ADempiere で三分法～会計機能応用編～

ADempiereで三分法～会計機能応用編～ 2013年12月7日 OSERPユーザ会

分記法とは？ ◆商品を仕入れ、販売するときに利益を計上する方法得意先仕入先メリット：商品の在庫と利益がリアルタイムでわかるデメリット：売上がわからない商品を仕入れたとき商品を売ったとき商品　200円買掛金　200円売掛金　150円商品　100円売買益　50円在庫　　　200円利益　　　 50円仕入2個当社期首在庫１個（商品　100円）

三分法とは？ ◆商品を受け取ったら在庫に計上し、出荷するごとに売上原価に振り替える方法得意先メリット：売上がリアルタイムでわかるデメリット：売上原価と利益は月末に棚卸をするまでわからない仕入先売上　　　　　　　　　　150円売上原価（仕入）　100円在庫　　　　　　　　　　200円利益　　　　　　　　　　50円商品を仕入れたとき商品を売ったとき商品　200円仮勘定　200円売掛金　150円売上　150円月末（棚卸）仕入　100円商品　100円期首在庫仕入2個期末在庫商品　200円仕入　200円当社期首在庫１個（商品　100円）

売上原価対立法とは？ ◆商品を受け取ったら在庫に計上し、出荷するごとに売上原価に振り替える方法得意先メリット：売上、売上原価、在庫がリアルタイムでわかるデメリット：仮勘定が必要になり業務量も増える仕入先売上　　　150円　　売上原価　100円在庫　　　200円　　利益　　　　 50円請求書を送ったとき商品を受け取ったとき商品を納めたとき売掛金　150円売上　150円商品　200円仮勘定　200円売上原価　100円商品　100円請求書を受け取ったとき仕入2個仮勘定　200円買掛金　200円当社期首在庫１個（商品　100円）

三分法対応のデータ連携図 会計システム顧客返品売上伝票配分伝票会計見積見積書出荷売上注文書入金自動仕訳/ 帳票出力納品書請求書配分（個別消込）受領書合計請求書受注社内使用/ 在庫調整在庫移動一覧在庫在庫引当受注発注実地棚卸棚卸表棚卸伝票発注入荷仕入発注書仕訳帳仕入先返品支払 Purchase Order 在庫評価レポート仕入伝票配分伝票配分（個別消込）

三分法に必要な仕訳 売上伝票（AR Invoice）仕入伝票（AP Invoice）売掛金売上仮受消費税仕入仮受消費税買掛金配分伝票（Cash/Payments）実地棚卸/内部使用在庫（追加）売掛金現預金（仮）経費商品現預金（仮）買掛金商品収益為替差損益、手数料、貸倒損失棚卸評価損益

三分法のシステム対応 ①会計スキーマのデフォルト勘定科目を変更　未配分現金・・・　未配分受取預金⇒　現預金（仮）　支払選択・・・　支払中買掛金⇒　現預金（仮）　製品経費・・・　製品経費⇒　仕入　在庫精算・・・　入庫請求仮勘定⇒　仕入 ②GLカテゴリを追加　名称は何でもよい（仮に「Internal Use」） ③追加したGLカテゴリを内部使用在庫と実地棚卸の伝票タイプに割当 Physical Inventory ・・・　Material Manegement　⇒　Internal Use マスタ設定だけでOK！

決算手順 【売上、仕入、債権債務仕訳の取得】 ①「期間会計実績」を下記のGLカテゴリで抽出する AP Invoice ・・・　売上、債権計上仕訳 AR Invoice ・・・　仕入、債務計上仕訳 Cash/Payments ・・・　債権債務消込、為替差損益計上仕訳【期末商品棚卸高の確定】 ②「実地棚卸」を行う ③「在庫評価レポート」で在庫有高の集計を行う【経費出庫、簿外入庫の集計】 ④「期間会計実績」を下記のGLカテゴリで抽出し勘定科目ごとに集計する Internal Use 【会計システムでの処理】１）①の仕訳データを投入（仕訳インタフェース）２）期首商品棚卸高を仕入に振替３）③の仕訳を投入（期末商品棚卸高）４）④の仕訳を投入（経費出庫、簿外入庫分を仕入から減らす） ※貸方は商品から仕入に変更５）仕入を売上原価に振替

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