で画像作成ができ、また撮影時間、被爆線量も大幅に減少できる。１mm厚で撮影することで微小病変まで抽出可能になっている。　　さらなる低被ばくで行える心臓CT検査，スキャン時間の短縮化や造影剤量低減を実現しても，臨床的有用性については高画質を維持できるスキャンシステム，その他に冠動脈狭窄の情報やその性状評価の期待やメタボリック・シンドロームの診断に寄与する画像処理臨床アプリケーションの開発を続け，今回，商品化し販売活動を開始した。

医療ニュース１　：　メタボリック症候群をCTで診断医療ニュース１　：　メタボリック症候群をCTで診断 • ２）フィリップス　256スライスマルチスライスCT「Brilliance iCT」 • 256スライスの面検出器を搭載。 • １回転0.27秒の高速回転，高画質，低被ばくを実現しているほか，高出力Ｘ線管「iMRC」を搭載した製品。 • 国内第1号機が，医療法人社団木下会千葉西総合病院に納入されることを9月に発表したばかり。すでに第2号機の納入先も決定しており，年内で3台以上の納入を予定している。

医療ニュース１　：　メタボリック症候群をCTで診断医療ニュース１　：　メタボリック症候群をCTで診断 • 3）フィリップス　X線CT組合せ型ポジトロンCT装置GEMINI TF • Time Of Flight法（以降TOF法）を搭載したX線CT組合せ型ポジトロンCT装置「GEMINI TF(ジェミニティーエフ)」を2008年2月より発売。TOF法では，γ線の同時計数線を検出する2つのシンチレーターに到達する時間（飛行時間）を測定することで，γ線の発生点，すなわち集積部位を絞り込む。その為，描出能が大きく向上し，特に，微小病変でその効果が大きく発揮される。

医療ニュース１　：　メタボリック症候群をCTで診断医療ニュース１　：　メタボリック症候群をCTで診断 • 4）GE横河メディカルシステム　次世代マルチスライスCT　「CT750 HD（CT750エイチディー）」 • 次世代マルチスライスCTの技術を集大成し製品化に成功した世界初のハイデフィニション・マルチスライスCT。価格36億円。同装置は，GEが1989年に世界初となるマルチスライスCTを発売して以来，これまで各社が技術革新を競ってきたスライスの多列化の歴史に区切りをつけ，CT画像の原点に立ち返って，一から開発を積み重ねた次世代CTの技術「HD（ハイデフィニッション）CTテクノロジー」を結集したCTである。

医療ニュース１　：　メタボリック症候群をCTで診断医療ニュース１　：　メタボリック症候群をCTで診断 • 検討結果　１）東芝メディカルシステムズ　64列同時撮影マルチスライスCT Aquilion™ 64 　　理由体脂肪面積計測ソフトウェアにより、腹部単純撮影画像1スライスを用いて，皮下及び内臓脂肪の状態を計測できるため，低被ばく，短時間で検査を実施でき、また，一般の腹部単純撮影データからの抜粋による検査も可能で，不要な被ばくなしで検査することも可能であるため。

医療ニュース１　：　家庭できるメタボリック診断医療ニュース１　：　家庭できるメタボリック診断家庭用　腹部脂肪計誕生！内臓脂肪をより厳密に測る場合は、X線CTのような大がかりな装置が必要ですが、「X線CT」と「DXA法（二重X線吸収法）」をもとにデータ分析を行い、統計的に推定、算出して内脂肪レベルを計測できる家庭用製品、腹部脂肪計「AB-101」が、2008年2月よりタニタより発売されました。この製品は、アーチ型の本体と、体内に微弱な電流を流して抵抗値(インピーダンス)を計測するインピーダンス計を使うことで、脂肪率、内臓脂肪レベルを寝たままの状態で、計測できます。

生活習慣病 予防医療話題の予防医療ニュースを通じて、最新医療機器を検討します。

医療ニュース２　：　血管エコー診断で　　　　　　　　　　　　生活習慣病の危険を回避医療ニュース２　：　血管エコー診断で　　　　　　　　　　　　生活習慣病の危険を回避脳卒中や心筋梗塞を発病する患者が増加主因　　生活習慣病によっておこる動脈硬化や血栓という血管疾患が注目される検査方法　　血液検査や血圧測定と共に超音波画像診断装置による血管エコー検査で血管の状況みる　　死に至る危険が非常に高い循環器系の生活習慣病の早期発見や治療

