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マクロ経済学入門. ①裕福な国と貧しい国との差ができるのはなぜだろう?? ②日本の戦後の発展を支えた要因は何だろう?? ③デフレってどうして起こるの?? ④なぜ物の値段が変わるんだろう??誰か監視できないのかしら。 ⑤日本銀行券を出している日本銀行は物価の監視とどんな関係があるんだろう?? ⑥ アメリカのお金をどうして日本の銀行が持っているの??. ⑦どうして為替相場は変わるのかな?円とドルの交換の比率はどうやって決まるの?? ⑧ なぜ会社の業績がよくなったり悪くなったりするのか??「 100 年に一度の経済危機」って何??
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①裕福な国と貧しい国との差ができるのはなぜだろう??①裕福な国と貧しい国との差ができるのはなぜだろう?? ②日本の戦後の発展を支えた要因は何だろう?? ③デフレってどうして起こるの?? ④なぜ物の値段が変わるんだろう??誰か監視できないのかしら。 ⑤日本銀行券を出している日本銀行は物価の監視とどんな関係があるんだろう?? ⑥アメリカのお金をどうして日本の銀行が持っているの??
⑦どうして為替相場は変わるのかな?円とドルの交換の比率はどうやって決まるの??⑦どうして為替相場は変わるのかな?円とドルの交換の比率はどうやって決まるの?? ⑧なぜ会社の業績がよくなったり悪くなったりするのか??「100年に一度の経済危機」って何?? ⑨政府はなぜ消費税を上げたの??政府が借金で破産することはないの?? さあ、この疑問をこの講義を通じて一緒に考えてみよう!!
企業 労働 財・サービス 資本 労働・資本を生産要素と呼ぶ
家計 消費者:財・サービスの購入(需要者) 労働者:労働サービスの提供(供給者) 資本家:資金サービスの提供(供給者) 貯蓄行動 上の3つの経済活動を行う
金融機関 家計の貯蓄から企業の投資への 資金の流れを調整する企業 預金 銀行 家計 資金 企業 利子 利子
政府 政府支出を行う この支出は、家計と企業に対する税 でまかなっている。 税額が足りない場合・・・国債、地方債
ミクロ経済学:個々の経済主体の決定 について考察しその相互作用を研究。 さらに望ましい資源配分を達成する ためのメカニズムも研究。 マクロ経済学:経済全体を捉える変数 がいかに決定されるかを分析。 さらに望ましい財政支出のあり方や 日本銀行の望ましい行動のあり方も 研究。
複雑な現実経済を解きほぐし経済の仕組みや政策の役割を明らかにするために複雑な現実経済を解きほぐし経済の仕組みや政策の役割を明らかにするために 経済学では、経済モデルすなわち経済の模型をもちいて経済問題を分析します。 私たちは多くの経済問題を考えなければなりません。しかしその多くの問題を同時 に解くことは困難で、かつ問題を複雑にします。 そこで経済モデルでは、考えたい問題に着目するために、 いくつかの問題をひとまず捨象したり、ざまざまな仮定が置かれます。 そうすることで問題の本質をあぶりだして、クリアな結果を得ることができます。 例 考える問題;貯蓄の決定と労働時間の決定の2つの問題 所得のうちのいくら消費に回し、いくらを貯蓄にまわすかの決定では とりあえず働く時間の問題を捨象し、働いて得た所得を一定と仮定します。 何時間働くかの決定では 消費にいくらの所得を使うかについての決定は捨象し 今年に得たすべての所得を今年の消費で使い果たすという仮定を置きます。
経済学者は経済分析を行い、様々な経済政策 の結果を政策立案者に提示することができる。 マクロ経済学の中の対立 • ケインジアン:市場の調整力に対して懐疑的 • 新古典派:市場の調整力を信頼 経済学者はどのような政策提言を行うかは結果 に大きな影響を与える!
