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「日中R & D連携:人材の面から」

2007年11月16日. 科学技術振興機構シンポジウム. 「日中R & D連携:人材の面から」. 青山学院大学経営学部客員教授 中国清華大学継続教育学院顧問 中田研一郎. 中国人材に対するアプローチは新しいフェーズに. 質的にも量的にも中国に ナレッジワーカー が多数輩出している現実を踏まえ、従来の中国は「アセンブリ工場中心」、「安価な労働力」という既成観念に捕らわれず、日中間で多層的に人材戦略を展開する必要がある。

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「日中R & D連携:人材の面から」

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Presentation Transcript


  1. 2007年11月16日 科学技術振興機構シンポジウム 「日中R&D連携:人材の面から」 青山学院大学経営学部客員教授 中国清華大学継続教育学院顧問 中田研一郎

  2. 中国人材に対するアプローチは新しいフェーズに中国人材に対するアプローチは新しいフェーズに 質的にも量的にも中国にナレッジワーカーが多数輩出している現実を踏まえ、従来の中国は「アセンブリ工場中心」、「安価な労働力」という既成観念に捕らわれず、日中間で多層的に人材戦略を展開する必要がある。 すべてのビジネス領域においてソフト開発力強化が必要という現状において、software,frimwareを中心に強みを持つマンパワーが急速に増大し、人材の一大供給源になった中国と、人材構成の変革の中にある日本企業のニーズをマッチングさせる大きなチャンスである。

  3. AP leads in number of science/engineering students Total Student Population: 88.2 million Students in Science & Engineering: 23.6 million Source: UNESCO 2000 Higher Education Students in Science & Engineering

  4. 米国 エンジニアリングに関する博士論文  2001年の状況 米国人 45% 全体の  55%⇒ 外国人研究者・学生 43%⇒ アジア(インド含む)系人材 20%⇒ 中国・台湾・HK系人材 National Science Foundation ,Washington 調査 2002

  5. 中国は世界一の大学教育大国

  6. Mathematics Olympic International Mathematics Olympic Ranking 2002 in UK 1 China 2 Russia 3 Bulgaria 4 Viet Nam 5 South Korea 6 Taiwan 7 Rumania 8 India 9 Germany / / 16 Japan 出典:数学オリンピック財団

  7. 日本の大学生は今後漸減 日本の大学生は今後漸減

  8. 財務省税制調査会

  9. 日本の急速な人口減少 日本の総人口 2100年―現在の12000万人が半減し6400万人 日本の就労人口 2007年―6600万人 2025年―5600万人     18年で1000万人減少の見込み (経済産業省産業政策局)

  10. 日本の大学工学部志望、ピーク時の1990年の半分日本の大学工学部志望、ピーク時の1990年の半分 労働力の需給ギャップ 日本の労働人口 2030年に2005年現在よりも1050万人減少が見込まれる(厚生労働省雇用政策研究会) 工学部志望者

  11. 学位取得者の研究領域でエンジニアリング領域が占める率:学位取得者の研究領域でエンジニアリング領域が占める率: 世界ランキング 2000年 中国 2位/63カ国中 62.44% Hong Kong 8位 36.89% 台湾 11位 32.33% 日本 32位 25.79% アメリカ 61位 16.87% National Science Foundation ,Washington 調査 2002

  12. 日中における就業の需給ギャップ IT産業就業者 日本 57万人           中国 90万人 (年間20~30万人が情報工学部を卒業) 中国の大学新卒  2005年―500万人卒業し就職率50%以下の就職難 深刻な需給ギャップ コンピューター分野 需要の20倍の供給 会計分野     8倍 法律分野 6倍 言語分野 5倍 (北京師範大学教育学院 高益民博士)

  13. 人的資産再構成加速: パンアジア人材の活用促進 ■パンアジア(中国・インド・韓国)人材の社員積極採用 各国共通のクオリティーコントロールのもとで 優秀な人材のハイブリット化を推進 グローバル企業との競争 終身雇用体制の変化 グローバルレベルで 超優秀な人材の確確保 人件費の流動費化 労働マーケットの流動化

