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ホットスポットの促進普及と 効果的活用についての考察 . 鹿児島大学 法文学部 経済情報学科 下園ゼミ所属 1100500503 坂本 直美 . 目次. 1.研究背景 2.研究目的 3.ホットスポットについて 4.ホットスポットサービス分析 5.ホットスポットサービス実例 6.鹿児島市におけるホットスポットサービスの現状 7.利用案考察上の視点 8.具体的サービス体制と利用案 9.今後の予定. 研究背景1). ブロードバンド時代の到来に伴い、 PC の急速な普及と複数保有が進み、高速ブロードバンド環境がオフィスや家庭に普及 インターネット利用者の増加
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ホットスポットの促進普及と効果的活用についての考察 ホットスポットの促進普及と効果的活用についての考察 鹿児島大学 法文学部 経済情報学科 下園ゼミ所属 1100500503 坂本 直美
目次 1.研究背景 2.研究目的 3.ホットスポットについて 4.ホットスポットサービス分析 5.ホットスポットサービス実例 6.鹿児島市におけるホットスポットサービスの現状 7.利用案考察上の視点 8.具体的サービス体制と利用案 9.今後の予定
研究背景1) • ブロードバンド時代の到来に伴い、PCの急速な普及と複数保有が進み、高速ブロードバンド環境がオフィスや家庭に普及 • インターネット利用者の増加 →ユビキタスネットワークへの期待の高まり →モバイルにおけるインターネットの必要性
研究背景2) • ユビキタスネットワーク 1.状況・環境に適応可能なネットワーク環境 2.利便性、多様性の高い端末環境 3.サービス・アプリケーションの自在な利用環境 4.多数のユーザが同時に利用可能な超高速ネットワーク環境 5.セキュリティ性に優れた情報利用環境 → 誰でも利用可能な情報通信ネットワーク
研究背景3) • 無線LANを利用したインターネットアクセスを提供するサービス →ホットスポット(サービス)の登場 外出先で、インターネット利用ができるサービスとして確実に規模を拡大している
研究背景4) インターネットの大衆化 技術的背景 モバイル&ワイヤレス 技術の向上 ブロードバンド ネットワーク網の整備 無線LANによる インターネットフリーアクセス 市場背景 ユビキタスアクセス環境への期待
研究目的 • 現在も様々な事業者がサービスモデルを模索している段階 • 便利で有効的な活用をするためサービスを見極める必要性がある • 鹿児島市におけるホットスポット利用の考察
ホットスポットについて 1) • 無線LAN市場の拡大と普及 ※参考資料 矢野経済研究所
ホットスポットについて2) • ホットスポット普及の背景 1998 IEEE802.11を開発(2.4GHz、最大速度2Mbps) 1999IEEE802.11a、11bを開発 →802.11a(5GHz、最大速度54Mbps) →802.11b(2.4GHz、最大速度11Mbps) →無線LAN規格では、11bが現在最も多く普及している 2002IEEE802.11gを開発 →11bとの互換性があり、最大速度は54Mbps 以上3つの規格を用いサービスを提供している
ホットスポットについて2) • ホットスポットの概要 ・ 無線LAN技術を利用し、インターネットアクセスを提供する サービスの総称 ・ 喫茶店、ファーストフード店、ホテル、駅や空港などの公共 施設において無線ネットワークを構築し、インターネット利用 ができるサービス ・ 通信圏内に無線LANカードや無線LAN内臓PCを持ち込み 通信設定を行えばネットワークに接続することができる
ホットスポットについて 3) ※参考資料 (株)マクネット
ホットスポットサービス分析1) • サービス体制の分析 <対象とするサービス事業者> (2003.11月末現在) ※各事業者Webページを参照
ホットスポットサービス分析2) 1.料金体制
2.都道府県分布 ホットスポットサービス分析3)
