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統計リテラシーを育む

統計リテラシーを育む. 富山国際 大学  客員教授 富山地域学研究所 所長  浜松誠二. 統計の授業が変わる. 統計学・・・「統計の基礎」 調査の科学・・・「社会福祉調査論」   講義内容を年々更新. H.バリアン. Google チーフエコノミスト. 「 これから 10 年もっともセクシーな職業は統計家である。 」 (2009 年 ). H.G.ウェールズ. 「統計学的思考が読 み 書きと同じように 良き 社会人としての必須の能力になる日 が くる。 」  (1903 年 ). データサイエンティストの時代. 情報通信白書    将来的に 25 万人不足.

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統計リテラシーを育む

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Presentation Transcript


  1. 統計リテラシーを育む 富山国際大学 客員教授 富山地域学研究所 所長  浜松誠二

  2. 統計の授業が変わる • 統計学・・・「統計の基礎」 • 調査の科学・・・「社会福祉調査論」   講義内容を年々更新

  3. H.バリアン Google チーフエコノミスト • 「これから10年もっともセクシーな職業は統計家である。 」(2009年)

  4. H.G.ウェールズ • 「統計学的思考が読み書きと同じように良き社会人としての必須の能力になる日がくる。」 (1903年)

  5. データサイエンティストの時代 • 情報通信白書    将来的に25万人不足

  6. 統計リテラシーを身に付ける必要 • 児童・生徒には    統計学? 数表の整理・簡単なグラフ   授業の中で統計の重要性を体得 • 先生方には   授業で統計を活用して適切な説明  ⇒今、何が起こっているかの理解を!!

  7. 本日の内容 Ⅰ.最近の統計を巡る話題     併せて、正しい知識はどうやって得るのか Ⅱ.簡単にできるようになったこと    授業での活用を期待

  8. Ⅰ.最近の統計を巡る話題 1.統計ブーム 2.我々の知識の危うさ 3.正しい知識を得る手続き

  9. 1.統計ブーム • 「統計学が最強の学問である」      西内啓著 ダイヤモンド社 2013年

  10. EBM宣言EBM(Evidence-Based Medicine)  科学的根拠に基づく医療 ゴードン・ガイヤット、デヴィト・サケット (1992) • 治療法の選択は、最高の根拠に基づくべきで、最高の根拠とはできれば統計からくるべきだ。

  11. 医学・医療の根拠づけ • 根拠に基づいた医学は、 • 直感、系統的でない臨床経験、病態生態学的合理づけを臨床判断の十分な根拠として重要視はしない。 • 臨床研究からの根拠の検証を重要視する。

  12. メカニズムから想定される治療効果と臨床研究による効果が逆であった例メカニズムから想定される治療効果と臨床研究による効果が逆であった例 • 急性心不全死亡と抗不整脈薬 • 臓器不全と酸素供給 • 外傷からの回復における安静 • 乳がんに対する早期スクリーニング

  13. EBM前史 • イグナッツ・ゼンメルワイスの発見(1840)  産院での妊婦の死亡率 12%⇒2%  手を洗うことの励行で産褥熱感染の回避 • ジョン・スノウ コレラへの疫学的対応  コレラ発生率の高い水道系統の使用中止 • ナイチンゲールの統計よる説得    戦場での死亡は感染が多い

  14. 「10万人の命」宣言 • ドン・バーウック (2004) • 回避可能な死の防止のために         6つの変化の導入   肺感染、静脈感染の防止など 治療方法の確認 ⇒ 根拠のある治療

  15. Choosing Wisely(2011~) • アメリカ71の医学会が参加 • それぞれ不必要な医療を5つずつ揚げる

  16. Choosing Wisely    (定期健康診断に関連する事例) • 前立腺ガンの検査のために安易に「PSA検査」をしない • 大腸ガンの内視鏡検査は10年に1回で十分 • 無用な胸部X線検査はするべからず

  17. 日本人間ドッグ学会健康保険組合連合会 2014年4月 • 人間ドック健診受診者の健診データ  約150 万人中の超健康人約1 万~1 万5 千人

  18. Evidence-Based Education • What Works Clearinghouse プロジェクト   落ちこぼれゼロ法 (ブッシュ政権時代に成立)

  19. 教師に生徒の成績に基づいた競争をさせて、ボーナスの査定にも反映させればいい教師に生徒の成績に基づいた競争をさせて、ボーナスの査定にも反映させればいい • 子どもは小学校入学前から英才教育を施すことで天才に育つはずだ • 数学教育にもっとコンピュータを取り入れて効率化を図るべきだ