アメリカとの比較 ①経済学の博士号を持つエコノミストの数が少ない。 ②アメリカの政府機関で活躍する経済学者は最低のレベルとして学術的にも立派な仕事をしたものに限られる。しかし、日本はそうではない。 ③専門家が少ない分野が存在する。
ある人の暮らしぶりがどれほど豊かか を判断するにはいくつか方法がある。 例えば・・農家(米のみ)吾作さんの豊かさ ①今年の吾作さんの生産量で測る ②米を売って得た収入(=所得)で 測る ③吾作さんの買物(=支出)で測る ただし、③については、吾作さんの所得が無くても資産を崩したり、借金をしているかも!個人の豊かさを支出で測るときは注意!
では、一国の経済について考えてみよう! ①生産面で測る・・後で説明。 ②所得で測る・・日本に存在する全ての人の所得を合計すればよい。 これを、国内総所得(GDI)と呼ぶ。 ③支出で測る・・先の吾作さんの例のように、個人では所得と支出が一致しないが、経済全体では一致する。 どういうこと??
A,Bの2人だけの社会を考えてみよう。仮に・・・A,Bの2人だけの社会を考えてみよう。仮に・・・ Aさん:所得は無く、資産を取り崩して消費(支出)を行う。 Bさん:所得は無く、資産を取り崩して消費(支出)を行う。 経済全体の所得はゼロで、企業部門で生産が行われていないことになり、2人の消費をまかなう財・サービスの供給が存在しない。 おや・・・??おかしいぞ。 で,次のように考えなければならない.
つまり、 Aの所得がないとすると、企業つまり、 Aの所得がないとすると、企業 部門から支払われる所得は全て Bのものに なるはず。 Bの所得=企業部門の生産= Bの消費(支出) Aの消費(支出)+ 所得と支出が一致していることがわかった! 上の式より、 Bの所得- Bの消費= Aの消費 左辺はBの貯蓄を意味する。 Bはこの貯蓄を銀行に預けたり、株券を購入したりする。 右辺はAの資産取り崩しを意味する。 Aは預金の引き出しや株券の売りをする。
従って、先の関係式は、 Bの新たな株券の購入(資金提供)= Aの株券の売り(資金の需要) を示すことになる。 つまり、 誰かの資産の取り崩しは、他の誰かの資産積み増しで帳消し にされている!!
オレンジジュース企業について オレンジ 缶のオレンジジュース 鉄鉱石 缶
図2-1 輸入中間財 輸入オレンジ 最終消費財の生産額 缶という 中間財購入 缶製造企業の売上 輸入中間財 缶企業の 粗付加価値 輸入鉄鉱石 固定資本減耗 ジュース 企業の 粗付加価値 雇用者報酬 営業余剰
売上-輸入オレンジの購入代金-缶企業からの購入代金=ジュース企業の粗付加価値売上-輸入オレンジの購入代金-缶企業からの購入代金=ジュース企業の粗付加価値 また、輸入オレンジの購入代金と缶企業からの購入代金を 中間財の購入という。 このようにして求めた粗付加価値を経済全体の企業について 行い、それを集計したものを 国内総生産(GDP)という。 ただし、この粗付加価値の計算は1年間というように、 期間を限定して計算しているので注意!
国内総生産とは・・・ • 一定期間に生産された国内すべての企業の粗付加価値の合計 • 一定期間において、国内で生産されたすべての最終的 な財・サービスの価値の合計から輸入中間財投入の価値 を引いたもの (最終財とは、消費者が購入する以外に用いられることはない財のこと。)
一定期間の間に生産された財・サービスの 価値は含むが、過去に生産された財に関す る取引は含まない。 例 中古車の販売・株を売った値上がり益 ただし、中古車ディーラーの仲介料収入などの取引 の際に発生する手数料は、取引を仲介するサービス に対する対価と考え、GDPに含める。
市場で取引されず、市場価格がつかない財・サービスについて市場で取引されず、市場価格がつかない財・サービスについて は原則としてGDPには含まれない。 ただし、帰属計算が可能なものは例外的にGDPに含まれる。 帰属計算・・・自分で作ったものを自分で買ったと すること。 例 持家を賃貸すれば得られるであろう家賃収入 公務員のサービス 農家の自家消費分
日本 アメリカ人が日本で生産 日本のGDPの一部 アメリカ 日本人がアメリカで生産 日本のGDPに含まれない 付加価値は国内で生産されていれば、国籍は関係ない。例えば、外国人の野球選手の給料は日本のGDPとなるが、イチローの年俸は日本のGDPとはならない(アメリカのGDP)となる。
国民総生産;日本国民がどれだけのものを生産したか国民総生産;日本国民がどれだけのものを生産したか 国民総生産(GNP) =GDP+(海外からの所得の流入or受取)-(海外への所得の流出or支払) 所得収支 *ただし、政府統計では、国民総所得(GNI)が使われている。
図2-1をもう一度みながら・・・ 固定資本減耗:機械を新しく取り替えるための費用 雇用者報酬:労働者への支払い、労働に対する報酬 営業余剰:資本に対する報酬 国内総生産=(固定資本減耗の合計)+(雇用者報酬 の合計)+(営業余剰の合計)≡国内総所得 誰かの所得として分配されている!