  14. 東アジア人事プラットフォームの構築 東アジア人事をregionalな観点から、horizontalな横串機能をもったプラットフォーム機能として構築する Tokyo Beijing Seoul Shanghai Hong Kong Taiwan

  15. 中国は世界の工場か? 「世界の生産作業場」 * 「世界の工場」 研究開発 加工・組み立て 世界市場での流通販売 外資企業に 全面依存 外資企業に 全面依存 外資と合弁または例外的に外資単独 ハイテク製品の90%以上は外資企業により生産 ハイテク技術設備の輸入依存度 光ファイバー製造装置 100% 通信と半導体技術特許 60-90% 石油化学工業技術 76% 大型機械設備 70% *馮昭奎 愛知大学客員教授、 06・5・23日経新聞

  16. 国際分業の二極分化 国際水平分業 競争力の源泉=斬新な製品企画やデザインに求め、製造のコストダウンは委託先に任せマーケティングに励む ipod Apple:製品コンセプトと設計を担当 製造:EMS(電子機器の受託製造業者) 付加価値分析―カリフォルニア大学アーバイン校 リンデン氏等3人の研究者 30ギガバイト  定価299ドルの第五世代ipod 付加価値 統計上 部品供給企業 144ドル  中国から米国に144ドルで輸出 組み立て企業 Apple/米国流通業者 155ドル 実質的な中国の貿易黒字=組み立て分4ドル 垂直統合国内一貫生産体制  ブラックボックス化によりノウハウの漏洩を遮断し、競争力の源泉とする シャープの亀山工場―液晶関連の国内メーカーを集めて亀山ブランドの競争力強化

  17. 外資企業にとっての人材ニーズ R&Dの現地化 ローカルR&D立ち上げ人材 工場管理者の現地化 生産工場での生産管理者 現地モデル導入 現地モデル設計エンジニア 国内マーケットへの真のlocalization 中国人トップマネジメント

  18. 優秀人材のキャリア形成 ~東アジア人材リソース循環圏~ 東アジア人材循環圏を形成し、中国系人材のキャリア形成を積極的に行っていき、キャリアパスを明確にすることによりリテンションの中核にしていく 循環圏 香港 中国系人材トレーニー 日本 中国 日本人トレーニー シンガポール Head hunting 3rd party

  19. 職場コメント ・ 日本人村でやっているエンジニアはこのままでは 国際競争力を失う。 ・ 中国の学生は非常にアグレッシブでいい意味で 貪欲だ。 日本の学生のように統一されたイメージがなく、非常に レンジが広く興味がつきない。 ・ 英語のスコアおよびコミニュケーションレベルも高く、面接官   よりも上手な英語でのプレゼンテーションが行われることが 多く、技術系における英語のコミニュケーションレベルが日本 に比べて格段に高い。

  20. 日本人 中国人 (1名) (1名) 20-30名の友人 20-30名の友人 (日本人) (中国人) 職 場 日中人材ネットワークの構築 東アジア経済圏の人材ベース 中国の次世代リーダー 日本企業での実務経験 日本の職場のdiversification 中国人、中国文化の理解 日本人、日本文化の理解 人的ネットワークを通した日中友好 偏見、誤解の解消 単一文化社会から多層文化社会への変容

  21. Back up

  22. R&D系高級人材の獲得 中国の大学・大学院では、優秀な学生はリクルートシーズンに先立って、担当教授とつながりのある企業(既に共同プロジェクトで協業体制)へ送り込まれる仕組いるがある 1 研究委託テーマの検討 2 大学院生を中心に日本のR&D部署で受け入れ 3 教授クラスへ「サバティカルチェアー」のオファー

