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安全教育の実践

これから、  「安全教育の実践」 について 説明します。. 高等学校(工業). 工業科目における安全教育. 安全教育の実践. ① 安全教育の必要性 ② ハインリッヒの法則と5つの駒 ③ ヒュ-マンエラー ④ KYT(危険予知訓練)の基本 ⑤ 例題(硫酸の希釈) ⑥ 系列別練習シート ⑦ 系列別問題シート ⑧ 4 S ・5 S. 次へ. 説明する  「安全教育の授業内容」 は 次の①~⑧の内容です。. 安全教育の授業内容. 高等学校(工業). 製造業における安全教育の必要性 ハインリッヒの 1:29:300 の法則と5つの駒 ヒュ-マンエラー

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  1. これから、 「安全教育の実践」について 説明します。これから、 「安全教育の実践」について 説明します。 高等学校(工業) 工業科目における安全教育 安全教育の実践 ①安全教育の必要性②ハインリッヒの法則と5つの駒③ヒュ-マンエラー④KYT(危険予知訓練)の基本 ⑤例題(硫酸の希釈)⑥系列別練習シート⑦系列別問題シート⑧4S・5S 次へ

  2. 説明する 「安全教育の授業内容」は 次の①~⑧の内容です。説明する 「安全教育の授業内容」は 次の①~⑧の内容です。 安全教育の授業内容 高等学校(工業) • 製造業における安全教育の必要性 • ハインリッヒの1:29:300の法則と5つの駒 • ヒュ-マンエラー • KYT(危険予知訓練)の基本 • 例題(硫酸の希釈) • 系列別KYT練習シート 溶接実習・足場実習・焼成実習 • 系列別KYT問題シート 機械系・電気系・建築系・土木系・化学系・セラミック系・デザイン系 • 4S・5S 次へ

  3. 製造業における安全教育の必要性 はじめに 「製造業における安全教育の必要性」について 説明します。 高等学校(工業) 1 工業科目における安全教育 ①安全教育の必要性②ハインリッヒの法則と5つの駒③ヒュ-マンエラー④KYT(危険予知訓練)の基本 ⑤例題(硫酸の希釈)⑥系列別練習シート⑦系列別問題シート⑧4S・5S 次へ

  4. 製造業における安全教育の必要性 これは、 日本で 労働災害によって 死傷した人数を このグラフから、 工業高校の 卒業生が 最も多く 就職する 製造業は、  業種別に グラフにしたものです。 全産業の 中でも 死傷災害の 発生件数が 比較的 多いことが 分かります。 業種別死傷災害発生状況 次へ

  5. 製造業における安全教育の必要性 また、 死亡災害についても 製造業は、  全産業の 中でも 比較的 多いことが 分かります。 業種別死亡災害発生状況 次へ

  6. 製造業における安全教育の必要性 これは、 職場における 安全衛生教育が 充実したことが、 死亡者数は、 労働安全衛生法が施行された 昭和47年ごろから  激減しています。 労働災害の減少に 大きく影響したものであると 言えます。 労働安全衛生法施行(安全衛生教育が充実) 激減 死亡災害発生状況の推移 厚生労働省調査データ

  7. ハインリッヒの1:29:300の法則と5つの駒 次に 「ハインリッヒの1:29:300の法則と5つの駒」について 説明します。 高等学校(工業) 2 工業科目における安全教育 ①安全教育の必要性②ハインリッヒの法則と5つの駒③ヒュ-マンエラー④KYT(危険予知訓練)の基本 ⑤例題(硫酸の希釈)⑥系列別練習シート⑦系列別問題シート⑧4S・5S 次へ

  8. ハインリッヒの1:29:300の法則 その 統計から、  1件の 「重大災害」が 発生する背景には、 さらに、 事故には至らなかった ものの、 「ヒヤリ・ハット」を無くすことが、 さらには、 事故の原因とも なり得る このことから、 「KYT」(危険予知訓練)によって 危険な状態がないかを 認識し、 これは、 アメリカの 保険技師である ハインリッヒが 災害を 未然に防ぐために 大変重要であることが 分かります。 数千件の 「危険な状態」があることが 明らかになりました。 およそ 29件の これに類する「軽傷事故」が発生しており、  労働災害の 統計を 分析して  導き 出した 「1:29:300の法則」 です。 約300件の これに関する 「ヒヤリ・ハット」が発生しており、           重傷  1件            軽傷 29件              ヒヤリ・ハット 300件 KYTで未然に防ぐ 次へ              危険な状態・行動 数千件

