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第 3 章 レーダーリモートセンシングの原理. 通信情報システム専攻 深尾研究室 M1 河村 高道. パルスレーダー. 距離の測定 方位角、仰角の測定 エコー強度の算出. 距離. r. c. 距離分解能. 観測最大距離. 対象標的. ソフトターゲット 連続分布型標的 大気乱流 成層大気からの反射 ( 分反射 ) ハードターゲット 孤立型標的 レーダー波長より大きな標的 ( 航空機、船舶 ) 離散分布型標的 微小粒子の集合体 ( 雨粒、雲粒 ). → 大気レーダー. → 気象レーダー. 孤立型標的に対するレーダー方程式.
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第3章 レーダーリモートセンシングの原理 通信情報システム専攻 深尾研究室 M1 河村 高道
パルスレーダー • 距離の測定 • 方位角、仰角の測定 • エコー強度の算出 距離 r c 距離分解能 観測最大距離
対象標的 • ソフトターゲット • 連続分布型標的 • 大気乱流 • 成層大気からの反射(分反射) • ハードターゲット • 孤立型標的 • レーダー波長より大きな標的(航空機、船舶) • 離散分布型標的 • 微小粒子の集合体(雨粒、雲粒) → 大気レーダー → 気象レーダー
孤立型標的に対するレーダー方程式 σはレーダー断面積と呼ばれるもので 標的の形状や性質、レーダー波長によって決まる。
散乱の特性 • 標的の大きさで分けられる • レイリー領域 • 降水粒子 • レーダー断面積は に比例 • ミー領域(共振領域) • レーダー断面積はレーダー波長に対して振動的に増減 • 光学領域 • 航空機、船舶 • レーダー断面積は に漸近
球状の誘電体による散乱 雨滴による電波の散乱 距離rsでの散乱電界
誘電体内部の電界 • 単一の球状誘電体の場合 散乱電界
散乱電界 • 球状の誘電体が多数分布する場合 平均散乱電力
散乱強度 → σを∑σに置換
離散分布型標的のレーダー方程式 z 左図の水色の部分の 微小散乱断面積の総和 y 主ビーム レーダー アンテナ x →r-2に比例 離散分布型標的のレーダー方程式
レーダー反射因子 離散分布型標的はレイリー近似が成り立つ σ レーダー断面積 η レーダー反射率 D 粒子の直径 N(D) 微小粒子の粒径分布 =Z(レーダー反射因子)
ミー公式 • 降水粒子による電波散乱 →レイリー散乱 • 粒径の大きな降水粒子による散乱 →レイリー近似ではなくミー公式を用いる
複素屈折率 複素誘電率 複素透磁率 複素屈折率 →電波の振幅の減衰率を示す mKを用いると、|K|2値は
レイリー散乱 粒径≪レーダー波長、α≪1のときレイリー近似により →個々の粒子の後方散乱断面積 等価レーダー反射因子 →複雑な形状をした降水粒子に対するレーダー反射因子(= ) 雪や氷粒の|K|2値 → 水の|K|2値
連続分布型標的の散乱特性 大気の屈折率=大気圧+大気温度+水蒸気の分圧+電子密度 →大気乱流によって上記のパラメータが変動 →屈折率に揺らぎ レーダー電波を散乱 → ブラッグ散乱、分反射 ブラッグ散乱 分反射 散乱体積内に多重の反射層 ↓ ブラッグ反射と分反射の中間的な特性 ↓ 分反射性散乱、フレネル散乱 レーダー レーダー
ブラッグ散乱に対するレーダー方程式 sは電波充満の度合いに関する定数 連続分布型標的に対するレーダー方程式 ブラッグ散乱の受信電力は送信電力 と の積に比例、送信パルス幅に比例
屈折率の揺らぎの空間スペクトル (後方散乱) → 送信電波の半波長の空間スケールを持つ揺らぎが散乱に寄与 屈折率の揺らぎの空間スペクトル密度 散乱体の空間分布の自己相関関数 1次元スペクトル
と の関係式 3次元スペクトル 等方乱流の場合の 1次元スペクトルと 3次元スペクトルの関係式 は電波散乱の特性に関与 は屈折率nの揺らぎをゾンデなどのセンサで求めたスペクトルに対応
大気乱流のレーダー反射率 微小誘電率変動δεとするとき 大気乱流による散乱電界 後方散乱の場合の散乱電力 から 空間スペクトル密度とレーダー反射率 等方性媒質の場合のηとΦ(κ)の関係式 ηとS(κ)の関係式
慣性小領域における反射率 • 乱流構造係数 大気乱流によるレーダー反射率と波長の関係式 →ηはレーダー周波数の1/3乗に比例
成層大気からの分反射 分反射に対するレーダー方程式 分反射係数
線状標的からの散乱 流星飛跡 孤立型標的と分布型の中間に位置する標的 →流星飛跡 →受信電力は に比例 →孤立型標的の と分布型標的の の中間 流星エコーから高度域の水平風の推定や背景大気の温度の推定 P s r ds P’ r’ レーダー