360 likes | 461 Views
地球温暖化について. 広島県環境部. 太陽から地球に届いた日射エネルギーは,一旦地表に吸収されて熱に変わり,これが「赤外線」として地球外に放射されます。 しかし,大気中の「温室効果ガス」(二酸化炭素等)がその一部を吸収し,再びその一部を熱として放出することにより,地球の気温が保たれています。これが「温室効果」です。 気候変動に関する政府間パネル(IPCC)によると,大気中の温室効果ガスの増加に伴って,地球の平均気温は, 20 世紀末に比べ 21 世紀末には 1.1 ~ 6.4℃ 上昇すると予測されています。 【温室効果ガス】 二酸化炭素(CO 2 ),メタン(CH 4 )
E N D
地球温暖化について 広島県環境部
太陽から地球に届いた日射エネルギーは,一旦地表に吸収されて熱に変わり,これが「赤外線」として地球外に放射されます。太陽から地球に届いた日射エネルギーは,一旦地表に吸収されて熱に変わり,これが「赤外線」として地球外に放射されます。 しかし,大気中の「温室効果ガス」(二酸化炭素等)がその一部を吸収し,再びその一部を熱として放出することにより,地球の気温が保たれています。これが「温室効果」です。 気候変動に関する政府間パネル(IPCC)によると,大気中の温室効果ガスの増加に伴って,地球の平均気温は,20世紀末に比べ21世紀末には1.1~6.4℃上昇すると予測されています。 【温室効果ガス】 二酸化炭素(CO2),メタン(CH4) 一酸化二窒素(N2O) ハイドロフルオロカーボン(HFC) パーフルオロカーボン(PFC) 六フッ化硫黄(SF6) 地球温暖化のメカニズム①温室効果ガスと地球の気温
地球温暖化のメカニズム②二酸化炭素濃度の推移地球温暖化のメカニズム②二酸化炭素濃度の推移
人為排出量 63億t/年 (炭素換算) 地球のCO2収支 【安定化状態におけるCO2排出量と平均気温】 安定濃度 2300年CO2排出量 2003年比 平均気温 1,000ppm 40億t 58% +6℃ 750ppm 34億t 49% +4.5℃ 650ppm 26億t 38% +4℃ 550ppm 20億t 29% +3.5℃ 450ppm 14億t 20% +2.5℃ (注)IPCC第3次報告書等を基に作成 1,000ppm 平均気温21℃ 750ppm 〃 19.5℃ 650ppm 〃 19℃ 550ppm 〃 18.5℃ 450ppm 〃 17.5℃ 370ppm(現状) 〃 15℃ 現在年に32億t (1.5ppm)増加中 大気蓄積量 7,300億t 「排出量」が「吸収量」を上回ることにより,大気中の二酸化炭素量(大気蓄積量)が増加し,大気中の二酸化炭素濃度が上昇! 自然吸収量 31億t/年 (炭素換算) 地球温暖化のメカニズム③二酸化炭素の濃度と平均気温
地球温暖化による日本の夏の気温の予測(2071~2100)地球温暖化による日本の夏の気温の予測(2071~2100) 真夏日平年値広島49.5日 昨年の広島の真夏日74日 熱帯? 出展:東京大学気候システム研究センター,国立環境研究所,海洋研究開発機構地球環境フロンティア研究センター ※日本列島で1ヶ所でも最高気温が30℃を超えれば真夏日1日と数えた。 ※シミュレーション条件に都市化は考慮していない。
地球温暖化等による影響①温室効果ガス(二酸化炭素)地球温暖化等による影響①温室効果ガス(二酸化炭素) ■地球全体 ○2004年CO2排出量 265億t (1位米国,2位中国,3位EU,4位ロシア,5位日本) ●大気中のCO2濃度の上昇 (産業革命前280ppm⇒2000年370ppm⇒2100年1,000ppm超?) ■日本 ○2005年CO2排出量 13.6億t(世界全体の5%) ■広島県 ○2004年CO2排出量 4,334万t(日本全体の3%)
