音楽業界のビジネスモデル現状と今後

音楽業界のビジネスモデル現状と今後 甲南大学経営学部 10951394 山本純之

卒業論文の目的 ・きっかけ「音楽CDが売れない」「違法ダウンロード」という様々な問題を抱える音楽業界の不況を改善したい。（2010年の音楽CD売上高は3050億円で2000年の売上高7150億円の半分以下）・音楽業界の対策 →CCCD（コピーコントロールCD）の販売、違法ダウンロード規制

卒業論文の目的 しかし 1984年にCDビジネスが開始されて以来ほとんどビジネスモデルは変わらない消費者を囲む環境は30年経てば変化している →今こそ時代の合わせた新しい音楽ビジネスモデルを展開すべきではないか

音楽業界の現状① ・音楽CD販売市場の動向要点：CD販売は毎年売上が必ず下がっている →音楽消費者にとって、CDは不要になったのだろうか？一般社団法人日本レコード協会より参照

音楽業界の現状② ・音楽CDレンタル市場の動向要点：レンタル売上は毎年必ずしも下降してない →CDに一定の需要はある。その理由はなんだろうか？一般社団法人日本レコード協会より参照

音楽再生プレイヤーの変化① ・音楽再生プレイヤーの変化（2002年、2005年）要点：当時はコンポ、携帯CD/MDプレイヤーが主流 →音楽を聴くためにはCDの所有が必要一般社団法人日本レコード協会より参照

音楽再生プレイヤーの変化② ・音楽再生プレイヤーの変化（2009年、2011年）要点：PC、デジタルオーディオプレイヤーが主流 →音楽を聴くためには音楽データだけで良い一般社団法人日本レコード協会より参照

音楽再生プレイヤーの変化③ ・音楽再生プレイヤー変化の影響要点：音楽消費者は音楽データのみを求めている CDレンタルが売上を維持している理由は、「安価で音楽データを入手出来る」から →音楽データを得る一つの手段でしかない・音楽業界は、パッケージビジネスから、手軽に入手出来るデータ配信ビジネスに切り替えるべき。しかし時代は「音楽データ」へ

音楽配信市場について ・音楽配信市場の売上動向要点：CDに代わる音楽供給媒体になってない →なぜ広まっていないのか？ ※売上の約90％がモバイル配信、約10％パソコン配信一般社団法人日本レコード協会より参照

音楽配信市場について ・有料音楽配信を使用しない理由（2008年）要点：有料音楽配信を利用しない主な理由は、「支払い方法」と「値段」にある →配信市場を広めるために「改善すべき点」一般社団法人日本レコード協会より参照

提案～音楽配信を普及させるために～ ～消費者は何を求めているのか？～ ①値段を下げる～CDアルバム(15曲収録）の例～しかし、消費者が求めるのは音楽データのみ →レンタルCDと同じ価格である1曲当たり20～30円が適正価格と考えられる。

提案～音楽配信を普及させるために～ ～消費者は何を求めているのか？～ ②ネット上で音楽が購入しやすいシステムネット上での購買行為は「ペニーギャップ※」が発生しやすいため、顧客から金銭を得にくい。 →誰でも気軽・安心に決済出来る仕組みを作ることで、購入障壁を低くする。 ※ペニーギャップ：ペニー＝1セント（0.01ドル）と無料の間には支払いに対する心理的な大きな壁があるということ

参考文献 • 一般社団法人　日本レコード協会　 http://www.riaj.or.jp/ • 音楽業界のビジネスモデル研究会 http://www.meti.go.jp/policy/mono_info_service/contents/downloadfiles/music_buisiness.pdf#search='%E6%B5%B7%E5%A4%96+%E9%9F%B3%E6%A5%BD+%E3%83%93%E3%82%B8%E3%83%8D%E3%82%B9' • コンテンツの海外展開施策について http://www.meti.go.jp/committee/kenkyukai/seisan/cool_japan/pdf/011_05_00.pdf#search='%E3%82%AF%E3%83%AC%E3%83%A8%E3%83%B3%E3%81%97%E3%82%93%E3%81%A1%E3%82%83%E3%82%93+%E9%81%95%E6%B3%95%E3%82%A2%E3%83%83%E3%83%97%E3%83%AD%E3%83%BC%E3%83%89+%E5%8A%B9%E6%9E%9C'

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