170 likes | 341 Views
医療情報システムのヒューマン インタフェースを考える. ○ 中沢 一雄 1) ,原口 亮 1) ,堀尾 秀之 2). <第1回:もっと視覚情報を有効に使えませんか?>. 1) 国立循環器病センター研究所 2) 大阪大学大学院基礎工学研究科. 医療情報学会関西支部 MTE Dec/12/2006. 電子カルテのための. ベクトルシェーマの試作と有効性の検討. Serpent. ○ 中沢 一雄 1) ,原口 亮 1) ,藤堂 貴弘 2 ) ,大森 健太 3 ) ,堀尾 秀之 4) ,
E N D
医療情報システムのヒューマンインタフェースを考える医療情報システムのヒューマンインタフェースを考える ○中沢 一雄1),原口 亮1),堀尾 秀之2) <第1回:もっと視覚情報を有効に使えませんか?> 1)国立循環器病センター研究所 2)大阪大学大学院基礎工学研究科 医療情報学会関西支部 MTEDec/12/2006
電子カルテのための ベクトルシェーマの試作と有効性の検討 Serpent ○中沢 一雄1),原口 亮1),藤堂 貴弘2),大森 健太3),堀尾 秀之4), 永田 啓5),高田 雅弘6),大和田 茂7),森 悠紀8),五十嵐 健夫8) 1)国立循環器病センター研究所,2)姫路獨協大学医療保険学部, 3)大阪大学大学院情報科学研究科,4)大阪大学大学院基礎工学研究科, 5)滋賀医科大学医療情報部,6)京都医療センター薬剤科, 7)ソニーCSL,8)東京大学大学院情報理工学系研究科 JCMI2006Nov/03/2006
研究の背景 紙カルテの自由度の高さを継承した電子カルテを実現するため、ペン入力インターフェースを用いた手書き電子カルテシステムの開発を行ってきた。 Serpent 利点: ●自由に書ける ●シェーマを描ける 欠点: ●ペン入力インターフェース ではデータの構造化や 他システムとの連携が困難 JCMI2006Nov/03/2006
入力の多様性とペンコンピューティング 電子カルテには電子カルテに向いた専用のインタフェースの開発が必要 ●入力に集中しなくても済むインタフェースが必要 ●手書き入力のような自由度の高さを吸収する必要 ●最適なインタフェースは状況や好みによって異なる 理屈の上では、コンピュータという新しいメディアを使って診療記録を考えるとき、必ずしも紙カルテのイメージを引きずらなくても良いように思われる。しかしながら、紙カルテから電子カルテへの移行期には、紙カルテとの併用や段階的移行を考えることになり、どうしても紙カルテをイメージするシステムが必要になる。 JCMI2002Nov/15/2002
●特定の入力方式に限定するのではなく、多様な ●特定の入力方式に限定するのではなく、多様な カルテ入力方式が共存して、ユーザーおよび導 入施設の都合や入力項目の特徴・状況などに応 じて最適な入力方式を選べるのが望ましい。 ●入力方式の多様性を認めることが電子カルテの 普及促進につながる 入力の多様性とペンコンピューティング 電子カルテには電子カルテに向いた専用のインタフェースの開発が必要 ●入力に集中しなくても済むインタフェースが必要 ●手書き入力のような自由度の高さを吸収する必要 ●最適なインタフェースは状況や好みによって異なる 理屈の上では、コンピュータという新しいメディアを使って診療記録を考えるとき、必ずしも紙カルテのイメージを引きずらなくても良いように思われる。しかしながら、紙カルテから電子カルテへの移行期には、紙カルテとの併用や段階的移行を考えることになり、どうしても紙カルテをイメージするシステムが必要になる。 JCMI2002Nov/15/2002
