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前立腺がんとは?

前立腺がんとは?. 解体新書の影響で摂護腺. 膀胱の前に立つ、前に位置. 発生から増殖・成長まで. 発生から増殖・成長まで. 男性ホルモンに依存. 男性ホルモンに依存. 前立腺は、どこにある?. 男性の膀胱の下にある栗の実大の器官. 精嚢. 膀胱. 尿道. 前立腺. 精巣. 前立腺の構造. 内腺 :尿道に接する内側の部分. 外腺 :被膜近く外側の部分. 3 つのゾーンにも分けられる. 内腺(中心域・移行域). 外腺(辺縁域). 精嚢. 膀胱. 中心域. 移行域. 射精管. 辺縁域. 線維筋性間質. 被膜. 尿道.

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前立腺がんとは?

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Presentation Transcript


  1. 前立腺がんとは? 解体新書の影響で摂護腺 膀胱の前に立つ、前に位置

  2. 発生から増殖・成長まで 発生から増殖・成長まで 男性ホルモンに依存 男性ホルモンに依存 前立腺は、どこにある? 男性の膀胱の下にある栗の実大の器官 精嚢 膀胱 尿道 前立腺 精巣

  3. 前立腺の構造 内腺:尿道に接する内側の部分 外腺:被膜近く外側の部分 3つのゾーンにも分けられる 内腺(中心域・移行域) 外腺(辺縁域) 精嚢 膀胱 中心域 移行域 射精管 辺縁域 線維筋性間質 被膜 尿道 前立腺の働き:前立腺液を分泌して、精子の運動・保護に関与

  4. 前立腺がんと前立腺肥大の違いは? 前立腺がん 前立腺肥大 残尿 主に外腺 (辺縁域)に発生 内腺 (移行域)が肥大 精丘 精丘 内腺に良性の腫瘍が発生して、尿道や膀胱を圧迫していく 外腺から悪性の腫瘍が発生する 2つは異なる病気だが、それぞれ合併して起こることも多い

  5. 前立腺がん検査・診断の流れ スクリーニング検査 (一般検査) ●PSA検査(血液検査) ●直腸診(触診) ●経直腸的超音波(エコー)検査 確定診断 がんを確定するための検査 ●生検  (前立腺組織を採取) 病期診断 がんの進行度(広がり)を 確認するための検査 ●画像検査(CT・MRIなど)  ●骨シンチグラフィ 

  6. 前立腺で作られるタンパク質の一種 PSA 血管 前立腺 PSA検査とは 血液検査で前立腺がんを見つける簡便な検査法 PSA=前立腺特異抗原の英語の頭文字 Prostate Specific Antigen (前立腺) (特異) (抗原) 前立腺がんの腫瘍マーカー として広く普及しています

  7. 40% 20% PSA検査(前立腺がん腫瘍マーカーの測定) PSA(前立腺特異抗原) 前立腺に特異的なタンパク質の一種 PSA値と前立腺がん発見率 100 86% 97% 75% 80 前立腺がん発見率(%) PSA検査の年齢階層別基準値 (日本人の場合) 血液検査 年齢 PSA基準値 60 53% 3.0 ng/mL 64歳以下 42% 35% 40 3.5 ng/mL 65〜69歳 28% 20% 4.0 ng/mL 70歳以上 20 Ito K, et al:Urology, 56, 278, 2000 6% 0 PSA (ng/mL) 出典財団法人前立腺研究財団編:前立腺がん検診テキスト

  8. 正常前立腺組織で作られる(肥大、炎症) がん細胞では正常より少ない産生 がんの悪性度が高いほど少ない産生 2.5未満はがんの可能性は低い 2.5-4:20%以下 4-10:30%くらい 10以上:50%くらい PSA(前立腺特異抗原)

  9. 直腸診(触診) 直腸壁ごしに前立腺の状態を確認 ●大きさや硬さ ●弾性 ●前立腺表面の凹凸 ●触れると痛みがあるか 前立腺肥大との鑑別にも有用

  10. 経直腸的超音波(エコー)検査 前立腺の大きさや、がんの浸潤の有無を確認 超音波探触子(プローブ)を経直腸的に挿入 探触子 (プローブ)

