1 / 31

植物の多様性ゼミ

植物の多様性ゼミ. 静岡大学創造科学技術大学院 岩田 繁英  D1. 話の流れ. ☆ 生物の種の多様性について( Review ). ☆ 植物の特徴の紹介. ☆ 植物の特徴と種の多様性.   ○  栄養塩と生物の種多様性について. ○  エンドファイトと植物種の多様性について. ☆ 今後の 展望. 話の流れ. ☆ 生物の種の多様性について( Review ). ☆ 植物の特徴の紹介. ☆ 植物の特徴と種の多様性.   ○  栄養塩と生物の種多様性について. ○  エンドファイトと植物種の多様性について. ☆ 今後の展望. 生物の種の多様性について(1).

tracen
Download Presentation

植物の多様性ゼミ

An Image/Link below is provided (as is) to download presentation Download Policy: Content on the Website is provided to you AS IS for your information and personal use and may not be sold / licensed / shared on other websites without getting consent from its author. Content is provided to you AS IS for your information and personal use only. Download presentation by click this link. While downloading, if for some reason you are not able to download a presentation, the publisher may have deleted the file from their server. During download, if you can't get a presentation, the file might be deleted by the publisher.

E N D

Presentation Transcript


  1. 植物の多様性ゼミ 静岡大学創造科学技術大学院 岩田 繁英 D1

  2. 話の流れ ☆ 生物の種の多様性について(Review) ☆ 植物の特徴の紹介 ☆ 植物の特徴と種の多様性   ○  栄養塩と生物の種多様性について ○  エンドファイトと植物種の多様性について ☆ 今後の展望

  3. 話の流れ ☆ 生物の種の多様性について(Review) ☆ 植物の特徴の紹介 ☆ 植物の特徴と種の多様性   ○  栄養塩と生物の種多様性について ○  エンドファイトと植物種の多様性について ☆ 今後の展望

  4. 生物の種の多様性について(1) • 生物の種多様性を促進する様々な理論 •    ● 密度依存性(Janzen 1970Connell1970) •  ☆Takenaka2006, Iwata(submitted) • ●ニッチ分割(MacArthur 1958) • ● 中立説(Hubbell 1997) • ● 空間構造・移動分散(MacArthur, Levins 1969) • ● 撹乱(Connell 1978, Huston 1979, Kondoh 2001) • ● 非平衡(Connell 1978,Chesson&Warner 1981,Huisman 1999)

  5. 生物の種の多様性について(2) 生物の種多様性を促進する様々な理論 ● 栄養塩の利用  (Tilman 1982, 1988, Daufresne et al. 2005Iwata et al. 2007) ・栄養等の物質循環を考えたモデル (Yamamuraet al.2001,Miki et al) ● 食物網の中での相互作用 (Abrams1993,Abrams et al.1996)   特にエンドファイトと植物の結びつきの中で・・・   ・ 捕食者の存在     (Keith Clay et al . 2005) ・  形質の変化による効果 (エンドファイトについてはOmachi et al 2001)

  6. 話の流れ ☆ 生物の種の多様性について(Review) ☆ 植物の特徴の紹介 ☆ 植物の特徴と種の多様性   ○  栄養塩と生物の種多様性について ○  エンドファイトと植物種の多様性について ☆ 今後の展望

  7. 最終消費者 植物の特徴の紹介(1) 二次消費者 一次消費者 生産者 ☆ 植物→ 固着性である    (繁殖する際 空き地⇒重要) ☆ 栄養→ 1.光合成による栄養(有機物)        2.土壌から吸収する栄養(無機物) ☆ 生態系の中の生産者   消費者にとっても分解者(微生物   のような)にとっても必要 ☆ 昆虫等の棲家としての働き   ○ 食料としてではない上位消費者との関係

  8. 植物の特徴の紹介(2) ☆ 落葉等のリターによる栄養塩循環   ○ 枯死→ 栄養塩に分解   ○ 周辺環境の物理的環境の改変 ☆ エンドファイト(植物内生菌)と共生関係(にある植物も存在する.)   ○ 植物は二次代謝物質により対乾性,耐虫性を得る.

  9. 話の流れ ☆ 生物の種の多様性について(Review) ☆ 植物の特徴の紹介 ☆ 植物の特徴と種の多様性   ○  栄養塩と生物の種多様性について ○  エンドファイトと植物種の多様性について ☆ 今後の展望

  10. 植物の多様性 (1)ー植物の栄養利用の違いを考えてー 一般の植物  ・ 植物の死亡 → 空き地の生成  ・ 植物の定着 → 空き地 植物の栄養の利用  ・ 種子生産に栄養塩を利用する        種子の生産量に影響を与える.  ・ 更に種子に含まれる栄養塩量に依存して発芽率が変わる. その意味で    ○ 種子生産にどれだけの栄養塩量を使うか.    ○ 単位種子あたりにどれだけの栄養塩が分配されているか 重要な 問題

  11. 植物の多様性 (2)ー植物の栄養利用の違いを考えてー   ポイント   ○ 1種類の栄養塩に対して何種類の     植物が共存することができる?   ○ 植物の栄養塩の利用方法の違いは     共存にどのような影響を与えているか?