純粋に生産による付加価値を産出する。 (純付加価値)=(粗付加価値)-(固定資本減耗) 国内純生産=国内総生産-(固定資本減耗の合計) 国内純所得=国内総所得-(固定資本減耗の合計) 国民純生産=国民総生産-(固定資本減耗の合計) *通常は、国内純所得を国内所得という。
生産された財・サービスを購入(支出)する経済主体は生産された財・サービスを購入(支出)する経済主体は 家計、企業、政府、海外の4つで構成されている。 GDP:Y、消費:C、投資:I、政府支出:G、 輸出:EX、輸入:IM とすると、経済主体が購入する財は国内で生産された財 サービスの合計と海外から輸入された財・サービスの合計 であるから、 Y+IM=C+I+G+EX 変形して、 Y=C+I+G+EX-IM 純輸出 国内総支出
国内総生産=国内総所得=国内総支出 三面等価の関係:生産面から測っても、所得の面 (分配の面)から測っても、支出の面から測っても 経済の活動水準の大きさは同じである。 国民総生産=国民総所得=国民総支出 国民純生産=国民純所得=国民純支出 政府統計では、国内総支出は国内総生産(支出側) と呼ばれる。
GDPの変化の2つの要因 ①生産される財・サービスの量の変化による部分 ②市場価格の変化による部分 実質GDP:今年生産された財・サービスの価値を過去の特定の年 (基準年)の価格で評価。 名目GDP:今年生産された財・サービスの価値を今年の価格で評価。
実際に計算してみよう 基準年を2005年にする。 2005年の名目GDP(万円)=100×100+80×100=18,000 2006年の名目GDP(万円)=120×100+90×100=21,000 2007年の名目GDP(万円)=130×110+100×90=23,300 2005年の実質GDP(万円)=100×100+80×100=18,000 2006年の実質GDP(万円)=100×100+80×100=18,000 2007年の実質GDP(万円)=100×110+80×90=18,200
GDPデフレーター:経済全体での価格の上昇の程度を測る。GDPデフレーター:経済全体での価格の上昇の程度を測る。 GDPデフレーター= 2章で計算した数値をもとに、GDPデフレーターを求めよう! 2005年のGDPデフレーター=(18,000÷18,000)×100=100 2006年のGDPデフレーター=(21,000÷18,000)×100=116.7 2007年のGDPデフレーター=(23,300÷18,200)×100=128.0
2005年の自動車 の価格 × 200X年の自動車 の数量 2005年の米 の価格 ×200X年の米 の数量 もう少し詳しくみてみると・・・・(次の式には100をかけて%表示に!)