  11. PSA 17 8 5 11 経直腸的 超音波断層法 直腸診 3 (DRE) (TRUS) 3 4 検診で見つかった前立腺がんと用いた検査法 群馬大学での調査(1992〜1993) 検診を受けた人:3,526人 前立腺がんが見つかった人:52人 検出精度(有病正診率) ・ PSA80.8% ・ 直腸診 48.1% ・ 経直腸的超音波断層法44.2% Imai K, et al : J Urol, 154 : 1085-1089, 1995

  12. 国内外の研究論文を検証した結果、集団検診による死亡率の減少が明らかでないうえ、精密検査や治療による受診者への負担も無視できないため、市町村や職場で実施する集団検診としては「実施は勧められない」という方針を示した。国内外の研究論文を検証した結果、集団検診による死亡率の減少が明らかでないうえ、精密検査や治療による受診者への負担も無視できないため、市町村や職場で実施する集団検診としては「実施は勧められない」という方針を示した。 1)PSA検診の普及率が75%に上る米国で死亡率が3割低下した 2)検診受診者に進行がんが減ったことを示す報告が欧州にある 前立腺がん集団検診は推奨しない 2007/9/10 読売新聞

  13. 日本と米国との違い • 米国では50歳以上の男性の約75%は少なくともPSA検診を1回は受けており、転移がんの比率が5%以下である。 • わが国では約70%の市町村が検診を実施しているとはいえ、実際の検診暴露率は極めて低く、転移がんの比率も高い。 • 米国では50歳以上の男性の約75%は少なくともPSA検診を1回は受けており、転移がんの比率が5%以下である。 • わが国では約70%の市町村が検診を実施しているとはいえ、実際の検診暴露率は極めて低く、転移がんの比率も高い。 前立腺がん検診の普及率、転移がん比率の差 a)50歳以上の男性の中で、前立腺がん検診を1回でも受診した人の割合を推定 資料提供:伊藤一人先生

  14. Tyrol studyについて 前立腺がん検診の導入により、臨床病期が明らかに早期にシフトしている。 PSA検診の 無料提供開始 PSA・直腸診による 前立腺がん検診導入 T1-2M0 T3-4M0 M1 343 276 273 215 182 264 50 164 126 168 102 93 92 84 79 e 63 l 66 59 a 71 c 53 48 s SDR(log-scale) - 34 40 10 g 36 o 45 26 27 l R 24 20 D 19 26 S 21 19 17 15 14 7 7 8 8 1988 1992 1996 2000(年) 期 間 スライド:Bartsch教授提供, Annual Meeting of American Urological Association, Abs473, 2006

  15. PSA検診により癌死は9年間の観察で20%有意に低下する。しかし前立腺癌による死亡を1例予防するには1068例がPSA検診を受診する必要があり、48例の患者が治療を受ける必要がある。N Engl J Med:2009

  16. スクリーニング検査の種類と組み合わせ 増えているPSA検査の導入(人間ドック検診での集計) (%) 100 直腸診のみ PSA検査* *超音波検査を含む 90 直腸診+PSA検査* その他 81% 80 66% 70 PSA検査導入率 60 50 43% 54% 33% 40 30 20 10 0 1995 1996 1997 1998 1999 (年) 出典財団法人 前立腺研究財団,前立腺検診協議会:泌尿器外科, 16(9), 1023, 2003

  17. 罹患率(人口 万対) 10 前立腺がんは高齢になるほど増える 前立腺がんの年齢階級別罹患率(1998年) 現役年齢(仕事場での検診) 年齢(年) 出典 大野ゆう子 ほか:がん・統計白書-罹患/死亡/予後-(大島 明 ほか編), 篠原出版新社, p145, 2004

  18. 検診暴露率と転移がんの割合 群馬大学と関連病院での登録症例(1992~2001の集計) 70 地域前立腺がん登録症例に占める 60 検診発見がんの割合 がん登録症例に占める割合(%) 転移がんの割合 50 40 30 20 10 0 未実施 0~5 5~10 10~15 15~20 20~30 30~40 40~50 50~ 市町村PSA検診暴露率(%) 武智浩之ほか:泌尿器外科, 18(8), 997-999, 2005