  20. 2.我々の知識の危うさ ①無反省な弁明 ② ヒューリスティクな判断 ③都合のよい判断

  21. ①無反省な弁明 • 日常的な知識の確かさを検証しない • 俗説 県民性などに関する多様な言説があるが根拠に乏しい。

  22. ※権威からの自立 • 我々の知識のほとんどすべては  権威(親・先生・マスコミ等)からもらったもの   多くはしたがっておいてよい • 自分で真実を知ろうとした時は  抜け出ることが必要

  23. ②ヒューリスティクな判断 • 「人間は生きていくために物事を適当に判断するようにできている」

  24. ヒューリスティクな誤りの類型 • ベースレートの誤信 乳がん検診陽性でのがんの確率 • ギャンブラーの誤信 失敗続きの後は • 利用可能性への過度の依存 私の知人はこうであった • 因果関係の存在への期待 ハリネズミの失敗 • アンカリングの習性 先入観の囚われ • 後知恵の追加 自らの正当化のみ • 大量情報処理の恣意的整理 8以上の序列化は無理

  25. ※脳の判断の性向を自覚する

  26. ③都合のよい判断B.フランクリンの格言 •   理性のある動物、人間とは、まことに都合のいいものである。したいと思うことなら、何にだって理由を見つけることも、理窟をつけることもできるのだから。

  27. ※原子力村を避ける • 仲間内で集まってもだめ • 審議会も人選により機能せず • 社外重役の動き

  28. 知識の危うさへの対処 ※無意識のフィルターを自覚すること知識の危うさへの対処 ※無意識のフィルターを自覚すること • 脳科学の発展 • 多様な実験    権威に従う    先入観で判断する    記憶も歪む

  29. 3.正しい知識を得る手続き • 演繹的推論 • 帰納的推論    ・事例的調査   ・統計的調査

  30. 演繹的推論 • 既に正しいとされている理屈を並べて説明する ×病態生態学的合理付け

  31. 帰納的推論 • 調査したことから妥当と思われる説明をする

  32. 統計的調査/事例的調査

  33. 事例的調査 ×臨床経験 (事例的調査の技法) • 網羅的情報収集     一定のやり方で見た情報・聞いた情報は     全て記録する • 全ての情報での仮説構築     集まった情報は勝手に破棄しない

  34. 統計的調査 (統計的調査の作法) • 確実な統計的手続き • 仮説の検証    (いつまでも仮説を逃れられない 過誤の可能性) • 相関があっても因果関係とはいえない (因果関係を説明する数学的方法論はない)

  35. 自然や科学への関心は日本が最低日米中韓の高校生比較自然や科学への関心は日本が最低日米中韓の高校生比較 2014年8月 • 青少年教育研究センター長明石要一氏コメント 「日本は理科の調べ学習が少ない。体験的な学習や実験的な学習もそれほど多くない。これらの学習は科学や社会問題への関心を高める。これからは、理科の学習においてこの知見を踏まえた指導が求められる」

  36. Ⅱ.簡単にできるようになったこと 統計学の広がり ・記述統計学 ・推測統計学 ・ベイズ統計学 ・多変量分析 ・ビッグデータ

  37. 1.記述統計学日常的統計処理 (1)データの入手     インターネットでの提供     普段の活動で蓄積 (2)データの集計加工 (3)グラフ     Excelで簡便に (4)成果の蓄積・発信

  38. (1) データの入手 • データの提供方法の進化   紙ベース ⇒ デジタルベース   図→PDF→Excel→作表システム

  39. ○資料がなかったとは言えない―情報システムで容易に入手、分析―○資料がなかったとは言えない―情報システムで容易に入手、分析―

  40. ①国際機関のデータベース • 多様なトピックスについて • 世界全体(200余の国・地域)について • 時系列で提供

  41. ②各国のデータベース

  42. ③特定研究所のデータベース

  43. ④日本のデータベース統計体系の再構築(日本)④日本のデータベース統計体系の再構築(日本) • 統計法 改正2007年      全面施行 2009年 基幹統計   国民経済計算、国勢調査、・・・    経済センサス 2009年7月1日実施

  44. 政府統計の総合窓口 • 体系的整理   インターネット経由での入手 データベースシステム

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