  23. 清華・北京・復旦大学(中国)Internship Program清華・北京・復旦大学(中国)Internship Program ■目的  -アジア(中国)戦略の一端を担う人材獲ルートの確立、早期獲得見極め  -提携大学と提携強化による優秀人材の獲得  -中国への戦略的人事の展開 ■実績  -清華・北京・復旦大学との2年間のInternship Program提携契約により    各大学での募集、書類選考、面接を経て2003年度10名、2004年度4名   の学生を6ヶ月間受け入れ ■期間 2003年前期  -5名  2003年後期 -5名 2004年  -4名

  24. 清華・北京・復旦大学(中国)Internship Program清華・北京・復旦大学(中国)Internship Program 求人部門のニーズをもとに選考段階で、より専門性に重きをおき人選 研修生  : 本人の専門能力を発揮できている 受入部署: 採用レベルに達しているので採用検討としての         期間となっている  ・職場の求人と研修生の専門のマッチ度を重視し、優秀層を受け入れる。  ・将来のR&D中国展開を視野におき、採用につながる有効なインターンシップの実行

  25. 清華大学との各社協業状況 ■ TI ・ 1999年「清華大学-TI協同DSP実験室」を設立 ・ 2000年TI CEOが清華大学を来訪、「清華大学-TI技術センター」契約を調印 ■ SAMSUNG ・ 奨学金を設立 ・ Samsung綜合研究所(SAIT)の歴任の所長のうち数名が来訪 ・ 2001年SAITは北京駐在所を開設、大学との協力関係を更に強化 ・ 清華大学-KAIST-Samsungの協力関係を構築 ・ Samsung半導体のCEOが講演、さらに設備を贈呈した ・ 電子工程学部と「清華-Samsungソフトウエアデザインセンター」を設立、   その後、会社組織に改組した

  26. 清華大学との各社協業状況 ■ GE ・ GEの副総裁兼首席教育官、GE高級副総裁、GE研究開発センターCEOは    リーダー能力の開拓と展開」、「将来の革新」等テーマについて講演 ・ 「清華の友」というGE奨学金を設立 ・ 「GE -清華大学環境友好科学技術コンテスト」を支援し、清華大学の受賞者    は、GE研究開発センター(GE CRD)を訪問 ・ GEグループの最大の子会社GEAE(GE Aircraft Engine) は推進と動力技術 センターを設立。 ■ 東芝 ・ 共同プロジェクトは原子力、電力、ソフトウエア、音声技術等の領域にわたる ・ 共同で東芝中国R&Dセンターを設立。従業員の半数以上が清華大学出身 ・ 奨学金を設立。国際交流を促進するために、設備などを寄付

  27. 清華大学との各社協業状況 ■ Microsoft ・ ビルゲイツが清華大学で講演 ・ Microsoft中国研究所がマスターの学生に「21世紀の優秀な研究者になる には」というセミナーを実施。その際MicrosoftのCEO兼総裁は清華大学の 大講堂で「次世代のインターネット」について講演した ・ Microsoft中国研究所の1/3以上の方は清華大学の出身者である。   特に、研究所ではサバティカルチェアとインターンを実施している ・ Microsoft中国研究所所長博士李開復、博士張亜勤は清華大学の客員教授   である。清華大学の学士院院士は、Microsoft中国研究所で顧問として迎え    られている ・ 「清華-Microsoft Multiple- Media研究センター」を設立   ・ コンピュータサイエンス学部、電子工程学部にソフトウエアを贈呈  ・ 清華大学のイベントを支援。例えば、2002年7月「ノーベル学者神州行」と いうイベントを支援するため、Microsoft中国研究所と清華大学高等研究セン ターはスポンサー契約を調印した

