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  サブミリ波 ( = 波長の短い電波) VLBI ( = 超長基線電波干渉計) によって ブラックホ-ルは解像できる ブラックホ-ルを観測しよう 三好 真(国立天文台)

  サブミリ波 ( = 波長の短い電波) VLBI ( = 超長基線電波干渉計) によって ブラックホ-ルは解像できる ブラックホ-ルを観測しよう 三好 真(国立天文台). 2009 年 7 月 7 日  筑波技術大学. ポスタで使った論文表紙、 NGC4258 の観測の話もします。. 20 世紀末に ブラックホールの存在が確認された。 M87 (おとめ座銀河団の盟主) NGC4258 (りょうけん座の銀河) SgrA* (我々の銀河系中心).

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  サブミリ波 ( = 波長の短い電波) VLBI ( = 超長基線電波干渉計) によって ブラックホ-ルは解像できる ブラックホ-ルを観測しよう 三好 真(国立天文台)

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  1.   サブミリ波(=波長の短い電波)VLBI(=超長基線電波干渉計)によってブラックホ-ルは解像できるブラックホ-ルを観測しよう三好 真(国立天文台)  サブミリ波(=波長の短い電波)VLBI(=超長基線電波干渉計)によってブラックホ-ルは解像できるブラックホ-ルを観測しよう三好 真(国立天文台) 2009年7月7日  筑波技術大学 ポスタで使った論文表紙、 NGC4258の観測の話もします。

  2. 20世紀末にブラックホールの存在が確認された。M87(おとめ座銀河団の盟主)NGC4258(りょうけん座の銀河)SgrA*(我々の銀河系中心)20世紀末にブラックホールの存在が確認された。M87(おとめ座銀河団の盟主)NGC4258(りょうけん座の銀河)SgrA*(我々の銀河系中心)

  3. 20世紀末にブラックホールの存在が確認された。M87(おとめ座銀河団の盟主)NGC4258(りょうけん座の銀河)SgrA*(我々の銀河系中心)20世紀末にブラックホールの存在が確認された。M87(おとめ座銀河団の盟主)NGC4258(りょうけん座の銀河)SgrA*(我々の銀河系中心)

  4. M87 (おとめ座銀河団の盟主) ハッブル宇宙望遠鏡 ハッブル宇宙望遠鏡はおとめ座にあるM87を観測、銀河の中心部分のガスの速度を測定、そのドップラー効果から周辺のガスの運動を調べ、太陽質量の約30億倍の巨大ブラックホールがあることを突き止めた。 M87は電波や光の観測から、中心からジェットを噴出していることがわかっている。なお、ハッブル宇宙望遠鏡は数十個の銀河を観測、その巨大ブラックホールの質量を測定している。

  5. 20世紀末にブラックホールの存在が確認された。M87(おとめ座銀河団の盟主)NGC4258(りょうけん座の銀河)SgrA*(我々の銀河系中心)20世紀末にブラックホールの存在が確認された。M87(おとめ座銀河団の盟主)NGC4258(りょうけん座の銀河)SgrA*(我々の銀河系中心)

  6. VLBI(超長基線電波干渉計)とは? 地球上の電波望遠鏡を結んで地球サイズの口径をもつ巨大電波望遠鏡を構成する  アメリカにあるVLBI:口径25mの電波望遠鏡が10台、差し渡し8000kmに配置されている

  7. NGC4258 (りょうけん座の銀河) VLBI(超長基線電波干渉計)による銀河M106(NGC4258)の観測からは、中心部の重力によって秒速約千Kmの速度で回転するガス円盤が見つかっている。太陽系の惑星と同じく、ケプラー運動をしている。 わずか半径0.3光年の空間に太陽質量の3900万倍の天体がなくてはならず、そのような高密度はブラックホール以外では説明できない。 VLBA (米国のVLBI望遠鏡)

  8. 20世紀末にブラックホールの存在が確認された。M87(おとめ座銀河団の盟主)NGC4258(りょうけん座の銀河)SgrA*(我々の銀河系中心)20世紀末にブラックホールの存在が確認された。M87(おとめ座銀河団の盟主)NGC4258(りょうけん座の銀河)SgrA*(我々の銀河系中心)

  9. 我々の銀河系の中心は「いて座( =Sagittarius)」方向にある。

  10. ちなみに、 今日は七夕。 今夜の星座は? (夜8時ころ) 西 東 南

  11. 今夜の夜空 (8時ころ) 東 西 南 http://www.yano-el.co.jp/coro/play/yaru/natuhosi-hiko.html

  12. SgrA* (我々の銀河系中心) 地上の望遠鏡による赤外線観測でとらえた我々の銀河中心像。 (CGではありません。 観測結果です!)  秒速千kmを越える高速で星が軌道運動していることがわかった。これにより、我々の銀河中心SgrA*は400万太陽質量のブラックホ-ルであることがわかった。 我々の銀河中心での星の運動(Genzel et al.03)

  13. 20世紀末にブラックホールの存在が確認された。M87(おとめ座銀河団の盟主)NGC4258(りょうけん座の銀河)SgrA*(我々の銀河系中心)20世紀末にブラックホールの存在が確認された。M87(おとめ座銀河団の盟主)NGC4258(りょうけん座の銀河)SgrA*(我々の銀河系中心)

  14. ブラックホールあるのはわかった。しかし、誰も見たことはない。ブラックホールあるのはわかった。しかし、誰も見たことはない。

  15. ブラックホールはどんなふうに見えるか?

