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目的. Vibrio vulnificus M2799 株の鉄欠乏ストレスに関与する タンパク質を網羅的に解析する. ☆ Vibrio vulnificus とは・・・ ① 好塩性のグラム陰性桿菌 ② 感染経路は経口感染および経皮感染の 2 通り ③ 健康な人が感染した場合→下痢や腹痛で済む 肝疾患、糖尿病患者が感染した場合→敗血症により急激な経過で死に至る. ☆ 病原菌と鉄との関係について ① 病原菌が生存・増殖するためには鉄が必要 ② 生体内に侵入した病原菌は、生体内の鉄を利用できない
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目的 Vibrio vulnificus M2799株の鉄欠乏ストレスに関与する タンパク質を網羅的に解析する ☆ Vibrio vulnificusとは・・・ ① 好塩性のグラム陰性桿菌 ② 感染経路は経口感染および経皮感染の2通り ③ 健康な人が感染した場合→下痢や腹痛で済む 肝疾患、糖尿病患者が感染した場合→敗血症により急激な経過で死に至る ☆ 病原菌と鉄との関係について ① 病原菌が生存・増殖するためには鉄が必要 ② 生体内に侵入した病原菌は、生体内の鉄を利用できない ③ 病原菌は生体内のような鉄がない条件でも生き残るために、鉄欠乏ストレス に対するシステムを持っている
方法1 緑色に光る 色素で標識 菌体内タンパク質を回収 二次元電気泳動法 でタンパク質を分離する 鉄がある培地 赤色に光る 色素で標識 菌体内タンパク質を回収 鉄がない培地 黄色のスポット;変動しないタンパク質 赤色のスポット;鉄欠乏条件下で発現が促進 されるタンパク質 緑色のスポット;鉄欠乏条件下で発現が抑制 されるタンパク質
Ettan SpotPicker Voyager DE-STR 方法2 トリプシン消化
結果 ① 鉄過剰および鉄欠乏条件下で発現量が2倍以上変動したタンパク質は 対数増殖前期; 49スポット 対数増殖中期; 61スポット 対数増殖後期; 47スポット ② そのうち同定できたスポットは 対数増殖前期; 32スポット 対数増殖中期; 40スポット 対数増殖後期; 39スポット これら同定したタンパク質をまとめる必要がある
鉄欠乏条件下で発現が促進されるタンパク質の機能別分類 1 Cellular processes Information storage and processing Unknown 緑; 対数増殖前期で顕著に発現差異が認められるタンパク質 青; 対数増殖中期で顕著に発現差異が認められるタンパク質 赤; 対数増殖後期で顕著に発現差異が認められるタンパク質
鉄欠乏条件下で発現が促進されるタンパク質の機能別分類 2 Metabolism Poorly characterized 緑; 対数増殖前期で顕著に発現差異が認められるタンパク質 青; 対数増殖中期で顕著に発現差異が認められるタンパク質 赤; 対数増殖後期で顕著に発現差異が認められるタンパク質
鉄欠乏条件下で発現が抑制されるタンパク質の機能別分類鉄欠乏条件下で発現が抑制されるタンパク質の機能別分類 Cellular processes Metabolism Information storage and processing Unknown 緑; 対数増殖前期で顕著に発現差異が認められるタンパク質 青; 対数増殖中期で顕著に発現差異が認められるタンパク質 赤; 対数増殖後期で顕著に発現差異が認められるタンパク質
臨床および環境分離株由来菌体内タンパク質の2D-DIGE解析臨床および環境分離株由来菌体内タンパク質の2D-DIGE解析 M2799株(臨床分離株) JCM3731株(環境分離株) 黄色のスポット; 変動しないタンパク質 赤色のスポット; 鉄欠乏条件下で発現が促進されるタンパク質 緑色のスポット; 鉄欠乏条件下で発現が抑制されるタンパク質
臨床および環境分離株で発現差異が認められたタンパク質臨床および環境分離株で発現差異が認められたタンパク質 両菌株で発現差異が認められるタンパク質 臨床分離株のみに発現差異が認められる タンパク質 緑; 対数増殖前期で顕著に発現差異が認められるタンパク質 青; 対数増殖中期で顕著に発現差異が認められるタンパク質 赤; 対数増殖後期で顕著に発現差異が認められるタンパク質
臨床分離株では・・・・ 残りのスポット数 対数増殖前期:16スポット 対数増殖中期:21スポット 対数増殖後期:7スポット 環境分離株では・・・・ 残りのスポット数:22スポット 現在の状況 ・未同定のタンパク質を同定する ・同定されたタンパク質をまとめる