  19. 臨床病期別の前立腺がん患者数の年次推移 群馬県前立腺がん登録 早期がんが急増している一方で、転移がんも依然として増え続けている (人) 800 限局がん 700 600 500 患者数 400 局所進行がん 300 200 転移がん/周囲浸潤がん 100 偶発がん 0 1991 1992 1993 1994 1995 1996 1997 1998 1999 2000 2001 2002 2003 Ito K, et al:Annual Meeting of American Urological Association, Abs138, 2006

  20. 7 7,000 年齢調整死亡率(世界人口で年齢調整) 6 6,000 死亡数 5 5,000 4 4,000 3 3,000 2 2,000 1 1,000 0 1950 60 70 80 90 日本における前立腺がんの死亡率と死亡数 日本でも死亡率・死亡数ともに増加している 年齢調整死亡率( /万人/年) 死亡数(人/年) 10 (年) 中田誠司 ほか:日本臨床増刊号(前立腺疾患の臨床), 60 : 44-48, 2002改変

  21. 2020年には男性のがん罹患率第2位 がんの部位別罹患率と将来予測 男性(日本) ×103 全部位 300 100 肺 前立腺 前立腺 胃 結腸 罹患数 肝臓 30 直腸 食道 胆嚢 膀胱 膵臓 10 リンパ組織 白血病 3 腎臓等 1 1975 1980 1985 1990 1995 2000 2005 2010 2015 2020 出典 大野ゆう子 ほか:がん・統計白書-罹患/死亡/予後-(大島 明 ほか編), 篠原出版新社, p202-217, 2004

  22. 肥大症が進むとがんになる? そういうことはありません 2つの病気が一緒に起こることはある? あります、肥大症が大きい人はかえって起こりにくい できる部位がちがう? 肥大症でないところにできる 前立腺癌と肥大症

  23. 30 31 30 31 % % % % 38 % 4 4 % % 12 12 16 % % % 4 4 7 7 % % % % 5 10 5 12 % % % % 米国の男性における前立腺がんの状況 米国では罹患率第1位、死亡率2位 部位別罹患率 部位別死亡率 (2001年) (2001年) 前立腺がん 肺がん* 直腸・結腸がん 膵臓がん 白血病 膀胱がん 非ホジキン リンパ腫 その他 *肺・気管・気管支 出典US Cancer Statistics : 2001 Incidence and Mortality

  24. 240 男性 (米国) 220 標準人口:2000年の米国の人口 前立腺 200 180 160 140 120 肺 100 結腸&直腸 80 60 膀胱 40 非ホジキンリンパ腫 20 黒色腫 0 1980 1985 1975 1995 2000 1990 米国におけるがんの部位別罹患率の推移(年齢調整) 30年以上前から 第1位を維持 年齢調整罹患率(人口  万対) 10 出典Jemal A, et al :CA Cancer J Clin, 54(1): 8, 2004

  25. 前立腺がんの各都道府県別標準化死亡率(1990〜1997)前立腺がんの各都道府県別標準化死亡率(1990〜1997) 北部、関東、九州西部に高い死亡率 前立腺がんによる死亡が全国平均より多い 前立腺がんによる死亡が全国平均と同じくらい 前立腺がんによる死亡が全国平均より少ない 出典 中田誠司ほか:日本臨床増刊号(前立腺疾患の臨床), 60 : 44-48, 2002改変

  26. 前立腺がんが増加している背景  社会の高齢化  食生活の欧米化  (動物性脂肪の摂取量が増加)  診断法の進歩  (腫瘍マーカー:PSA検査の普及)

  27. 日本および世界の前立腺がん罹患率 1990年前後、世界人口で年齢調整 アトランタ(黒人) ロスアンゼルス(黒人) アトランタ(白人) ロスアンゼルス(白人) カナダ スウェーデン オーストラリア ロスアンゼルス(日本人) ドイツ,ザールランド イギリス(イングランド) チェコ イタリア,トリノ スペイン、アルバセテ ペルー,リマ アルゼンチン,コンコルデイア ポーランド,ワルシャワ 日本,群馬県 日本,広島市 日本,長崎県 日本,宮城県 日本,山形県 日本,大阪府 インド, バンガロール 中国,上海 ベトナム, ハノイ 0 20 40 60 80 100 120 140 出典 中田誠司 ほか:日本臨床増刊号(前立腺疾患の臨床), 60:44-48, 2002 潜在癌:60歳で20%、80歳で40-50%にある。