  9. 設備的・環境的欠陥(危険がある) ハインリッヒの5つの駒 また、 「不安全状態・行動」とは、 この 2つの どちらかが 欠けていても 次に、 「管理的欠陥」ですが、 これは、 「ハインリッヒの5つの駒」 というもので、 まず、「設備的・環境的欠陥」ですが、 「KYT」(危険予知訓練)では この3点に注目することにより、 これは 「作業時に 危険な段差がある」などの ハード面での 欠陥を指します。 これは 「安全教育がなされていない」などの ソフト面での 欠陥を指します。  事故・災害につながる 可能性が高い という事です。 寝不足や 注意不足などで 起こりやすくなります。 災害が 起こる要因を 考えたものです。 効率よく 事故・災害を 未然に防ぐことが できます。 • 管理的欠陥(安全教育不足) • 不安全状態・行動 • 事故 KYTで未然に防ぐ • 災害 次へ

  10. ヒューマンエラー 次に 「ヒューマンエラー」について 説明します。 高等学校(工業) 3 工業科目における安全教育 次へ ①安全教育の必要性②ハインリッヒの法則と5つの駒③ヒュ-マンエラー④KYT(危険予知訓練)の基本 ⑤例題(硫酸の希釈)⑥系列別練習シート⑦系列別問題シート⑧4S・5S

  11. ヒューマンエラー 不注意 錯誤(錯覚) 近道・省略 人間は 必ず 不注意や 錯覚を 起こしますし、 ヒューマンエラーとは、 人為的な 過誤や ミスのことで、 JISでは、 「意図しない結果を生じる人間の行為」と 規定しています。 近道や 省略を してしまうために、 ミスを 起こしてしまいます。 ※ 誰にでも生じる 次へ

  12. ヒューマンエラー(不注意) たとえば、 ボタンの数が 少ない機械では 一つ一つに 注意して 1つ目の 「不注意」とは、 人間の 注意の範囲には 限界がある ということです。 危険なボタンを 見つけることが できますが、・・・・・・ を探してみよう! 危 安 中 安 安 安 安 安 安 中 安 危 中 安 中 安 安 中 安 安 安 次へ

  13. ヒューマンエラー(不注意) このような ボタンの数が 多い機械では、 危険なボタンを 見つけることが 困難になります。 を探してみよう! 危 安 中 安 安 安 安 中 安 安 安 安 中 安 安 安 中 安 安 安 安 安 安 安 安 安 中 安 安 安 安 中 安 安 安 中 安 安 中 安 中 安 安 安 安 安 中 安 中 安 安 安 安 中 安 中 安 中 安 中 安 安 中 安 安 中 安 安 安 安 安 安 安 安 安 安 安 安 安 安 安 安 危 安 安 安 安 安 安 安 中 安 安 安 安 中 安 安 安 中 安 安 安 安 安 安 安 中 安 安 安 安 安 安 中 安 安 安 中 安 安 中 安 中 安 安 安 中 安 安 安 安 安 安 安 安 安 中 安 中 安 中 安 中 安 安 中 安 安 中 安 中 安 中 安 安 安 安 安 安 安 安 安 安 安 安 安 安 安 安 安 安 安 安 安 安 安 安 安 安 中 安 安 安 中 安 安 中 安 中 安 安 安 中 安 安 安 安 安 安 安 安 安 中 安 中 安 中 安 中 安 安 中 安 安 中 安 中 安 中 安 安 安 中 安 安 安 安 中 安 安 安 中 安 安 安 安 安 安 中 安 安 安 中 安 安 中 安 安 安 中 安 安 安 中 安 安 中 安 中 安 安 安 安 安 安 安 安 安 安 安 中 安 中 安 中 安 中 安 中 安 安 中 安 安 中 安 次へ

