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サービス管理責任者研修テキスト 演習 「支援提供プロセスの 管理 に関する演習」 < 児童発達支援管理責任者>. 平成 26年10月2日・ 3 日. 支援提供 プロセスの管理の実際 (演習 ). (目 次) 1 演習のねらい 2 演習の概要 3 演習の展開イメージ 4 演習の実施方法 (1)「支援提供プロセスの管理の実際 :事例研究①」 (アセスメント及び個別支援計画の作成) (2)「支援提供プロセスの管理の実際 :事例研究②」 (モニタリングと個別支援計画の修正・変更)
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サービス管理責任者研修テキスト 演習 「支援提供プロセスの 管理に関する演習」 <児童発達支援管理責任者> 平成26年10月2日・3日
支援提供プロセスの管理の実際(演習) (目 次) 1 演習のねらい 2 演習の概要 3 演習の展開イメージ 4 演習の実施方法 (1)「支援提供プロセスの管理の実際 :事例研究①」 (アセスメント及び個別支援計画の作成) (2)「支援提供プロセスの管理の実際 :事例研究②」 (モニタリングと個別支援計画の修正・変更) (3)「支援内容のチェックとマネジメントの実際:模擬会議」 (支援会議等を想定した児童発達支援管理責任者の役割についての体験的 理解及び児童発達支援管理責任者の観点から支援内容を発展的に検証)
1.演習のねらい ・支援提供プロセス全般の流れ(手順)について、事例を活用しながら検証する。 ・アセスメント、目標設定、個別支援計画の作成、モニタリングや評価による支援方針 の変更などに関する具体的な技術を習得する。 ・児童の支援に従事する職員への助言や指導のあり方を理解し、助言・指導の方法を学ぶ。 (1) 研修受講者全員が主体的に参加する。 (2) 多様な職種の受講者間での意見交換により、幅広い視点を持つ。 (3) グループごとの結論を導くための協働作業を展開する。 (4) 司会進行、記録、発表等の役割を分担して担う。 (5) 効果的なプレゼンテーション技術を学ぶ。 (6) 他者への助言をする者としての配慮や深い洞察力を養う。
2.演習の概要 • 1.「支援提供プロセスの管理の実際 :事例研究①」 • ※ 事例に基づき、以下の項目に重点を置いて演習を展開。 • ・利用者像の適切な把握のために必要なアセスメントの実施 • ・時間軸に配慮した支援目標を含む個別支援計画の作成 • ・短期目標や到達すべき目標(ゴール)などの段階的な目標設定の必要性 • 2.「支援提供プロセスの管理の実際:事例研究②」 • ※ 事例に基づき、以下の項目に重点を置いて演習を展開。 • ・モニタリングによる支援の管理及び効果等の確認 • ・利用者像の適切な把握のために必要な再アセスメントの実施 • ・アセスメント結果に基づく個別支援計画の変更・修正 • ・次のステージへの移行を想定した終了時評価の実施 • 3.「支援内容のチェックとマネジメントの実際:模擬会議」 • ※ 事例に基づき、以下の項目に重点を置いてロールプレイを実施。 • ・支援会議の場面を想定した会議の運営方法 • ・個別支援計画作成(修正)に際しての連携の持ち方 • ※ 演習を通じて、児童発達支援管理責任者の役割、視点を振り返り、確認する。
児童発達支援管理責任者研修のポイント • (アセスメント等) • ○ 適切な発達支援を行うために必要な発達評価(成育歴を含む)について認識を深める必要がある。 → 発達の評価方法、活用等について理解を深める。 • (発達障害支援に関する知識) • ○ 増加する発達障害児の療育ニーズに対応できるよう発達障害のアセスメント、支援等について、事例を通じながら認識を深める必要がある。 → 発達障害に関する知識(チェックリスト等を活用した評価・支援方法を含む)について、理解を深める。 • (家族支援) • ○ 療育は、子ども支援だけでなく家族支援が重要である。障害受容等保護者の心情に寄り添ったサポートについて認識を深める必要がある。 → 障害受容など家族の心理機制について学習するとともに、家族のエンパワメント支援について理解を深める。 • (関係機関との連携) • ○ 児童期は、短期間でライフステージが交代し、関係機関も多岐にわたる。切れ目のない継続的な支援を行うためには、相談支援専門員をはじめ医療・保健・教育などの多くの関係機関との連携が必要である。 → 切れ目のない継続した支援の必要について、理解を深める。また、連携のカギとなる個別支援会議(移行会議等)の開催・運営について認識を深める。また、地域の発達支援システム構築について検討する自立支援協議会への参画の重要性について認識を深める。 • ○ 必要に応じて、児童相談所との連携が必要である。 → 被虐待児童の支援に当たって共通認識を持って児童の権利擁護を図ることの重要性について認識を深める。