3.設置場所 1.カフェ、ファーストフード店などの飲食店・・・・・・1558箇所 2.ホテル、旅館などの宿泊施設・・・・・・・・・・・・・・1178箇所 3.会社、店・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 299箇所 4.公園、大衆ホールなどの公共施設・・・・・・・・・・・246箇所 5.駅、空港などの交通機関の施設・・・・・・・・・・・・・127箇所 6.電化製品・PC専門店・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・81箇所 7.学校、図書館などの教育関連施設・・・・・・・・・・・・53箇所 8.県庁、市役所などの官公庁施設・・・・・・・・・・・・・・31箇所 9.コンビニ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・23箇所 10.病院・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・10箇所 ホットスポットサービス分析4)
ホットスポットサービス分析 6) • 料金問題 ホットスポットサービスを利用する条件 ※参考資料 平成15年度版情報通信白書
ホットスポットサービス分析5) • サービスの利用意向について ※参考資料 (株)マクネット
ホットスポットサービス分析 7) • ローミング問題 ユーザは自分が契約しているサービス事業者のアクセスポ イントにしか接続することできない。 → ホットスポット利用者の数の増加を阻んでいる → 完全にローミングが完了するのは数年先になる • セキュリティ問題 → 現存のセキュリティ対策のみでは危険 → 802.11g製品より新しいセキュリティ規格を導入している
5.ホットスポットサービス実例 1) • みあこネット(京都府京都市) ・市民の手で自分たちの住んでいる地域を情報化しようという プロジェクトのもと発足したサービス ・市民自らが行う情報インフラ整備として注目を集め、初期の 100箇所から現在は約300箇所に • 独自のサービス ・ユビキタス・ラジオ ・位置依存型ここどすえサービス ・産経新聞電子配達版
5.ホットスポットサービス実例 2) • みあこネット運用体制の特徴 SCCJ アクセスポイント の設置・推進 市民、民間企業、大学 アクセスポイントのオーナー (月々の通信費などの 諸費用を全て負担)
5.ホットスポットサービス実例 3) • みあこネットの成功要因と今後の展望 ・通信インフラを必要とする市民自身が直接運営をするシステム ・本当に必要なサービスを利用することができる ・みあこネットを利用したいという市民の意識の確立 ・利用者がかならずいるという運営への信頼性 ・2004年12月末までに350箇所以上に拡大予定 今後は、病院への設置や高齢者住宅に設置することで 人が集まるきっかけ作りを試みるサービスを
鹿児島市におけるホットスポットサービスの現状1)鹿児島市におけるホットスポットサービスの現状1) • 鹿児島県情報化指標 ※参考資料 平成15年度版情報通信白書
鹿児島市におけるホットスポットサービスの現状2)鹿児島市におけるホットスポットサービスの現状2) • 鹿児島市のホットスポット数・・・・11箇所 ・フレッツ・スポット(NTT西日本)・・・・5箇所 ・FREE SPOT(フリースポット協議会)・・・・6箇所 →鹿児島県全体では15箇所で、全都道府県中42位と非常に 少ない。鹿児島でサービス提供をしているのは上記の2事業 者のみである。 →今後進出してくる可能性があるのが、ソフトバンクBBが提供 しているYahoo!BBモバイル
利用案考察上の視点1) 1.サービス体制(商用/非商用か) ホットスポットサービス自体の知名度が低く、料金を払ってまで利用する人がいるとはいえない。利益に焦点を置かず、 知名度の向上を優先条件とし、非商用サービスとする。 2.サービス提供の主な対象ユーザ 主に地元のユーザを対象とするが、出張などで鹿児島市を 訪れたビジネスマンにも利用してもらえるよう考慮したい。
利用案考察上の視点2) 3.サービス内容 ・ホットスポットサービスを情報発信源として利用してもらう ・ モバイルでのメール受信、データ受信の手段として利用 4.サービス場所 誰もが利用することができるような公共のスペース
具体的サービス体制と利用案 1.西鹿児島駅前広場「公共地下通路」での インターネット利用 2.鹿児島市市電内での広告コンテンツ配信 3.天文館での店舗情報の取得
1.西鹿児島駅前広場「公共地下通路」 におけるインターネット利用 1) ・平成16年3月の九州新幹線 の一部開通にあわせ整備が 行われている東口地下に整 備されている ・南北に130m、 東西に106m 面積は約3200㎡