  14. ヒューマンエラー(不注意) 注意の範囲には限りがある。 自分の関係ないものに注意をしない。 注意には方向性がある。 注意は変動する。 注意にはリズムがある。 そして、 注意には 方向性があります。 人間は、 一つの物事に 集中し続ける事は 不可能で、 こうした 原因から 人間は 不注意を 起こし、 次に、 人間は 自分と関係ないものには 注意をしない 傾向があります。 まず、 先ほどの例で 示したように、 人間の 注意の範囲には 限界があります。 さらに、 人間の注意は 時間とともに変動し、 リズムがあります。 不注意が 生じる原因には、 次のようなことが あります。 つまり、自分が興味ないものには 意識をしないと 注意は出来ないものです。 たとえば 意識をしない限り 後ろから 飛んでくるボールなどは 避けられません。 意図しない 結果(ミス)を 生じてしまうことが あります。 時々 他のものに 注意がいってしまうときが あります。 意図しない結果(ミス) 次へ

  15. ヒューマンエラー(錯誤・錯覚) 錯覚ともいいますが、 人間の感覚は とても 曖昧なもので、 このような絵を 見られた事が あると思いますが、 これが 視覚の 錯誤(錯覚)です。 次に、 錯誤についてです。 視覚は 周りの状況によって 影響されます。 機械のように 正確には 判断できないものです。 中央の まるの大きさが 同じであるのに 左の方が 大きく 見えてしまいます。 大きく見える 小さく見える 次へ

  16. ヒューマンエラー(錯誤・錯覚) 時間の感覚についても さらに、 触覚においても また、 聴覚においても これらが 錯誤や 錯覚と いわれるものです。 このように 視覚は、 すべての事を 正確には 判断できないことが あります。 救急車のサイレンが どちらから聞こえてくるか 間違えた経験は ありませんか? 同じ1時間でも 楽しいときと つまらないときでは 全く違って感じてしまいます。 同じ温度の お風呂でも 夏と冬では 体感温度が かなり違います。 • 視覚は、全ての事を正確には、判断できないことがある。 • 聴覚は、方向や距離を正確には、判断できないことがある。 • 触覚は、そのときの状況によって、正確には判断できないことがある。 • 同一時間であっても、そのときの状況によって、長く感じたり短く感じることがある。 次へ

  17. ヒューマンエラー(近道・省略) 下の図で、 Sから Gに行くとき、 しかし、 人間は つい近道を したがるものであり、 3つ目は 近道・省略です。 こうした 近道・省略が 原因となって 事故を 起こしてしまいます。 「まあいいや」と 考えて 危険なところを 飛び越えて 渡ろうとします。 右にある 渡りを 通って 行くことが 安全です。 • 人間は、つい近道・省略をしたがり、  本来やるべきことを省略することも多い。 S 事故 危険 G 次へ

  18. ヒューマンエラー 不注意 錯覚 近道・省略 このように 「不注意」や「錯誤・錯覚」、「近道・省略」は そして、 ヒューマンエラーを 起こさないように するために、 不安全状態・行動を 起こし、 KYT(危険予知訓練)による 意識付けが 必要となってくるのです。 事故や 災害に つながっていきます。 • 不安全状態・行動 • 事故 • 災害 KYTで未然に防ぐ 次へ

  19. KYT(危険予知訓練)の基本 次に 「KYT(危険予知訓練)の基本」について 説明します。 高等学校(工業) 4 工業科目における安全教育 次へ ①安全教育の必要性②ハインリッヒの法則と5つの駒③ヒュ-マンエラー④KYT(危険予知訓練)の基本 ⑤例題(硫酸の希釈)⑥系列別練習シート⑦系列別問題シート⑧4S・5S