医療ニュース２　：　血管エコー診断で　　　　　　　　　　　　生活習慣病の危険を回避医療ニュース２　：　血管エコー診断で　　　　　　　　　　　　生活習慣病の危険を回避生活習慣病を血管エコーで診断・予防 • 循環器系の生活習慣病である心筋梗塞、脳梗塞などの予兆を早期発見するため、松尾循環器科クリニック院長を中心として、患者の頸動脈を観察する血管エコー検査が注目を集めています。 • では、最新超音波4社の中から、血管エコー検査に最適な１台を比較・検証してみましょう。

医療ニュース２　：　血管エコー診断で　　　　　　　　　　　　生活習慣病の危険を回避医療ニュース２　：　血管エコー診断で　　　　　　　　　　　　生活習慣病の危険を回避 • 1）GE横河メディカルシステム　　循環器用超音波診断装置の新製品　「Vivid S6（ヴィヴィッド・エス・シックス）」 • エコー検査室を中心に循環器科（含小児科）・ICU（集中治療室）／NICU（新生児集中治療室）／CCU（冠疾患集中治療室），麻酔科・心臓血管外科（胸部外科）を主対象に発売した超音波。　 • 最上位機種の持つ基本性能やイメージング技術が移植され，定期検査における高度な心エコー装置のほか，頸動脈や下肢血管，体表臓器ならびに腹部など幅広い領域での検査に対応可能なアプリケーションを搭載している。

医療ニュース２　：　血管エコー診断で　　　　　　　　　　　　生活習慣病の危険を回避医療ニュース２　：　血管エコー診断で　　　　　　　　　　　　生活習慣病の危険を回避 • エラスト機能は，組織の硬さの違いを画像化する技術で，日立メディコが世界に先駆けて製品化し，上級機に搭載してきた。 • 日立メディコ製デジタル超音波診断装置の全機種でエラスト機能が使用できる様になった。 • 今後，エラスト機能の普及により，マンモグラフィ検査と併せて乳がん検診の質の向上や病院の検査効率の向上，何よりも患者の負担軽減が期待されている。 • 2）日立メディコ Real-time Tissue Elastography

医療ニュース２　：　血管エコー診断で　　　　　　　　　　　　生活習慣病の危険を回避医療ニュース２　：　血管エコー診断で　　　　　　　　　　　　生活習慣病の危険を回避 • 3）富士フイルムポータブル超音波診断装置「FAZONE（ファゾーン）M/Brain」重さわずか2.5kgと超小型軽量で，ベッドサイドや救急医療現場などにも，いつでも持ち出せるポータブル超音波診断装置。「ZONE Sonography」技術の採用により，超音波ビームを広範囲に送信して大きなゾーンで大量のエコーデータを高速に収集し，高度な画像処理を行うことにより，高画質を実現している。また，電源「ON」後，約20秒で立ち上がり，即時に超音波検査を始めることも可能で，医療現場からも高い評価を得ている。

医療ニュース２　：　血管エコー診断で　　　　　　　　　　　　生活習慣病の危険を回避医療ニュース２　：　血管エコー診断で　　　　　　　　　　　　生活習慣病の危険を回避 • 4）ECM社　新しい高性能超音波診　断装置　「IMAGYNE」 • 20 年以上にわたり超音波診断装置を専門とするフランスのメーカー • ECM 社は，新しい高性能超音波診断装置「IMAGYNE」を開発した。医学分野に適用された最新技術で設計された「IMAGYNE（イマジーヌ）」を用いることにより，医師は信頼性が高く，迅速な診断が可能となる。 • 　コンパクトで美しいデザインのIMAGYNE は，高性能超音波診断機能をすべて備えている。 • ユーザーインターフェースがシンプルで直観的なため，ユーザーはIMAGYNE が持つ様々な機能を短時間のうちにマスターできる。使い易く高性能なIMAGYNE 超音波診断装置は優れた画質を提供する。

医療ニュース２　：　血管エコー診断で　　　　　　　　　　　　生活習慣病の危険を回避医療ニュース２　：　血管エコー診断で　　　　　　　　　　　　生活習慣病の危険を回避 • 検討結果　　　１）GE横河メディカルシステム　循環器用超音波診断装置の新製品　「Vivid S6（ヴィヴィッド・エス・シックス）」　　理由 • GEは、常に最先端の技術で日本の循環器用超音波診断装置市場を牽引しており、最上位機種と同等の機能を有しながらも，同機種に比べて小型・軽量化が図られています。また，高解像度LCDモニタや部屋の明るさに応じたモニタの明度自動調整機構をはじめとして，操作パネルの上下移動機能や業界初のレーザートラックボールなど，その操作性の高いエルゴノミクスデザインの追求は，実際に検査を行う超音波検査技師が抱える日常検査の負担軽減を通じた，快適な検査環境をも実現している点で評価できます。