地球温暖化等による影響②気温・水温(その1)地球温暖化等による影響②気温・水温(その1) ■地球全体 ☆過去100年間で平均気温が0.74℃上昇 (北極の「平均気温」は2倍の速さで上昇) ★21世紀末には平均気温が1.1~6.4℃上昇すると予測 ★社会シナリオによらず2030年までは10年当たり0.2℃上昇 ■日本 ○20世紀の100年間で平均気温が1℃上昇 ○都市部ではヒートアイランド現象が加わり, 東京は100年間で2.9℃上昇 ●地球シミュレーターの予測では,2100年に夏季(6~8月)の 日平均気温が3.0~4.2℃,日最高気温が3.1~4.4℃上昇し, 真夏日(最高気温30℃以上)の日数が70日増加
地球温暖化等による影響②気温・水温(その2)地球温暖化等による影響②気温・水温(その2) ■広島県 ○年間平均気温 ・広島市 1900年14.4℃ ⇒ 2005年16.1℃(105年間で+1.7℃) ・呉 市 1900年15.0℃ ⇒ 2005年16.3℃(105年間で+1.3℃) ・福山市 1950年14.9℃ ⇒ 2005年15.5℃( 55年間で+0.6℃) ・三次市 1980年12.1℃ ⇒ 2005年13.3℃( 25年間で+1.2℃) ・大朝町 1980年10.8℃ ⇒ 2005年11.8℃( 25年間で+1.0℃) ○海水温(1972~2003年の表層年間平均水温) ・広島湾 +0.035~0.039℃/年(31年間で+1.1~1.2℃) ・安芸灘・斎灘 +0.029~0.031℃/年(31年間で+0.9~1.0℃) ・備後海域 +0.026~0.034℃/年(31年間で+0.8~1.1℃)
地球温暖化等による影響③気象(その1) ■地球全体 ☆「寒い日」「霜の降りる日」の減少,「暑い日」「熱波」の増加 ☆アジア北中東部等の「降水量」の増加や,サヘル地域等の「乾燥化」の進行,熱帯・亜熱帯における「長期干ばつ地域」の拡大 ★「極端な高温」「熱波」「大雨の頻度」の増加,熱帯の海水温の上昇による「熱帯低気圧」強度や「最大風速」「降水」が増加,大西洋の「深層循環」の弱化 ★人為起源CO2により千年以上にわたり「温暖化」や「海面水位上昇」が継続
地球温暖化等による影響③気象(その2) ■日本 ○都市部を中心に「真夏日」(最高気温30℃以上)や「熱帯夜」(最低気温25℃以上)の日数が増加し,「真冬日」(最高気温0℃以下)の日数が減少,「豪雨」(雨量50㎜/時以上)の頻度が増加, (1976年220回 ⇒ 2004年470回) ●2100年に夏季(6~8月)の「降雨量」が17~19%増加し,「豪雨頻度」が増加,「高潮」「波浪」「台風」等による被害が増加 ■広島県 ○広島市における「夏日」(最高気温25℃以上)「真夏日」「熱帯夜の増加,「冬日」の減少
地球温暖化等による影響④海面上昇 ■地球全体 ☆20世紀の100年間で「平均海面水位」が17㎝上昇 (1961年以降の水位上昇のうち0.42㎜/年が「海面膨張」影響) ★21世紀末には「平均海面水位」が18~59㎝上昇 ■日本 ○過去30年間(1970~2003年)で「海面水位」が年間2㎜上昇 ■広島県 ○「年平均潮位」の上昇(地盤沈下等の影響を含む) ・広島検潮所 1955年297㎝ ⇒ 2005年322㎝(50年間で+25㎝) ・呉検潮所 1955年258㎝ ⇒ 2005年275㎝(50年間で+17㎝) ○厳島神社回廊の「冠水日数」の増加(地盤沈下,黒潮等の影響を含む) ・1989~2000年 0~4回/年(平均 1.1回/年) ・2001~2004年 10~17回/年(平均12.5回/年)
