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資料組織概説 第3回 書誌コントロール(2) . 2004 年 10 月 5 日(火) M203 教室. 全国書誌 national bibliography. 特定の国で出版された文献の書誌。ひいては、当該国に関する文献、または当該国の言語で書かれた文献の書誌 『ALA 図書館情報学辞典 』 印刷形態(及び(または)カード目録、機械可読テープのような他の形態)で定期的かつできる限りすみやかに発行される、国内出版物についての典拠となる、しかも網羅的な記録の集積 IFLA 「全国書誌作成機関及び全国書誌のためのガイドライン」. 全国書誌の作成. 一般に国立図書館の任務
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資料組織概説 第3回書誌コントロール(2) 資料組織概説 第3回書誌コントロール(2) 2004年10月5日(火) M203教室
全国書誌national bibliography • 特定の国で出版された文献の書誌。ひいては、当該国に関する文献、または当該国の言語で書かれた文献の書誌『ALA図書館情報学辞典』 • 印刷形態(及び(または)カード目録、機械可読テープのような他の形態)で定期的かつできる限りすみやかに発行される、国内出版物についての典拠となる、しかも網羅的な記録の集積IFLA「全国書誌作成機関及び全国書誌のためのガイドライン」
全国書誌の作成 • 一般に国立図書館の任務 • 法的根拠と財源の確保 • 対象資料の網羅的収集←法定納本制度 • 資料そのものに基づいた記述 • 全国書誌のデータは機械可読目録(MARC)として国際的に流通 • もともとは冊子体で出版。最近はWebでの提供も
世界各国の全国書誌(例) • 日本全国書誌(日本) • National Union Catalog(米国) • British National Bibliography(英国) • Bibliographie nationale francaise(フランス) • Deutsche Bibliographie(ドイツ) 上記に対応する機械可読ファイル(MARC) • JAPAN MARC • USMARC(もとLC MARC) • UKMARC • INTERMARC • MAB1
日本全国書誌 • 日本の全国書誌として国立国会図書館が作成 • 法定納本制度により納本されたものと、寄贈、購入などにより収集したもの(外国刊の日本語出版物を含む)を整理し、標準的な書誌情報を広く国内外に提供 • 現在はWeb版が中心、冊子体も有料頒布
国際レベルの書誌コントロール • 国際書誌協会(Institut International de Bibliographie)挫折の教訓 • 国際レベルの書誌コントロールは1機関では実現不可能 • 書誌に収録された資料を提供する体制も必要 • 国際的な分業体制が必要
20世紀の動き(1) • 国際図書館連盟(IFLA: Internatinal Federation of Library Associations and Institutions)の設立(1927年) • UNESCO「書誌サービス改善に関する国際会議」 UNESCO Conference on the Improvement of Bibliographic Services (1950) • 国内書誌コントロール機関の設立および全国書誌の整備を勧告
20世紀の動き(2) • 目録法原則国際会議(ICCP: International Conference on Cataloguing Principles)(1961年パリ) • 諸原則に関する声明(Statement of Principles)通称「パリ原則」を採択
世界書誌コントロール(1)UBC: Universal Bibliographic Control • 1973年にIFLAが提案・議決。 • 国レベルでの書誌コントロールのシステムや標準の開発および国際的な書誌データ交換の調整・支援が目的。 • 1974年、英国図書館内に国際書誌調整事務局(IFLA International Office for UBC)設置。 • 現在はIFLA Universal Bibliographic Control and International MARC Core Activity(UBCIM)として活動継続中。 • http://www.ifla.org/VI/3/ubcim.htm
世界書誌コントロール(2)UBC: Universal Bibliographic Control • 国際標準書誌記述(ISBD: International Standard Bibliographic Description)の制定(1974-) • パリ原則(1961)、コペンハーゲンの目録専門家国際会議(1969)を受けて制定 • G:General(一般)、M:Monograph(単行書)、S:Serials(逐次刊行物)など資料種別ごとに分かれる • 記述要素、要素の順序、区切り記号などを定める • 各国の目録規則がこれに準拠
世界書誌コントロール(3)UBC: Universal Bibliographic Control • 全国書誌国際会議の開催 • UNESCO/IFLA International Congress on National Bibliographies(1977) • International Conference on National Bibliographic Services (ICNBS), Copenhagen (1998) • UNIMARC(Universal MARC) formatの制定(1977) • 機械可読書誌レコードの標準フォーマット
出版物の入手 • 書誌データだけあっても、出版物が入手できなければ意味がない • IFLAは1979年からUAP (Universal Availability of Publications) という活動で、国際的な相互貸借・複写を支援 • http://www.ifla.org/VI/2/ • 標準の申込用紙(IFLA Loan/photocopy request form)、料金支払いの仲立ち(IFLA Voucher Scheme)など • 2003年UAPは終了するが、ILL事業は継続
国際標準化機構(ISO)の標準規格 • 国際標準図書番号(ISBN:International Standard Book Number: ISO2108) • 国際標準逐次刊行物番号(ISSN: International Standard Serial Number: ISO3297) • 書誌情報交換用フォーマット(ISO 2709: 1996 Information and documentation: format for information interchange)→SIST03
国内標準規格 • 日本工業規格( JIS: Japan Industrial Standard) • ISOの国際標準規格と整合性を取りつつ制定される • 科学技術情報流通基準(SIST: Standards for Information of Science and Technology) • 科学技術振興事業団(JST)が基準原案作成、見直し、普及活動等を担当
General Information Programme(PGI) (1) • UNESCOの科学情報流通プログラム • UNISISTとNATISという二つのプログラムが統合 • 国際逐次刊行物データシステム(International Serials Data System: ISDS)の実施 • ISSNの付与・管理
General Information Programme(PGI) (2) • Reference Manual for Machine Readable Bibliographic Descriptions (RM) • 1974年制定、1986年第3版 • Common Communication Format (CCF) • 1984年制定、1988年第2版 • UNIMARCを使う図書館グループと上記RMや独自フォーマットを使う抄録・索引グループとの共通フォーマット
第3回のまとめ • 各国の国立図書館の事業として全国書誌が作成されている • 全国書誌のデータは機械可読目録(MARC)として国際的に流通 • 国際レベルの書誌コントロールはUNESCOおよび国際図書館連盟(IFLA)が大きな役割 • IFLAは世界書誌コントロール(UBC)という活動の中で、国際標準書誌記述(ISBD)やUNIMARCなどの標準を策定