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秋田大学泌尿器科における (限局性)腎癌の治療成績. 秋田大学医学部 生殖発達医学講座 泌尿器科学分野. 小原 崇、 冨樫寿文、井上高光、成田伸太郎、堀川洋平 柿沼秀秋、松浦 忍、佐藤 滋、土谷順彦、羽渕友則. 対 象. 1985 年 1 月から 2004 年 1 月までの約 20 年間に当科で根治的腎摘除術を施行された 200 症例中、遠隔転移・リンパ節転移なしと診断された T1 ~ T3a 腎癌患者 171症例 (男性 121 名、女性 50 名、 発症時年齢 25〜89 :中央値 61 ) .. T 分類の内訳および疾患特異別生存率.
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秋田大学泌尿器科における (限局性)腎癌の治療成績 秋田大学医学部 生殖発達医学講座 泌尿器科学分野 小原 崇、冨樫寿文、井上高光、成田伸太郎、堀川洋平 柿沼秀秋、松浦 忍、佐藤 滋、土谷順彦、羽渕友則
対 象 1985年1月から2004年1月までの約20年間に当科で根治的腎摘除術を施行された200症例中、遠隔転移・リンパ節転移なしと診断されたT1~T3a腎癌患者 171症例 (男性 121名、女性 50名、 発症時年齢 25〜89:中央値61) .
T分類の内訳および疾患特異別生存率 T3c:2% T3b:8% T1a:34% T3a:9% T2:15% T1b:27% T1 T2 T3 T4 全症例 5年生存率(%) 95 83 72 42 81 10年生存率(%) 93 70 61 21 68
秋田大学泌尿器科での 腎細胞癌の疾患特異的生存率 1 T1b:27% 0.8 生存率 0.6 T1 T2 0.4 T3 T4 0.2 0 (月) 月 0 50 100 150 200 250
秋田大学泌尿器科と他施設における成績の比較秋田大学泌尿器科と他施設における成績の比較 5年 疾患特異的生存率成績(%) A病院 B病院 C病院 当科 T1 94 92 94 94.6 T2 86 90 76 82.6 T3 70 81 47 72.1 T4 11 18 22 41.6
方 法 検討するcut off値を、 #1: T1~T3a症例(対象全例)では6・7・8・9cm、 (T1-2とT3a間のcut off値の検討) #2: T1症例では3・4・5・6cm、 (T1aとT1b間のcut off値の検討) #3: T2-3a症例では11・12・13・14cm、 (径7cm以上の症例を2群に分けることに意義 があるかどうかの検討) と設定し、それぞれの疾患特異的生存率を検討した. ( Kaplan-Meier法およびLog rank test)
1 1 0.8 0.8 0.6 0.6 0.4 0.4 0.2 0.2 0 0 0 50 100 150 200 250 0 50 100 150 200 250 1 1 0.8 0.8 0.6 0.6 0.4 0.4 0.2 0.2 0 0 0 50 100 150 200 250 T1-2とT3a 間の腫瘍径cut off値の検討 腫瘍径6cm以下 腫瘍径7cm以下 腫瘍径>6cm 腫瘍径>7cm cut off:6cm cut off:7cm P=0.02 P=0.0007 腫瘍径9 cm以下 腫瘍径8cm以下 腫瘍径>9 cm 腫瘍径>8cm P=0.0002 cut off:8cm P=0.05 cut off:9 cm 0 50 100 150 200 250 cut off:9cm P=0.05
T1a とT1b 間の腫瘍径cut off値の検討 腫瘍径 4 cm以下 1 1 腫瘍径 3 cm以下 0.8 0.8 腫瘍径>3cm 腫瘍径>4 cm 0.6 0.6 腫瘍径3cm以下 腫瘍径>3cm cut off:4cm P=0.18 0.4 0.4 cut off:3cm P=0.75 0.2 0.2 0 0 0 50 100 150 200 250 0 50 100 150 200 250 腫瘍径 5 cm以下 腫瘍径 6 cm以下 腫瘍径>5 cm 腫瘍径>6 cm cut off:6cm cut off:5 cm P=0.09 P=0.33
T2-3aの腫瘍径cut off値の検討 腫瘍径 11 cm以下 腫瘍径 12 cm以下 P=0.07 腫瘍径>12 cm P=0.11 腫瘍径>11 cm cut off:14cm cut off:13cm 腫瘍径 13 cm以下 腫瘍径 12 cm以下 腫瘍径>13 cm P=0.04 P=0.19 腫瘍径>12 cm
“TNM分類再考”のまとめ #1T1-2と3a 間の腫瘍径cut off値の検討 7cmおよび8cmで有意差あり #2T1aとT1b 間の腫瘍径cut off値の検討全てのcut off値で有意差なし (5cmで最低値P=0.09) #3 T2-3aの腫瘍径cut off値の検討 13cmで有意差あり