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流体. 質点⇒質点系⇒連続体( 弾性体〔=固体〕 ⇒ 流体〔=液体・気体〕 ). 弾性体と流体の中間の性質をもつ粘弾性体というのもある ( =短い時間でみると弾性体、長い時間でみると流体) ex. ゴム、アスファルト、硬質油. 流体の分類方法 I: 非圧縮性 流体(液体)と 圧縮性 流体(気体) 流体の分類方法 II: 非粘性 流体(理想流体)と 粘性 流体(実在流体). 非圧縮とは圧縮応力によって生じる体積変化が無視できること (ちなみに流体では引張応力は発生しない) 非粘性とは隣合う領域間に発生する摩擦が無視できること
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流体 質点⇒質点系⇒連続体(弾性体〔=固体〕⇒流体〔=液体・気体〕) 弾性体と流体の中間の性質をもつ粘弾性体というのもある (=短い時間でみると弾性体、長い時間でみると流体) ex.ゴム、アスファルト、硬質油 流体の分類方法I:非圧縮性流体(液体)と圧縮性流体(気体) 流体の分類方法II:非粘性流体(理想流体)と粘性流体(実在流体) 非圧縮とは圧縮応力によって生じる体積変化が無視できること (ちなみに流体では引張応力は発生しない) 非粘性とは隣合う領域間に発生する摩擦が無視できること 非粘性流体=オイラー流体、粘性流体(の一部)=ニュートン流体 粘性流体には粘弾性流体など非ニュートン流体も含まれている
静止流体 流体の静止条件 • どの点をとっても剪断応力は面の方向によらず0 • ある点における圧縮応力は面の方向によらず同じ • (パスカルの原理、静水圧) アルキメデスの原理(浮力) 注:密度 は一定 ⇒非圧縮性流体 ここで更に高さの影響が無視できればパスカルの原理
流線と流跡線 流跡線=ある粒子の軌跡 =ある粒子の速度ベクトルを時系列に沿って結んだもの 流線=ある時刻における速度場 =ある時刻における各粒子の速度ベクトルをスムーズに結んだもの 定常流(時間変化しない流れ)の場合、両者は同じ 非定常流の場合、両者は異なる
運動の記述 流跡線⇒ラグランジュ法=粒子を固定して現象をみている 独立な座標 位置 ←時刻 における粒子の位置 時刻 流線⇒オイラー法=時刻を固定して場全体の現象をみている 独立な座標 位置 ←時刻 における粒子の位置 時刻 質点の運動はラグランジェ法で考えていたが、 流体の運動はオイラー法で考えたほうが考えやすい 粒子一つ一つを見分けるのが困難な流体においては、 特定の粒子に注目しての観測は場全体の観測よりも難しい 場(流れ場)の考え方⇒20世紀の物理学の特徴の一つ
物理量の変分 運動方程式をたてるときは特定の粒子に注目する必要がある ⇒流跡線に沿って速度を微分して加速度を得なければならない ラグランジュ法 オイラー法 ・・・ラグランジュ微分
全微分 ラグランジュ法 オイラー法
ラグランジェ微分 ではなく を用いることも多い ・・・ナブラ
grad, div, rot 勾配/grad ナブラ・スカラー量=ベクトル量 発散/div ナブラ・ベクトル量=スカラー量 回転/rot, curl ナブラ×ベクトル量=ベクトル量
grad, div, rotの性質 ナブラ・スカラー量=ベクトル量 勾配/grad 発散/div ナブラ・ベクトル量=スカラー量 回転/rot, curl ナブラ×ベクトル量=ベクトル量 ラプラシアン
ガウスの定理ストークスの定理 ベクトル関数 ガウスの定理 閉曲面 は体積 の表面 ストークスの定理 閉曲線 は面積 の周囲 スカラー関数の不定積分の公式に対応している
ガウスの定理の証明 微小な直方体に分割して考え、それらを足し合わせる。 軸に垂直な面について 向かい合う面は法線ベクトルの向きが逆なので、面積分を 足し合わせると相殺される。結局面積分は表面だけが残る。
ストークスの定理の証明 微小な曲面に分割して考え、それらを足し合わせる。 平面に射影した閉曲面について
位置⇒速度⇒加速度 ・・・加速度(運動方程式に使う)
質量保存側 (微分と積分の順序交換) 質量増加率 (ガウスの定理) 質量流入量率 両者は等しいはず! ・・・質量保存側
体積膨張率 体積膨張率 であるから 質量保存側より 非圧縮性流体(液体)の場合 密度 は一定
積分関数のラグランジェ微分 ガウスの定理
運動量 質量保存側 運動量変化率=力:運動方程式 (cf.(2.4)式 教科書p.32)
構成方程式 フックの弾性体 ニュートン流体 :体積粘性係数(普通は0としてよい) :(ずれ)粘性係数
運動方程式 ガウスの法則 ・・・運動方程式
非圧縮性流体 非圧縮の場合 微分順序の交換
非圧縮性流体の運動方程式 ・・・非圧縮性流体の運動方程式
非圧縮・非粘性流体の定常流 非粘性 定常流 重力(ポテンシャル力)
ベルヌーイの定理の導出 渦なし(層流) ・・・ベルヌーイの定理 渦あり(乱流) 流線に沿って積分 ・・・ベルヌーイの定理
ベルヌーイの定理 ・・・ベルヌーイの定理 左辺各項を、速度ヘッド、重力ヘッド、圧力ヘッドという 定理の意味 「速度が速くなればなるほど圧力は低くなる」 「位置が多角ならばなるほど圧力は低くなる」