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○ 金融システムのタイプ(市場型と相対型)と今後の日本の金融システム

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○ 金融システムのタイプ(市場型と相対型)と今後の日本の金融システム. 大きな方向性:市場型金融システムの要素を強化する 理由 ①             →資産運用手段の多様化の必要性 ②                     →多様な投資家からの資金調達 ③ 証券化、クレジット・デリバティブ、シンジケートローンとローンの売買 ④. こうした市場型の方向への動きの中で、市場型システムのマイナス面をどう抑制していくか? 取引が短期的視野になりやすい 市場の不安定性と市場の動きに振り回される危険性 →① レバレッジ規制(銀行、投資銀行)

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○金融システムのタイプ(市場型と相対型)と今後の日本の金融システム○金融システムのタイプ(市場型と相対型)と今後の日本の金融システム
  • 大きな方向性:市場型金融システムの要素を強化する
  • 理由
    • ①             →資産運用手段の多様化の必要性
    • ②                     →多様な投資家からの資金調達
      • 証券化、クレジット・デリバティブ、シンジケートローンとローンの売買
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こうした市場型の方向への動きの中で、市場型システムのマイナス面をどう抑制していくか?こうした市場型の方向への動きの中で、市場型システムのマイナス面をどう抑制していくか?
    • 取引が短期的視野になりやすい
    • 市場の不安定性と市場の動きに振り回される危険性
    • →①
      • レバレッジ規制(銀行、投資銀行)
      • 情報開示の徹底(証券化、格付、ヘッジファンド)
      • サブプライム問題では、商品内容について投資家側に情報不足
      • 同じ株式市場でも、先進国に比べて途上国では市場のムード・流れによって左右されやすい
      • 金融市場、特に株式市場での取引がより長期的な視点から行われるよう投資家の洗練度が高まる必要性
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第1章参考文献
    • 「日本の家計の金融資産選択行動」 『日本銀行調査月報』1999年11月号
    • 池尾和人『銀行はなぜ変われないのか』中央公論社.第3章 2003
    • 白石渉『金融のワンストップ・ショッピング』清文社.第5~7章 2005
    • 北原徹「金融システムの市場化:アメリカと日本」『月刊資本市場』2007.6月号
    • 池尾和人『現代の金融入門』ちくま新書.第1章、6章 2009
    • 吉野直行他編『論争!経済危機の本質を問う:サブプライム金融危機と市場の高質化』慶応義塾大学出版会.2009
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第2章.情報生産1.情報生産とは?
  • 情報生産とは?
    • 貸出先・投資先についての調査・分析・審査(本章の対象)
    • 金融市場は金融資産の価格(金利・株価・為替レート)を形成し、その情報を発信
  • 情報生産の必要性
  • 事前的情報生産と事後的情報生産
    • 貸出・投資決定前の調査・分析と貸出・投資後のモニタリング
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2.銀行の情報生産
  • 銀行の内部信用格付
    • 信用格付:
      • 内部格付:銀行内のリスク管理のための格付
      • 外部格付:外部への信用情報提供のために格付会社や信用情報提供業者によって行なわれる格付
        • アメリカでは個人向の貸出(住宅ローン、消費者ローン、クレジットカード・ローン)の際に、信用情報としてFICOスコア(クレジット・スコアリング)が使われている。
    • 不良債権問題・担保主義への反省

 →信用リスク管理体制の強化の必要性

 →内部信用格付制度の導入

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「信用格付を活用した信用リスク管理体制の整備」「信用格付を活用した信用リスク管理体制の整備」

『日本銀行調査月報』2001年10月号

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・財務定量(財務スコアリング)モデル:統計的に貸倒れと相関が高い財務指標    を抽出、それらの指標をウェイト付け等をすることで点数化するモデルを構築・財務定量(財務スコアリング)モデル:統計的に貸倒れと相関が高い財務指標    を抽出、それらの指標をウェイト付け等をすることで点数化するモデルを構築

・貸出の最終的決定の際には、取引関係の深さや取引採算も考慮される。

・格付の見直しは、年度決算を基に年1回実施するのが普通

・個別格付に関して、営業・審査部署と与信監査部署との判断が異なる場合、

与信監査部署の判断が優先する(営業優先によるリスク増大の危険を防止)