3 演 習 の 展 開 イ メ ー ジ ・演習では、事例を用いて支援提供プロセスの全般を扱う。 ・個別支援計画の作成プロセス、中間評価と修正プログラムの必要性、効果を学ぶ。 ・これらの演習を通して、事業所が組織的に取り組むべき課題に対するマネジメント(児童発達支援管理責任者の役割)について学ぶ。 一連の支援提供プロセス 個別支援計画作成のアセスメントや到達目標の設定などに重点 事例検討 2日目午後 演習1 3時間 2日目午後 演習2 模擬支援会議により、サービス内容のチェック及び連携などに重点 模範支援会議 1時間 モニタリング、再アセスメント後の個別支援計画の変更・修正に重点 3日目午前 演習3 事例検討 2時間 3日目午前 グループ討議 児童発達支援管理責任者の役割、視点を確認することに重点 グループ討議 2時間
注:国研修では企画運営についても学ぶため、講義時間が短く設定されています。本スライドは都道府県研修用に作成した都道府県スタッフ向けのものです。都道府県研修の資料からは外して下さい。注:国研修では企画運営についても学ぶため、講義時間が短く設定されています。本スライドは都道府県研修用に作成した都道府県スタッフ向けのものです。都道府県研修の資料からは外して下さい。 • 今回のサービス管理責任者(児童発達支援管理責任者)研修指導者養成研修では、全体の研修プログラムに示している通り、特に研修の三日目に「都道府県における分野別研修の情報交換(工夫・課題・対策)」と「研修全体のまとめ 都道府県内の情報交換と研修のまとめ」を設定しており、【共通講義】テキストに示している『「児童発達管理責任者研修」標準カリキュラム』の時間の設定とは違ったものになっています。標準カリキュラムを確認した上で、特に演習等、時間設定は変更する必要がありますので、ご注意ください。 • 研修実施要綱に示してある通り、研修カリキュラムは、「時間数を延長することや必要な科目を追加することは差し支えない」としています。児童期におけるスキルアップ研修も含めて、可能な限り児童における研修について、改めて検討してみましょう。 • 分野別講義における設定されている「アセスメントとサービス提供の基本姿勢」は、標準では3時間です。(今回の指導者養成研修では、2時間半となっています。) • 分野別演習については、標準では10時間です。それを今回の研修では7時間で実施しています。都道府県研修では、演習①として、サービス提供のプロセスを理解し、初期の個別支援計画の作成を実施していく演習を4時間、演習②として、モニタリングの重要性を理解し、個別支援計画の変更・修正を実施していく演習を3時間、演習③として、模擬支援会議を実施し、児童発達支援管理責任者の役割を体験的に学習した後に、事業所と地域におけるマネジメントの方法を考えていく演習を3時間と考えてください。
注:国研修では企画運営についても学ぶため、講義時間が短く設定されています。本スライドは都道府県研修用に作成した都道府県スタッフ向けのものです。都道府県研修の資料からは外して下さい。注:国研修では企画運営についても学ぶため、講義時間が短く設定されています。本スライドは都道府県研修用に作成した都道府県スタッフ向けのものです。都道府県研修の資料からは外して下さい。 • 但し、児童分野においては、模擬支援会議を初期の個別支援計画を作成した演習の後に設定しています。全体としては、児童発達管理責任者としての役割をしっかりと理解するための研修ですから、研修のまとめに入る前の演習③で実施することは、前述の通り本来は大切なのですが、あえて中間評価と個別支援計画の修正の演習をスムースに行う上で、今回のような設定をしています。 • 以上のことをもとに、国研修の流れで児童の都道府県研修を実施した場合、研修二日目は、午前中の三時間は講義。午後は13:10開始の場合、4時間+20分休憩で、初期の個別支援計画の作成の演習①とし、17:30終了。三日目は、9:00開始の場合、模擬支援会議にかかる演習(国の標準カリキュラムでは演習③の部分になります。それを、80分ここに前倒しと考えてください。)を10:20まで実施し、休憩をはさんで、10:30から12:00までと昼休憩をはさんで、13:00~14:30までに中間評価と個別支援計画の修正の演習②と考えてください。14:40~16:20までは、午前の模擬支援会議と合わせ、管理責任者の役割検討の演習③と理解してください。 • 上記については、国の示す標準プログラムとの相関性を説明するためのものです。却って分かりにくくなったかもしれません。要は、昨年まで実施した都道府県における研修プログラムの変更は必要ないということです。繰り返しますが、都道府県研修のテキストを作成する際に、国のテキストの研修プログラムの時間設定部分は変更してください。
