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オンライン授業の可能性と課題 ~私の場合~ フィリピンアジア太平洋大学(UAP)-名古屋大学と テンプル大学ジャパン(TUJ)での オンライン授業の体験から. 第 14 回SGRAフォーラム in お台場 フェルディナンド・C・マキト. 今日の話. 貧乏な社会科学の教育者ですが、 他の分野と同様に、IT(情報技術)を利用したい気持ちがいっぱい 果たして、E-LEARNINGでは何かできるのか きっとこのような教育者も多いでしょう. Eラーニングのバブル. 期待過剰のピーク. 絶望のどん底. 技術が引き金.
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オンライン授業の可能性と課題~私の場合~フィリピンアジア太平洋大学(UAP)-名古屋大学とテンプル大学ジャパン(TUJ)でのオンライン授業の体験からオンライン授業の可能性と課題~私の場合~フィリピンアジア太平洋大学(UAP)-名古屋大学とテンプル大学ジャパン(TUJ)でのオンライン授業の体験から 第14回SGRAフォーラム in お台場 フェルディナンド・C・マキト
今日の話 • 貧乏な社会科学の教育者ですが、 • 他の分野と同様に、IT(情報技術)を利用したい気持ちがいっぱい • 果たして、E-LEARNINGでは何かできるのか • きっとこのような教育者も多いでしょう
Eラーニングのバブル 期待過剰のピーク 絶望のどん底 技術が引き金 http://www.e-learningguru.com/articles/hype1_1.htm
Eラーニングのバブル ブーム局面 回復局面 低迷局面 http://www.e-learningguru.com/articles/hype1_1.htm
オンライン授業の推移 一般的オンライン授業の状況 ブーム局面 低迷局面 回復局面 2000 2002 2003 2004 私のオンライン授業の状況
一般的オンライン授業の状況 オンライン授業の推移 • 2000:DigitalThink株発行時、一株$12がメドとされたが、実際には$89まで高騰した • John Chambers (CISCOの最高責任者)「E-LEARNINGはつぎのKILLER APPだ」 • Fathom.comサイトが公開された ブーム局面 2000 2002 • 当時のTUJの学長にオンライン授業を勧められた • ゼロ(予算、技術)からのスタートで「JAPAN INTHE WORLD ECONOMY」のオンライン授業を始めた(英語で、主に日本人学生を対象に) • テンプル大学が利用しているBLACKBOARD(無料版)を使った 私のオンライン授業の状況
オンライン授業の推移 一般的オンライン授業の状況 ブーム局面 低迷局面 回復局面 2000 2002 2003 2004 私のオンライン授業の状況
オンライン授業の推移 一般的オンライン授業の状況 ブーム局面 低迷局面 回復局面 2000 2002 2003 2004 私のオンライン授業の状況
一般的オンライン授業の状況 オンライン授業の推移 • この一年にDigitalThinkの株価は平均2.50ドルまで回復 • John Chambers (CISCOの最高責任者)「インターネットと教育は平等化の最大の貢献者」 • 2004年1月にFathom.comが記録のサイトとして再開された 回復局面 2002 2003 • 名古屋大学とフィリピンのアジア太平洋大学とのオンライン授業 • TUJではメイン・キャンパスが実施するオンライン授業以外にオンライン授業を認めていないが、 BLACKBOARDの利用を勧めるようになった 私のオンライン授業の状況
教訓その1:「E」を強調しすぎた • 膨大な初期開発コスト • そのメリットは • 技術的にレベルの高いオンライン・システムが出来上がる • 開発者にとって同種産業への新規参入を防止する • そのデメリットは • 採算にあうために、広い客層が必要
教訓その1:「E」を強調しすぎた お知らせ 授業の情報 スタッフの情報 授業の教材 宿題 連絡 議論掲示板 外部リンク その他の道具 教官の管理HP
教訓その1:「E」を強調しすぎた • 最初は「なぜこんないいWEB APPLICATIONが殆ど無料で使えるか」という疑問 • IT業界のスタンダード化戦略 • 低いコストでたくさんのUSERを呼び込む • ソフトが盛んに利用された段階で、よりいいものを有料で提供する • しかも、開発PATNERSHIP制度で、ソフトと コンテンツの開発を割と低いコストで継続する • BBの大型客:1999年に500社、2003年に2800社
教訓その2:「LEARNING」を軽視 • 大規模開発のツケ • クラスの学生数が多すぎた • 同じ授業内容を、更新せずに行うことが多すぎた • オンライン授業は学生にとっていいのか • 多くのオンライン授業で採算がとれなかった • 果たしてオンライン授業はよい教育方法なのか