の比率に注目すると・・・ この比率をウェイトと呼ぶ。 ウェイトが等しいとき・・・比率は1/2になり、自動車と米の価格上昇の平 均をとる ウェイトが異なるとき・・・経済全体で支出割合の高い財・サービスには 大きな値がかけられていることになる 日本のGDPデフレーターの動き 一貫して上昇傾向(テキスト:図3-1) 1974年の上昇の際立ち→オイルショック 1990年代中ごろの下降→このみさんの言うデフレ現象
消費者物価指数とは・・・財・サービスを購入するコスト、消費支出 消費者物価指数とは・・・財・サービスを購入するコスト、消費支出 の年々の変化を測定。 家計の消費パターンを固定し、その消費パターンを持続するためのコ ストがどのように変化するかを調べるのが目的。 消費者物価指数の定義 ある基準となる年に家計が購入した財・サービスの品目を考え、この 基準年と同じものを購入するのに現時点(比較年)でいくらかかるか を指数化したもの。
2章の例で考えてみよう 基準年を2005年にする。 2005年の消費支出=100×100+80×100=18,000 2006年の消費支出=120×100+90×100=21,000 2007年の消費支出=130×100+100×100=23,000 消費者物価指数は、 2006年:(21,000÷18,000)×100≒116.7 2007年:(23,000÷18,000)×100≒127.8
GDPデフレーターは最終財が対象 • 消費者物価指数は消費者が購入する財・サービスが対象。 現在日本では、600種類の財・サービスが計算の対象になって いる。
GDPデフレーターと同様にして、ここでも の比率がウェイトになっている。消費者にとって支出を多く行う重要な品目には大きなウェイトを置いている。GDPデフレーターと同様にして、ここでも の比率がウェイトになっている。消費者にとって支出を多く行う重要な品目には大きなウェイトを置いている。
GDPデフレーターは比較年の数量を使ってウェイトを計算→パーシェ指数GDPデフレーターは比較年の数量を使ってウェイトを計算→パーシェ指数 最終財を対象。 CPIは基準年の数量を使ってウェイトを計算→ラスパイレス指数 消費者の購入するものを対象。 このため、計算が容易で速報性がある。
企業物価指数:企業間で取引される財についての物価指数。企業物価指数:企業間で取引される財についての物価指数。 ラスパイレス指数
インフレ率:物価上昇の度合いを計る。 ①GDPデフレーターを用いたインフレ率 ②CPIを用いたインフレ率 インフレ率が継続的にプラス値・・・インフレーション インフレ率が継続的にマイナス値・・・デフレーション
例えば、価格の変化が激しく、需要も大きく変化例えば、価格の変化が激しく、需要も大きく変化 するIT関連の財をCPI同様に計算すると 基準年の取引量、需要量でウェイトが計算され、 ウェイトは現時点での比率と比べて小さな値に なる。=価格の変化を低く評価 連鎖指数の登場!
連鎖指数の計算 (2005年から2006年にかけての物価指数) × (2006年から2007年にかけての物価指数) ① ② ①の計算には2005年の数量でのウェイトが使われる ②の計算には2006年の数量でのウェイトが使われる この連鎖指数の計算は GDPデフレーターや企業物価指数にも適用されている。
さまざまな経済変数では実質値って重要です!さまざまな経済変数では実質値って重要です! 例えば労働者の受け取る賃金・・・ 手に入れた賃金の金額=名目賃金 名目賃金で実際に購入できる財・サービスの量=実質賃金 吾作さんが名目賃金をすべてビールに支出するとしよう。 すると、 名目賃金=ビールの価格×消費するビールの数量 ∴実質賃金(消費できるビールの数量)=
どいうときに使われているのか・・・?? ・年金を支払うとき 物価スライド制:物価が上昇したときに支払われる 金額が自動的に増える仕組み ・労働者と企業の賃金交渉 労働組合は賃金交渉の際にインフレ率分だけ賃金 を上昇させるように交渉 ・お金を貸している個人と借りている個人
・お金を貸している個人と借りている個人 100円の預金 1年後・・・ 銀行 10円の利子と100円の元金 利子率10% この利子率を名目利子率と呼ぶ。 しかし、1年間に物価が10%上昇していたら、 手に入れることのできる財の量は全く変化していない! この点を明確にするのが、実質利子率
2007年 何本飲めるか? 2006年 1本のビールを我慢する 本飲める 円の元利合計を得る 円貯蓄できる
ビールで計ってどれだけの元利合計が得られたかというと、ビールで計ってどれだけの元利合計が得られたかというと、 実質利子率 これをフィッシャー方程式という