4.演 習 の 実 施 方 法 (1)演習の方式 研修参加者全員が参加意識をもち、相互の意見交換により効率的に研修効果を挙げるよう小グループで検討するバズセッション方式を基本とする。 (2)グループ構成と役割分担 受講者7~8名程度のグループに分けて実施。 また、各グループでは、演習ごとに司会進行、記録、発表の担当者を決める。3つの演習と討議は同一メンバーで実施する。 (3)演習スタッフ 講師となる演習スタッフは、全体進行と助言を担当する統括する演習リーダー1名、会場内で各グループに対する助言などサポートを担当するファシリテーターを配置する。 (4)プレゼンテーションと全体総括 各演習とも、途中で全体発表(プレゼンテーション)を実施し、グループ間での意見交換と演習リーダーからの助言に基づいて総括を行う。
演 習 1 「支援提供プロセスの管理の実際:事例研究①」 (アセスメント及び個別支援計画の作成)
【獲得目標】 アセスメントや個別支援計画の作成に関する知識と技術を習得する。 【内 容】 受講者には、事前課題として、事例の概要を読み込んで演習に臨む。グループ内でその共有を図るとともに、個別支援計画の作成のための演習を行う。 【研修企画運営のポイント】 □ 演習がスムースに進行出来るよう、アイスブレイクも疎かにしない。 □ 事前課題の事例選定等、十分な準備を行い実施する。 □ 演習1の目的・手順を明確にして演習に入る。 □ 本人の状態やニーズの把握というアセスメントと支援の課題整理に演習の力点を置く。 □ 個別支援計画の作成には、十分なアセスメントと支援の課題整理が必要であることを明確にする。
演習1の進行 第2日目午後 3時 間 15:00 14:10 14:00 12:40 13:00 13:30 15:40 (3) (2) (4) (1) 休憩 (引き続き) 個別支援計画の作成 アイスブレイクと自己紹介 ・事例の概要説明 ・アセスメントと課題の整理 全体発表と意見交換 個別支援計画の作成 (1)アイスブレイクと自己紹介(20分) (2)事例の概要説明とアセスメントと課題の整理(30分) ①事例の概要を説明する(若干の質疑応答、情報収集を含む) ②アセスメント内容の確認と課題についての整理 (3)個別支援計画の作成(80分) ①短期目標、到達目標、長期目標などの目標設定 ②時間軸(支援提供期間)等の設定 ③基本的な支援方針の策定 (4)個別支援計画に関する全体発表と意見交換(40分) ①各グループからのプレゼンテーション ②個別支援計画に関する質疑とコメント
(1)アイスブレイクと自己紹介12:40~13:00(20分)(1)アイスブレイクと自己紹介12:40~13:00(20分) ①演習を進めるにあたって、場の雰囲気を和らげる ②グループ内で、氏名、職場、業務内容等について自己紹介をする
不安 ドキ、ドキ 緊張 アイスブレイクとは 会議前 カチ、カチ イチ、ニイ イチ、ニイ 会議前のウォーミングアップ 心ほぐし 身体ほぐし お互いの不安や緊張をほぐし 参加者同士の関係性に変化を生み出す
お互いの不安や緊張をほぐす 参加者同士の出会いを促進する 参加者の主体性を引き出す 参加者同士の協働関係をつくる “いま、ここ”に意識を集中する 会議テーマへのモチベーションを高める 【アイスブレイクのねらい】
他人の発言を受け入れやすくなる アイディアが出しやすくなる アイスブレイクの効用 ①身体の動きを取り入れると心身の リラックスを促す ②お互いに知ることで、相手に対する関心が高まる 前向きなエネルギーを引き出しやすい ③チームの一体感を高める 創造的で学び合える関係、参加者間の持続的な 協働関係をつくることができる
アイスブレイクは、本編へのつなぎ 楽しいだけではNG!! スムーズな流れで移行できるように創ること!! アイスブレイク あれ?これ? アイスブレイクが、会議の成功の9割を握る! 本編に関係のあるゴールにする 適切な時間であること シンプルな内容であること 全員が参加できること 一緒にやろうぜ パワー