研究の背景 従来型電子カルテ 我々の開発した電子カルテIF ●DB化を前提 ●ビジネスソフトのインタフェース ●入力に集中しないといけない (患者さんと対話しながら 入力を行うことが困難) ●入力負荷が高い(時間がかかる) ●手軽な入力 ●ペン入力型インタフェース (紙カルテのように手書きできる) ●キーボードやマウスからの入力も可能で あり、従来型電子カルテシステムの機能 を補うもの ●セキュリティの向上やユビキタス環境の 実現が容易 JCMI2006Nov/03/2006
Serpent開発のきっかけ 電子白板システム “Flatland” 2003年度グッドデザイン賞受賞 「ペン入力による電子カルテシステム」 国立循環器病センター:中沢一雄 東京大学:五十嵐健夫 ほか 3次元モデリングシステム “Teddy”
ペン入力による電子カルテシステム “Serpent”
ペンIDによる個人認証 • 液晶タブレットでのサイン認証 解説 ユビキタス環境の実現 複数人による記載
開発方針ペン入力インターフェースで得られたノウハウの移植開発方針ペン入力インターフェースで得られたノウハウの移植 1)特化システムとして 心臓カテーテル検査所見入力 ◎2)汎用システムとして ベクトルシェーマ (現行EMRにアドオンして使えるもの) 研究概要:従来のビットマップ形式ではなく、ベクトル形式のシェーマについて検討した。データ量を少なくしてシステムへの負荷を抑え、かつ電子化のメリットを活かすことのできる コンテンツおよびシステムを試作した。 JCMI2006Nov/03/2006
Serpent Demonstration 0;Serpent 1;ベクトルシェーマの有用性 2;診察記事用 3;医療従事者用 4;患者説明のツール 5;3次元シェーマ(モデル) JCMI2006Nov/03/2006
ペン入力インタフェースの利点① • 文章と図とが混在する診察記事のように情報の規格化がしにくい、従来の電子カルテのシステムの枠組みでは上手く入力できない情報が入力できる。 • 片手だけで操作が可能であり、診察時など入力だけに集中できない場合でも簡便に入力することができる。 • 手書き入力によって記載時の臨場感や緊迫感などの状況が伝わり易い。
ペン入力インタフェースの利点② • 完全な文章ではない直感的メモや連想記憶にも有効であり、思考過程を補助することができる。 • 手書き入力と既存のオーダリングシステムのを組み合わせにより、病院の規模や目的などに応じてじた柔軟なシステム構築が可能である。 • 電子ペンにIDをつけることで、ユビキタス環境やセキュリティ機能の向上につなげられる。
ペン入力インタフェースの課題・問題 • 電子ペンの操作に慣れる必要がある(やはり実際、紙にペンで書くようなわけにはいかない) • 電子カルテシステムとしての実績がない →当面はオプション機能の1つ • ややコスト高である • 汚い字はどうするんや!
考 察 • テンプレートをもとに簡便に作成・編集できる2次元シェーマは、カルテ記載だけでなく患者説明等にも有効である。 • 文字情報だけでは表現できない、シェーマの持つ情報量および情報伝達能力の高さに着目する必要がある。 • 反面、シェーマは構造化が困難であり、検索や2次利用といった電子カルテのメリットを活かし難いという欠点もある。 • 3次元シェーマの有効性については、紙カルテ上の記録では実現できなかった豊かな情報伝達が可能となることから電子カルテにおける重要な検討課題と考える。 JCMI2006Nov/03/2006
まとめ • 従来のビットマップ形式ではなく、軽くて使い勝手のよい電子カルテのためのSVG形式のシェーマ・コンテンツを作成した。 • 患者さんへの説明ツールとして有効な心臓の解剖学的形態や血流の向き、動脈血/静脈血の区分などがスケッチ的に入力できるシステムを試作した。 JCMI2006Nov/03/2006
もっと視覚情報を有効に使えませんか!? ご清聴ありがとうございました。 これから議論しましょうか. 医療情報学会関西支部 MTEDec/12/2006