1 / 25

「治す」から「防ぐ」へ

「治す」から「防ぐ」へ. IFLA 図書館資料の予防的保存対策の原則 第16回資料保存協議会セミナー 竹内秀樹 (国立国会図書館). IFLA( 国際図書館連盟)とは. 世界各国の図書館協会、図書館、教育研究機関を会員とする国際団体 1927年設立 図書館活動の全分野にわたって国際規模での相互協力活動を推進. IFLA と資料保存. 1973年 保存ワーキンググループ設置 1977年 保存分科会へ昇格 1984年 資料保存コアプログラム( PAC) 発足. 保存分科会の活動. 保存修復の一般原則の作成 1979年「図書館における保護と修復の原則」

melosa
Download Presentation

「治す」から「防ぐ」へ

An Image/Link below is provided (as is) to download presentation Download Policy: Content on the Website is provided to you AS IS for your information and personal use and may not be sold / licensed / shared on other websites without getting consent from its author. Content is provided to you AS IS for your information and personal use only. Download presentation by click this link. While downloading, if for some reason you are not able to download a presentation, the publisher may have deleted the file from their server. During download, if you can't get a presentation, the file might be deleted by the publisher.

E N D

Presentation Transcript


  1. 「治す」から「防ぐ」へ IFLA図書館資料の予防的保存対策の原則 第16回資料保存協議会セミナー 竹内秀樹 (国立国会図書館)

  2. IFLA(国際図書館連盟)とは • 世界各国の図書館協会、図書館、教育研究機関を会員とする国際団体 • 1927年設立 • 図書館活動の全分野にわたって国際規模での相互協力活動を推進

  3. IFLAと資料保存 • 1973年 保存ワーキンググループ設置 • 1977年 保存分科会へ昇格 • 1984年 資料保存コアプログラム(PAC)発足

  4. 保存分科会の活動 • 保存修復の一般原則の作成 • 1979年「図書館における保護と修復の原則」 • 1986年「図書館資料の保存と保護の原則」

  5. IFLA/PACの活動 IFLA/PAC (IFLA Core Programme for Preservation and Conservation) • IFLAの6つの重点プログラムのひとつ • 1984年発足 • 酸性紙問題への関心の高まりが背景

  6. IFLA/PACの組織 • 国際センター (フランス国立図書館) • 地域センター (国立国会図書館、オーストラリア国立図書館、ベネズエラ国立図書館、米国議会図書館、ロシア外国文献図書館、フランス国立図書館)

  7. IFLA/PACの活動分野 (1)資料保存に関する情報の提供 • International Preservation News • International Preservation Issues (2)資料保存に関する教育・研修 (3)資料保存における標準化の推進

  8. IFLA新原則翻訳の経緯 • 国立国会図書館と日本図書館協会資料保存委員会が共同で翻訳・刊行 • JLA資料保存委員会編「シリーズ本を残す」10号として刊行予定 • 日本語版本文は国立国会図書館ホームページ、原文はIFLAホームページから入手可

  9. IFLAの資料保存の原則 • 1979年「図書館における保護と修復の原則」 • 1986年「図書館資料の保存と保護の原則」 • 1998年「図書館資料の予防的保存対策の原則」

  10. 資料保存原則の意義 • 図書館員と保存専門家とが資料保存の分野において守るべきプロフェッションとしての規範を示すもの • 79年版原則=資料保存分野における専門性の成熟のあらわれ

  11. 79年版原則の概要(1) • 「図書館の志と目的は、言葉のもっとも広い意味における保存である。すなわち、過去および現在の記録資料を収集し、それを現在および未来の利用者が使えるように保全することである。 」 • 「この原則は、資料保存の方法と実践を包括的に取り扱うものではなく、保存と修復に対して図書館が責任ある姿勢をとることを企図したものである 」

  12. 79年版原則の概要(2) (1) 前文、第1章 資料保存の目的・考え方、環境管理の重要性 (2) 第3章~第5章   資料の劣化要因とその予防策 (3) 第6章~第8章   修復の基本的な考え方、一般原則

  13. 79年版原則の意義 • 蔵書保存の予防的保存の基本的な考え方と手段をはじめて明らかにしたこと • 蔵書保存の治癒的手段、つまり修復の基本的な考え方とルールを示したこと

  14. 86年版原則の特質 (1) 紙以外の図書館資料の保存 (2) 文献の知的内容の保存も重視 (3) 選択性、優先性の考え方 (4) 他の図書館機能との関連、連携 (5) 地域的・全国的協力の必要性 (6) 利用の問題、災害・盗難等の保全の問題 (7) 方法だけでなく目的も視野におさめた (8) 一般の図書館員が対象

  15. 86年版原則の意義 • 酸による図書館蔵書の大量劣化の危機とその課題を契機として、新しい拡大された視野を導入し、新しい考え方の枠組みを創出したこと

  16. 新原則刊行の経緯 • 1994年より原則の改訂作業に着手 • 世界の多くの図書館で蔵書保存のための手引きが求められている。 • 資料保存のキーポイントに焦点を絞る • 98年新原則は86年版原則の改訂版ではない?

  17. 新原則刊行の目的 • 資料保存に関する知識をほとんど持たない人たちを対象として、図書館資料の保護と取り扱いに関する一般的な手引きを示すもの

  18. 「保存」 「保護」 「修復」 • 「保存」 = プリザベーション • 「保護」 = コンサベーション • 「修復」 = レストレーション

  19. 3つの概念の意味 • 「レストレーション」=壊れた資料を技術者が治すこと • 「コンサベーション」=劣化を防ぐために資料に施す処置 • 「プリザベーション」=保存の管理的側面を扱ったもの

  20. 3原則のターゲット • レストレーション  (修復)           79年版原則     • コンサベーション  (保護)           86年版原則 • プリザベーション  (保存)           98年版原則

  21. 98年版新原則の概要 • レジュメの(資料3)をご覧ください。

  22. 98年版新原則の特徴 (1)実務に直接適用できるガイドライン (2)規模、館種、地域を問わない普遍性 (3)資料保存の領域の拡大への対応 (4)考え方、技術の進展の反映

  23. 98年版新原則の意義 • 図書館の規模や館種、地域を問わずあらゆる図書館で適用できる普遍性と実用性をもったガイドラインを提示したこと

  24. 関連情報 ウェブベースの資料保存学習プログラム • CLIR(図書館情報資源振興財団)が東南アジアの図書館・文書館を対象に作成 • 自己診断ツール • 4つのセクションからなる解説部分 • URL : http://www.librarypreservation.org/

  25. 監修者への問いかけ • 新原則がコンサベーションを取り上げていないことをどう評価するか? • 図書館員とコンサベーション、レストレーションとの関わりはいかにあるべきか?

More Related