医療ニュース２　：　血管エコー診断で　　　　　　　　　　　　生活習慣病の危険を回避医療ニュース２　：　血管エコー診断で　　　　　　　　　　　　生活習慣病の危険を回避 • 血管エコー検査　長所と短所 • 長所　：　超音波機器の進歩等により、全身のあらゆる部分　　　　　　　の血管をほぼ診ることが可能 • 短所　：　血管エコーの標準化がまだ確立していない点。　　　　　　　さらに血管エコー検査技術をいかに習得するか　　　　　　　の課題がまだ解決していない点。

脳の研究 予防医療話題の予防医療ニュースを通じて、最新医療機器を検討します。

医療ニュース3　：　脳の活動に伴う血液の動きを視覚化し、脳機能を測定医療ニュース3　：　脳の活動に伴う血液の動きを視覚化し、脳機能を測定 • 近赤外光線を用いて脳を計測する「光トポグラフィ」を用いて、医療分野ではてんかん発作や精神疾患の診断・治療に役立つ研究が始まっており、その活用は心理学や神経科学などの研究にも広がっています。 • 新生児から学童期、そして老年期の脳機能の変化を「光トポグラフィ」を使って研究することで、子供の発達過程にあわせた教育方法や、認知症を予防する技術開発など、社会的に意義のある応用研究が可能です。

医療ニュース3　：　近赤外光線を利用して、脳機能を測定医療ニュース3　：　近赤外光線を利用して、脳機能を測定測定方法微弱を頭部に照射し、頭蓋骨の内側にある大脳皮質を画像化し、脳の活動状態の測定　　画像から血液やヘモグロビンの分布を見てとることで、脳の活動状態を把握できる。近赤外光線を用いた機器島津製作所「NIRstation」　　　日立製作所「光トポグラフィ」

医療ニュース3　：　近赤外光線を利用した　　　　　　　　　　　　日立製作所「光トポグラフィ」のおもしろい取り組み医療ニュース3　：　近赤外光線を利用した　　　　　　　　　　　　日立製作所「光トポグラフィ」のおもしろい取り組みエンターテイメントへの応用：ナムコ・ナンジャタウン「前頭葉のほこら」東京・東池袋にあるアミューズメントスポット、ナムコ・ナンジャタウンに登場したリアルエイジ測定アトラクション「若返りの秘宝」。九つのミニゲームを通じて来場者の体力・知力を測定し、最後に集めたポイントで得たパワーで悪者と戦うというものです。そのミニゲームの一つ「前頭葉のほこら」は、日立の「光トポグラフィ」の技術を採用したゲームです。頭にバンドを巻きつけ、頭の中で歌を歌ったりすることで、脳の活性度を測定します。自らの脳と映像で向き合う初のエンターテインメントとして、来場者に新しいおもしろさを提供しています。

肺、肝臓癌手術 最先端医療話題の医療ニュースを通じて、最新医療機器を比較・検討します。

医療ニュース４　：　癌を狙い撃つ　サイバーナイフ医療ニュース４　：　癌を狙い撃つ　サイバーナイフ • 癌を狙い撃ちする放射線治療ロボット「サイバーナイフ」肺や肝臓のがんにも使用可能へ • サイバーナイフは、六つの関節で自在に動くロボットアームの先に、エックス線の発射装置（直線加速器）を取り付けた治療機器。 • がんをたたく効果が高い一方、周囲の正常組織への影響が少ないのが特徴です。

医療ニュース４　：　癌を狙い撃つ　サイバーナイフ医療ニュース４　：　癌を狙い撃つ　サイバーナイフ • サイバーナイフの特徴　　呼吸などに伴って病巣の位置がずれても、１センチ四方の範囲内なら、巡航ミサイルのように追尾できること。　　軍事技術を転用しており、０・５ミリ程度の精度で病巣を撃ち抜きます。　　　肺がんは、日本人男性で最も死亡率が高いがん。早期なら、米国ではサイバーナイフにより、がんを抑え込む率が２年間で６～７割と、手術に劣らないとのデータもあります。

