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郷土種を用いた法面緑化技術に関する研究. 名古屋工業大学大学院社会工学専攻 三輪 治. 目次. ・目的 ( 従来工法との比較 ) ・実験方法概要 ( 本研究の利点 ) ・結果 ( 挿し木緑化、フローチャート ) ・まとめ ( 今後の課題・展開 ). 従来の緑化の問題点. 土のう を利用し 80 度 まで緑化可能. 郷土種 を用いた緑化 多様性 に富んだ植生遷移. ① 表層土 ②挿し木 ③クヌギ・シイ. ・法面の傾斜に 限界 (50 度以上 ) がある →雨などによる種子の流出. ・ 外来草本類 による緑化
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郷土種を用いた法面緑化技術に関する研究 名古屋工業大学大学院社会工学専攻 三輪 治
目次 ・目的 (従来工法との比較) ・実験方法概要 (本研究の利点) ・結果 (挿し木緑化、フローチャート) ・まとめ (今後の課題・展開)
従来の緑化の問題点 土のうを利用し80度まで緑化可能 郷土種を用いた緑化 多様性に富んだ植生遷移 ①表層土 ②挿し木 ③クヌギ・シイ ・法面の傾斜に限界(50度以上)がある →雨などによる種子の流出 ・外来草本類による緑化 →特定外来生物法(平成18年2月)オオキンケイギク等 →単一種になりやすい
表層土による緑化の利点 埋土種子、根茎、地下茎を持つ。 多くの植物栄養素(窒素、カリウム、リンなど) 微生物を含めた長年の蓄積 現場発生土を利用する(残土処理費の削減) ①生態系遷移の生物源 ②栄養素の貯蔵庫 ③遺伝子のプール ④コストの削減
挿し木のよる緑化の利点 苗木は高価である 種子の播種よりも生長が早い 生態系の移植にも効果 種を選定すれば誰でも可能 ①安価である ②木本種群落を造成しやすい ③親木から形質をそのまま受け継ぐ ④専門性を要しない
クヌギ・シイの緑化による利点 自然な生態系への回帰 NPOなどのボランティア活動 法面強度上昇(土砂崩れ抑止力) ①天然林の回復速度が早い ②種子の入手が容易 ③根が太くて長い
小規模人工斜面実験 挿し木 (ツツジ、アカメガシ) 飛来草本(自然に飛んでくる) クヌギ・シイの種子 表層土の 埋土種子
小規模人工斜面の様子 11月 4月 8月
ツツジ生存率(予備実験) 市民のアンケート調査
挿し木生存率 散水 100 50
フィトクローム=光受容体 Pfr Pr 発芽・開花 土のう袋の色の比較 活性型 不活性型 赤色光(660nm) 近赤外光(730nm) 暗黒条件
土のう袋の色の比較 青 緑 赤 黒 表層土 単位面積辺り発芽本数
多重比較検定(テュ-キーによる方法) 赤袋が種子の休眠を打破 仮説 :色(赤・青・緑・黒)の4色の発芽本数に差はない。 仮説 :方角(東、西、北、南、上)の5方向の発芽本数に差はない。 色の有意差あり 方角の有意差なし 分散分析 有意水準α=0.05 多重比較 有意水準α=0.05 (赤、青)(赤、黒)の母平均に差
まとめ ・挿し木は散水を行えば、高い定着率を見込める →季節を問わず、緑化報告が行える ・種によるデータを集める(地域の特色を考慮) ・赤色の土のう袋は効果をもたらす ・土のうと植生の関係