  28. 清華大学との各社協業状況 • ■ IBM •  ・ 清華大学の電子学部、コンピュータサイエンス学部、マイクロエレクトロニクス • 学部と協同研究プロジェクトを行っている • ・ 2000年7月、清華大学、北京大学とともに「連合創新研究院」を設立 •  ・ 清華大学に設備、器械(8ミクロンIC Process Device 14台)などを贈呈 •  ・ 清華大学のコンピュータサイエンス学部にIBMの研究所を設立 •  ・ IBM総裁が清華大学に来訪し、奨学金、教授賞、プロジェクト基金を設立 •  ・ 1997年より7年間、総計119名を採用

  29. 中国新卒人材採用 中期的に中国国内にR&D、Engineering、 アドミの本格的拠点を設置するための Core人材として位置付ける  人材育成の日中連携が不可欠

  30. NHK-BS2「プライムタイム」にて放映 2004.3.13

  31. 中国で人気の高い雇用主 中国英才網(チャイナHRドットコム)調査―2004年度 中国の大学生が働きたいと思う会社アンケート 上位30位以内の日本企業―ソニーのみ (1位  ハイアール) 2位 IBM 3位  P&G 5位 マイクロソフト 8位 GE 11位  サムソン 26位 ソニー

  32. 日系企業不人気の理由 1.シニアマネジメントはすべて日本人で2~3年で交代―中国人にチャンスなし 2.年功序列制で短期間に昇進の可能性ない 3.日系企業は個人のキャリアを広げる場にならない

  33. localizeした人事制度の導入が不可欠 1.日本的経営の単純な移植をやめる ・サービス残業の廃止 ・休日出勤をなくす ・交通事情を考慮した出勤体制 2.Communicationの場を全体と個人レベルで持つ ・日本人村をやめる ・表のcommunicationと裏のcommunicationの  両方が必要 ・忘年会、社員懇親会が意外と人気 →「心のふれあい」がkey

  34. 3.中国人の給与レベルを欧米企業とcompeteできるレベルにあげる3.中国人の給与レベルを欧米企業とcompeteできるレベルにあげる ―高給日本人幹部の数を大幅に減らす ―中国には安くてマネジメント能力の高い人材はいない ―年功序列型賃金を成果主義型に変える   ・平等主義は中国人にはunfairと映る   ・本社の給与体系との整合性はfirst priorityではない   ・業績連動報酬の導入、特にコアー人材のretention 4.研修制度の充実 ―日本本社、東南アジア子会社へのOJT派遣、トップマネジメ   ントとの対話、交流 ―新入社員研修、マネジメント研修等体系的研修の導入が不   可欠 5.トップマネジメント人材のlocalization

  35. Employer’s Brandの確立 人材獲得競争でのcorporate imageを上げる ソニーの例 1.有名トップ大学(清華、北京、上海交通など)数校で日本から新卒採用活動を行い、学生に直接ソニーイメージを植え付けた 2.全国大学Electric Design contestの実施 94年より10回(隔年) 03年は9000人が参加―4大contestのひとつ 3.奨学金、internshipの実施 清華大学、北京大学、復旦大学、KAIST(韓国) 4.産学協同プロジェクトの実施

  36. R&D系高級人材の獲得 中国の大学・大学院では、優秀な学生はリクルートシーズンに先立って、担当教授とつながりのある企業(既に共同プロジェクトで協業体制)へ送り込まれる仕組みになっている 1 研究委託テーマの検討 2 大学院生を中心に日本のR&D部署で受け入れ 3 教授クラスへ「サバティカルチェアー」のオファー

  37. 中国採用実績(選考結果) • 企業説明会開催校 2004.11.1- 2004.11.6  合格率1.70%

  38. 中国新卒採用合格率 2002年入社 4,5% 2003年入社 2,4% 2004年入社 1,6% 2005年入社 1,7%

  39. NHK-BS2「プライムタイム」にて放映 2004.3.13 NHK-BS2「プライムタイム」にて放映 2004.3.13

  40. NHK-BS2「プライムタイム」にて放映 2004.3.13

  41. 従来方式 A B 人事部 C  人事部   学 生   部 門 学 生 学 生 学 生 学 生 学 生 D E 調整 配属

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