地球温暖化等による影響⑤社会・生活 ■地球全体 ☆「熱波」による死亡,「媒介生物」による感染症リスクの増加 ●「冷房用電力需要」の増大や「エネルギー供給」の信頼性の低下 ★淡水資源(水利用可能性等)が21世紀半ばまでに高緯度地域で10~40%増加,中緯度地域等で10~30%減少 ★2080年代までにデルタ地域の洪水被害人口が数百万人増加 ■日本 ●民生・業務部門における「冷房エネルギー需要」の増加 ●季節型産業の盛衰に伴う産業部門の「エネルギー需要」の変化 ●3℃の気温上昇でスキー客が30%減少
地球温暖化等による影響⑥農林水産業 ■地球全体 ★世界の食糧生産は平均気温上昇が3℃までは増加するがこれを超えると減少する ●需給量の変化に伴う「食料価格」の上昇 ●農作物・家畜・野生生物に対する「熱ストレス」の増加,「病害虫」の生息域の拡大や活動の活発化 ■日本 ●「コメ」の収穫量の変化,「麦」「トウモロコシ」の収穫量の減少,樹種や育成量の変化に伴う「林業被害」,「サケ」の生息域の北上など ■広島県 ○「ブドウ」の着色不良,「モモ」果肉の褐色化,「温州みかん」の早期生理落下 ○「アサリ」「マイワシ」「コノシロ」「ムロアジ」「タチウオ」等の漁獲量減少
地球温暖化等による影響⑦生態系 ■日本 ○「ナガサキアゲハ」の分布域の北上 (1940年:九州・四国南部 ⇒ 2000年:関東地方) ○「サンゴ」の白化現象(沖縄) ○「ソメイヨシノ」の開花時期の早まり ○「イロハカエデ」の紅葉時期の遅れ(50年間で約2週間遅れ) ●平均気温3.6℃の上昇で「ブナ林」の分布域が約90%減少 ■広島県・中国地方 ○「アイゴ」「カワハギ」「メジナ」「ゴンズイ」「タイワンガザミ」の増加 ○「ササノハベラ」の増加と「キュウセン」の減少 ○「セミ類」の初鳴き時期の早まり など
京都議定書の要点 • 先進国の温室効果ガス排出量について,法的拘束力のある数値目標を各国毎に設定。 • 達成方法については,各国の政策に任されている。
全国 広島県 温室効果ガス排出量② (単位:万t-CO2)
水素とは? • 水素は、無色、無臭の地球上で最も軽い気体です。 • 燃えやすく、その燃焼温度は3000℃です。 • 酸素を1、水素を2の割合(体積比)で混合したときが最も激しく爆発的燃焼をします。燃えても炎はほとんど見えません。 • 燃えると水のみができ、有害なガスは一切発生せず、クリーンなエネルギーといえます。 • 水素は軽いため単独ではほとんど地球上に存在せず、水や有機化合物(化石燃料の石炭、石油、天然ガスなど)の形で広範囲に存在しています。
(1) 燃料電池等に係る動向(海外) 欧州:21箇所 米国:26箇所 カナダ:5箇所 日本:18箇所 ST 水素安全利用等基盤技術開発プロジェクト 燃料電池車実証試験(東京愛知など) 定置用燃料電池実証試験(全国) VFCVP(バンクーバー) 風力発電で水素生産(ウトラスタ島) 燃料電池電車(西ユトランド゙) ECTOS(レイキャビック) EV869・FCBデモプロジェクト(北京・上海) ・Hydrogen Posture Plan ・Hydrogen Fuel Initiative ・National Hydrogen Energy Roadmap ・燃料電池車及び水素関連設備実証プロジェクト 商業燃料電池(Working市) ・Hydrogen Energy and Fuel