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鉄鋼業界の大変革時代における日本企業の経営戦略. 10351363 森岡勇太. 鉄鋼業とは?. 近代生活に欠かせない鉄 … 鉄鋼消費量の多寡は経済全体の動向ときわめて密接に関連し、一人当たりの鉄鋼消費量は一人当たりの GDP に比例するという。 「鉄は国家なり」 … 鉄鋼業を有することが、近代国家、工業国家の必須条件と言われる。または「産業の米」とも。. 鉄鋼は国家の経済基盤の形成になくてはならない重要な産業である!!. 世界の鉄鋼業界の現状. 中国特需による未曾有の好景気!! 再編と統合の「激動の時代」. 未曾有の 好景気!!.
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鉄鋼業界の大変革時代における日本企業の経営戦略鉄鋼業界の大変革時代における日本企業の経営戦略 10351363 森岡勇太
鉄鋼業とは? • 近代生活に欠かせない鉄…鉄鋼消費量の多寡は経済全体の動向ときわめて密接に関連し、一人当たりの鉄鋼消費量は一人当たりのGDPに比例するという。 • 「鉄は国家なり」…鉄鋼業を有することが、近代国家、工業国家の必須条件と言われる。または「産業の米」とも。 鉄鋼は国家の経済基盤の形成になくてはならない重要な産業である!!
世界の鉄鋼業界の現状 • 中国特需による未曾有の好景気!! • 再編と統合の「激動の時代」
未曾有の好景気!! 中国特需…中国の経済急成長により、世界の物造り機能が集中したため、鉄を中心に自動車、造船、建設機械などの需要が急増した。それにより国内の生産増加、それによる設備投資の増加により2004年の国内鉄鋼需要も4年ぶりの増加。 原料価格の急騰…中国特需による世界の鉄鋼生産の急増により原料の奪い合いが表面化、原料価格の急騰し企業の負担が全体で1兆円に。 多くの企業が過去最高位利益を記録!未曾有の活況に!しかし、原料価格の急騰により企業の負担増!
中国の現状 2004年度 主要国の粗鋼生産量 (単位:100万トン)
激動の時代 欧州…買収に次ぐ買収により世界第1位の会社に!!そして、世界第2位のアルセロールを買収し、「アルセロール・ミタル」発足!!その地位は確固たるものに!! 中国…政府による鉄鋼企業の集約、再編政策により国内2位の鞍山鋼鉄集団と同5位の本渓鋼鉄集団が合併、「鞍本鋼鉄集団」発足!!世界第9位に!! 日本…JFEスチールの発足。(後述)
アルセロール・ミタル TOBによるミタルスチールのアルセロール買収は。まさに変革期にある鉄鋼業界を象徴する。ミタルスチールはこれまでも企業買収を繰り返して急速に世界第一の地位を築いてきたが、今回の成功により世界の鉄鋼市場に確固不動の基盤を確立した。 ミタル経営 ①ミタル一族によるファミリー経営 ②あくなき上方志向 ③「規模の利益」追求 ④資源狙いの垂直統合 ⑤果敢なリスクテイクと巧妙なM&A戦略
日本の鉄鋼会社 • 新日本製鐵株式会社 • JFEスチール株式会社 • 住友金属工業株式会社 • 神戸製鋼株式会社 • 日新製鋼株式会社
日本鉄鋼業界の現状 「二大鉄鋼メーカー時代」 JFE 旧NKK旧川崎製鉄 VS 新日鉄・住金・神鋼 新日鉄住金ステンレス (鋼板供給) 神鋼 新日鉄 住金
新日本製鐵株式会社 • 1970年、当時国内最大手の八幡製鉄と同2位の富士製鉄の大型合併により発足。粗鉄生産量は3120万トンで国内1位、世界2位の企業。 • 住友金属、神戸製鋼と3社間で資本提携しており、ステンレス事業では住友金属と分社化による合弁会社を設立するなど提携が進展している。 • 現在は製鉄事業で培った企業力をもとに、エンジニアリング事業(2006年7月より新日鉄エンジニアリング株式会社に分社)、システムソリューション事業、新素材事業、シリコンウェーハ事業(2006年7月より新日鉄マテリアルズ株式会社に分社)、化学事業、電力事業なども行っている(シリコンウェーハ事業からは、2003年末で撤退)。
JFEスチール株式会社 • 2003年当時国内2位のNKKと3位川崎製鉄の鉄鋼事業部門が統合し発足したJFEホールディングス傘下の鉄鋼事業会社。05年度の粗鋼生産量は2672万トンで国内2位、世界4位の会社である。 • JFEスチール誕生後の同社の戦略は、リストラによる財務環境の良化と人事融合が挙げられる。人事の融合に関しては、NKK出身者と川鉄の人事はよくあるたすきがけではなく、完全な”相手の理解”を狙ったところはこれまでの経営統合の事例では異色である。互いの製鉄所においては同じ部門の責任者は、他方の工場の責任者へと異動したり昇進人事の凍結を行うなどした。2004年期の業績好調を受け、首脳陣の交代が決まった。 • 現行の3ヵ年計画はエクセレントカンパニーを実現するための基礎作りを狙ったものだが2年でほぼ達成した。いっそうの強化を図るとともに10年、20年後の将来像をどう具体化するかが今後の課題である。
住友金属工業株式会社 • 有力企業集団・住友グループの大手企業。05年度の粗鋼生産量は1331万トンで国内4位である。 • 「パイプの住金」と言われているように、シームレスパイプと呼ばれる原油発掘用の鋼管は世界的にも上位の地位を確保している。ただ、シームレスパイプの価格は原油価格とリンクするため、90年代の原油価格低迷期にはシームレスパイプも赤字部門として住金の経営の足を引っ張っていたが、2000年以降の原油価格の高騰で収益改善している。 • どこにも負けない「物造り力」と人材を生かし、景気下降期にも一定の収益を確保できるダウンリスクに強い企業を目指している。
鉄鋼業界の課題 • CO2規制をどうクリアするか? • ゼロエミッションへの挑戦 • 原料の安定確保の実現 • マーケットの共有化 • 収益力に見合わぬ低株価
日本企業の今後 • 設備規模の拡大を一部にとどめ、高級鋼材やオンリーワン製品の開発、比率向上などによる収益基盤の確立。 • 買収防止のための株価の引き上げと提携、連携などによる安定株主の確保。 • 世界で一定の影響力を持ち続けるために、海外大型合弁の可能性も…。