1 / 24

APD を用いたシンチレータの波長変換 ファイバー読み出し系の開発

APD を用いたシンチレータの波長変換 ファイバー読み出し系の開発. 京都大学理学研究科 平出克樹 次世代光センサーに関するワークショップ 2005 年 12 月 26 日 -27 日. Contents. Introduction APD の基本特性 読み出しエレクトロニクスの開発 APD 読み出し系の性能評価 まとめ. 1. Introduction. T2K 前置検出器として用いる シンチレータ飛跡検出器. 2m x 2m x 0.3m チャンネル数 ~10,000 最小イオン化粒子に対し 期待される光量 ~125x( 量子効率 ) p.e.

Download Presentation

APD を用いたシンチレータの波長変換 ファイバー読み出し系の開発

An Image/Link below is provided (as is) to download presentation Download Policy: Content on the Website is provided to you AS IS for your information and personal use and may not be sold / licensed / shared on other websites without getting consent from its author. Content is provided to you AS IS for your information and personal use only. Download presentation by click this link. While downloading, if for some reason you are not able to download a presentation, the publisher may have deleted the file from their server. During download, if you can't get a presentation, the file might be deleted by the publisher.

E N D

Presentation Transcript


  1. APDを用いたシンチレータの波長変換ファイバー読み出し系の開発APDを用いたシンチレータの波長変換ファイバー読み出し系の開発 京都大学理学研究科 平出克樹 次世代光センサーに関するワークショップ 2005年12月26日-27日

  2. Contents • Introduction • APDの基本特性 • 読み出しエレクトロニクスの開発 • APD読み出し系の性能評価 • まとめ

  3. 1. Introduction T2K前置検出器として用いる シンチレータ飛跡検出器 • 2m x 2m x 0.3m • チャンネル数~10,000 • 最小イオン化粒子に対し 期待される光量 • ~125x(量子効率) p.e. • 磁場0.2T 棒状 シンチレータ 光検出器  波長変換 ファイバー n ビーム 2m シンチレータの波長変換 ファイバー読み出しに アバランシェ・フォト・ダイオード (APD)が使えないか? 2m 0.3m

  4. 1. Introduction T2K前置検出器として用いる シンチレータ飛跡検出器 • APDの利点 • 量子効率が高い • 低光量の検出に有利 • 磁場中で使用可 • コンパクトである 棒状 シンチレータ 光検出器  波長変換 ファイバー n ビーム • APDの欠点 • 自己ゲインが低い低ノイズ増幅器が必要 • 温度依存性が大きい 2m 2m 0.3m

  5. 1cm 2-1. APDの基本特性 量子効率の波長依存性 HAMAMATSU S8550 32ch Si APDアレイ 量子効率~80% @l~500nm (波長変換ファイバーのピーク波長で)

  6. ゲイン(M)のバイアス電圧係数 kV = 5.5%/V @M=100 ゲイン(M)の温度係数 kT = -5.5%/oC @M=100 2-2. APDのゲイン-バイアス曲線 20 oC 10 oC 0 oC -10 oC -20 oC

  7. 20 oC 10 oC 0 oC 2-3. APDのダークカレント • 室温(20oC), ゲイン100倍 • において、 • Idark ~ 3.3 nA/channel • 冷却するとダークカレント • は減少する。 • +20oC-20oCで約1/70に

  8. Bias for APD To VME DAQ board 12 cm 32ch APD Amp VA 20 cm 3-1. 読み出しエレクトロニクスの概要 フロントエンドボード 32ch APDアレイ VA (ASIC) OP amp. (AD8058) VME DAQボード DAQ PC A/D変換 増幅・シリアル化 10倍増幅 プロトタイプフロントエンドボード VME DAQボード

  9. 3-2. VAによる信号の増幅・シリアル化 IDEAS VA1 ・・・128チャンネルの入力ラインをもつ 低ノイズpreamplifier-shaper回路 VAによるシリアル化の概略図 VAからの信号のタイミング図