Cells A vision of our future CUTE (アムステルダム、バルセルナ、ハンブルグ、ロンドン、ルクセンブルグ、マドリッド、ポルト、ストックフォルム、シュツットガルト) CaFCP(サクラメント) CITYCELL(トリノ、マドリッド、パリ、ベルリン) CEPプロジェクト(独・ベルリン゙) 水素-酸素プロジェクト(独・バース) ミュンヘン空港プロジェクト(独・ミュンヘン) GFE-UNDPのFCB実証プロジェクト 小型水素バス(トリノ) ハイドロジェン・パーク(ヴェネト州) STEP(パース) Sinergy(シンガポール) カイロ、ニューデリー・北京・上海・メキシコシティー・サンパウロ
21 (2) 燃料電池等に係る動向(国内) ① 北海道 北海道庁の冬季FCV走行試験 水素社会モデル事業調査 室蘭地域水素利用タウン研究会 (ST・FCV) FC:燃料電池 ST:水素ステーション FCV:燃料電池車 FCB:燃料電池バス ⑫ 滋賀・琵琶湖 水分解・水質改善システム ② 青森県 むつ小川原ボーダレスエネルギーフロンティア構想 ⑬ ST・FCV 大阪 おおさかFCV推進会議 FC関連技術開発プロジェクト ⑩ ① 新潟 新潟県コジェネ・燃料電池研究会 ③ 岩手県・葛巻町 葛巻バイオガス高度利用コージェネレーションシステム研究会 ⑪ 長野 安曇野ブルーヒルズ構想 ⑭ 兵庫・姫路市 水素ビジネス研究会 ② ③ ⑮ 島根・出雲市(旧平田市) 出雲國水素社会プロジェクト ④ 茨城 つくば市新エネルギー特区 ⑩ ⑤ 広島 水素燃料製造・供給システム検討調査 ST・FCV・(FCB) ⑯ 東京 燃料電池バス・パイロット事業 水素/年量電池実証プロジェクト ⑪ ④ ⑥ ⑤ ⑰ ⑮ 山口・周南市他 水素フロンティア山口推進構想 水素タウンモデル事業 山口県FC研究会 ⑫ ⑭ ⑧ ⑦ ⑥ 埼玉・本庄市 G水素社会構築事業 ⑯ ⑬ ⑨ ⑰ ⑱ ⑦ 静岡県 しずおかFC・水素エネルギー協働会議 ⑲ ⑧ ST・FCV・FCB ⑲ 愛知 あいちFCV普及促進協議会 水素エネルギー産業協議会 福岡 福岡水素エネルギー戦略会議 福岡水素利用技術研究開発特区計画 ⑳ 三重県 燃料電池関連産業集積地設置構想 FC技術を核とした産学官連携ものづくり特区 水素エネルギー総合戦略会議 ⑨ ⑳ 佐賀県 水素エナジー研究懇談会 全国・定置用FC大規模実証事業(NEF) 鹿児島 屋久島ゼロエミッションプロジェクト ST・FCV 国内の総計 :18箇所 :60数台 :8台 FCV FCB ST
(3) 燃料電池等の技術動向 【燃料電池自動車・水素エンジン車の概要】
事業者の取組 県民の取組 自動車・交通対策 新エネルギー対策 廃棄物対策 森林等の整備・保全 環境教育・普及啓発の推進 産業部門 運輸部門 民生部門 広島県の 地球温暖化対策の施策体系 ◎CO2排出量の削減 エネルギー需要面 (省エネ) エネルギー供給面 (新エネ) ◎CO2吸収源の拡大 ◎基盤づくり
家庭でできる脱温暖化(電気編) ・電力をたくさん消費する電気製品を知ることで,家庭での効率のよい脱温暖化につながる
家庭でできる脱温暖化(ガス編) ・火力を調整したり,入浴は間隔をあけずに入るなど,こまめな行動の積み重ねが大切
家庭でできる脱温暖化(水道編) ・家庭での水道水の用途別使用量は洗濯と風呂・シャワーが多い ・湯水のごとくエネルギーを使わない洗濯や食器洗いを心がける
家庭でできる脱温暖化(クルマ編) ・旅客輸送機関のCO2排出量を比べると自家用車は鉄道の約9倍 ・10分間のアイドリングは6畳間の電気の3日分