  20. KYT(危険予知訓練)とは 訓練シート どんな危険が潜んでいるか? 5人前後の小グループで話し合う 危険ポイント、重点実施項目を唱和 指差呼称 実習の中で 容易に 実施することが 可能な技法で、 作業中に 「ヒヤリ」、「ハット」した事例や、 5人前後の 小グループで 話し合って、  イラストが 描かれた 訓練シートを使って、 その危険性を 正しく 認識できるよう 感受性を高め、 行動する前に 安全を 先取りする 訓練です。 KYTとは、 「危険」,「予知」、「訓練(トレーニング)」の ローマ字の 頭文字で その中に潜む危険要因と それが引き起こす 現象を、 危険を 察知する コツを 身に付けることが できます。 作業の中に潜む 数限りない 危険要因等を とらえて、 危険ポイントや 重点実施項目を 唱和し、 指差呼称で 意識付け、 K Y T 危険   予知 訓練(トレーニング) 行動する前に安全を先取りする 次へ

  21. KYT(危険予知訓練)の手法 4ラウンドKYT 短時間KYT 一人KYT ワンポイントKYT           など メンバー構成や 作業状況、 費やす時間 などにより、 ここでは、 最も基本となる 「4ラウンドKYT」を 主に 実施します。 KYTには 最も基本的な 「4ラウンドKYT」のほか、 「短時間KYT」、 「一人KYT」など 様々な手法の KYTが あります。 次へ

  22. KYT(危険予知訓練) 4ラウンドKYT  1R 現状把握  2R 本質追究  3R 対策樹立  4R 目標設定 「4ラウンドKYT」の 4つの ラウンドとは この順序に従って、 訓練します。 「現状把握」、「本質追究」、「対策樹立」、「目標設定」 のことで、 次へ

  23. KYT(危険予知訓練) 4ラウンドKYT 1R 現状把握  2R 本質追究  3R 対策樹立  4R 目標設定 「状態」→「行動」→「現象」の 3つの表現で まとめ、 第1Rでは、 「どんな危険が潜んでいるか?」 という観点で 話し合いによって 危険要因を発見し、 それによって 起きる災害を 想定します。 想定される 危険を できるだけ多く 列挙します。 「どんな危険が潜んでいるか?」 • どのような状態(作業場)のとき • どのような行動(人)をしたので • どのような現象(災害)が起こるのか 次へ

  24. KYT(危険予知訓練) 4ラウンドKYT  1R 現状把握 2R 本質追究  3R 対策樹立  4R 目標設定 まず、 発生する確率や、 確率は小さくても 災害が起きた場合の深刻さを 考慮して、 第2Rでは、 「これが危険のポイントだ!」 という観点で また、 その中で 特に重要と 考えられる項目(2~3項目)に ◎印を 付けます。 第1Rで 挙げた 危険要因を 2~3項目に 絞り込みます。 重要と思われる 危険と危険要因に ○印を 付けます。 そして、 その危険を招く ポイントに アンダーラインを 引きます。 「これが危険のポイントだ!」 • 発生する確率が高い→ ○印 • 事態が深刻 → ○印 • 特に重要と考えられる → ◎印 • 危険を招くポイント → アンダーライン 次へ

  25. KYT(危険予知訓練) 4ラウンドKYT  1R 現状把握  2R 本質追究  3R 対策樹立  4R 目標設定 重要と判断した 危険要因に対して、 第3Rでは、 「あなたならどうする?」 という観点で  予防策を 検討します。 「危険が 現実のものに ならないようにするために どうすればよいか」を考え、 具体的な 予防策を 検討します。 「あなたならどうする?」 危険が起こらないためにどうすればよいか? 具体的な予防策 次へ

  26. KYT(危険予知訓練) 4ラウンドKYT  1R 現状把握  2R 本質追究  3R 対策樹立  4R 目標設定 第3Rで立てた 対応策のうち、 現実的で 実効性のあるもの を選び、 第4Rでは、 「私たちはこうする!」 という 目標を 設定します。 「○○○○ヨシ!」という スローガンを 設定します。 作業における 行動規範(安全のコツ、安全目標=安全のための行動目標)として、 「私たちはこうする!」 • 現実的で実効性のあるもの • 安全のコツ、安全目標 • 安全のための行動目標 次へ 標準化→「○○○○ヨシ!」