1.西鹿児島駅前広場「公共地下通路」 におけるインターネット利用 2) • 立地特徴 1.西駅商店街との併設 2.新ビルと向かいのキャンセビル周辺地域を接続サポート 3.地上部の整備も行われている 4.南九州最大の交通ターミナル • 地下の有効利用 新幹線の開通により利用者増加が予測でき、歩行目的のみの 利用にとどまるのは有効利用とは言えない。鹿児島の玄関口 である西駅のIT化を図る。西駅周辺のビジネスホテルはものの インターネット利用ができるところが少ない。
1.西鹿児島駅前広場「公共地下通路」 におけるインターネット利用 3) • サービスの詳細 ・FREESPOT(無料サービス) ・アクセスポイント数1箇所(壁取り付け型にする) Air StationWHR2-A54G54、専用取り付けキット (バッファロー社製品、802.11b/11a/11gに同時対応が可能) ・テーブルと椅子を配置し、インターネット利用を行ってもらえる ようにする
1.西鹿児島駅前広場「公共地下通路」 におけるインターネット利用 4) • 設置・運用費 <公共地下通路におけるホットスポット利用(年間)> Air StationWHR2-A54G54(1台)・・・・・・・・・・\27,800 WHR2-A54G54専用取り付けキット(1台)・・ \ 3,800 回線費用(フレッツ・モアADSL40) ・初期導入費用・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・\ 3,050 ・回線費用\2,682(1ヶ月)×12・・・・・・・・・・・・ \32,184 工事費用・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ \20,000 保守費用(12ヶ月)・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・\30,000 合計・・・・・・・・・・・ \116.834
1.鹿児島駅前広場「公共地下通路」 におけるインターネット利用 5) • 採算面(利益) ・ホテル ・空港、JR ・土産物店、観光案内の掲載料 コンテンツ掲載数20で計算、月\5000 \3000×20×12ヶ月・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・\720,000 初年度 (利益)\720,000-(設置・運用費)\116,834=\603,166の黒字 次年度 (利益)\720,000-(設置・運用費)\ 62,184=\657,816の黒字
2.鹿児島市市電内における 広告コンテンツ配信 1) • 市電の利用 鹿児島市での交通手段として最も利用されている →市電、バス →市電の利用者4,200人/日 • 現在、市電で利用されている広告媒体 紙ベース、もしくは車体自体にペイントした広告電車 • より効果的な広告情報の提供 無線LANを用いたコンテンツ配信で、広告をコマーシャルのように動画像で配信する
2.鹿児島市市電内における 広告コンテンツ配信 2) • 市電の広告媒体及び料金表
2.鹿児島市市電内における 広告コンテンツ配信 3) • コンテンツ配信方法 ・アクセスポイントを一定区間に設置する ・コンテンツ閲覧用の端末を車内に設置 ・アクセスポイント設置区間 →配信するコンテンツを取得して 配信する →天気予報、ニュース番組など ・そのほかの区間 →あらかじめ保存しておいたコン テンツに切り替えて配信する →企業コマーシャル、宣伝など
2.鹿児島市市電における 広告コンテンツ配信 4) ・ホットスポット数・・・・・・・・・・・・・・・・17箇所 高見馬場 鹿児島駅前 天文館 郡元 谷山 3.5km アクセスポイント設置区間
2.鹿児島市電内における 広告コンテンツ配信 5) • サービスの詳細 ・FREE SPOT(無料サービス) ・アクセスポイント数17箇所 WLM-L11G、WLM専用BOX アクセスポイント集中管理ソフトAL-ADT (802.11b/11gに対応、屋外利用ができ管理ソフトが利用可能) ・配信用端末機器
2.鹿児島市市電内における 広告コンテンツ配信 6) • 採算面(設置・運用費) <市電内におけるホットスポット利用(年間)> ・WLM-L11G\78,000×17台・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・\1,326,000 ・屋外設置用WLM専用BOX \68,000×17台・・・・・・・・・・・・ \1,156,000 ・アクセスポイント集中管理ソフトAL-ADT・・・・・・・・・・・・・・・・・・・\4,8000 回線費用(フレッツ・モアADSL40) ・初期導入費用\3,050×17・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ \51,850 ・回線費用\2,682(1ヶ月)×12ヶ月×17・・・・・・・・・・・・・・・・・・ \547,128 工事費用(約\20,000)×17・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ \340,000 保守費用\30,000(12ヶ月)×17・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ \510,000 合計・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ \3,978,978
2.鹿児島市市電内における 広告コンテンツ配信 7) • 採算面(利益) 広告を掲載する企業からの掲載料 企業に月10,000円の課金 企業数50社で計算 \10,000×50×12ヶ月・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・\6,000,000 初年度 (利益)\6,000,000-(設置・運用費)\3,978,978=\2,012,022の黒字 次年度 (利益)\6,000,000-(設置・運用費)\1,057,128=\4,942,872の黒字
3.天文館での店舗情報の取得 1) • ホットスポットを利用した店舗情報の提供 現在の天文館の店舗情報 ・雑誌が大半 ・インターネットを利用した情報の取得 天文館でのインターネット利用 ・携帯電話での接続 ・閲覧用に設置されたPC(1台)がある
3.天文館での店舗情報の取得 2) • 天文館どっとこむ http://www.tenmonkan.com/newindex/ ・現在、掲載が500店舗を達成しており様々な情報を取得する ことができる ・初期画面にこのURLを設定し、捜査が容易にできるように 配慮する ・掲載料が必要で参加店舗は掲載料を支払う。簡単な店舗 紹介と位置情報
3.天文館での店舗情報の取得 3) • サービスの詳細 ・専用端末の設置(5台程度) →天文館を訪れる人がPCを持ち運ぶとは考えにくい →利用目的の明確化を図る (地元のユーザに向けて) →SALE情報や特化情報の発信 →イベント情報の発信 (トラベルのユーザに向けて) →ホテル、旅館検索 →土産物検索など
3.天文館での店舗情報の取得 4) • 採算面(設置・運用費) <天文館におけるホットスポット利用(年間)> Air StationWHR2-A54G54・・・・・・・・・・・・・・・・\27,800 WHR2-A54G54専用取り付けキット(1台)・・・ \ 3,800 ノート型PC(約\200,000)×3台・・・・・・・・・・・ \600,000 回線費用(フレッツ・モアADSL40) ・初期導入費用・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ \ 3,050 ・回線費用\2,682(1ヶ月)×12・・・・・・・・・・・・ ・ \32,184 工事費用・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ \20,000 運用費・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・\30,000 合計・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・\716,834
3.天文館での店舗情報の取得 5) • 採算面(利益) <天文館におけるホットスポット利用(年間)> 掲載する企業数500社で計算、企業に月\500の課金 \500×500×12・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ \3,000,000 SALE情報掲載料\500、情報を掲載する企業数 月10社で計算 \1,000×10×12・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ \120,000 合計・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ \3,120,000 初年度 (利益)\3,120,000-(設置・運用費)\716,834=\240,3166の黒字 次年度 (利益)\3,120,000-(設置・運用費)\62184 =\3,057,816の黒字
今後の予定 • 具体的利用案の採算面の追求 • 運用体制の詳細化