210 likes | 457 Views
< 公募研究> ハドロン衝突実験での第三世代粒子測定法の改善とその発展性. top quark b quark τ lepton の研究 です。. 寄田浩 平 ( 早稲田大学) 2011 年 7 月 1 日 (金) 於 三重県 の温泉. Low Mass. High Mass. 第三世代粒子の重要性(1). > 質量 の制限 :( 95% CL ) - M H > 114.4 GeV ( LEP) - M H < 158 GeV (SM global fit) ( MPV: 89 +35-26 GeV )
E N D
<公募研究>ハドロン衝突実験での第三世代粒子測定法の改善とその発展性<公募研究>ハドロン衝突実験での第三世代粒子測定法の改善とその発展性 top quark b quark τleptonの研究です。 寄田浩平(早稲田大学) 2011年7月1日(金) 於三重県の温泉
Low Mass High Mass 第三世代粒子の重要性(1) > 質量の制限:(95% CL) - MH > 114.4 GeV(LEP) - MH < 158 GeV (SM global fit) (MPV: 89 +35-26 GeV) - 158~173 GeVにはない(Tevatron) • やはり始めはヒッグス粒子、、。 ex) MSSMHiggs: あるなら、この辺にありそう、、。 小さいHiggsは重くない! 2/19
第三世代粒子の重要性(2) • トップクォークとヒッグス粒子: トップ湯川結合の最新値(質量から計算) ? → なんだかTop Quarkの役割は大きそう、。 Gateway to BSM ? 現在のYtは0.996 !? • Top quarkは一筋縄ではいかない、、 • が、多くの理論でもその重要性は高い。 • - Z’ • - Top-Color • - FCNC等々たくさん。 3/19
第三世代粒子同定の難しさ τlepton: → ハドロン崩壊し、細いジェットに b quark jet: → 2次崩壊点を作る特徴 Top quark: → いろいろな終状態に崩壊 e/μなどに比べ、非常に同定が難しい(フェイクレートも高い)。また、終状態にニュートリノを含むため、parton levelのエネルギー運動量測定が難儀。 4/19
本研究課題の目的 • “「第三世代粒子」の同定、測定は非常に重要。でも非常に難しい“ もちろん、各所で様々な努力がなされてはいますが、、 (1)さらに第三世代粒子を積極的に使う。 (2) 同定法・エネルギー分解能を改善。 (3) ヒッグス粒子探索や新粒子・新現象 探索の実行性の幅を広げる。 • これらの課題を実験の枠組みを超え • て考察し、包括的な成果をだす。 • → 2大エネルギーフロンティア実験: • - CDF/Tevatron実験@FNAL • - ATLAS/LHC実験@CERN 5/19
CDF/Tevatron実験@FNAL • 今年9月30日に終了することが決定 • → 最終的には10fb-1のデータが解析可能 • LHCとの競合、Consistencyの確認等、まだまだ重要な役割。 H→bbを基本軸にどれだけ総合的な感度を上げられるか! * 本研究はH→ττに焦点を当てている。 6/19
τを用いたヒッグス粒子探索(1.1) Gluon Fusion VBF Weak Boson Associated Production e/μ+τhad+>=2jet • ττ+ jetsは全過程から寄与! • Event Selection ( 8.3fb-1 ) • e/μ + τhadchannel (& e + μ) • 1 isolated e/μ with Pt > 10 • 1 hadronicτ with Pt > 15(20) • Z boson veto • 解析はMVAを利用 • -Support Vector Machine 8.2event (MH=115GeV/c2) 7/19
τを用いたヒッグス粒子探索(1.2) Analysis optimization by Support Vector Machine e/μ+τhad+>=2jet e/μ+τhad+1jet No systematic yet Signal×100 7.8×SM (MH=115GeV/c2) e + μ+ >= 2 jet e + μ+ 1 jet Limit: ~11×SM with systematics. 来週にデータオープンの予定 (結果は今月中に正式承認される予定) 8/19
τを用いたヒッグス粒子探索(2.1) • Simple Event Selection • Require vertex quality • Require 3 or 4 lepton includingτh • Charge sum of leptons ±1(3L) or 0(4L) • Missing ET significance > 1.0 S<<Bなので様々なKinematicsを使って、MVA(今回はSVM)で最終判別をした。 9/19
τを用いたヒッグス粒子探索(2.2) 5つのカテゴリー(lll、llτ、eμτ、lττ、LLLL)それぞれで解析→ Global Likelihood L0 L1 Exp:17.3×σSM L3 L2 Obs:18.5×σSM > Tevatronで初めての結果。 他と統合することにより、ヒッグス 粒子の棄却・発見に貢献できる。 10/19
τ粒子同定の改善について Cut Base Tau ID で 拾える範囲 ■ Training sample Signal:W→τν(MC) Background:Jet sample (data) Background Signal ■ Training category ・1 prong, 3prong で分割 ・Energy で分割 ■ Input variable 1prong 細いjetというτの特徴を活かす ⇒ Signal region, Isolation region の変数 * Fake率を保ち、~20%程度向上!現在SFとsystematicsを見積もり中