  27. KYT(危険予知訓練) 4ラウンドKYT  1R 現状把握  2R 本質追究  3R 対策樹立  4R 目標設定 最後に 設定した スローガンを  大きな声で 「指差呼称」します。 スローガン 「○○○○ヨシ!」 • 指差呼称  眼 確認する事をしっかり見る  口 大きな声でしっかりとなえる  耳 自分の声を聞く  指 確認する事をしっかり指す 次へ

  28. KYT(危険予知訓練) このようにして 「眼・口・耳・指」を 刺激し、 指差呼称の やり方は、 3 右腕を 伸ばし、 人指し指で 対象を 指差します。 4 右手を 耳元へ 振り上げ 「本当によいか?」 自問し、 考えて 確かめます。 5 「ヨシ!」と 大きな声で 唱えながら、 右手を 振り下ろします。 2 呼称項目を 「○○○○」と 大きな声で 言います。 危険な 状態が 起きないよう、 頭に しっかりと 意識させます。 1 対象を しっかりと 見て 確認します。 5.「ヨシ!」と 唱えながら振り下ろす 3.右腕を伸ばし、   指で対象を指す 4.右手を耳元へ   振り上げる 2.呼称項目を言う 1.対象を見る 本当に よいか? スローガン 「○○○○ヨシ!」 ヨシ! ○○○○ • 指差呼称  眼 確認する事をしっかり見る  口 大きな声でしっかりとなえる  耳 自分の声を聞く  指 確認する事をしっかり指す 次へ

  29. 例題硫酸の希釈 それでは、 「硫酸の希釈」を例に 練習してみましょう。 高等学校(工業) 5 工業科目における安全教育 次へ ①安全教育の必要性②ハインリッヒの法則と5つの駒③ヒュ-マンエラー④KYT(危険予知訓練)の基本 ⑤例題(硫酸の希釈)⑥系列別練習シート⑦系列別問題シート⑧4S・5S

  30. 1R(現状把握) 例題 化学の実習 どんな危険が潜んでいるか? • 一気に水に硫酸を入れると、    突沸して、ビーカーが割れ、                眼や身体にかかる。 • 硫酸の瓶を持ったとき、         外側に硫酸が付着していると、   滑って瓶を落とす。 • 徐々に硫酸を入れていったとき、  硫酸がビーカーの外側に伝わって、   持っている手を火傷する。 • 硫酸がビーカーに入るとき、     ビーカー内の希硫酸が飛び跳ねて、          しずくが手にかかる。 水を入れたビーカーに、濃硫酸を入れ、 15%希硫酸に薄めている。 次へ それでは、 例題をやってみましょう。 第1Rでは、 この作業で どんな危険が 潜んでいるかを 考えます。 すると ①~④に示すような 危険性が 考えられます。・・・・ これは、 水を入れたビーカーに 濃硫酸を入れて 希硫酸に薄めているところです。

  31. 2R(本質追究) 例題 化学の実習 絞り込み(関心・重大事故・緊急対策) • 一気に水に硫酸を入れると、     突沸して、ビーカーが割れ、                眼や身体にかかる。 • 硫酸の瓶を持ったとき、         外側に硫酸が付着していると、   滑って瓶を落とす。 • 徐々に硫酸を入れていったとき、  硫酸がビーカーの外側に伝わって、   持っている手を火傷する。 • 硫酸がビーカーに入るとき、     ビーカー内の希硫酸が飛び跳ねて、          しずくが手にかかる。 水を入れたビーカーに、濃硫酸を入れ、 15%希硫酸に薄めている。 次へ 次に、 第2Rで 「特に関心のあること」や、  「重大事故」、 「緊急に 対策しなくては ならないこと」に 絞り込みます。 すると、 眼や 身体といった ところへの 危険が多い ことが分かります。

