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秋田県の脳卒中発症登録結果 そこから得るもの 鈴木一夫 秋田県立脳血管研究センター 疫学研究部. 秋田県の脳卒中発症登録 目的: 秋田県の脳卒中発症率と実態を明らかにする 観察地域: 秋田県 観察期間と対象: 1983 年 11 月に開始し、現在進行中 人口 120 万人が観察対象 登録対象: CT ないし MRI で脳卒中の病型診断を得たもの、再発を含む 脳卒中診断基準: WHO MONICA の脳卒中診断基準 登録数: 69,829 件 ( 2007 年末) 登録組織 (秋田県脳卒中医の会) などの役割
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秋田県の脳卒中発症登録結果 そこから得るもの 鈴木一夫 秋田県立脳血管研究センター 疫学研究部
秋田県の脳卒中発症登録 目的: 秋田県の脳卒中発症率と実態を明らかにする 観察地域: 秋田県 観察期間と対象: 1983年11月に開始し、現在進行中 人口120万人が観察対象 登録対象:CTないしMRIで脳卒中の病型診断を得たもの、再発を含む 脳卒中診断基準:WHO MONICAの脳卒中診断基準 登録数:69,829件 (2007年末) 登録組織(秋田県脳卒中医の会)などの役割 登録センター: 登録の実行、登録データの入力、精度管理、解析、広報 (脳研疫学研究部) 病・医院: 登録の実行、診療録閲覧の便宜 (脳卒中医の会の主体) 秋田県: 秋田県脳卒中発症登録制度をつくり、資金面での援助 秋田県医師会: 県の登録事業を受託し、登録組織を支える 市町村保健師: 予後調査、自治体単位での福祉保健事業へのデータ利用 秋田県での脳卒中登録の方法 CT,MRIなど脳画像診断装置のある病院からの登録で、登録センターの採録が主となっている 追跡の方法 市町村保健婦に発症者リスト送付: 生存は日常生活動作と確認した年月日を記載 死亡は死亡年月日を記載 調査は年に1-2度の割合 倫理的配慮 秋田県個人情報保護審査会で、登録方法について説明と同意を省略してよいとの判断を受けた。 その決定に従い、厚労省、文科省の「疫学研究に関する倫理指針」に準拠した登録を実施。 登録結果について、対象となる集団に逐次公表する。
http://www.stroke-project.com/ 全国都道府県、市町村別に2005年~2030年までの 脳卒中発症者数、有病者数、要介護者数の予測値を公表している。 http://www.akita-epid.net/ 脳卒中の病型、年齢、性別発症率を 公表している。
脳卒中発症登録者数の推移 画像診断を含む登録数 69,873件 11月からCTあり、登録開始 1980 2005 1995 1983 1990 発症年
初回と再発脳卒中の病型別発症率 脳梗塞は高齢者でとりわけ多く発症する 発症率 年齢
秋田県の脳卒中推移1985年-2000年 脳卒中発症率は15年間不変、発症数は人口の高齢化に伴い増加している 再発を考慮すると発症数の増加は更に深刻
脳卒中病型別発症率の国際比較 45歳ー84歳脳卒中病型別発症率の国際比較 45歳ー84歳 /10万
初回発症脳卒中の生存率 30日 10 年 脳梗塞 23,874 94% 脳出血 10,964 84% 72% くも膜下出血 5,403
初回脳卒中の28日以内死亡率 脳梗塞は生存率が高く、再発の機会が多くなる 死亡率 年齢
脳卒中の初回発症と再発の割合 脳卒中の再発は20% N=17,094 N=41,062 N=7,313
脳卒中の再発者の人数と回数 初回発症者55003人のなかで6460人(12%)が 再発を経験している 人数 生存していることが再発の必要条件であり、 長期観察での再発が12%は、大きな割合である 初回からの発症回数
脳卒中の区間再発率 % 5倍 平均年齢68.4歳 補助線は同年齢の脳卒中発症率 2倍 初回発症 0.81 年
脳卒中の累積再発率 % 18.6% 初回発作平均年齢68.4歳、10年間では 同年齢の初回発症に比べ、2.8倍の再発率 年
初回発症病型と再発病型の割合 脳卒中の再発予防 ≑ 脳梗塞の再発予防 N=51,332 脳梗塞は生存率が高い 高齢での発症が多い N=12,583
初回病型別の脳卒中区間再発率 % 年
初回病型別の脳卒中累積再発率 % 脳卒中は10年で18.6%の人が再発 21% 84%は脳梗塞 17% 41%は脳梗塞 9% 47%は脳梗塞 年