教訓その2:「LEARNING」を軽視ミシガン大学での調査から教訓その2:「LEARNING」を軽視ミシガン大学での調査から • Can Web Courses Replace the Classroom in Principles of Microeconomics?By Byron W. Brown and Carl E. LiedholmAmerican Economic Review, May 2002University of Michiganの基礎ミクロ経済学の授業で (2000-2001年実施) • オンライン授業は FACE-TO-FACEより 生徒の成績が悪かった
オンライン議論が行わない • 私のオンライン授業では非常に効果的 • 学生が慣れていない言語での議論をゆっくり考えることができる 教訓その2:「LEARNING」を軽視ミシガン大学での調査から 一週間の 顔合わせ授業 IT教材 ライブ (LIVE) 統計的な差はなかった PPTスライド、ビデオ教材 3時間 PPTスライド、ビデオ教材 +オンライン練習問題 ハイブリッド (HYBRID) 2時間 PPTスライド、ビデオ教材 +オンライン練習問題+ 字幕付き講義ビデオ バーチャル (VIRTUAL) 0時間 ライブよりはバーチャルのほうが 学生の成績が良かった
教訓その2:「LEARNING」を軽視ミシガン大学での調査から教訓その2:「LEARNING」を軽視ミシガン大学での調査から 困難度が高まる レベル1 レベル2 レベル3 ライブ (LIVE) 統計的な差はなかった 統計的な差はあった ハイブリッド (HYBRID) 最も低下 バーチャル (VIRTUAL) 平均成績の比較
私のオンライン授業でも同じような結果 • 学生の自己管理の問題でもあろう 教訓その2:「LEARNING」を軽視ミシガン大学での調査から • バーチャル授業の学生たちの努力度はライブの学生たちより低かった→自己管理の必要性が高い • バーチャル授業の学生たちの方が獲得済み単位が多く、数学的な成績が高いにもかかわらず • しかし、女子学生の成績はバーチャル授業で高まる傾向がある→時間的プレッシャーがないため
私のIT・教育の研究のテーマでもある 教訓その3:地球市民の見方の必要性 • John Chambers:”…education and the internet are the two great equalizers in life.”「インターネットと教育は平等化の最大の貢献者」→ディジタル・ディバイドの撲滅 • EU審議会の2004-2006年計画 E-Learning Programme • その最大の目的:更なるEU市民の育成 東アジア統合とも関係している
名古屋大学・太平洋大学のケースにもあった 教訓その3:地球市民の見方の必要性EUのE-Learning Programme • TWINNING • IT(メール、ビデオ会議、ウェブサイトの共同管理)の利用でEUの3万校を結ぶ • 問題点 • 異なるスケジーュルの調整が必要 • 普通の授業の一環として単位の獲得 • 相手国の学生も一所懸命にやってもらう • 参加国を2ヶ国に制限すると英語に頼らずに済む 英語だけでやる必要性はない
教訓その3:地球市民の見方の必要性EUのE-Learning Programme • バーチャル大学キャンパスの設立 • オンライン交換留学制度 • 問題点 • EUの単位交換制度はまだバーチャル授業を認めていない • 学習成績をどう評価すべきかまだ不明 • バーチャル試験はまだ認定されていない
教訓その3:地球市民の見方の必要性EUのE-Learning Programme • デジタル知識能力の向上 • 市民的な義務をITで果たせるように • インターネット上の納税 • E-GOVERNMENT(選挙) Maruja Gutierrez Diaz, the Head of the Multimedia Unit of the European Commission’s Directorate General for Education and Culture
この3の教訓を踏まえて私の今後のe-learning戦略(日本+フィリピンからスタート)この3の教訓を踏まえて私の今後のe-learning戦略(日本+フィリピンからスタート) • 大型開発に頼らずに、OPEN SOURCE(無料でウェブ上で公開されているソフトと授業用のコンテンツ)を利用 • ハイブリッド型でバーチャルの里帰り • フィリピン・日本でそれそれで顔合わせ授業 + • オンライン授業を日本からやって • 世界に開かれた東アジア市民の育成 • フィリピン人はどちらかというと西洋化の色が強い • 日本人はあまりアジア(フィリピン)に目を向けない • 北も南も同じ船に乗っていることをもっと実感させる