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A:赤色巨星構造の解明をめぐって 

A:赤色巨星構造の解明をめぐって . A. 1 . HR 図上の赤色巨星. 中小質量星(M< 8Mo) の進化経路. 4 Log L/Lo 2 0. PN. Post-AGB. AGB. Heフラッシュ. ( H,He二重殻燃焼 ). RC. RGB. He核燃焼. ( H殻燃焼 ). SG. He核重力収縮. MS. H核燃焼. 4            log T 3.5. 0 年. 6Mo. 3. 与えられた質量の星の進化経路. 4Mo. log (L/Lo).

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Presentation Transcript


  1. A:赤色巨星構造の解明をめぐって 

  2. A.1.HR図上の赤色巨星 中小質量星(M<8Mo)の進化経路 4 Log L/Lo 2 0 PN Post-AGB AGB Heフラッシュ (H,He二重殻燃焼) RC RGB He核燃焼 (H殻燃焼) SG He核重力収縮 MS H核燃焼 4           log T 3.5

  3. 0年 6Mo 3 与えられた質量の星の進化経路 4Mo log (L/Lo) 2 108年 2Mo 1 109年 共通年齢の星集団のHR図。 = Isochron (等時線) 1Mo 1010年 0 -1 4.5 4.0 3.5 log T 進化経路と等時線は元来異なる意味を有する。 100Ro 赤色巨星 10Ro 1Ro 赤色巨星(Red Giant)  =RGB + AGB 

  4. 赤色巨星の等時線を進化経路で代用してよいわけ赤色巨星の等時線を進化経路で代用してよいわけ しかし実際には進化が速いので 赤色巨星の進化が遅かったら 1.6 1.4 1.2 1.06Mo 1.03Mo 1.0Mo L L 7Gyr 5 6 Te Te 10Gyr 等時線と進化経路は全く異なる 等時線と進化経路はよく重なる。 両者は線として重なるだけでなく、線上の分布密度も互いに代用できる。 つまり、等時線上の恒星密度から対応する質量の星の進化速度を導くことができる。またその逆も可能である。その理由については各自考えてみよ。

  5. では実際はどうかというと、主系列を離れてから赤色巨星を終えるまで案外長いことがわかる。RGB期とAGB期の長さの比が1.6Mo付近で逆転するのも面白い。では実際はどうかというと、主系列を離れてから赤色巨星を終えるまで案外長いことがわかる。RGB期とAGB期の長さの比が1.6Mo付近で逆転するのも面白い。

  6. 参考のため、時間をリニアスケールにした絵をつける。参考のため、時間をリニアスケールにした絵をつける。 M=2-1.2Moでは主系列を離れてから、赤色巨星に入るまでの期間が長い。また、M=1.6-3(?)、t=1-2Gyrではレッドクランプの時代が長いことがわかる。

  7. A.2.赤色巨星の出現をめぐって:   (1)Schonberg・Chandrasekhar Limit 背景  1938 Weizscker, 1939 Bethe HHe核反応が星のエネルギー源      1939 Gamow      一様な組成でHが燃え尽きるまで星が進化する。 M.Schonberg, S.Chandrasekhar 1942, Astrophysical Journal 96, 161-172 “ On the evolution of the main-sequence stars” (1) 核反応が中心部で起こると対流核+外層 (Henrich/Chandrasekhar 1941) (2) He中心核が形成され、水素殻燃焼開始。 (3) He等温核+H外層の2重組成の構造は?  外層 等温核の解と外層の解とは、境界で次の条件で結ばれなければならない。 V 境界 等温核 0 3 ここで、μ=電子も含めた平均分子量     U

  8. 主系列終了後の等温核(i)+外層(e)の構造を計算した。μi/μe=2主系列終了後の等温核(i)+外層(e)の構造を計算した。μi/μe=2 状態方程式は  A  その結果、  A点で等温核に外層をフィットすることができなくなる。 等温核の大きさがA点に達すると 等温核の存在が不可能となり、核の収縮による重力エネルギー解放 が始まる。 境界の温度が上がり水素殻燃焼が始まると、再び等温核が出現するはずだが、既にA点を超えているので平衡な解は存在しない。  この論文では、速度分布がマクスウェル型の理想気体の場合に等温核の大きさに上限(Schonberg-Chandrasekar Limit)があることが、等温核と輻射外層との間でフィットができなくなることから発見された。 

