多入力パルス波高分析システムの開発

1. 多入力パルス波高分析システムの開発 環境計測 小栗　康平 20020214　京都府立大学　環境情報学科　環境計測　卒論発表会

2. 多入力パルス波高分析システムの開発 目的 多入力パルス波高分析システムの開発 重点 ・　Windows上（Visual C++）で測定の制御 ・　リアルタイムで複数の パルス波高値をモニタリング ・　高速分析 デッドタイムとは、 時間的なランダムパルスを入れたときに測定されない時間

3. パルス波高分析システム アナログ信号 デジタル信号 終了信号 コンピューター I/Oボード 検出器 ADC メモリー デッドタイム　＝　 ADCの変換時間　＋　データ読み込み時間　＋　グラフ表示時間 （グラフ表示時間　＞ADCの変換時間、データ読み込み時間）

4. 多入力パルス波高分析システム 取り込みコンピューター 表示コンピューター 検出器 検出器 ADC ADC 共有メモリー ボード 共有メモリー ボード メモリー I/Oボード 制御 デッドタイム　=　ADCの変換時間　＋　データ読み込み時間

5. システム全体 取り込みコンピューター 表示コンピューター CPU Pentium 200MHz CPU Celeron 466 M Hz メモリー 64 M Byte メモリー 64 M Byte I/Oボード PCI – 2702C 共有メモリーボード PCI - 4913 共有メモリーボード PCI - 4914 （ボードは全てInterface社）

6. プログラム構成 メソッド ・Create ・Create ・Destroy ・Destroy ・ アプリケーションクラス ドキュメントを1つ開くアプリケーション （初期化、実行、終了を管理） プログラム起動時、終了時 に起動しボードを管理 表示コンピューター ・ フレームウィンドウクラス MDI ・Timer （フレームを管理） 取り込みコンピューター メソッド 定期的に呼び出され グラフを描画 ドキュメントを同時に複数開くアプリケーション ・Start ・Stop ・End ・ ドキュメントクラス プログラム起動時、終了時 に起動しボードを管理 （データ管理） ダイアログベース 開始、停止、終了を行い 取り込みコンピューターを制御 ・ View クラス ・Draw 各種コントロールを配置した対話型アプリケーション （ウィンドウ内の入力、表示の管理） ・Draw 最初に呼び出され 表示コンピューター からの制御を管理 画面の再描画を行う etc SDI

7. 表示コンピューターによるグラフ

8. 模擬信号による性能実験結果 μn P(n) = e -μ n! デッドタイム中にくる平均パルス数 μ デッドタイム t 入力 N μ　＝　N t 平均値がμのポアソン分布は、 生じる事象の数　n　とした時、 デッドタイムは、1 - P(0)となるはずなので デッドタイムの統計的数値は平均値より、 1 - e – N t N t が十分小さいと、単純に N t に比例 1000 t = 0.35　より　t = 350 μsec ADCの変換時間80 μsecをひくと、 Windowsのデータ読み込み時間は、 約270μsecと考えられる

9. まとめ 結果 Windows上で測定の制御可能 リアルタイムで2つのパルス波高値を モニタリング可能 300 Hzのパルス波高に対応できる 高速分析可能 考察 Windowsの提供している関数を使用した場合、 割り込み処理に時間がかかる 課題 取り込みコンピューターのOSを割り込み処理 時間の短いOSに変更する