(2)事例概要の説明とアセスメントと課題の整理13:00~13:30(30分)(2)事例概要の説明とアセスメントと課題の整理13:00~13:30(30分) ①事例の概要についての説明(10分) ②内容の確認および課題を領域(項目)別に整理(20分)
情報提供 1 相談受付とプロフィール *(H26年4月の時点でのプロフィール 8歳時)
事例の説明 情報提供 2 *小学三年生 8歳、平成24年4月時点の状況を、演習では初回のアセスメントとします。
項目 状 態 項目 状 態 日常生活の技能 健康 体調 感覚 かなりダイナミックな刺激を入れようとし、トランポリンやブランコではかなり激しい動きになる。重力を感じようとしているように感じる。過敏なところは特にはない。 学校、事業所共にまず休むことはない。1年生になってから突然走り出したりするということで、外出が難しいと考え、受診し服薬することになったが、あまり変わらないとして、2ヶ月で医者と相談し中止。ヘルパー利用とQP事業所の利用をやめたら、落ち着いたということが一昨年にあった。 運動機能 縄跳びは連続十回跳べることがある。水泳では、水中の輪くぐりが幼児期よりできており、息継ぎがうまくいかないものの10メートルは軽く泳ぐ。砲丸投げ(砂入り、1キロ)を楽しむ。自転車にはコロなしで乗れる。 道具の 操作 ハサミを使って、少々雑ではあるが、いろんな形を切り取ることができる。のり付けは、量が多めになる。くぎ打ちをやらせると、かなり痛い目にあっても必死に打ち込む。 読み書き 計算 平仮名の読みは可能。文章になると、読めている時は文を「覚えている」時で、初めての文は一字ずつの拾い読みになる。書く時は字体が整いにくく走り書きのようになる。一桁の計算可。 そばで声をかけていると、交通ルールを理解し、周囲に気をつけるようなこともできているのだが、一人で歩かせるとよそ見は多く、後方からの支援は必要。知っている人がそばにいると、受け身になり易く、本当に一人にさせたら、気をつけることができるとも考えてはいる。 移動 理解の仕方 日常的には言葉で通じていることも多いが、三つ以上の情報になると、特に最初のことばが抜けやすい。(後半の二つには反応)視覚的に手順を示すとできることは多い。 交友関係 友達の中にいることはむしろ好んでいる。話しかけてくれる子がいると、うれしそうな表情。特定の同級の女の子と兄のクラスの子には、よく話しかけている。(会話にはならない。) ルール 理解 勝ち負けは意識しているが、ジャンケンでは負けてもうれしそう。交代、順番、一番・二番・・・、という理解はできている。上下左右については、混乱しやすいところはある。 興味関心 電車が好きだが、乗り物全般に関心を持っている。父親との外出は、電車を見に行くと決めているだけで、第三者が誘えば、目的を持って出かけることが好きなのだと思う。手品をしてみせると、何度でも繰り返してやってくれと要求する。 好きなタイプ・嫌いなタイプ 話しかけられることは好きなのだが、口うるさい男の子は嫌う。しかし、ふざけ合っている様子は喜んでみている。泣いている子がいると、近づいて「だいじょうぶ」と言っているが、おそらく早く泣き止んでほしいだけで声をかけているように事業所としては感じている。 その他、 特記事項 コミュニケーションをとるときは、このところは筆談を多く取り入れている。メモ用紙と携帯用のホワイトボードを多く使っている。興奮することがあると、ぴょんぴょん跳んで、走り回り出すことは多いが、その際に人を付き押すようなことはしなくなった。 情報提供 3 事例の発達の状態 平成26年4月時点の状況 偏食なく自分で箸を使って食べる。電子レンジを使って温めることもできる。卵割りが上手になった。着衣は、ボタンはめは小さくても可。ズボンのベルトは、装着から助けを求める。アイロンかけに誘うと、よく指示を聞いて取り組む。排泄については大の後のふき取りについては、練習を要す。起床6:30~7:00、床に就くのは、ほぼ21:00。「9になったよ。」と言われるとのを待ち、さっさと寝床に行く。本人なりに時計は見ている。 パターン的には三語文くらいはよく出ており、やりたいことなど表現してくることはある。一方で、何か不安なとき、嫌なことを思い出した時に、同じことを繰り返して言っていることもある。(笑顔を示し、「大丈夫よ」というと安心することは多くなった。)コミュニケーション用のボードは使用。 表現の仕方
