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「ごん狐」の最終場面

「ごん狐」の最終場面. 「ごん狐」(「赤い鳥」版)新美南吉(+鈴木三重吉)の最終場面は次のように書かれています。.   六  そのあくる日もごんは、栗をもつて、兵十の家へ出かけました。兵十は物置で縄をなつてゐました。それでごんは家の裏口から、こつそり中へはいりました。.  そのとき兵十は、ふと顔をあげました。と狐が家の中へはいつたではありませんか。こなひだうなぎをぬすみやがつたあのごん狐めが、またいたづらをしに来たな。 「ようし。」.  兵十は、立ちあがつて、納屋にかけてある火縄銃をとつて、火薬をつめました。

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「ごん狐」の最終場面

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Presentation Transcript


  1. 「ごん狐」の最終場面

  2. 「ごん狐」(「赤い鳥」版)新美南吉(+鈴木三重吉)の最終場面は次のように書かれています。「ごん狐」(「赤い鳥」版)新美南吉(+鈴木三重吉)の最終場面は次のように書かれています。

  3.   六 •  そのあくる日もごんは、栗をもつて、兵十の家へ出かけました。兵十は物置で縄をなつてゐました。それでごんは家の裏口から、こつそり中へはいりました。

  4.  そのとき兵十は、ふと顔をあげました。と狐が家の中へはいつたではありませんか。こなひだうなぎをぬすみやがつたあのごん狐めが、またいたづらをしに来たな。 そのとき兵十は、ふと顔をあげました。と狐が家の中へはいつたではありませんか。こなひだうなぎをぬすみやがつたあのごん狐めが、またいたづらをしに来たな。 • 「ようし。」

  5.  兵十は、立ちあがつて、納屋にかけてある火縄銃をとつて、火薬をつめました。 兵十は、立ちあがつて、納屋にかけてある火縄銃をとつて、火薬をつめました。  そして足音をしのばせてちかよつて、今戸口を出ようとするごんを、ドンと、うちました。

  6. ごんは、ばたりとたほれました。兵十はかけよつて来ました。家の中を見ると土間に栗が、かためておいてあるのが目につきました。ごんは、ばたりとたほれました。兵十はかけよつて来ました。家の中を見ると土間に栗が、かためておいてあるのが目につきました。 「おや。」と兵十は、びつくりしてごんに目を落しました。 「ごん、お前だつたのか。いつも栗をくれたのは。」

  7.  ごんは、ぐつたりと目をつぶつたまゝ、うなづきました。 ごんは、ぐつたりと目をつぶつたまゝ、うなづきました。  兵十は、火縄銃をばたりと、とり落しました。青い煙が、まだ筒口から細く出てゐました。

  8.   この部分には、ごん狐の視点、兵十の視点が入り交じっているようです。   ごん狐の視点だけで書かれているように書き直すとしたら、どうなるでしょう。   兵十の視点だけで書かれているように書き直すとしたら、どうなるでしょう。

  9. 書き換えるときの注意事項 • 冒頭の語り手視点による記述は、書き換えない。 • ごん/兵十の視点からの描写が始まったら、語り手視点には戻らない。 • 助詞の「は」「が」 • 移動動詞「いく」「くる」など • 視点人物の五感でとらえたものだけ書く などに気をつけて書き換えましょう。

  10. そのあくる日もごんは、栗をもつて、兵十の家へ出かけました。そのあくる日もごんは、栗をもつて、兵十の家へ出かけました。  ↓ 語り手視点の冒頭の記述だから 書き換えない

  11. 兵十は物置で縄をなつてゐました。 ↓  ごんが兵十の家に出かけて、そこで発見したもの • そのまま書き換えない • 兵十が物置で縄をなつてゐました。 どちらがいいか?

  12. それでごんは家の裏口から、こつそり中へはいりました。それでごんは家の裏口から、こつそり中へはいりました。 ↓ 「それで」は語り手からの事情説明 これをごんの心理描写に書き換える 「                     」と思って、 ごんは家の裏口から、こつそり中へはいりました。

  13. そのとき兵十は、ふと顔をあげました。 ↓ ごんから兵十の姿は見えないので、 この描写は語り手の視点によるもの。 削除する。

  14. と狐が家の中へはいつたではありませんか。 ↓ 顔を上げた兵十の目に入った「狐」 「はいつたではありませんか。」は兵十の心理そのものではなく、読者に向けて発せられた語り手の注意喚起の叙述。 兵十の視点と語り手の視点が重なっている叙述。もちろん、ごん視点ではないから、削除。

  15. こなひだうなぎをぬすみやがつたあのごん狐めが、またいたづらをしに来たな。こなひだうなぎをぬすみやがつたあのごん狐めが、またいたづらをしに来たな。 ↓ 兵十の心理描写。 ごん視点ではないから、削除。

  16. 「ようし。」 兵十の心理描写ならば、ごん視点からは描けない。 • こなひだうなぎをぬすみやがつたあのごん狐めが、またいたづらをしに来たな。 • 「ようし。」 と括弧のあるなしを心理と「独り言」のかき分けだと考えることができる。独り言がごんに聞こえるように書き換えられる。

  17.  兵十は、立ちあがつて、納屋にかけてある火縄銃をとつて、火薬をつめました。 兵十は、立ちあがつて、納屋にかけてある火縄銃をとつて、火薬をつめました。 ごんから兵十の姿は見えないので、削除する。

  18. そして足音をしのばせてちかよつて、今戸口を出ようとするごんを、ドンと、うちました。そして足音をしのばせてちかよつて、今戸口を出ようとするごんを、ドンと、うちました。 そして足音をしのばせてちかよつて、 は削除。 今戸口を出ようとするごんを、ドンと、うちました。 をごんの視点で描写する。

  19. ごんは、ばたりとたほれました。 ごんの視点で描写する。

  20. 兵十はかけよつて来ました。 • 兵十がかけよつて来ました。 とどちらがいいか?

  21. 家の中を見ると土間に栗が、かためておいてあるのが目につきました。家の中を見ると土間に栗が、かためておいてあるのが目につきました。 これは兵十の視点からの描写。 そういう兵十をごんの視点から描写する。

  22. 「おや。」と兵十は、びつくりしてごんに目を落しました。「おや。」と兵十は、びつくりしてごんに目を落しました。 これは兵十の視点からの描写。 そういう兵十をごんの視点から描写する。

  23. 「ごん、お前だつたのか。いつも栗をくれたのは。」「ごん、お前だつたのか。いつも栗をくれたのは。」 という声をごんが聞いたということで、ごんの視点からの描写になりうる。

  24. ごんは、ぐつたりと目をつぶつたまゝ、うなづきました。ごんは、ぐつたりと目をつぶつたまゝ、うなづきました。 ごんの行動描写 語り手or兵十の視点のようでもあるが、しかたがない。このまま。

  25. 兵十は、火縄銃をばたりと、とり落しました。兵十は、火縄銃をばたりと、とり落しました。 兵十が、火縄銃をばたりと、とり落しました。 とどちらがいいか?

  26. 青い煙が、まだ筒口から細く出てゐました。 ごんの視点からは描けない。 語り手or兵十の視点からの描写だけれど、最終場面の最終の描写ということから、このまま残す。

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