  9.   (2)等温自己重力系のエントロピーの極大問題  (2)等温自己重力系のエントロピーの極大問題  ShonbergとChandrasekharは、星の等温核の質量には上限があることを、外層 と核とのフィッティングが不可能になることから発見した。 20年後の1962年にV.A..Antonov は、質量mの質点の集団、総質量M、が  半径Rの球壁内に閉じ込められている状況を考察した。  彼が提出した問題: 「系の総エネルギーE,総質量M、半径Rを与えたとき、                  系はエントロピー極大の状態にたどりつけるか?」 V.A..Antonov (Vestnik Leningradskogo Universiteta,7,135)  “Solution of the problem of stability of stellar system Emden‘s    law and the spherical distribution ofvelocities“ 質点の位置速度分布関数を f(r、v)とし、系のエントロピーSを     S=-∬f(r,v)・ln f(r,v) drdv    で定義する。 (1) 密度ν(r)=∫f(r,v)dvと運動エネルギー K=m∬ f(r,v)(v2/2)drdv が一定な系の中でエントロピーSが停留値になる最大にする f(r,v)  は、     ラグランジュの未定係数、 λ(r)とμを使い、 δ(S+∫λ(r)ν(r)dr+μK)=0  から求められる。 ∬[-ln f(r,v) -1+λ (r)+μ(mv2/2)] δf(r,v) drdv =0 -ln f(r,v) -1+λ (r)+μ(mv2/2)=0    μまたはDが位置 r に依らないことに注意

  10. (2) このときの系の物理諸量は以下のようである。(2) このときの系の物理諸量は以下のようである。 (3)  上の系が力学平衡にある条件はボルツマン方程式で与えられる。   ここに(1)の を代入すると、 より、 なので、結局 となる。

  11. しかし、自己重力系では、Φ と ν はポアッソン方程式で結ばれている: こうして求めた解ν(r)を使うと、球壁に囲まれた球対称な等温自己重力系は、(1)ν(r=0)≡νo、(2)D、(3)R(球壁半径) の3つのパラメターでを指定されることが分かる。 (4)  無次元化   ところで、上で求めた球対称な等温自己重力系のポアソン方程式は次のような変換で無次元化されることが知られている。

  12. 半径 R=ξe・r0 とおくと、系のエネルギーE、質量Mなどは半径 R=ξe・r0 とおくと、系のエネルギーE、質量Mなどは したがって、系を指定する新しいパラメターの組として、 (1)r0、(2)ν0、(3)ξe   または (1)M、(2)E、(3) ξe    が可能であることが判る。 (5) 等温平衡球のまわりのエントロピーSの変化 を用いてSの変分は   (1次の変分)   (2次の変分)  

  13. ここで、系に M=一定、E=一定、R=一定 という拘束条件をかけると、ここで、系に M=一定、E=一定、R=一定 という拘束条件をかけると、 ν、D は自由に変わることができなくなる。  この場合、ラグランジュの未定係数 α、βを用いると、Sが上の拘束条件の下で停留値になるのは (δS+ α δM+ β E)1=0 とあらわされる。 であるから、   であればよい。つまり等温平衡解ν(r)に対し、Sは停留値をとる。  Sが極大かどうかは、δS2<0かどうかで決まる。 

  14. 全質量M=一定、全エネルギーE=一定 という条件下で2次変分 δS2はどうなるだろう?全質量M=一定、全エネルギーE=一定 という条件下で2次変分 δS2はどうなるだろう? δS1で見たように、δD、δν、 δΦは互いに独立でなく、 δD、δν、はポテンシャルΦの変分δΦで表現される。そこで、  という関数T(r)を考える。 δνに対するポアソン方程式   から、   である。  δν(r=0)が有限であるため、T(r0)∝r3なので、     T(0)=0 M=一定の条件から、   従って T(R)=0 つまり、T(r)は、 境界条件 T(0)=T(R)=0 を有する。、  一方、δE=0から、  したがって、 

  15. 結局、δS2はTを用いて下のように表わされる。 結局、δS2はTを用いて下のように表わされる。  δSを無次元量ξ, r=ξ・r0、 ν(r)=η(ξ)・ν0で表わすと分りやすい。すると、 数値計算を行うと、ξeが34以下では常にδS2 <0 となり系はエントロピー極大であるが、 ξe>34、つまりη(ξe)<1/709、の時にはδS2 >0となり得ることが分かった。   結論:与えられた総質量M,総エネルギーEの下では、無次元半径ξ<34の時には等温球のエントロピーSが極大で系は安定である。が、 ξ>34になると、等温状態のエントロピーは極大でなくなり、系は不安定になる。