  28. 前立腺がんの特徴 高齢男性に多い病気 進行が比較的ゆっくり(直径2cmまで30年間) 初期には無症状のことが多い 早期発見・早期治療が重要 確かな知識を持ち、 定期的に検診を受けることが大切

  29. 前立腺がんの危険因子 年齢(高齢化) 遺伝 人種 食生活(脂肪の多い食事、緑黄色野菜の不足など) 性生活 (早婚、若い時の頻回の性交、性活動停止年齢がより早いなど) 潜在癌:60歳で20%、80歳で40-50%にある。 注)前立腺がんの危険因子については、全てが明確にされている わけではなく、食生活や性生活、その他の因子については 相矛盾する報告が見られる。

  30. 前立腺がんってどんな病気? 前立腺がんの病態について

  31. 前立腺がんの症状 進行 早期がん 転移がん 骨転移に伴い 骨痛・四肢痛が出現 前立腺肥大と同じ ような症状が出現 無症状 *尿が出にくい・残尿感 *排尿時に痛みを伴う *尿や精液に血が混じる *腰痛 *四肢の痛み *がん特有の症状は ない −転移しやすい部位− 骨、リンパ節など

  32. 限局がん (偶発がん) 限局がん 局所浸潤がん 周囲臓器浸潤がん 転移がん(骨・リンパ節) 前立腺がんの病期別にみた生存率 早期ほど高い生存率 (%) 厚生省斑会議9施設統計(1988年まとめ) 100 偶発がん89.2% (病期A1:n=20) 限局がん72.7% 実測生存率 (病期B:n=73) 局所浸潤がん51.0% 50 (病期C:n=101) 転移がん28.0% 3年で50% (病期D2:n=211) 0 1 2 3 4 5 (年) 出典井坂茂夫:泌尿器悪性腫瘍治療ハンドブック(勝岡洋治、赤座英之編),新興医学出版, p91, 1995より改変

  33. 前立腺がんの組織学的分類からみた生存率 生存率が高いのは高分化型 (%) 100 高分化(n=161) 90 80 70 生存率 60 中分化(n=550) 50 40 30 低分化(n=320) 20 10 100rank test : p<0.0001 0 100 200 観察期間(月) 原田昌興:臨床泌尿器科, 50(4): 153-159, 1996

  34. 前立腺がんってどんな病気? 前立腺がんの検査と診断 〜検査の種類と内容について〜

  35. 前立腺がん検査・診断の流れ スクリーニング検査 (一般検査) ●PSA検査(血液検査) ●直腸診(触診) ●経直腸的超音波(エコー)検査 確定診断 がんを確定するための検査 ●生検  (前立腺組織を採取) 病期診断 がんの進行度(広がり)を 確認するための検査 ●画像検査(CT・MRIなど)  ●骨シンチグラフィ 

  36. 前立腺生検(確定診断のための検査) 組織を採取し、がん細胞の有無やその悪性度など調べる 前立腺組織を6カ所以上採取 6分割生検 超音波端子 ・痛みは少ない ・検査時間は約15分程度 1泊から日帰り検査全身麻酔で疼痛が無い 茅ヶ崎徳洲会では年間160症例

  37. どうしてがんになる?  答え:わかりません いつごろからがんに?  答え:2cmのがんになるまで約30年以上 ほおっておいてはいけないの?  答え:PSAの異常からみつかるがんの10%が無害(潜在癌の90%は無害) 疑問点

  38. 触診:一部しか触れない PSA:値と病期は並行することが多いが必ずしも エコー検査:50% CT,MRI:ある程度大きくならないと シンチグラフィー:小さいものは?、炎症があると 生検:採れた場合は 診断方法の限界