医療ニュース４　：　癌を狙い撃つ　サイバーナイフ医療ニュース４　：　癌を狙い撃つ　サイバーナイフ長所　がんをたたく効果が高い一方、　　周囲の正常組織への影響が少ない。短所　　様々な角度から放射線を当てる定位照射では、量は少なくても照射の範囲が広いため、数年から数十年後に新たながんが発生する可能性も指摘されている。

医療ニュース４　：　癌を狙い撃つ　サイバーナイフ医療ニュース４　：　癌を狙い撃つ　サイバーナイフ最新定位放射線治療装置との比較 • 高精度放射線治療統合システムNovalis Tx 　　適用可能部位　　頭部・頚部だけでなく，脊椎や肺肝臓，前立腺等の体幹部 • 最先端技術を駆使した高精度の患者位置決め技術や放射線ビーム成形装置，強力なリニアックを搭載し，病変部に対しピンポイントで治療を行い，患者の負担を軽減します。１）ブレインラボ　最先端の高精度放射線治療統合システム「Novalis Tx」

医療ニュース４　：　癌を狙い撃つ　サイバーナイフ医療ニュース４　：　癌を狙い撃つ　サイバーナイフ • 2）エレクタイメージガイド放射線治療用リニアアクセラレータ「Elekta Synergy」 • 治療ビームと垂直方向にkV電圧のX線管球とフラットパネル検出器を装備しており，単発撮影や連続（透視）撮影だけでなく，コーンビーム技術による三次元のCT画像を撮影することができる。 • 寝台上で患者のポジショニング後，ガントリを1回転させることにより，実際の治療位置で三次元のCT画像を撮影し，従来のリニアックグラフィやポータルイメージング画像では確認することが困難であった軟部組織まで判別できるので，より正確な位置決めが可能になる。

脳腫瘍最大限摘出手術 最先端医療話題の医療ニュースを通じて、最新医療機器を比較・検討します。

医療ニュース５　：　MRIを使った手術　脳腫瘍を最大限摘出医療ニュース５　：　MRIを使った手術　脳腫瘍を最大限摘出　　病気をいかに早く，患者に負担をかけることなく治療するかそのため，手術時の患者の体への負担が少ない低侵襲手術支援システムの開発が求められており、近年、厚生労働省が進める産官共同プロジェクトの一環で、安全で高度な外科手術が行える手術室MRX手術室が導入されました。 • MRIを使った手術はその1つの例です。 • 手術用MRIを用いておこなわれた脳腫瘍摘出手術では、手術中にＭＲＩを撮り、安全を確認しながら、腫瘍を最大限切り取り、ほとんど取り残しのない悪性脳腫瘍摘出手術が可能となりました。　少子高齢化が進むわが国の医療の課題

医療ニュース５　：　MRIを使った手術　脳腫瘍を最大限摘出医療ニュース５　：　MRIを使った手術　脳腫瘍を最大限摘出 • 腫瘍の大部分を取り除けるようになり、グレード２では、手術後に放射線治療を行わないで済むケースが増えました。 • 手術中の出血もすぐ発見でき、手術後に出血が分かって再手術する例も減ったという報告もあります。　　最新MRI４社の中から、医療技術の向上に役立つと期待される、手術用MRIに最適な１台を比較・検証します。東京女子医科大学と共同開発した「インテリジェントオペ室」

医療ニュース５　：　MRIを使った手術　脳腫瘍を最大限摘出医療ニュース５　：　MRIを使った手術　脳腫瘍を最大限摘出１）GE横河メディカルシステム　　　　「Signa HDe 1.5T」高性能マグネットや日本独自開発の最先端水冷テクノロジーを採用することで，同装置は従来に比べてエネルギー使用量を約40%削減しながらも，高品質の画像撮像を可能にしている。また，1.5テスラの磁場強度を有するMRIとしては，世界で初めて専用の機械室をなくし，従来に比べて最大20%コンパクトなレイアウトを可能にするなど，日本の臨床現場の声を取り入れ，省スペースと高機能を高い次元で融合している。

医療ニュース５　：　MRIを使った手術　脳腫瘍を最大限摘出医療ニュース５　：　MRIを使った手術　脳腫瘍を最大限摘出 • ２)日立メディコ　 • 　　　「APERTO Inspire」日立メディコのMRIは、世界46か国で活躍し、オープンMRIの分野では世界トップの実績をあげている。最新の「APERTO Inspire」 (1)320度の開口部をもち (2)永久磁石方式で最高の磁場強　度を実現して画像もより鮮明 (3)患部を3次元で高速に画像化するなど、スピーディーな検査、高度な臨床応用を実現