  32. 3R(対策樹立) 例題 化学の実習 ① 一気に水に硫酸を入れると、突沸してビーカーが割れ、 眼や身体にかかる。 ② 硫酸の瓶を持ったとき、外側に硫酸が付着していると、   滑って瓶を落とす。 ③ 徐々に硫酸を入れていったとき、硫酸が瓶の外側に   伝わって、持っている手を火傷する。 ④ 硫酸がビーカーに入るとき、ビーカー内の希硫酸が飛び 跳ねて、しずくが手にかかる。 • 少しずつ硫酸を入れる。 • 水浴中で冷やしながら入れる。 • 試験瓶に硫酸が付着していないか確認する。 • 保護メガネ、ゴム手袋を着用する。 • ビーカーの取扱いに注意する。 • ガラス棒に伝わせながら入れる。 あなたならどうする? 水を入れたビーカーに、濃硫酸を入れ、 15%希硫酸に薄めている。 そして、 第3Rでは 次へ すると それぞれの 危険について いくつもの 方策が 出てきます。  こうした 眼や 身体への 危険に対しての 方策を 出していきます。

  33. 4R(目標設定) 例題 化学の実習 水浴中で冷やしながら、ゆっくり硫酸を滴下する。 • 少しずつ硫酸を入れる。 • 水浴中で冷やしながら入れる。 • 試験瓶に硫酸が付着していないか確認する。 • 保護メガネ、ゴム手袋を着用する。 • ビーカーの取扱いに注意する。 • ガラス棒に伝わせながら入れる。 水浴・ゆっくり滴下・・・ヨシ! 私たちはこうする。 水を入れたビーカーに、濃硫酸を入れ、 15%希硫酸に薄めている。 最後に、第4Rでは この場合は、 そして、 この目標を 実行するための 最後に 全員で 声を合わせて 次へ 「水浴中で冷やしながら、ゆっくり硫酸を滴下する」ことを目標としました。 「○○ヨシ!」という 短い言葉の スローガンを 決めます。 大きな声で スローガンを 言って 指差呼称します。 全員で ポイントを絞り込んで 目標を 設定します。

  34. 指差呼称 大きな声で 指差呼称 してみましょう。 4.右手を耳元へ振り上げる 2.呼称項目を言う 3.右腕を伸ばし、指で対象を指す 5.「ヨシ!」と唱えながら振り下ろす 1.対象を見る スローガン 本当に よいか? 「水浴・ゆっくり滴下ヨシ!」 水浴・ゆっくり滴下 ヨシ! 次へ

  35. 系列別KYT練習シート 次に、 「練習シート」を使って 練習してみましょう。 高等学校(工業) 6 工業科目における安全教育 溶接実習(機械系)・足場実習(建築・土木系)・焼成実習(化学・セラミック系) 次へ ①安全教育の必要性②ハインリッヒの法則と5つの駒③ヒュ-マンエラー④KYT(危険予知訓練)の基本 ⑤例題(硫酸の希釈)⑥系列別練習シート⑦系列別問題シート⑧4S・5S

  36. コードが水に浸っているので、電気が通って        ショートする。コードが水に浸っているので、電気が通って        ショートする。 溶接面を着けないと、    アーク光を直視し、        目を負傷する。 マスクを着けていないので、  ヒュームを吸い込み、      中毒を起こす。 練習 解答例(クリックすると出てきます) 機械系の実習 溶接実習 コードの確認をして、マスクをして、溶接時には面を着ける。 コード・マスク・お面・・・ヨシ! 溶接棒と溶接面を持ち 鉄パイプを溶接しようとしている。 次へ どんな危険が潜んでいるかを考え、練習してみましょう。 戻る足場実習へ焼成実習へ次へ

  37. 練習 解答例(クリックすると出てきます) 建築・土木系の実習 足場実習 • 足場に腰掛けているので、   立ち上がるときに足が滑り、  落下して負傷する。 • 足場の上の板が不安定なので、手に当たって落下し、      下の人が負傷する。 • 積んである板が不安定なので、  崩れて足場を直撃し、     足場ごと崩れて負傷する。 足場に腰掛けず、板の置く場所や置き方を直す。 落下物の確認・・・ヨシ! 足場を組み立てるために、道具を運んでいる。 次へ どんな危険が潜んでいるかを考え、練習してみましょう。 戻る溶接実習へ焼成実習へ次へ