提供情報 4 発達の評価 平成26年4月時点の状況 使用検査:KIDS 乳幼児発達スケール(TYPE T) 記入日:平成26年4月〇日 「KIDS」について スクリーニングタイプで、「母親記入式」であるが、れいんぼうのスタッフが記入している。事業所での姿を見ながら各項目を評価したが、チェックできなかったことについては、母親及び、学校との連携の時に、担任の先生に尋ねている。 その他:補足 学校においては、特別支援学級(情緒障害)を中心に過ごしており、担任1名と市教育委員会の対応で、支援員が一人おり、1年生・本児・5年生二人の4人の児童が在籍。5年生の一人は、この四月に通常の学級から転級してきた子で、Kくんによくちょっかいを出してくるので、Kくんは怒ることが増えているとのこと。昨年までは、交流の機会は多かったが(体育と図工の全てと、「生活科」の一部、給食と清掃の時間も交流、朝・帰りの集いは、ほぼ毎日)、4月に入ってからは、その5年生の対応に大変なのか、授業での交流の機会は当分なさそうで、帰りの会の時に顔を出すくらいとのこと。4月から担任が変わったので、保護者の方は様子を見守っている様子。 学校の長期休暇中は、事業所が開所している平日は、ほぼ毎日利用する。お弁当持参で、朝から夕方まで過ごすことは多い。母親としては、仕事上子どもらが休みの時に忙しくなるところはあり、Kくんにはすまない気持ちを持ちつつ最大限、事業所の協力と対応を求めている。
グループ 課題の整理表 記入様式 1 利用者名 さん
(3)個別支援計画の作成13:30~15:00(80分)*途中休憩10分(3)個別支援計画の作成13:30~15:00(80分)*途中休憩10分 ①到達目標の設定 (長期目標や短期目標等) ②支援内容の設定 〈時間軸(支援提供期間)等を考慮〉
グループ 個別支援計画 記入様式 2 利用者名 作成年月日: 年 月 日 ○到達目標 総合的な支援方針 平成 年 月 日 利用者氏名 印 児童発達支援管理責任者印
計画作成のポイント • 子どもの(障害児)支援利用計画に基づき個別支援計画を作成 • 本人や家族のニーズがきちんと反映されているか? • 支援者側の押し付けになっていないか? • 本人や家族を中心とした計画を、本人、家族と一緒に作っていく過程こそが大切 • → 自分たちの支援計画をラフスケッチする力をつける • → 自分たちの人生に(子ども自身や家族が)責任を持つという視点 • 家族が(場合によっては子ども自身も)分かりやすい言葉で書く • 支援内容を抽象的な言葉でごまかさない • (例 : 安定した生活、楽しい暮らし、薬がちゃんと飲めるように・・・etc。但し、特に母親の精神状態から判断して、意図的に支援目標の表現をあえて抽象的にしていくことも必要になることはあります。) • 具体的な目標、期間を設定する。数量化出来るように努める。 • → 定期的に評価を行う • 小さなステップを踏むような計画になっているか • →成長というものは、 常にスモールステップで着実に進むものではなく、「停滞」「立ち止まり」「休憩」も時には必要です。あえて「向上」を目指さずに、子どもと家族の気持ちを和らげる時期も意識できるといいですね。 • 本人や家族が出来ることは、やらない
計画作成のポイント~今回の演習に関しての補足計画作成のポイント~今回の演習に関しての補足 • 子どもの支援利用計画については、子どもの支援についてあまり経験のない相談支援専門員が作成していることが、現実的には多いのですが、目指すべき方向としては、参考になる情報がある利用計画が作成されるべきです。子どもの発達支援としての視点と、ストレングスモデルの手法を意識した利用計画を示していますので、今回の演習では、事業所の評価としての情報提供だけでなく、利用計画の内容も十分に検討してください。 • 個別支援計画の書き方については、児童期の場合は、基本的に家族が読み、家族が納得できる内容であるべきです。家族とは保護者が中心となりますが、父親・兄弟・祖父母それぞれを意識した文章表現、支援目標の設定も考えてみましょう。 • 子どものためにはこうするべきということがあっても、それを実施する人が前向きな気持ちでできないと、課題等の継続は難しいものです。この支援目標だと、誰が元気になるのか、誰が積極的に取り組めるのかという視点で、見直していくことは大切です。 • 総合的な支援方針とは、その子どもの発達のペースにもよりますが、この演習ではおよそ一年後の目指すべき姿と考えて下さい。そのためには、小学校を卒業するときや、中学校を卒業するときの姿をイメージすることも必要かと思います。