  10. 3-3. VME DAQボード VME DAQボード • フロントエンドボードからのアナログ信号をA/D変換を行う(12-bit flash ADC)。 • VA読み出しシーケンスの制御を行う。 • VAにテストパルスを送ることにより、各チャン ネル毎にキャリブレーションができる。 K2K前置検出器SciBarのために開発されたもの。

  11. 4-1. 読み出しエレクトロニクスの基本性能 テストパルスを用いた入力電荷に対する線形性の測定結果 入力電荷に対する応答 直線フィットからのずれ 正の電荷に対して約20MIP(最小イオン化粒子) に対応する30fCまで±2%以内

  12. 4-1. 読み出しエレクトロニクスの基本性能 各チャンネルのゲイン、ノイズレベルの測定結果 ノイズレベルの分布 ゲインの分布 75~100 mV/fC 1,000~2,000 electron RMS チャンネルによってかなりばらつきがある

  13. 4-2. 期待されるノイズレベル 期待されるVAのノイズレベル 入力負荷容量によるノイズ ダークカレントによるノイズ  ~390 electrons RMS 測定されたノイズレベルは期待されるVA のノイズレベルよりはるかに大きい

  14. 4-3. テスト電荷に対するVAの出力波形 入力に何もつながって いないチャンネル APD読み出しに 用いているチャンネル 入力に何もつながっていないチャンネルに比べ Peaking timeが短く、オーバーシュートがある。 アセンブリの際にVAにダメージが与えられてしまったように思われる。

  15. Temperature chamber 1.2m 1mmf WLS fiber APD front-end electronics PMT LED VME DAQ board 4-4. APD読み出し系の性能評価 • LEDのパルス光を波長変換ファイバーを通してAPDに入射させる • 性能比較および光量モニターのため、PMTでも同時に測定する • 恒温槽で温度を0.1oC以内で一定に保つ

  16. Temperature chamber 1.2m 1mmf WLS fiber APD front-end electronics PMT LED VME DAQ board 4-4. APD読み出し系の性能評価 ペデスタル LED イベント 最小イオン化粒子が厚さ1cmの シンチレータを通過したときの信号 と同程度 PMTでの測定 光量:18.6 p.e. 分解能: 23.8%

  17. 4-5. 常温(20oC)でのパフォーマンス APDゲイン ~ 100 S/N比~ 7.0 分解能 ~ 18.6% APD読み出し系のADC分布 • 得られた信号は期待値の約65%。 ファイバーの受光面への接触不良, 量子効率の不定性 • ペデスタルの幅はエレクトロニクスのノイズが決めている。改善の余地あり • PMTより良い分解能が得られた。

  18. 4-6. 低温(-10oC)でのパフォーマンス APD読み出し系のADC分布 APDゲイン ~ 250 S/N比~ 18.5 分解能 ~ 16% 冷却することでAPDの自己ゲイン が大きくなり、S/N比が向上した。

  19. 5. まとめ • APDを用いたシンチレータの波長変換ファイバー読み出しシステムの開発を行い、その性能評価を行った。 • 常温で、最小イオン化粒子からの信号に相当する入射光に対し、S/N~7が得られた。 • ノイズレベルはエレクトロニクスのノイズが支配的で、改善の余地がある。 • エネルギー分解能はPMTより良い。 • 冷却することによりさらにパフォーマンスは上がる。 • ただし、温度コントロールをする必要がある。

  20. Backup slides

  21. VAによる信号の増幅・シリアル化

  22. VAによる信号の増幅・シリアル化

  23. フロントエンドボードのノイズ対策 APDバイアス電源ライン にバイパスコンデンサ を実装した APDバイアス電源のGNDとボードのGNDを 太いケーブルでつないだ VAの電源ラインに 多くのバイパス コンデンサを実装した

  24. コモンモードノイズ 読み出しエレクトロニクスのノイズの測定結果 あるチャンネルの ペデスタルのADC分布 -- あるチャンネルのもとのADC分布 -- コモンモードノイズを差し引いた後の ADC分布 全チャンネルに共通にのっている ノイズがまだ存在している

More Related