  38. 取り出すとき、            熱気が手に当たり、         手を火傷する。取り出すとき、            熱気が手に当たり、         手を火傷する。 片手でサンプルを取り出したとき、   重くて手から滑り落ち、                床で跳ねて身体に当たる。 サンプルを机の上に置いたとき、 熱によって机が燃えだし、             火事になる。 練習 解答例(クリックすると出てきます) 化学・セラミック系の実習 焼成実習 耐火手袋をはめて、炉の近くに台をセットしよう。 るつぼハサミを使って、電気炉から 焼き終わったサンプルを取り出し、 机の上に置こうとしている。 手袋・台のセット・・・ヨシ! 次へ どんな危険が潜んでいるかを考え、練習してみましょう。 戻る溶接実習へ足場実習へ次へ

  39. 系列別KYT問題シート 次に、 「問題シート」を使って 練習してみましょう。 高等学校(工業) 7 工業科目における安全教育 機械系・電気系・建築系・土木系・化学系・セラミック系・デザイン系 次へ ①安全教育の必要性②ハインリッヒの法則と5つの駒③ヒュ-マンエラー④KYT(危険予知訓練)の基本 ⑤例題(硫酸の希釈)⑥系列別練習シート⑦系列別問題シート⑧4S・5S

  40. 機械系実習トレーニングシート フライス盤実習 正面フライスを使って、 材料上部を平らに切削する 作業をしている。 機械系・電気系・建築系・土木系・化学系・セラミック系・デザイン系

  41. 電気系実習トレーニングシート 電気工事実習 天井配線をして、 分電盤を取り付ける 作業をしている。 機械系・電気系・建築系・土木系・化学系・セラミック系・デザイン系

  42. 建築系実習トレーニングシート 大工実習 建築用檜材を、 かんなで平らにし、 ノミで溝を彫る 作業をしている。 機械系・電気系・建築系・土木系・化学系・セラミック系・デザイン系

  43. 土木系実習トレーニングシート 測量実習 道路の幅と角度を測定する作業をしている。 機械系・電気系・建築系・土木系・化学系・セラミック系・デザイン系

  44. 化学系実習トレーニングシート 容量分析実習 滴定によって、工場排水のCODを測定する作業をしている。 機械系・電気系・建築系・土木系・化学系・セラミック系・デザイン系

  45. セラミック系実習トレーニングシート ろくろ実習 ろくろを使って、どんぶりを製作する作業をしている。 機械系・電気系・建築系・土木系・化学系・セラミック系・デザイン系

  46. デザイン系実習トレーニングシート プロダクトデザイン実習 工業生産される製品の表面に印刷する図案を デザインしている。 機械系・電気系・建築系・土木系・化学系・セラミック系・デザイン系

  47. 4S ・ 5S 次に 「4S・5S」について 説明します。 高等学校(工業) 8 工業科目における安全教育 ①安全教育の必要性②ハインリッヒの法則と5つの駒③ヒュ-マンエラー④KYT(危険予知訓練)の基本 ⑤例題(硫酸の希釈)⑥系列別練習シート⑦系列別問題シート⑧4S・5S 次へ

  48. 4S・5S 「整理」、「整頓」、「清潔」、「清掃」の頭文字をとって、「4S」といいます。  これらを徹底させる啓発活動は、 職場をより快適で 安全なものにし、 生産やサービスの効率化や品質向上に つながります。 また、 これに「しつけ」を加えて 「5S」といいます。 整理 整頓 清掃 清潔 しつけ 次へ

  49. 4S・5S 「整理」とは 「必要なもの」と「不要なもの」を区別し、「不要なもの」を捨てることで、 「いつか使うかもしれないもの」を、 思い切って捨てることが 重要です。 整理 整頓 清掃 清潔 しつけ いらないものを捨てる。 次へ

  50. 4S・5S 「整頓」とは 決められた物を決められた場所に置き、 必要なときに容易に探し出せるように整えて配置・収納しておくことです。 整理 整頓 清掃 清潔 しつけ いらないものを捨てる。 決められた物を決められた場所に置き、いつでも取り出せる状態にしておく 。 次へ

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