医療ニュース５　：　MRIを使った手術　脳腫瘍を最大限摘出医療ニュース５　：　MRIを使った手術　脳腫瘍を最大限摘出 3）シーメンス旭メディテック　3Tの静磁場強度と70cmのオープンボアを，世界で初めて融合させた3T MR装置｢MAGNETOM Verio」 • 信号は向上するが画像にムラが生じるという，3Tが抱えてきた相反する問題を，新しいテクノロジー「TrueFormデザイン」の搭載によって解消し，診断能の高い画質を実現した。 • これまで3Tの有用性が認められてきた頭部に加え，腹部撮影にもこれまでにない均一な画像の描出を可能にする。

医療ニュース５　：　MRIを使った手術　脳腫瘍を最大限摘出医療ニュース５　：　MRIを使った手術　脳腫瘍を最大限摘出４）フィリップス　高磁場超電導オープンMRI 「Panorama」垂直磁場でのオープン型MRIでは最高の磁場強度となる1Tを実現した高磁場超電導オープンMRI。コイルや生理機能監視センサーのコネクタを内蔵した着脱式ドッキングテーブルを採用。患者の移動や検査の準備を容易に行える。撮像手順をプリセットした「ExamCard」を使うことにより，撮像を行う操作環境も優れている。専用コイルを用いた撮像はもちろん，内蔵型のボディコイルを使用しての検査も行える。

医療ニュース５　：　MRIを使った手術　脳腫瘍を最大限摘出医療ニュース５　：　MRIを使った手術　脳腫瘍を最大限摘出 • 検討結果　 1）GE横河メディカルシステム「Signa HDe 1.5T」理由 • GEは想像力を駆使した環境関連の革新的な技術開発，および比類ない製品やサービスの提供を通して，世界の環境問題を解決することを目指しており、このほど「ecomagination（エコマジネーション）」の認定を獲得しました。また、日本の医療機関のニーズをクリアした高いパフォーマンスが全世界で評価され，夏に中国で開催された北京オリンピックの選手村の総合病院に2台設置された実績もあります。単に高品質の画像描出が可能なだけでなく，使用する水や電気，電磁石の冷却に使う液体ヘリウムのコストを最大で4割削減できるなど，病院経営にも寄与しています。

医療ニュース５　：　MRIを使った手術　脳腫瘍を最大限摘出医療ニュース５　：　MRIを使った手術　脳腫瘍を最大限摘出手術用MRI • 長所　：　手術中の患部のMRI画像を撮像し、MRI画像で病変を確認しながら手術を行うことにより、脳腫瘍の全摘出率が大幅に向上する点 • 短所　：　手術用MRIで使用する機器類は針からロボットに至るまで全てMR compatibilityを確保し，そのランクを明らかにする必要がある点

死因解明　Ai アフターケア話題の医療ニュースを通じて、最新医療機器を検討します。

医療ニュース６　：　ＣＴで行う死因解明　Ａｉ医療ニュース６　：　ＣＴで行う死因解明　Ａｉ • Ａｉとは？　　診断の適否や治療の効果、死因をはっきりさせるために、遺体をＣＴ（コンピューター断層撮影法）撮影して調べる取り組み。 • 長所　解剖の精度が上がること。警察の捜査結果をあわせて診断すれば、３割の遺体について死因を特定可能。 • 短所　　白黒のＣＴ画像では出血の有無が分からず、他殺体を病死と勘違いしてしまうこともあります。

医療ニュース６　：　ＣＴで行う死因解明　Ａｉ医療ニュース６　：　ＣＴで行う死因解明　Ａｉ • 死因解明に最適と思われるCT 4）GE横河メディカルシステム　次世代マル　チスライスCT　「CT750 HD（CT750エイチディー）　次世代CTの技術「HD（ハイデフィニッション）CTテクノロジー」を結集したCT • 理由１．患者と違い、人体に及ぼす被ばくを考慮する必要はない２．これまで困難であった不安定狭心症リスクの的確な治療方法の選定や慢性閉塞性肺患などの診断を可能とするこれらの最新技術は、死因解明に大きく貢献する。　　課題１．価格が高額２．保険が使えない死因解明においては、個人負担額が高額になる

最先端に挑む 日本の医療と 技術を活かせる医療体制