  39. 前立腺癌の治療方針

  40. 治療法を決める重要な要素 • がんの病期(進展度)・悪性度 • 患者さんの年齢 • 全身状態、合併症の有無 • 患者さんの希望

  41. 画像診断(病期診断のための検査) CT/MRI:がんの広がりを調べる 骨シンチグラフィー :骨転移の有無を調べる CT装置 骨盤部CT画像

  42. 前立腺癌の病期分類と予後

  43. 病期別治療法の考え方(早期がん) 限局性の早期がんでは、根治可能と考えて治療を行います 偶発・触知不能がん (前立腺手術などで偶然に発見) 限局がん (がんが前立腺内にあるもの) 片葉の1/2以内 片葉の1/2を超える 両葉に進展 T2a T2b T2c T1a T1b T1c 無治療 経過観察 • 手術療法(前立腺全摘除術) • 放射線療法 • 内分泌療法 単独または組み合わせ

  44. 平均余命:平均寿命は男79、女85 余命は男65(19)高齢者 70(15) 75(12)後期・・・ 80(9) 超・・・ 85(6) 末期・・・ いったい何歳まで治療を? 直径2cmの癌病巣になるまで約30年間

  45. 病期別治療法の考え方(浸潤・転移がん) 内分泌療法単独、または併用療法が行われます 前立腺被膜を超えて浸潤 周囲臓器進展がん 転移がん 膀胱頸部 精嚢 被膜 外括約筋,直腸, 肛門挙筋,骨盤壁 N1 所属リンパ節へ転移 M1 所属リンパ節以外に転移 T4 精嚢以外の隣接組織に 固定または浸潤 T3a T3b 被膜の外へ進展 (片葉または両葉) 精嚢に浸潤 放射線療法+内分泌療法 手術療法+内分泌療法 (前立腺全摘除術) 内分泌療法

  46. 日本泌尿器科学会10年目以降の会員にアンケート 1021名日本泌尿器科学会10年目以降の会員にアンケート 1021名 PSA検診は80歳以上にはすべきでない 39%(27%)  外来においては77%が限界はおかない 前立腺全摘は75歳(70%) 放射線療法は年齢限界はおかない 80歳以上LRに対して1.ブラキ2.ホルモン 80歳Bに対してMAB 何歳まで検査をあるいは治療は 直径2cmの癌病巣になるまで約30年間

  47. 手術療法 前立腺全摘除術 放射線療法 外照射法 組織内照射法 内分泌療法 (ホルモン療法) 精巣摘出術(除睾術) 薬物療法 (注射薬・内服薬) その他の治療 化学療法(抗がん剤による治療)など 治療の種類 大きく「局所的治療」と「全身的治療」に分けられます 経過観察 定期的なPSA値の検査 局所的治療 33 3D 20 IMRT37 ブラキ 全身的治療 ホルモン 27/年

  48. 治療法 主な特徴と適応 主な副作用 手術療法   (前立腺全摘除術) • 早期であれば、根治の可能性が最も高い • 限局がんでは、第一選択として用いられる • 他の治療に比べ、身体的な負担が大きい • 尿漏れ • 勃起障害 など 放射線療法    (外照射法) • 身体的な負担が少なく、外来で治療できる • 年齢を問わず治療が行える • 根治的治療の他に、症状緩和を目的に使われることもある • 排尿痛、排便困難 • 尿道狭窄 • 勃起障害 など 内分泌療法 • 前立腺がんの進行を抑える治療法 • 進行期の患者さんが中心 • 手術や放射線療法と併用できる • 性機能障害 • 筋力低下 • 腹部脂肪の増加 など 各治療法の特徴 参考資料 勝岡洋治ら:日本臨床増刊号(前立腺疾患の臨床), 60, 211-217, 2002 西山勉ら:臨床泌尿器科, 57(7), 469-471, 2003

  49. 男性ホルモンとの関係 前立腺がんの多くは 男性ホルモン依存性 男性ホルモンの分泌経路 視床下部 精巣(睾丸) 副腎 LH-RH CRH 下垂体 ACTH LH テストステロン (95%) 副腎性 テストステロン (5%) 副腎 副腎性 テストステロン 前立腺 がん細胞の増殖を促進 精巣(睾丸) テストステロン 男性ホルモンは前立腺を成長させる因子   前立腺肥大症、前立腺癌を成長 LH-RH:性腺刺激ホルモン放出ホルモン  CRH:副腎皮質刺激ホルモン放出ホルモン LH:黄体化ホルモン ACTH:副腎皮質刺激ホルモン

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