  16. Antonovの得た「壁に囲まれた自己重力系は半径が大きいと等温状態がエントロピー極大に対応しない」という結果は1968年にLynden-Bell によりAntonovの得た「壁に囲まれた自己重力系は半径が大きいと等温状態がエントロピー極大に対応しない」という結果は1968年にLynden-Bell により 熱重力カタストロフィーというセンセーショナルな題名で紹介された。 D. Lynden-Bell, R.Wood 1968, Mon.Not.R.astr.Soc.138.495-525 “ The Gravo-Thermal Catastrophe in Isothermal Spheres and the Onset of Red-Giant Structure for Stellar Systems “ Antonovがエントロピーの変分δSを直接扱ったのに対して、リンデンベルは「静的平衡状態の線形系列」 という概念で壁に囲まれた等温自己重力系の平衡系列を調べた。 (1) 一般に静的平衡状態は系の状態を表す一般化座標 q1、q2、... と     系を規定する外部パラメター μ とのセットで表現される。     安定な平衡状態は与えられた外部パラメターμ=一定の条件下で     ポテンシャルU=U(μ ;q1、q2、.. )が局所的に極小となることに等しい。 (2) (μ、q1、q2、.. )空間に等ポテンシャル面 U(μ ;q1、q2、.. )=Uo  を考える。 等ポテンシャル面U=Uo が平面μ= μ0 と触れる(交差でなく)所が      ポテンシャルが停留値を取る点(μ0 、q10、q20、.. )である。  

  17. 図による説明 μ= μo 面でUの等高線 +はUが極値Uoをとる平衡点 μ= μo 面とU=Uo面の接点+は左図でUの極値+と一致する。 μ U大 μ= μo + q2 + q2 q1 q1 U=Uo 上の図から分かるように、Uが増加する方向に対してU=一定曲面が出っぱる時に、μ=一定平面上でUが極小値をとり安定な平衡点となる。 さらに、この接点でU=一定面が出っ張るという性質が変わらない間、パラメターμが変化していくと、安定な平衡状態の系列が続く。 平衡系列のこのような性質、つまりμ=一定平面とU=一定曲面との接点でのU面の窪み方、が終了するのは、この系列が他の平衡系列と出会うときか、又はこの系列の進む方向が逆向きになるときである。

  18. (3)  ここでは、 U=ーS、  μ= M,E,R、 q=f(r、v) と考える。      簡単のため、パラメターμとしてー(E・R/GM2)、一般化座標 f(r、v)       の代表として中心と壁際の密度比 v1=log(ρE./ρC)を取って      図示すると、 点線はエントロピー  S=一定の線 を表す。  下ほど高エントロピーで、  簡単に言うと高温で重    力が無視できる状態。 点線の向きが水平になりμ= -(E・R/GM2)一定の線に接する点が平衡点である。 実線は平衡点を結んだ平衡系列を表す。左下からA点までは安定な平衡系列である。

  19. (4)  A点で平衡系列の向きが反転する。(3)で述べたように、安定な平衡系列(4)  A点で平衡系列の向きが反転する。(3)で述べたように、安定な平衡系列    はA点で終了する。    アントノフの議論と対応させると、A点まではδS1=0, δS2<0 であり、その先    では平衡点の周りにδS2>0 となる点が存在するということである。 (5) ここまでは壁の性質を断熱壁としていた。しかし、壁が等温壁の場合はエント    ロピーSではなく、ヘルムホルツ自由エネルギー F=E-TSが極小という条    件が安定平衡解を与える。対応するグラフでは、 パラメターとして μ=GMβ/Rが取られている。前のアントノフの表記ではβ=1/D 実線が最初のピークに達するのはv1=-3.5 である。この点で系の比熱は正から負に転じる。 なぜなら、

  20. 前ページのピークでCvは無限大、その先ではCvは負の無限大となる。前ページのピークでCvは無限大、その先ではCvは負の無限大となる。 Cvが負の系が等温壁に接していた場合には、熱的な揺らぎが増幅されて不安定になるのは当然である。この状況は水素燃焼殻(温度がほぼ一定)に囲まれたヘリウム核の不安定性を示していて、Shonberg-Chandrasekhar Limit を表していると考えられる。 このように、恒星の中心核と外層とのフィッティングがうまくいかないことから等温核の大きさに上限が設定された(Shonberg-Chandrasekhar Limit)のであるが、実は背後に自己重力系のエントロピー極大という問題が潜んでいたのである。

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