円周~27Km Jura CMS LHCb ALICE ATLAS CERN ATLAS/LHC実験 • 陽子・陽子衝突@7TeV • 瞬間ルミノシティーは1033 • を超え、安定に運転。 • 積分ルミノシティーは>1fb-1 • 2011年Winter Conference • に使用されたルミノシティー • は~35pb-1 現在Summer Conferenceに向け、解析が急速に進められている。 ルミノシティーは500~800pb-1以上 ready for analysis。 12/19
トップクォークの物理@ATLAS/LHC実験 • All hadronicdecay modeの解析(2011年4月25日に承認済) > Backgroundは100% data driven >=6jet 4jet 5jet 1btag CR CR CR CR CR 2btag SIGNAL CR: Control Region Signal RegionのKinematicsの例 13/19
トップクォークの物理@ATLAS/LHC実験 χ2 Template • 非常にシンプルな解析手法を採用: > Sensitivity 2.2σ →Upper limit of 261pb@95% CL Theory: 165 pb [Fitted Center value: 118 pb] > 現在、20倍のデータで鋭意解析中 → 8σレベルへ > Multijetのヒッグス解析やBSM Search の基礎となる測定! 14/19
トップ湯川結合測定の可能性(2010年度学部4年生の卒業論文課題の一つ)トップ湯川結合測定の可能性(2010年度学部4年生の卒業論文課題の一つ) > これまで、ttH(H→bb)で実行性 が議論された結果、Combinatory バックグランドのため、解析は困難 と報告されている。 今回の試み: tt(→alljet)H(→ττ)を見る! (参考:ΔYb>ΔYτだろうし、、) ? 100fb-14j Et>60GeV 100fb-14j Et>60GeV …やはり両方難しそう。 改善の余地多々あり。 → 課題: (1) トリガーの改善 (2) PIDの改善 (3) 解析手法の改善 15/19
Calo Muon Pixel/SCT LVL1 Trigger ROD ROD ROD ROB ROB ROB RoI LVL2 CPU Farm ATLAS実験での今後の課題(FTK) • 高ルミノシティー環境下(~1034)で如何に • b jet/τ leptonを選択的にトリガーできるか? High Luminosityの世界 • Tracking Triggerの重要性(c.f. SVT@CDF): • Objectの閾値を上げずに、Trigger Rateを抑える! • - Online Vertex Reconstruction、 Momentum Resolutionの改善 • Track based isolation、Secondary Vertexの再構成 … 等々 WHbb L=3×1034[cm-2・s-1] Pile-up 平均24μsec FTK 全飛跡再構成を一瞬で可能にする9U VME Hardware Trigger System → ATLAS Upgradeとして正式に承認された2つの増強計画の1つ! 16/19
その他の試み (1) b jet energy scaleの測定に関する研究 ヒッグスの質量分布 Top quark事象を用いてb jet energyを測り、ヒッグス粒子 探索、質量測定に役立てることが目的。 (2) ττ不変質量分解能の改善に関する研究 Z→ττ事象を用いて、分解能を向上させ、 ヒッグス粒子探索、質量測定に役立てることが目的。 Collinear Approximation Likelihood Method
参考(過去1年間) 本研究に関連する学会講演(日本物理学会) • 2010年3月年次大会@岡山大学 • (1) CDF実験におけるトップクォーク対生成事象を用いたb jet energyの測定 • 桜井雄基、寄田浩平 (早大理工) • (2) CDF実験におけるτ粒子同定とττ質量分解能の改善 • 船越雄二郎、蛯名幸二、寄田浩平 (早大理工) • (3) ATLAS実験における高速トラッキングトリガーシステムのシミュレーションによる最適化 • 千葉英誉、木村直樹、寄田浩平(早大理工) • 2010年9月秋季大会@九州工業大学 • (1) CDF実験におけるVh->lνττ,llττによるヒッグス粒子探索 • 蛯名幸二、舩越雄二郎、寄田浩平(早大理工) • (2) ATLAS実験における高速トラッキングトリガーシステムの構築 • 木村直樹、千葉英誉、鎌塚翔平、寄田浩平(早大理工) • 2011年3月年次大会(講演資料のみ) • (1) Tevatron/CDF実験におけるVH → lν+ττ,ll+ττによるヒッグス粒子探索 • 蛯名幸二、寄田浩平(早大理工) • (2) Tevatron/CDF実験におけるττ+2jets事象を用いたヒッグス粒子の探索 • 桜井雄基、舩越雄二郎、蛯名幸二、寄田浩平(早大理工) • (3) ATLAS実験におけるトップクォーク測定のための多ジェット事象解析 • 木村直樹、飯澤知弥、寄田浩平(早大理工) 18/19
纏め • ハドロン衝突実験での第三世代粒子を包括的に研究 • -CDF/Tevatron実験でのτを使ったヒッグス粒子探索 • -ATLAS/LHC実験におけるトップクォークの物理 • -高速トラッキングトリガーシステム(FTK)の構築 • *そのためのシステム構築(ストレージ等)と研究出張に研究費を使用した。 • 今後の予定: • -CDF/Tevaron実験での成果の論文発表 • -ATLAS/LHC実験でのb jet tagging/bJESの改善 • - トップクォーク事象を用いた新粒子探索 • -ATLAS/LHC実験でのFTK Trigger Systemの開発を継続 • -CDF/ATLAS相互の理解、繋がりを考える 第三世代粒子を軸に、新しいTrigger開発、PID、物理解析と首尾一貫して研究を進め、新粒子・新現象探索の基礎を構築したい。 19/19
Higgs Hunting の今後 Tevatron: (2011年9月迄運転10fb-1解析可能) LHC: 2011年(1-2fb-1),12年(~5fb-1)