  16. ブラックホールそのものは見えないが、その重力による光の屈折によって、中心部分に暗がりができる。またブラックホールの周囲の円盤(=ブラックホ-ルに落ちてきた物質が作る)はドップラー効果で左右の明るさが変わる上、光の屈折(重力レンズ効果)のため、向こう側の円盤部分がせり上がって、見えてしまう重力による蜃気楼で向こう側が浮き上がって見える! http://quasar.cc.osaka-kyoiku.ac.jp/~fukue/より。ブラックホールそのものは見えないが、その重力による光の屈折によって、中心部分に暗がりができる。またブラックホールの周囲の円盤(=ブラックホ-ルに落ちてきた物質が作る)はドップラー効果で左右の明るさが変わる上、光の屈折(重力レンズ効果)のため、向こう側の円盤部分がせり上がって、見えてしまう重力による蜃気楼で向こう側が浮き上がって見える! http://quasar.cc.osaka-kyoiku.ac.jp/~fukue/より。 理論的計算からのブラックホール像(例) 5Rs

  17. 距離が遠いと天体小さく見える(見かけの角度)。質量が大きいと、比例してブラックホ-ル半径も大きくなる。両方の効果をかんがえると、見かけ上最も大きいブラックホールはSgrA*の50マイクロ秒角。距離が遠いと天体小さく見える(見かけの角度)。質量が大きいと、比例してブラックホ-ル半径も大きくなる。両方の効果をかんがえると、見かけ上最も大きいブラックホールはSgrA*の50マイクロ秒角。 ~5Rs

  18. 我々の銀河中心SgrA*が断然、 “見える”ブラックホ-ルの候補。  (見かけの半径の大きさ、  1Rs=10マイクロ秒角)  だから、これまでも重要視され、観測されてきた。  で、その結果はどうだったか?

  19. SgrA*のセンチ波からミリ波観測が過去に行われてきたが。SgrA*のセンチ波からミリ波観測が過去に行われてきたが。 波長が短くなると小さくなっていくが、黒い穴はまだみえない。 核周プラズマによる 電波散乱により、低い周波数では像がかすんでしまいます。 ボケは 観測波長λ^2で効く 5, 8, 15, 22, and43 GHz でみたSgrA*の見かけの大きさ http://www.astro.ru.nl/~falcke/bh/sld10.html

  20. これまでの(センチ波~ミリ波)VLBIではブラックホール近傍は見えてない(←チャンネルを間違えていた)。だから、見えるチャンネル(周波数)で見れば良い。これまでの(センチ波~ミリ波)VLBIではブラックホール近傍は見えてない(←チャンネルを間違えていた)。だから、見えるチャンネル(周波数)で見れば良い。

  21. サブミリ波がブラックホールの見えるチャンネル。(散乱しなくなるから)サブミリ波がブラックホールの見えるチャンネル。(散乱しなくなるから)

  22. SgrA*の周辺円盤はおよそ太陽系(太陽ー地球軌道)の大きさSgrA*の周辺円盤はおよそ太陽系(太陽ー地球軌道)の大きさ 火星・地球・シャドーサイズの比較図 太陽 金星 地球 火星 http://www.astro.ru.nl/~falcke/bh/Pictures/sgrastar-size-solarsystem-small.jpg

  23. SgrA*から見た地球回転の様子 (δ=-30°)

  24. ほらいずん望遠鏡(=事象の地平線をみる望遠鏡)ほらいずん望遠鏡(=事象の地平線をみる望遠鏡) 南半球・アンデス山脈を中心に10局を展開。 SgrA*の観測がよくできる。

  25. SgrA* 230GHz モデル像 北半球 VLBAの配置 南半球サブミリ波 VLBI: ほらいずん望遠鏡 どちらも10局構成、8千kmの広がり。 南半球、ほらいずん望遠鏡の勝ち。 250 mas

  26. もうすぐ見えるよ:ほらいずん望遠鏡(ミニ版)もうすぐ見えるよ:ほらいずん望遠鏡(ミニ版) --「事象の地平線」=黒い穴、を検出できる。 ペルー ワンカヨ 3300m 1000km ワンカヨ32m センチ波 ボリビア・ラパス近郊5300m 世界最高所のスキー場、宇宙線研究所    チャカルタヤ ALMA 2005年2月 Mirabel候補地 4600m ラ・シラ 2400m 旧SEST15m鏡

  27. まとめ: 20世紀:観測からブラックホ-ルの存在は確実に。 21世紀:ブラックホ-ルのそば、はもう見える。  ブラックホ-ルの解像は現在の技術レベルでできる(デジタル技術・サブミリ波電波技術など)。 あとは専用の望遠鏡を作るだけです。

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