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発表用. 感染症レポート. ナポレオン 1 世がロシア遠征でヨーロッパ最大級の 60 万の大軍の大半を失い敗退したのも、フランス軍の中で発疹チフスが大流行したからであったといわれている. 人が大集団で狭いところに住み、不潔な状態になると、シラミは大発生しやすい 。欧米 において過去に戦争熱、飢饉熱、船舶熱、刑務所熱などと呼ばれたものの多くはたいてい発疹チフスである。戦争はシラミの好む条件を満たしやすく、発疹チフスが戦局を支配し、歴史の転換の契機になることもあった 。. 学籍番号: 0823507m 整理番号: 06 氏名:荒武洋平.
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発表用 感染症レポート ナポレオン1世がロシア遠征でヨーロッパ最大級の60万の大軍の大半を失い敗退したのも、フランス軍の中で発疹チフスが大流行したからであったといわれている 人が大集団で狭いところに住み、不潔な状態になると、シラミは大発生しやすい。欧米において過去に戦争熱、飢饉熱、船舶熱、刑務所熱などと呼ばれたものの多くはたいてい発疹チフスである。戦争はシラミの好む条件を満たしやすく、発疹チフスが戦局を支配し、歴史の転換の契機になることもあった。 学籍番号:0823507m 整理番号:06 氏名:荒武洋平
ニコルはチュニスにおいて発疹チフスが風土病となっていることに気づいた。発疹チフスは伝染性が強く恐れられていたが、いったん病院に入院すると感染しないことが分かった。院内と院外の条件を比較した結果、患者の衣服に問題があると推論し、衣服に付くシラミに着目した。ニコルはチュニスにおいて発疹チフスが風土病となっていることに気づいた。発疹チフスは伝染性が強く恐れられていたが、いったん病院に入院すると感染しないことが分かった。院内と院外の条件を比較した結果、患者の衣服に問題があると推論し、衣服に付くシラミに着目した。 受賞年:1928年 受賞部門:ノーベル生理学・医学賞 受賞理由:発疹チフスに関する研究 ニコルはチンパンジーやモルモットを用い、患者から採取したシラミに接触すると発疹チフスを発病することを1909年に確認した。ニコルの発見は1914年に始まった第一次世界大戦で発疹チフスを予防するために役立った。
人間にたかるシラミの種類 アタマジラミ コロモジラミ ケジラミ 注:トコジラミはシラミ類ではない カメムシ目トコジラミ科別名南京虫
アタマジラミ Pediculushumanuscapitis 【形態と生活史】 【症状】吸血による掻痒症 【診断】頭髪からの虫体・卵の検出 【検査】梳き櫛で髪を梳いて検出 【治療】フェノトリン0.4%含有粉剤(スミスリンパウダー)7g 【感染と疫学】ヒトのみに寄生。中国で発掘の6千年前のミイラからも検出。
コロモジラミ P. humanushumanus 【形態と生活史】アタマジラミとの鑑別は困難 【媒介疾患】 1.発疹チフス(4類感染症) 2.回帰熱(4類感染症) 【治療】駆除は肌着を取り替え、アイロンまたは熱湯で煮沸、虫体・虫卵を殺すのがよい。 【感染と疫学】戦後の大発生以後終息も、近年路上生活者、独居老人などに発生有り。 図. コロモジラミ(提供:国立感染症研究所昆虫医科学部)
ケジラミ Pthirus pubis 『毛虱で 尼と僧正 2人出来』 【形態と生活史】体長1~2mm 【寄生場所】主に陰毛 【感染方法】性交時 【症状】強い掻痒感、局所を強く掻くことによる二次感染(毛嚢炎、湿疹、膿胞) 【治療】剃毛、皮膚に吸着した虫体をピンセットで除去あるいはフェノトリン製剤 相互感染を防ぐため家族単位での治療が必要 【疫学】古来、川柳にもあるように、庶民に浸透
発疹チフス R.prowazekii 【分類】リケッチア 【感染経路】ヒトーシラミーヒト 【潜伏期】1~2週間 【症状】稽流熱・紅斑性発疹 【重症例】精神神経症状、点状出血斑 【治療】テトラサイクリン系ドキシサイクリン Figure 1. This image shows an adult female human body louse (Pediculushumanushumanus) along with two larval young.
回帰熱 relapsing fever 【概念】スピロヘータ科の回帰熱ボレリア(Borreliarecurrentis)により起こる。 【疫学】シラミやダニの媒介により発生。 【症状】悪寒を伴う高熱が出現、持続。 その後、無熱期と有熱期を繰り返す(回帰熱)。 【治療】ペニシリン系、テトラサイクリン系