ロールプレイ 今回のケースにおける想定資料(参考)ロールプレイ 今回のケースにおける想定資料(参考) ・児童デイサービスれいんぼう児童発達支援管理責任者 (会議の司会者・進行役。) ・児童デイサービスれいんぼう 担任 (れいんぼうでの様子を報告する。) ・相談支援専門員 (対象となる子どもについて、在宅福祉サービスの利用や利用計画の内容を説明する。) ・市の教育委員会 (放課後子ども教室での様子を報告し、今後のその教室での方針、できることなどを話していく。また、学校での支援員の配置などについての今後の方針等の意見を言う。) ・特別支援教育コーディネーター (学校における特別支援教育の体制、交流の在り方、親学級での対応、個別支援計画に関しての連携について等の意見を述べる) ・学校の特別支援学級担任(学校での様子について話をする。) ・市の福祉課担当者 (対象となる子どもについて、在宅福祉サービスの利用に関してどれだけの支給が可能か、または相談支援専門員や児童発達支援管理責任者からの提案に対して答えていく) ・E居宅介護事業所 サービス提供責任者 (事業所としてどのようなサービスの提供ができるかを話す。または、今はヘルパーの利用をしていないケースだけに、事業所が実施していることを紹介していく) ・H居宅介護事業所 サービス提供責任者 (基本的には上記Sさんと同じではあるが、E事業所と違って、ドライブに連れていけるであるとか、別のメニューを提案していく。) ・短期入所事業所 Y園 サービス管理責任者 (短期入所のサービスを勧める役割。) ・PP園 園長 (対象となる子どもが幼児期に通っていた児童発達支援センターの園長。園の様子や、今でも母親の相談にのってきたことなどを報告する。) ・市社会福祉協議会 地域福祉課 (社会福祉協議会のヘルパーを派遣していくことについて、どんなことができるのかの提案をしていく。) ・民生委員 ・主任児童委員 (地域の中で行っている子育て支援についての説明を行う。) ・市の本ケースを担当していた保健師 (今は直接かかわってはいないが、本児が幼いころにっは親と多く話を重ねてきた立場として、母親の気持ちを代弁していく役割。)
(4)個別支援計画に関する全体発表と意見交換15:00~15:40(40分)(4)個別支援計画に関する全体発表と意見交換15:00~15:40(40分) ①作成した個別支援計画を各グループから発表 ②各グループの個別支援計画に関する発表に対する意見交換、質疑
演習2 「模範支援会議」 (児童発達支援管理責任者の役割の体験的理解)
【獲得目標】 演習を通して、個別支援会議の運営、支援提供プロセス全般における児童の支援に従事する者への指導助言などマネジメント方法に関する知識と技術を習得する。更に関係機関との連携(地域自立支援協議会への参画)等、児童発達支援管理責任者の業務と役割について再確認する。 【内 容】 演習を通して、児童発達支援管理責任者が行うべき業務と役割について、建設的・発展的に検証する。その際、(1)支援プロセスの管理、(2)児童の支援に従事する職員への指導助言、(3)関係機関との連携の3つのポイントにより行う。 【研修企画運営のポイント】 □ 演習の目的・手順を明確にして演習に入る。 □ 模擬会議演習の意味づけ(時間軸とストーリーの確認)を明確にし、支援者へのマネジメントのポイントも確認する。
演習2の進行 第2日目午後 1時 間40分 15:50 17:00 17:30 (5) (6) ガイダンス・中間評価に関する概要説明 模擬支援会議 (5)模擬支援会議(70分) (6)ガイダンス・中間評価に関する概要説明(30分)
(1) 模擬支援会議(ロールプレイ)15:50~17:00(70分) 本人及び家族に生じている新たな課題について確認し、今後の支援の方向性について検討する。 ・ロールプレイに関する説明(10分) ・グループごとに場面を確認し、目的を明確にし、役割を決定する(10分) ・ロールプレイの実施(30分) ・ロールプレイが終了した後のフィードバック(20分) *児童発達支援管理責任者の役割や機能、本人の気持ちなどについて、児童発達支援管理責任者役、本人役、観察者などから意見や感想を述べてもらいグループとしてフィードバックする。
個別の支援会議の種類 (1) 支援者会議 【深める支援会議】 事業所内で行われる児童の支援に当たる職員等が出席する会議。支援利用計画の作成・変更・修正のために、発達状況や家族のニーズ等の確認を行うとともに、支援方針等について検討する。中間評価では、支援計画の達成状況の確認を行うとともに、達成されない場合の原因の分析及び今後の対応について検討する。また、新たな発達ニーズ、家族のニーズなども確認する。 (2) 連携会議 【つながる支援会議】 ① 複数機関の支援担当者会議 保育所や移動支援など、同時に複数のサービスを利用している場合の対応等の情報共有、役割分担等について確認する会議 ② 移行支援会議 保育所や学校等への移行を円滑に実施するための会議 ③ 新たなニーズに対する支援検討会議 本人及び家族に生じている新たな課題について確認し、今後の支援の方向性について検討する。 ④ 支援利用計画(トータルプラン)のための会議 生活全体を支援する支援利用計画作成のための会議