  12. 植物の多様性 (3)ー植物の栄養利用の違いを考えてー 時刻: t 繁殖βi(αi(x)) 種子 生存  定着 死亡 δi 時刻: t+1

  13. 植物の多様性 (4)ー植物の繁殖ー 種子 発芽 繁殖 βi(αi(x)) 種 i 種子生産 成長 ・・・ ・・・ αi(x) (1-q)xT S 栄養塩(XT=Xpt-Σαj(x)Pj)

  14. 生き残り 再生産 (繁殖項) ・・・(2) 種 iが時刻tで生産した種子の量 すべての種の種子量

  15.      繁殖関数 βi(αi(x)) TYPE I I TYPE  I TYPE III li li 種子を作り始める条件 どんな栄養塩量に対して 少しでも種子を作ることができるのに十分な栄養塩量(α(x))がある場合 一定量以上の種子数を 作るだけの栄養塩(α(x)) がある場合 種子が生成されてその中で発芽する種子の量

  16. 0.04 20 0.05 酸化カリウム 窒素 ミネラル 縦軸・・・発芽率(%) 横軸・・・種子あたりの栄養塩含有量(mg) A bies sachalinensisの種子の発芽率と種子に含まれる栄養量の関係 (Ujiie,1991より)

  17. 結果 ☆ TYPE I TYPE II  ○ 2種までは共存する (AREA III)3種以上は無理. ☆ Type III 3種以上でも共存する. l2 l2-m2相平面における種2がTYPEIIの場合の各種の生存領域 l2-m2相平面における種2がTYPEIの場合の各種の生存領域

  18. ・・・栄養塩 x TYPE III 数値計算の結果( 3種 n=3) ・・・種 1 P1 ・・・種 2 P2 ・・・種 3 P3 AREA I AREA V 種3 不利 (m3,l3)=(1,0.5) (m3,l3)=(1.751,0.5) l3 AREA II AREA IV m3 種3 有利 AREA III (m3,l3)=(2.4,0.5) (m3,l3)=(4,1) (m3,l3)=(4,0.5)

  19. 栄養塩と生物の種多様性についてーまとめー • TYPE IIIの繁殖関数にすると多種が共存するようになる.    ⇒栄養利用方法は重要 ○ 2つの資源(空き地と栄養塩)に対して3種が共存できる. • 植物の栄養摂取    ⇒ ( 利用可能な栄養塩の減少)    ・栄養塩が多い状況でたくさんの種子を作れる種→不利    ・ちょっとでも少ない種子を作ることができる種  →有利 ある種にとっての好適,不適な環境が植物の栄養利用による!!

  20. 話の流れ ☆ 生物の種の多様性について(Review) ☆ 植物の特徴の紹介 ☆ 植物の特徴と種の多様性   ○  栄養塩と生物の種多様性について ○  エンドファイトと植物種の多様性について ☆ 今後の展望

  21. 植物の多種共存-Endophyteを考慮して(1) - ・Endopyte・・・植物と共生関係にある微生物の総称 エンドファイトに感染 → 植物: 耐乾性や耐虫性等の有益な形質を得る      一方で,植食者にとって毒となりうるアルカロイド系の物質を生成する. ・ 植食者が食べる植物が限定される → 食物網への影響  (生態系への影響を示唆Oomachiet al. (2001)) ・ 時間をかけて植物とEndopyteが共生関係になる場合もある Epichloë Endophyte : 植物にとっては問題のある病気 (有性生殖) Neotyphodium Endophyte: 植物と共生関係にあるEndophyte (無性生殖)

  22. 植物の多種共存-Endophyteを考慮して(2) - ポイント  ○ 1種類の植物がエンドファイトに感染した    種と感染していない種でどのような条件    で共存できるのか?  ○ 植食者を考慮した時に,植物の共存に対    してどのような影響があるのか?

  23. 植物の多種共存-Endophyteを考慮して(3) - エンドファイトに感染していない種i エンドファイトに感染している種i 時刻: t 時刻: t+1 栄養の影響はなし!!

  24. 植物の多種共存-Endophyteを考慮して(4)

  25. 植物の多種共存-Endophyteを考慮して(5) - 簡単の為に捕食者は常に定常状態(x*>0)にいると仮定する. 内部平衡点の存在条件 内部平衡点の安定条件 内部平衡点が存在 ⇒ その点は安定  (でありそう) (シミュレーションの結果から) だけれども数学的にはわかっていない.

  26. 植物の多種共存-Endophyteを考慮して(6) - 0.16 捕食者の定常状態での密度x*が増加すれば内部平衡点が出てくる   ⇒ 共存する可能性がでてくる!! ○ 捕食者の存在が共存を促進している!!

  27. 植物の多種共存-Endophyteを考慮して(7) - と仮定する. 捕食者いる 捕食者なし Xはすぐに平衡点に向かう状態 エンドファイトに感染した種も生き残ることができる. エンドファイトに感染した種は絶滅する.

  28. 植物の多種共存-Endophyteを考慮して(8) - と仮定する. xはr-1に向かう.r<1だと絶滅,r>1だとx*は大域的に安定. における各種の占有面積 rが1.16になると  は生き残ることができるようになる. x*=r-1=0.16

  29. 植物の多種共存-Endophyteを考慮して まとめ- • エンドファイトを考慮することで2種(エンドファイトに感染しているものとしていないものを区別して)が共存する状況が起こりうる. • エンドファイトと共生している植物が生き残れない状況で    捕食者を入れる ⇒ 共存できるようになる (捕食者を媒介とした共存)

  30. 話の流れ ☆ 生物の種の多様性について(Review) ☆ 植物の特徴の紹介 ☆ 植物の特徴と種の多様性   ○  栄養塩と生物の種多様性について ○  エンドファイトと植物種の多様性について ☆ 今後の展望

  31. 今後の展望  植物についてより具体的な特徴を考える(理論的に考えられていない特徴)    ⇒ 種の共存に結びつく事がある  ☆種の多様性や植物自身が環境を変えることもある.  ☆植食者の影響により植物の形質が変化することもある.   今後は     これらの変化が種の多様性にどのような     影響を与えるか?   が重要(!?)になる.

More Related