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光ファイバー先端加工の注意点. VegaSystems 若尾 和正. 先端加工の種類. ライトクリンプ方式 ライトクリンププラス方式 融着加工方式 エポキシ接着方式. 融着加工方式. 日本では優秀な融着機器が発売されており、一般の一番普及している。 ピッグテールと呼ばれる、先端加工済みのケーブルと、幹線を接続する方法で、先端加工とする。 一番の欠点は機器(工具)が極めて高額なことで、機能にもよるが、100万円から200万円程度である。 余程の工事があれば消却可能であるが、最近の工事価格を考えると、新規参入は難しい。
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光ファイバー先端加工の注意点 VegaSystems 若尾 和正
先端加工の種類 • ライトクリンプ方式 • ライトクリンププラス方式 • 融着加工方式 • エポキシ接着方式
融着加工方式 日本では優秀な融着機器が発売されており、一般の一番普及している。 ピッグテールと呼ばれる、先端加工済みのケーブルと、幹線を接続する方法で、先端加工とする。 一番の欠点は機器(工具)が極めて高額なことで、機能にもよるが、100万円から200万円程度である。 余程の工事があれば消却可能であるが、最近の工事価格を考えると、新規参入は難しい。 ケーブルをレーザーで溶かして接合するため、若干の接合ロスが生じるが、国産機器は優秀であるので、あまり問題とならない。比較的簡単なトレーニングで操作技術は修得出来る。 融着部は破損しやすいので、外部保護材が必要となる。このため、この部分は収納する成端箱が必要となり、材料費と場所が必要となる。
ライトクリンプ方式 米国AMP社が特許を持つ、先端加工方式で、ケーブルの先端にプラグを直に接続する。ケーブルは先端で切り取り研磨する方式である。 接合部がないので、ロスはゼロ、成端箱も不要で理想的な方式である。 工具は30万円程度で、この中には検査スコープも入っており、実質的にはかなり安価である。よって、作業者さえいれば、大規模な工事も短時間で可能。 問題は加工技術の修得が、融着方式とは比べものにならない程熟練が必要、さらにトレーナーも少ない。 ただし、修得すれば分業化が可能で、かなりの高効率となる。
加工を始める前に • 今回行うライトクリンプは、未熟なうちはファイバーを折損する場合が多い。 • 習熟すれば激減するのだが、最初は十分に注意が必要となる。 • ファイバーが、ライトクリンプ加工に適合しているか判断する。一部の部材に極めて脆い材質があり折れやすい、これはこの加工方法には向かない。 • 施工者は素手で加工するので清潔にする必要がある、高温時には特に注意。 • 光ファイバーは、目に入ると極めて厄介。失明することはないが、素人では除去が困難。万一の場合には医師に現物を見せること。このため、習熟するまでは、防護のためメガネを着用することを強くすすめる。 • 服装は、首・袖が詰まったモノを着用。高温時はむしろ半袖のTシャツなどがよい。 • 履き物も重要、サンダルや素足は禁物。 • 作業衣は、開口がなく目の細かい生地のモノを使うこと。 • 必ず、ゴミ入れを用意すること。
加工時の注意① • 外皮を除去しますが、この時ゆっくり(困難な場合は分割)引き抜きます。あわてて引っ張ると折れたり、きれいに外皮が除去出来ません。 • 除去後に、保護膜が残っていたら、指で摘むようにしケーブルに沿って引っ張って取り除きます • 芯線を軽く曲げて、キズの有無を調べます。キズがあればかなりの確立で折れます。 • ファイバーの挿入時が一番折れやすい。構造を理解して、引っかかる所でゆっくり回すと折れにくい。 • 挿入時の折れは、高い確立でリカバリー出来るので、マークを付け、後でまとめて修復する。 • 新品でも通りにくい部材もあるので、そのときはマークして交換する。
加工時の注意② • ファイバー固定時(圧着)のトラブルは、セット時に手が滑る場合が多い。必ず角張った方を摘んでセットする。 • 圧着工具を解放する時も注意が必要、ゆっくり慎重に行うこと。勢いよく解放すると、間違いなく先端が折れる。(この場合はリカバリー出来ない) • 圧着工具からプラグを外す時も慎重に、先端に注意すること。 • クリーバーも同じ、先端に十分注意する。 • 1から4は、最初は不良プラグで練習すると良い。 • 研磨加工の失敗は、最初のバリ取りに発生する。この時、研磨紙で先端の割れ部分を引っかけてしまい、根本から折損してしまう。これを防止するには、研磨紙にテンションをかけずに、最初は撫でる様に研磨する。
プラグのリカバリー • プラグのリカバリーは、メーカーの保証はない。 • 不良品は必ずマークをしておく。 • 工具は精密ドライバーのみ。 • 分解時は、飛び出さないように、金属部を押さえておく。 • 通常はプランジャーに破片が入っているが、希に先端部にもある。その時は先端泡から、ファイバーを通常の長さの半分位にして、差し込んで破片を押し戻す。 • リカバリーはまとめて一度に行う。 • 不良プラグは捨てずに保存しておき、部品取りにすると良い。 • 組み立てる時には、部品の形状(凹凸)に注意する。 • 必ず、挿入試験をして、再生品のマークをしておく。