ロールプレイの設定 目的: 個別支援計画の作成・実施後に発生した課題に対応するための個別支援会議(家族支援のための地域連携会議) 内容: 本人及び家族に生じている新たな課題について確認し、今後の支援の方向性について検討する会議とする。
ロールプレイについて(概要) 1.ロールプレイとは ・ 現実に起こる場面を想定して、複数の人がそれぞれ役を演じ、疑似体験を通じて、ある事柄が実際に起こったときに適切に対応できるようにする学習方法の一つである。 ・ 学習者は、役割を演じなければならないが、演じ方はたいてい演者の自由である。 ・ 対人関係や態度・行動を通して行われる学習に用いられる。 2.ロールプレイのメリット ・ 意志決定過程にみられるような物事のプロセスについて学ぶ可能性が高くなる。 3.ロールプレイの方法 1)事前準備 ・ シナリオ:準備の段階でシナリオを作成するか、役割だけを決めて自由に行うか、目的 によって決定する。 ・ 時間:決まっているわけではない ・ オリエンテーション:実施する前に学習者にその目的を十分に説明する。 2)実施 ・ 実施中にロールプレイをビデオに録画しておけば、後で見直すことができる。 3)フィードバック ・ ロールプレイ終了後、気づきや学びを話し合うことで、学習を深め、広げることが大切
ロールプレイ(ロールプレイイング)の目的 日常生活の中で、人は必ず様々な役割を背負って暮らしていることを考えますと、人生はまさにドラマと言えます。その中で、常に同じような役割ばかりをこなしていますと、新たな人間関係を作り出すことは大変難しくなります。 ロールプレイとは、参加者が自由な雰囲気の中で、あるテーマについて即興的に役割を演じ、協同して、役割行動の変容を図るもので、日常生活におけるそれぞれの役割を見直し、新しい状況に応じられるようになることを目的としています。 (1) 日常生活における自分の役割を見直し、日常生活での課題を解決する手がかりを得る。 (2) 参加者全員が、感情の解放をします。 (3) 新しい、突発的な状況に応ずることができます。 したがって、ロールプレイは日常生活のリハーサルとも言えるでしょう。参加者はうまく演ずる必要はありません。大切なのは、いかに自分なりに自発性を発揮して演ずるかです。 自発性が回復されれば、ロールプレイでの新鮮な役割体験は、新しい役割を日常生活に取り入れる原動力となります。 自発性とは、新しい状況においても、周囲と自分自身にとって、より適切な、望ましい対応ができるということです。一般に、人は、新しい状況に対しては、他人の意見や自分の既有の体験をよりどころとして対応してしまいがちです。自発性は、そのような自分の外側から規制してしまうのではなく、自然に自分の中から自分を動かしていくことです。 自発性は、まず役割をとること(役割取得)から、自発的に個性的に演ずること(役割演技)、さらに、新しい役割を創造すること(役割創造)へと段階的に高まっていきます。
ロールプレイを行う上での注意1) ロールプレイを理解しているファシリテーターをグループごとに配置することロールプレイを行う上での注意1) ロールプレイを理解しているファシリテーターをグループごとに配置すること 2) 事前準備(オリエンテーション):参加者が主体的に関われるように情報や知識の整理 3) 役割別の準備:各役割ごとに自分たちの役作りを行い,場面設定を話し合う 4) 役割演技・討議:役になりきって演ずる。時間内で場面を変えて複数回実施しても良い 5) 誰か一人が時間を占領しないこと 6) 振り返り(フィードバック):必ず自分の役やほかの役について感じたこと、考えたこと を振り返る時間をとり、ロールプレイの後,他の人へ感情・しこりが残らないよう配慮 〈時間配分の参考例〉1) 知識の整理(5分) 2) ロールプレイの実施 ①役割別の準備(5分) ②1回目の演技(15分):個別支援会議の準備の支援者だけの話し合い 振り返り(5分) ③2回目の演技(15分):本人や家族も含めた関係者が参加した個別支援会議 振り返り(5分)
ロールプレイ(役割演技)演習の手順 1 変更要因、課題、会議の目的の確認 2 会議参加者(役割)の選定 3 配役(キャスティング) 4 配置・席順の決定 5 ロールプレイ(役割演技)の実施 6 振り返り(フィードバック)
