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音声 ( 単音 ) は、 (1)同じ人が二度 [oka]( 丘)と発音した場合、二つの [oka] の間には音声上の違いが見られる。 「 赤」 [ ɑ ka] [ ɑ me]( 雨 ) [ a me]( 飴 ). 音素と音韻論. p22. [ ɑ ] は [ a ] よりも口の開きが大きく、舌の位置が奥まっている。 したがって、音声学的に別の音。 しかし、日本人は普通これらの違いに殆ど気づかず、同じ音 [ a ] だと思っている。. 音素と音韻論. p22. つまり、「ン」は次に来る音によって、異なった音として実現される。
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音声(単音)は、(1)同じ人が二度[oka](丘)と発音した場合、二つの[oka]の間には音声上の違いが見られる。「赤」 [ɑka] [ɑme](雨) [ame](飴) 音素と音韻論 p22 [ɑ]は [a]よりも口の開きが大きく、舌の位置が奥まっている。 したがって、音声学的に別の音。 しかし、日本人は普通これらの違いに殆ど気づかず、同じ音[a]だと思っている。
音素と音韻論 p22 つまり、「ン」は次に来る音によって、異なった音として実現される。 しかし、日常の言語生活では、このような音声のわずかな違い(鼻音共通、調音位置の違い)を無視したり、あるいは意識しないで、同じ「ン」と考えている。 撥音「ン」も具体的な音声としては、それが現れる音声環境によって異なった音として発音される。サンマイ(三枚)[sammai](両唇鼻音)サンネン(三年)[sannen](歯茎鼻音)サンガツ(三月)[saɲgatu](硬口蓋鼻音) シンイ(真意) [ʃiɪi](鼻母音) 英語の[r]と[l] 「right」と「light」
(2)一方、丘[oka]の[o]を[a]に替えると[aka](赤)、さらに[k]を[s]に替えると[asa](朝)となる。 このように音声を替えることによってその意味の違いをもたらすのがある。(2)一方、丘[oka]の[o]を[a]に替えると[aka](赤)、さらに[k]を[s]に替えると[asa](朝)となる。 このように音声を替えることによってその意味の違いをもたらすのがある。 つまり、音声に関しては、具体的な音声そのものとかかわって、意味の弁別をつかさどっている抽象的な存在物がある。 (すなわち、具体音声のわずかな違いは無視して語の意味を区別する機能があるかどうかという観点) その最小単位を音素と呼び、音声記号を区別するために//で囲んで示す。
音声学が音声器官によって発せられる個々の音声を観察の対象とし、その生理的・物理的特質を究明するのに対し、音韻論は個々の語において、意味の区別に役立つ音単位を扱うのである。音声学と音韻論は、言語音を研究対象とする科学の二つの異なって分野ではあるが、互いに補足しあう関係のもの。音声学が音声器官によって発せられる個々の音声を観察の対象とし、その生理的・物理的特質を究明するのに対し、音韻論は個々の語において、意味の区別に役立つ音単位を扱うのである。音声学と音韻論は、言語音を研究対象とする科学の二つの異なって分野ではあるが、互いに補足しあう関係のもの。 このように具体的な音声のわずかな違いは無視して、語の意味を区別する機能があるかどうかという観点から音声を考察し、分類、体系化を行うのが「音韻論」という。
音韻論で扱う意味の分化にかかわる最小の単位を「音素」といい、音素は、音声学でいう「単音」に当たるもの。 音素を認定する際の基本的な手続きは各言語に共通している。 音韻論で扱う意味の分化にかかわる最小の単位を「音素」といい、音素は、音声学でいう「単音」に当たるもの。 音素を認定する際の基本的な手続きは各言語に共通している。 音素とその認定
(1)最小対(ミニマル・ペア)の対立 同一の音声環境に現れ、入れ替えると意味が変わる二つの単音は、たがに対立をなし、それぞれ異なった音素に属する。 最小対というのは、 たとえば、[oka](丘)、[aka](赤) の場合、[_ka]という音声環境で、たった 一個所の単音、この場合、[a]と[o]を入れ替えることによって意味が変わる一対の形式(単語)のことである。 「丘」と「赤」 「赤」と「朝」 /a//o//s//k/ 蚊、木、九、毛、子 蚊、差、田、名、葉、間、矢、羅、画、座、打、婆このように、音素は「それ自身は意味を持ったないが、意味を区別する機能を持つ」言語要素である。
(2)自由異音二つの単音が同一の音声環境に現れ、互いに入れ替えても、その意味に変化が生じないとき、それらの単音はそれぞれ自由異音と呼び、自由異音は同一音素に属する。 例)「垢」と「赤」 [aka] [ɑka] [a]と[ɑ]は、違う単音であるが、これら二組の語の意味の弁別に関与していないので、二つの音[a]と[ɑ]は「自由変異の関係にある」といい、同一音素/a/に属する。この自由変異の関係にある異音を「自由異音」という。
(3)相補分布 音声的に類似する複数の単音が互いに異なる環境の中にしか現れない現象。相補分布の状態にある単音の組み合わせをみつけ、それらの単音は同一音素に属するとする。 サンマイ(三枚)[sammai]、サンネン(三年)[sanen]、サンガツ(三月)[saɲɲatu)の場合、「ン」に 当たる[m][n][ɲ]は鼻音という点で似ており、そして 後接の音がそれぞれ[m][n][ɲ]であるという環境のもとで現れている。 つまり、撥音に関してはこの三音は相補分布をなしている。ここから音素/N/が抽出される。 そしてある音素に属する個々の単音をその音素の「異音」と呼ぶ。 この相補的分布の関係にある異音を条件異音という。
ハ行子音は、[ha][ʢi][ɸɯ][he][ho]と発音される。子音に注目すると、[h]無声声門摩擦音 [a,e,o]の前[ʢ]無声硬口蓋摩擦音 [i]の前[ɸ]無声両唇摩擦音 [ɯ]の前これらの子音[h]、[ʢ]、[ɸ]は、いずれも無声摩擦音である点で共通の特徴を有し、音声的に類似している。しかも後に来る母音によって実現される音が決まっており、互いに相補的分布をなしている。このことから、 [h]、[ʢ]、[ɸ]は、同一の音素/h/にまとめられ、その異音を構成している。
日本語の音素①母音音素 五 /a, i, u, e, o/②子音音素 十三 /p, b, t, c, k, g, s, z, h, r, m, n/③半母音音素 二 /j, w/④特殊音素 ニ /N, Q/ */R/