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純資産額:(時価評価後の実質的な)自己資本純資産額:(時価評価後の実質的な)自己資本
  • 流動比率=流動資産/流動負債
  • 自己資本比率=自己資本/総資産
  • 経常利益=営業利益ー営業外損益(支払利子等)
  • 経常収支比率=(売上高+営業外収益)/(営業費用+営業外費用)
  • 有利子負債返済年数=有利子負債残高/(経常利益+減価償却)
  • インタレスト・カバレッジ・レシオ=(営業利益+受取利息・配当金)/支払利息
  • 増収率:売上の伸び率
  • 増益率:利益の伸び率
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3.格付会社の情報生産
  • 格付けrating:
    • デフォルト(or信用)リスク
    • BBB(Baa)以上:      、 BB(Ba)以下:
    • 代表的格付会社:S&P(スタンダード・プアーズ)、ムーディーズ、R&I (格付投資情報センター)
    • 銀行の情報生産:生産された情報は自らの貸出業務・銀行業務の中で活用
    • 格付会社の情報生産:生産された情報は投資家に提供され、投資家が投資の際に活用
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格付投資情報センター『格付けQ&A』日本経済新聞社 2001格付投資情報センター『格付けQ&A』日本経済新聞社 2001

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黒沢義孝

『格付けの経済学』

PHP新書

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・格付別デフォルト率:企業格付

Turner Review, March 2009 p.77, Financial Service Agency, U.K.

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・格付けと債券発行金利

日本証券経済研究所『現代日本の証券市場:2006年版』p.95

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社債発行スプレッド=社債発行金利-国債金利社債発行スプレッド=社債発行金利-国債金利
  • ここでの国債金利とは、国債流通利回りのこと
  • 流通利回り:投資家がある時点で(流通)市場で債券を購入し、償還まで保有した場合の利回り
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・ギリシャ国債とソブリンsovereign(国家)格付・ギリシャ国債とソブリンsovereign(国家)格付

日経10.05.20

・各国の格付(Moody’s 2010年5月現在)

 ギリシャ:A3 ポルトガル:Aa2 ドイツ:Aaa

米国:Aaa 日本:Aa2

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○格付けの手法
  • デフォルトリスク:
  • 事業リスク:
  • 事業リスクの規定要因:(1)産業特性、(2)対象企業の収益力の水準と安定性
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(1)産業特性
    • ①市場規模・トレンド・変動性
    • ②競争状態
    • ③需要者・供給者との関係
    • ④規制・保護の存在
  • (2)対象企業の収益力の水準と安定性
    • ①売上規模・シェア・成長性
    • ②販売力・ブランド力・技術力・製品開発力・コスト競争力
    • ③売上構成
    • ④コスト構造
    • ⑤事業戦略・経営陣・経営組織
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財務リスク:
  • 財務リスクの規定要因
    • 資本負債構成、実態に近いバランスシートを作成して検討
    • 借入金・社債の返済時期・契約内容
    • 巨額の投資やM&A
    • 金融機関との関係
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格付投資情報センター『格付けQ&A』日本経済新聞社 2001格付投資情報センター『格付けQ&A』日本経済新聞社 2001

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・自動車会社の格付け:2010年4月現在

格付投資情報センターR&I2010年4月30日現在

General Motors: NR(無格付)

Ford : B- /Positive

Chrysler : NR(無格付)

S&P (スタンダード・アンド・プアーズ)

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シティの格付け引き下げ:Moody’s

Aa1→Aa2 (07年11月5日)

→Aa3 (07年12月13日)

→ A3 (09年4月28日、10年5月現在)

○格付引下げと企業の経営危機

  • 日産自動車の格付け推移(ムーディーズ)
    • Baa1(98年前半)→ Baa3(98.11.)

→Ba1(99.3.ダイムラークライスラーとの提携交渉失敗)

    • 99.3. ルノーと資本提携(6430億円の出資)
    • ゴーンによる大胆なリストラ

→Baa3(01.12.)→・・・→A3 (08.5.)

→ Baa2:outlook stable(10.5.現在)

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