ロールプレイの配役 何のために会議を開催するのかを明確にする。 (→ 今回は、家族状況の変化に伴う関係機関との連携が必要になり、解決に向けた検討会議とします。) どういう関係機関、関係者を招集するかについては、問題の所在や目的を明確にした上で、児童発達支援管理責任者を中心に選定する。 児童発達支援管理責任者 児童指導員 保育士 行政職員・児相等 管理者 相談支援専門員 母親 Aさん本人
一定期間ごとの見直しはもちろんだが、支援をしていく中で計画を見直す必要が出てくる場合があります。 一定期間ごとの見直しはもちろんだが、支援をしていく中で計画を見直す必要が出てくる場合があります。 ロールプレイを実施するにあたり、モニタリング情報、修正した個別支援計画等を提示しておき、変更要因等に関して、事前に受講者の皆さんで検討してもらうようにすると、様々な意見も出やすく、ロールプレイに入っていく上で、よりリアリィーのある演習が行えるようになります。 発達状況や家族状況を確認し、どういう課題が発生したのか、その課題を解決するには、どのような連携が必要であるのかを、テーマを絞った上で、ロールプレイ演習を通して体験してもらいます。 ロールプレイ演習に入る前の課題の検討-支援計画の中間評価や変更時の修正のポイント-
ロールプレイ 今回のケースにおける想定資料(参考)ロールプレイ 今回のケースにおける想定資料(参考) ・児童デイサービスれいんぼう児童発達支援管理責任者 (会議の司会者・進行役。) ・児童デイサービスれいんぼう 担任 (れいんぼうでの様子を報告する。) ・相談支援専門員 (対象となる子どもについて、在宅福祉サービスの利用や利用計画の内容を説明する。) ・市の教育委員会 (放課後子ども教室での様子を報告し、今後のその教室での方針、できることなどを話していく。また、学校での支援員の配置などについての今後の方針等の意見を言う。) ・特別支援教育コーディネーター (学校における特別支援教育の体制、交流の在り方、親学級での対応、個別支援計画に関しての連携について等の意見を述べる) ・学校の特別支援学級担任(学校での様子について話をする。) ・市の福祉課担当者 (対象となる子どもについて、在宅福祉サービスの利用に関してどれだけの支給が可能か、または相談支援専門員や児童発達支援管理責任者からの提案に対して答えていく) ・E居宅介護事業所 サービス提供責任者 (事業所としてどのようなサービスの提供ができるかを話す。または、今はヘルパーの利用をしていないケースだけに、事業所が実施していることを紹介していく) ・H居宅介護事業所 サービス提供責任者 (基本的には上記Sさんと同じではあるが、E事業所と違って、ドライブに連れていけるであるとか、別のメニューを提案していく。) ・短期入所事業所 Y園 サービス管理責任者 (短期入所のサービスを勧める役割。) ・PP園 園長 (対象となる子どもが幼児期に通っていた児童発達支援センターの園長。園の様子や、今でも母親の相談にのってきたことなどを報告する。) ・市社会福祉協議会 地域福祉課 (社会福祉協議会のヘルパーを派遣していくことについて、どんなことができるのかの提案をしていく。) ・民生委員 ・主任児童委員 (地域の中で行っている子育て支援についての説明を行う。) ・市の本ケースを担当していた保健師 (今は直接かかわってはいないが、本児が幼いころにっは親と多く話を重ねてきた立場として、母親の気持ちを代弁していく役割。)
ロールプレイ検討資料(配役表) 設 定
振り返り(フィードバック) 16:40~17:00(20分) 役割を演じて体験したこと考えたことを全員が言葉にして分かち合う。 …例えば ・ ○○役として、自分自身が感じたこと… ・ ○○役として、他者の役について、いつもの自分とは感じ方、見方、考え方が違ったところ… ・ ○○役として、△△役に言動に抱いた感情……等 ⇒演技であっても、思ったより内面が動かされることを経験する。その内面のざわつき、揺れ、感情的な反応を表現し共有することでロールプレイによる気付きは深くなる。その気付きが会議の機能を上げていく。 ⇒分かち合うことで、役から離れられる(終わることが出来る)効果もあるので時間がなくても必ず最後に行いましょう。
(3)ガイダンスと中間評価に関する概要説明17:00~17:30(30分)(3)ガイダンスと中間評価に関する概要説明17:00~17:30(30分) ①演習3の進め方、留意事項の説明
演 習 3 「支援提供プロセスの管理の実際」 (課題の整理と個別支援計画の修正)