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輸血 from ICU ハンドブック. 赤血球の目標. Septic shock で、 初期治療により組織血流が改善 し、かつ虚血性心疾患、急性出血、乳酸アシドーシス等の 重大な病態が無ければ 、 Hb<7 のときに7~9を目標に輸血( SSCG). 赤血球の管理. 予測 Hb 上昇( g/dL)= 投与 Hb(g)/ 循環血液量( dL) (循環血液量=体重 x 0.07L=0.7dL ) RCC 2 単位に53 g の Hb を含む 50 kg の人に2単位輸液すると、53 g/3.5L = 1.5g/dL 上昇するはず. 血小板の目標.
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赤血球の目標 Septic shockで、初期治療により組織血流が改善し、かつ虚血性心疾患、急性出血、乳酸アシドーシス等の重大な病態が無ければ、Hb<7のときに7~9を目標に輸血(SSCG)
赤血球の管理 予測Hb上昇(g/dL)=投与Hb(g)/循環血液量(dL) (循環血液量=体重 x 0.07L=0.7dL) RCC 2単位に53gのHbを含む 50kgの人に2単位輸液すると、53g/3.5L = 1.5g/dL上昇するはず
血小板の目標 活動性出血がある場合、血小板数5万を目標に輸血。もちろん原疾患の治療を。 DICでも出血傾向がある場合は上記。PC20単位でFFP3単位の凝固因子を入れたことになる。 血栓による臓器障害がメインのものでは慎重に。 慢性的なDICについては適応はない。 Sepsis患者では、出血症状の有無によらず、血小板数5000以下で血小板輸血の適応。 血小板数5000~3万では、重大な出血のリスクがある場合には血小板輸血を考慮。(SSCG)
血小板輸血の管理① 予測血小板増加数(/μL)=2/3 x 輸血総血小板数 / 循環血症量 循環血症量=体重 x 0.07L(=x0.7dL) PC 5単位には1.0 x 10^11個以上の血小板あり。 体重71kg→循環血液量5000mL →PC 5単位を入れると13500 /μL増加。 輸血後1hで効果が現れ、8日間持続する
血小板輸血の管理② 血小板数の増加の評価は、血小板輸血後1h or 24後に行う。 補正血小板増加数(CCI)で評価する。 CCI (/μL) = 血小板増加数(/μL) x 体表面積(m^2) / 輸血血小板総数(x 10^11) 1hでは7500以上、24hでは4500以上となる。 1回10単位=2 x 10^11を2hかけて投与する。 25kg以下の小児では10単位を3~4hかけて投与する。
新鮮凍結血漿の目標 PT≦30% INR≧2.0 APTT≦25% or 医療機関上限の2倍以上 フィブリノゲン<100mg/dL(ただし出血傾向がある場合は<150) 劇症肝炎では血漿交換
新鮮凍結血漿の管理 生理的な止血効果に必要なのは、正常の20~30%。 理論的には8~12mL/kg 体重50kgでは、400~600mL = 1単位80mLとすると5~7単位 30~37度の恒温槽で融解後3h以内に使用。
輸血時注意点 急性溶血反応→ヘモグロビン尿が見られる。 輸血中止 輸液で血圧を保つ 非溶血性発熱性輸血反応→アナフィラキシ様。アナフィラキシと同じ対応 輸血関連急性肺障害(TRALI) 輸血中~6h以内に呼吸困難、低血圧、発熱、低酸素 画像からは肺水腫様だが、利尿薬により増悪する。 対症療法で1w以内に改善する。 RCCよりPCで発症が多い。
緊急輸血 急性出血では、Hb<6では輸血が必須。 出血量>100%でFFP、>150%でPC考慮(Lundsgaard-Hansen Bibl haematol 46 1980)
血型について 緊急時の赤血球輸血は、 ①出血性ショックで判定の時間がない②血液型判定が困難③同型血が不足している の時には、O型、Rh(+)を使用する。 患者が女児または妊娠可能な女性で、Rh(-)の時には、ABOは異型でもRh(-)を優先して輸血する。 FFPについてはRh(-)患者にRh(+)FFPを輸血してもいい。
注意点 高K血症 RCC2単位に、最高で4mEqのKが含まれる。 輸血後24h後でKが赤血球に取り込まれるため、逆に低k血症になりうる クエン酸により低Caになり、QT延長、血圧低下をきたしうる 低体温 ヘモグロビン尿 治療は、強制利尿による急性腎不全の予防、血中ハプトグロビン低下があればハプトグロビン製剤投与