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コミュニケーションソフトウェアを 創るということ

コミュニケーションソフトウェアを 創るということ. サイボウズ・ラボ株式会社 奥 一穂. 自己紹介. 自己紹介. 1977 年生まれ  31 歳 プログラミング経歴 8 歳 – LOGO 12 歳 – BASIC, C 14 歳 – HyperCard. 本格的なプログラミングは大学から. 大学入学と同時にインターネットデビュー 1995 年入学 教育用計算機センター 「 X 端末」が 1,000 台弱 1台のワークステーションを約 10 台の端末で使用 OS は SunOS/4.1

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コミュニケーションソフトウェアを 創るということ

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Presentation Transcript


  1. コミュニケーションソフトウェアを創るということコミュニケーションソフトウェアを創るということ サイボウズ・ラボ株式会社 奥 一穂

  2. 自己紹介 コミュニケーションソフトウェアを創るということ

  3. 自己紹介 • 1977年生まれ 31歳 • プログラミング経歴 • 8歳 – LOGO • 12歳 – BASIC, C • 14歳 – HyperCard コミュニケーションソフトウェアを創るということ

  4. 本格的なプログラミングは大学から • 大学入学と同時にインターネットデビュー • 1995年入学 • 教育用計算機センター • 「X端末」が1,000台弱 • 1台のワークステーションを約10台の端末で使用 • OS は SunOS/4.1 • NCSA Mosaic という初期のウェブブラウザが動作 • 後に Netscape Navigator が登場 コミュニケーションソフトウェアを創るということ

  5. 大学の教育用計算機センター • まだケータイが一般的でない時代 • 自宅からのインターネット接続も高価 • 通話料:10円 / 3分 • 教育用計算機センターなら、無料でインターネットし放題 • しかも、回線が高速 • 授業がないときは、いりびたり • 授業があるときも、いりびたり コミュニケーションソフトウェアを創るということ

  6. 大学で友人を探す方法 • finger コマンド • ワークステーションを使用中のユーザー一覧を表示 • どのX端末からのログインか、わかる • 全ワークステーションに finger すれば、計算機センターにいる友人は見つかる コミュニケーションソフトウェアを創るということ

  7. finger の問題 • 遅い • 100台のワークステーションに問い合わせ • 「どこ」にいるのか分からない • 「xs034」は、どの建物の、どの部屋にある端末? • 負荷が重い • 皆が実行するとシステムがダウン コミュニケーションソフトウェアを創るということ

  8. friends • 全ワークステーションの finger の結果をキャッシュ • 応答が高速 / 負荷が軽い • 全端末の地図を作成 • 自動更新 ↓ 友人がどこに座っているか、常に把握できる コミュニケーションソフトウェアを創るということ

  9. friends (2) • あっというまに普及 • 数百人が使用 • アクティブユーザーの半数近く? • 普及した理由 • 「やぁ」「どうやって見つけたの?」「friends で」 コミュニケーションソフトウェアを創るということ

  10. Palmscape • 世界初の Palm OS 用ウェブブラウザ注 注: HTMLレンダラーを搭載したウェブブラウザとして。 コミュニケーションソフトウェアを創るということ

  11. 開発の経緯 • Palm Pilot 用モデム発売 • 1997 年 • でもウェブブラウザがない • メールソフトもなかった • じゃあ自作するか コミュニケーションソフトウェアを創るということ

  12. 公開後 • インターネットで無料公開 • 世界中から反響 • インターネットに国境はない • ソフトウェアに国境はない • 問題:ユーザーからの問い合わせが多い • 「モデムの設定がわかりません」 • 仕事じゃないのに。タダなのに。 コミュニケーションソフトウェアを創るということ

  13. 仕事としての Palmscape • 大学中退して就職 • Palmscape の権利を会社に譲渡 • 会社の株式と交換 • プロの「ブラウザ屋さん」に コミュニケーションソフトウェアを創るということ

  14. 成功 • IBM, SONY がバンドル • NTTドコモと共同研究 コミュニケーションソフトウェアを創るということ

  15. 挫折 • 携帯端末向けソフトウェアの価格は安い • ハードウェアが安いのに • バンドルされてもダメ • バンドルしてもらうためにお金を払うケースも • ハードウェアが売れなかった • SONY, IBM ともに撤退 コミュニケーションソフトウェアを創るということ

  16. IPA 未踏ソフトウェア • IPA未踏ソフトウェア創造事業 (2004年度) テーマ 「ウェブアプリケーション (Apache/Perl) 統合開発環境の開発」 個人又は数名のグループを対象として、独創的なソフトウェア 技術や事業アイディアを公募しその開発を支援する制度 コミュニケーションソフトウェアを創るということ

  17. サイボウズ・ラボへ • 自分の長所はなにか、考えた • 速いコードを書けること • 需要に答える嗅覚があること • 短所:好きなこと「しか」やらない点 • サイボウズ・ラボはどうか? • お金の心配がない • のびのびとプログラミングができる • 新しいテーマに取り組むことができる • 2005年8月入社 コミュニケーションソフトウェアを創るということ

  18. Japanize コミュニケーションソフトウェアを創るということ

  19. Japanize とは? • ウェブアプリ UI の野良翻訳システム • 2006年8月14日公開 コミュニケーションソフトウェアを創るということ

  20. Japanize –構成 • Mozilla Firefox / Internet Explorer の拡張 • 表示中のウェブサイトを自動で日本語化 • 厳密にはローカライズ=メニューやボタンの日本語化 • 翻訳データは皆で共有 • 人力翻訳 • Wikipedia ライク コミュニケーションソフトウェアを創るということ

  21. Japanize の現状 • 対応サイト > 800 Flickr, YouTube, Veoh, Twitter, digg, … • 翻訳者 > 500人 • 翻訳データ量 - 約9MB • 延べ編集回数 - 約40,000回 • アクティブユーザー - 約40,000人 コミュニケーションソフトウェアを創るということ

  22. Japanize –翻訳画面 コミュニケーションソフトウェアを創るということ

  23. Japanize –成功の要因 フラットで敷居の低いプラットフォーム • 誰でも翻訳に参加できる • 簡単な文法 • XSS 脆弱性の排除 (vs. Greasemonkey) • 意識しないで使える • インストールするだけで、自動的に翻訳 • 入力した翻訳データは、全て共有される コミュニケーションソフトウェアを創るということ

  24. Japanize –問題 • mixi が英訳されてしまった • 3時間後に、別の翻訳者がデータ削除 • コメント欄で、訳者間の意識統一が図られた • どこまで翻訳するのか • 例: YouTube のタグを翻訳するのか? コミュニケーションソフトウェアを創るということ

  25. Pathtraq コミュニケーションソフトウェアを創るということ

  26. Pathtraq とは? • インターネットのリアルタイム視聴率調査 「人気ページや話題ニュースをランキング化」 • プログラムによる自動処理 • 自動的に情報を収集し、自動的に統計処理 • 2007年8月10日公開 コミュニケーションソフトウェアを創るということ

  27. Pathtraq - 画面 コミュニケーションソフトウェアを創るということ

  28. Pathtraq –構成 • Mozilla Firefox / Internet Explorer の拡張 • 表示したウェブサイトの URL をサーバに送信 • ウェブサイトのアクセス情報は皆で共有 • アクセス情報は匿名化 • 収集したアクセス情報をもとに、いま注目されている情報を自動抽出 コミュニケーションソフトウェアを創るということ

  29. 他サービスとの比較 • vs. Google • Google は資料検索。Pathtraq は時事検索 • vs. Yahoo! • Yahoo! ニュースは公式のみ。Pathtraq はインターネット全体から注目情報を抽出 • vs. はてなブックマーク • はてなブックマークは、ユーザーの操作に基づく • 「お役立ち系」「技術系」が多い • Pathtraq は完全自動 コミュニケーションソフトウェアを創るということ

  30. Pathtraq の現状 • 保存URL - 約1億 • ログ受信数 - 約100万/日 • サンプルユーザー - 約9,000人 (推計) コミュニケーションソフトウェアを創るということ

  31. Pathtraq - 問題 • 増え続けるデータ • 高速なアルゴリズムの開発や圧縮手法の適用 • 新しいハードウェア技術への投資 • スケールアウト (複数台のコンピュータを使用) • プライバシー • いかに「共有すべきアクセス情報」のみを抽出するか コミュニケーションソフトウェアを創るということ

  32. Pathtraq の副産物 • Q4M • 大量のデータを処理するためのメッセージキュー • 処理を遅らせたり、分散させたり • Mixi, Livedoor が採用 • 本文抽出技術 • はてながコピー コミュニケーションソフトウェアを創るということ

  33. コミュニケーションソフトウェアを 創るということ コミュニケーションソフトウェアを創るということ

  34. IT革命は終わったのか • インターネットはもう普及 • 携帯電話の市場は飽和 • 技術者としてやることは、もう残っていない? • 「これからはバイオの時代」 コミュニケーションソフトウェアを創るということ

  35. コミュニケーションの革新は終わらない • 革新は一世紀以上前から続いている • 電信 (1844年) • 電話 (1876年) • 無線 (1895年) • テレビ (1911年) • 人工衛星 (1957年) • 携帯電話やインターネットは大きな革新の一部にすぎない コミュニケーションソフトウェアを創るということ

  36. A.C.クラークの演説より • 国連本部にて • 1983年5月17日 (世界電気通信の日) 出典: 地球村の彼方 (A.C.クラーク) ISBN 4-8103-8011-4 コミュニケーションソフトウェアを創るということ

  37. A.C.クラークの演説より (2) • 電話の発明に対する反応 • 「アメリカ人には、電話が必要なのです。しかしわれわれは違う。われわれには、メッセンジャーボーイが十分にいる」 - イギリス郵政省の主任技師 • 「今にすべての市町村が一台、電話を持つ日がくる」- アメリカの市長 コミュニケーションソフトウェアを創るということ

  38. A.C.クラークの演説より (3)  その到来が長いこと待たれていたグローバル・ビレッジがもうじき実現することでしょう。けれども、それは人類の歴史のなかでほんの一瞬のこととなるでしょう。私たち自身も気がつかないうちに、さらに新しいグローバル・ファミリーの時代が訪れることでしょう。 コミュニケーションソフトウェアを創るということ

  39. The Medium is the Message • メディア(ツール)がコミュニケーション形態に影響を与えるということ 「グローバル・ビレッジ」を唱えたM.マクルーハンの言葉 コミュニケーションソフトウェアを創るということ

  40. サイボウズで働くということ • コミュニケーションソフトウェアを創るということ • つまり、コミュニケーションを規定するということ • つまり、世界の進歩に、自分の小さな一押しを加えるということ コミュニケーションソフトウェアを創るということ

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